つれづれに

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10年近く生き、最後に残った金魚のランチュウ。(底に沈んでいる白い金魚)
腹を上向きになって一月ほど経つ。体全体が硬直したように曲がり、あと数日と思っていたら、
何時の間にか元の姿に近い状態に戻っていた。 兎に角、エサをやると、必死に喰らいついている。
それでも、あと数日だろうが・・・
膨れていた腹が急に小さくなった。 人間もそうだが、死ぬ直前に宿便が全て出るという。
それだろうか。大きさは半分近くになった。十年も飼っていると情が移る。 金魚お宅かい!


毎日新聞に週一度、色いろな識者が、この世界不況について書いている。
今日は岩井克人氏、分かりやすく書いてある。 
明日から過去分を載せてみる。
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 世界不況:識者に聞く 

東大経済学部教授・岩井克人さん
 ◇政府介入、スマートに

  --金融危機の背景をどう考えますか。
 ◆米国などでは80年代以降、「効率化と安定化を達成できる」と主張する
新古典派経済学が主流になり、規制緩和や市場のグローバル化が急激に進んだ。
だが、資本主義は基本的に投機で成り立っている不安定な仕組みだ。
実際の需給とは無関係の値上がり期待がバブルを発生させ、恐慌も引き起こす。
「資本主義の純粋化」が不安定性を増幅させ、危機につながった。
  
  --過去の危機との違いは?
 ◆80年代以降もアジア通貨危機やIT(情報技術)バブル崩壊などがあったが、米金融当局は
 金融緩和で次のバブルを起こして破綻(はたん)を先送りしてきた。その間に市場はグローバル化
 市場が大きくなり過ぎて、利下げ程度で対応できなくなったのが今回の危機だ。
  --危機克服の方策はありますか。
 ◆本質的に不安定な資本主義を維持していくには、政府によるコントロールが不可欠だ。
米国などでは住宅や金融資産の価格が下がっているが、企業や個人が先行きに不安を抱いて
「まだ下がり続ける」と思っている限り、買い手は現れず、価格は底打ちしない。これが市場の失敗。
政府が大規模な経済対策で需要を創出し、人々の景気や物価の予測を好転させることが必要だ。
  
  --米国でオバマ政権が誕生しました。
 ◆米国民は「自由放任主義は行き過ぎだった」と自覚し、政府の役割をより強調した民主党
オバマ大統領を選択。世界恐慌直後にニューディール政策を掲げたルーズベルト大統領を選んだ時に似ている。オバマ政権は思い切った経済対策を打つことが可能で、危機克服には有利な条件が整った。
  --今後の資本主義経済のあり方は?
 ◆新古典派が唱える理想状態が存在しないことが明らかになった今、
 ある程度の規制や財政政策など適度な介入で、継ぎはぎのように資本主義を守っていくしかない。
 同時に国家の肥大化と非効率化への不断の注意が必要だ。 
 大きな政府でも小さな政府でもない「スマートな政府」を追求することが必要だ。
 【聞き手・坂井隆之】

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 情報化、グローバル化による民主主義というフラット社会に対して、政府も学者も答えを出せないでいるのが現状である。 この混乱は等分の間続くしかない。