閑話小題 ~年末にかけた毎日が‘スリルとサスペンス’の中国経済 -①

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      *‘何かがある筈’と思っていたが… 
 この時節に、中国発のコロナ禍、何か有るはずと思っていたが、香港の実質
併合と、バブルつぶしの恒大集団潰しですか。 中国国内に世界中の工場を呼び
寄せてあるため、お互いさまのパフォーマンス。これは、日本国内の不動産を
買い増した結果と、オリンピック景気によるバブル破裂と重なり、ここで経済
悪化が一挙に表だってくる。やはり、このまま、ソフトランディングはドダイ
無理の話。 例年のごとく、‘9月下旬から10月は危ない時節’ということ…

≪ 総額33兆円を上回る巨額負債を抱える中国不動産大手「中国恒大集団」
 の経営危機が、「第二のリーマン・ショック」になるか世界の金融関係者が
警戒を強めている。経営破綻に追い込まれれば、中国の金融システムや不動産
市場全体にも打撃を与えかねず、習近平政権の出方が注視される。
◉ 恒大は、1996年に広東省で創業した。不動産市場の活況を追い風に各地
でマンション開発を展開し、サッカークラブ運営や、電気自動車(EV)開発
など事業多角化も進めた。それが裏目に出て、取引先への未払い金などを含め
負債総額は1兆9665億元(約33兆3千億円)。
当局による不動産会社への引き締め強化も逆風となり、資金繰りが一気に悪化。
◉ 緊張が高まっているのは、恒大が発行した社債の利払い日を相次ぎ迎える
ためだ。ロイター通信によると、計約131億円相当の利払いを23日に控える。
その後も年末まで複数の利払い期日が到来するが、事業売却などによる資金調達
は思うように進んでいない。
◉ 中国政府による救済が望み薄とみられることも不透明感を強めている。
 習政権は、「共同富裕」を掲げて貧富の格差解消に重点を置く。庶民の生活
を苦しめる不動産バブルの抑制にかじを切っており、恒大救済に動けば反発を
招きかねない。 共産党機関紙、人民日報系の環球時報の胡錫進編集長は
ソーシャルメディアで、恒大問題について「市場の手段によって自らを救うべき」
と政府による救済を疑問視している。≫
 ―
▼ コロナ禍で、弱体化している民間消費も、さらに冷え込み始めてくる。
 そこで、内外の目を国境紛争に向けるため、周辺の国境線のトラブルを
自作自演で起すことに… まずは親指人形の北朝鮮にミサイル実権を多発させ、
台湾国境と日本の尖閣列島に空母を浮べ挑発させる。中国得意の手段。
そこで、静かに世界中の工場からの撤退が開始する「悪の循環」。

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7131,読書日記 ~『生きる悪知恵』 
2020年09月22日(火)
               『生きる悪知恵』西原理恵子
   * 年中だが、テーマが思い浮ばない
 凡庸な私に一日、一テーマを書き続けるのは難しい! あと数ヶ月で
20年になるが… 同じことを飽きもせず、恰も、新鮮な知識、経験を得た
ように… それでも、書かないと何か忘れ物をしたような! あるのは、
全身全霊を叩き込んで書いたと、開き直りしかない。それが、時空を超え、
魂に伝わってくる! 
 テーマが見当たらない時には、下ネタのサイバラか、中村うさぎ!頼み。
これに倉田真由美岩下志麻子を加えた4人の女・無頼漢! 
 少し自己嫌悪気味の時、季節の変り目の時、平凡の日が続いた時の脳活性化
によい。男社会の方が、下ネタには細心の注意をはらう。後あと残るからである。
読んで、一人ほくそ笑んでいる分には罪がない!

【  * 小柄で華奢だった妻が太り続けていく
  悩み: 5年前に結婚した妻が太り続けているとの悩み。
    小柄で華奢なところが可愛かったのに・・・
   妊娠・出産を経て太るのはある程度しょうがないと理解はするものの、
  もうちょっと痩せてほしい。

 ◉ 西原先生のコメント。
奥さんにきれいでいてほしいと言うなら、お互いがお金を稼がなきゃいけない。
経済力なんですよ、女房を美しくするのは。それもないのに一方的に「太って困る」
と言ってもダメ。 (中略) とにかく貧乏は太るんです。アメリカだって太ってる
のは貧困層でしょ。ベトナムには「娘を太らせるのは母親の恥」っていう言葉が
あるんですけど、それと一緒で「嫁を太らせてるのは夫の恥」なんです。
奥さんにやせてほしいなら、ダンナの家事・育児サポートと収入アップ、共働き、
それしかないですね。今のままは坂道を転げ落ちるように、もっと太っていきますよ。
変わらないでいるには普通じゃだめで、余裕がなきゃダメ。美人が美人たるのは
余裕があるから。余裕がない美人って存在しない。

 5章のテーマが<上手なウソは人生の通行手形>。
この言葉に凄く励まされたんですね。なんか今まで「ウソは絶対にいけない」
という強迫観念?みたいなものに縛られていて。 正直でいなきゃいけない。
ウソをつくぐらいなら我慢するとか、あきらめるとか。そういう風に生きて
いかなきゃいけないって思ってて。

番外:(ダイヤも、お寿司も、自分で買いましょう〉
〈王子様を待たないで〉など、本書が強く訴えるのは、女性が社会的に自立
することの大切さ。それは反抗を迎え、これから人生の荒波に立ち向かおうと
している愛娘へのアドバイスという。

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読書日記 ~『生きる悪知恵』
               『生きる悪知恵』西原理恵子
   * 年中だが、テーマが思い浮ばない
 凡庸な私に一日、一テーマを書き続けるのは難しい! あと数ヶ月で
20年になるが… 同じことを飽きもせず、恰も、新鮮な知識、経験を得た
ように… それでも、書かないと何か忘れ物をしたような! あるのは、
全身全霊を叩き込んで書いたと、開き直りしかない。それが、時空を超え、
魂に伝わってくる! 
 テーマが見当たらない時には、下ネタのサイバラか、中村うさぎ!頼み。
これに倉田真由美岩下志麻子を加えた4人の女・無頼漢! 
 少し自己嫌悪気味の時、季節の変り目の時、平凡の日が続いた時の脳活性化
によい。男社会の方が、下ネタには細心の注意をはらう。後あと、残るから
である。読んで、一人ほくそ笑んでいる分には罪がない!

【  * 小柄で華奢だった妻が太り続けていく
  悩み: 5年前に結婚した妻が太り続けているとの悩み。
    小柄で華奢なところが可愛かったのに・・・
   妊娠・出産を経て太るのはある程度しょうがないと理解はするものの、
  もうちょっと痩せてほしい。

 ◉ 西原先生のコメント。
奥さんにきれいでいてほしいと言うなら、お互いがお金を稼がなきゃいけない。
経済力なんですよ、女房を美しくするのは。 それもないのに一方的に
「太って困る」と言ってもダメ。 (中略)
とにかく貧乏は太るんです。アメリカだって太ってるのは貧困層でしょ。
ベトナムには「娘を太らせるのは母親の恥」っていう言葉があるんですけど、
それと一緒で「嫁を太らせてるのは夫の恥」なんです。
奥さんにやせてほしいなら、ダンナの家事・育児サポートと収入アップ、
共働き、それしかないですね。今のままでは坂道を転げ落ちるように、
もっと太っていきますよ。
変わらないでいるには普通じゃだめで、余裕がなきゃダメ。
美人が美人たるのは余裕があるから。余裕がない美人って存在しない。

 5章のテーマが <上手なウソは人生の通行手形>。
この言葉に凄く励まされたんですね。なんか今まで「ウソは絶対にいけない」
という強迫観念?みたいなものに縛られていて。 正直でいなきゃいけない。
ウソをつくぐらいなら我慢するとか、あきらめるとか。そういう風に生きて
いかなきゃいけないって思ってて。

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6401,読書日記 ~私の脳内整理術 
2018年09月22日(土)
          『頭のよさはノートで決まる』斎藤孝
   * ノート術ですか
 自己啓発本といえば日本では斎藤孝になる。 特にノート術に関しては
第一人者のようだが…  大学ノート術を中学校時代に身に付けていたら、
人生は、更に開けていただろうに。 卒業前後に己の浅学に気づき、
緑の原野(現場フィールド)の記録をカード化して残そうとした。その進化
したのが、このブログ。 炎上を考えて原始的?個人HPと両立し運営しているが、
圧倒的(20対1)にブログの方が多い。 テーマ探しと選定を入れると、ゆうに
1万5千~2万時間はかけてきた割には、プロの領域にほど遠いが、これは能力
の問題で割切っている。当日分を入れると、18年分の自分の魂(全エネルギー
を投入した意味で)にで会えるのと、HP内検索で、キーワードで、何時でも、
引張りだせるのが最大の効用になっている。ベースが書斎の机上型パソコン。
サブが、居間のiPad。書いても書いても尽きることはない。
 何気なく借りてきた本の「ノート術」が面白い。‘ノートのニックネーム、
ページには日付と、タイトルを’と、本のノート化が良い。
  ◇齋藤式ノート術
①いつもノートを鞄の中にいれておく
             →常に持ち歩く
②自分にフィットするノートを見つける
             →お気に入りのノートだけ開けやすい
③ノートに名前をつける
   →名前をつけておけば、常に課題を意識できる(例:おやっとノート、
    段取りノート、出世したくなくても出世してしまうノート)
④ページにタイトルをつける
      →タイトルを付けることで、書けるようになる
三色ボールペンを使う
      →頭に入りやすく、効率もよくなる
⑥図を描く
      →話の構造がスッキリして、理解が深まる
⑦ポイントを3つにまとめる
      →要点を押さえるには3つくらいまでがベスト
⑧日付を入れる
      →自分の生きた記録となる
⑨ノートは1冊にする
⑩本をノート化する
      →ノートに移すより、効率的

▼ ノートに関しては、ずぼらもあって、あまり重要視してこなかった。
 17年前に、パソコンとネット駆使を目的に個人HP作成をと、近くに出来た
PC教室に通いだした。この時から、毎日、一テーマの随想日記が始まった。
それは40年前のカード式日記とカードをホチキスでとめファイル状にして、
面白そうな記事などをに放りこんでいたのと類似していた。 新聞記事や
雑誌の切抜きが、毎日≪  ≫で括ったコピペの内容になる。当時、それを
大きい茶封筒に入れかえていたが、2度と開くことなく… これでは、ゴミ
収集と同じと疑問符を持って止めてしまった。しかし、それだけでも、
7~8割方は目的を果たしていたことを理解するのに数十年もかかった。
しかし、それがHP内検索で、瞬時、引っ張りだせるのだから。上記の斎藤式
ノート術も、シンプルだが核心をついている。このテーマ日記、ネット上に
公開することで、客観性と、継続、主観の歪みの修正、そして絶対に休ま
ない継続性などの狙いがある。
 実際のところ、稚拙の脳の公開のマイナーは、想像を絶するほど多いはず。
しかし、せっかく得た獲物(情報・知識)を、公開するのも、ネット上から
得た知識・情報への細やかな返礼と思えば、マイナーなど気にすることもない。
‘人生と同じ、良いこと3、悪いこと1。しかし、悪い事1には3倍の濃さが
含まれる。’ これ、『脳内整理術』というより、『脳外(化)整理術』??
 それとも脳のメビウス化ですか? ライフワークのメビウス化?

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6036,閑話小題 ~もう衆院選挙! その結果は?
2017年09月22日(金)
   * 自民党が本当に勝てるの?
 前回と同様、任期満了まで1年以上残し衆院を解散するという。
まだ汚職疑惑が生々しく残る中、果たして思惑通りに勝利するのだろうか。
第二次朝鮮戦争勃発の可能性が膨らむ中、そのための体制造りもあるのだろうが。
第二政党の民進党が解体の危機の中でチャンスとみたのだろうが、自民党議員も、
スキャンダルが次々と発覚、そう甘くないはず。大よその開戦時期が知らされて
いるなら納得。決断するなら年内。ミサイルを撃ちこむなら、世界最大規模の
柏崎・刈羽原発。とすると他人事ではない。
ところで、暴言で自民党から追放された女子議員。その後の発言からみて、
挫折経験がないのだろう。何が起こってしまったか理解できないようだ。
会社清算の我が立場からして、このブログの公開も止めておくべきだが… 
この自虐的性格は今さら! 実際のところ、自分のシリアスの視線が我ながら
何とも面白い、そのままを、物語っているのだから。
で、解散の成否より、結果が問題だが、戦後最大の危機の有事の戦争の可能性を
煽った自民党が、何とか勝利をするシナリオに落ち着くのか。~ネットによると
【 安倍晋三首相が今月下旬召集の臨時国会冒頭を含めた早期の衆院解散に踏み
 切るとの見方が政界で広がっている。投開票日は10月22日か29日になる公算だ。
北朝鮮が核実験やミサイル発射など挑発行為を続ける中、内閣支持率が回復した
ことや、民進党から離党者が相次ぐなど野党が混乱していることが背景にある。
読売新聞が9月8日から10日にかけて行った世論調査では、安倍内閣の支持率は
50%と前回8月調査の42%から8ポイント上昇した。民進党は臨時党大会で前原
誠司代表が就任したが、その後も笠浩史衆院議員らが離党届を提出。東京都の
小池百合子知事に近い若狭勝衆院議員らが結成予定の新党もメンバーがまだ確定
していない。 ー政治評論家の有馬晴海氏は、
<安倍首相が28日に予定されている国会召集日に解散に踏み切ると予想し、
衆院選で「与党で3分2の勢力を失っても、過半数を取ってしのげれば、安倍
首相が来年の総裁選で再選する道も開ける」と分析。 また北朝鮮情勢は
「秋以降の方がより激化する可能性もある」とし、内閣支持率が回復傾向にある
ことも考えると「解散するのは今しかない」との見方を示した。】

▼ 北朝鮮にとって、日本に何かを仕掛けるチャンスにもなるため、非常に危険
 な状態でもある。問題は、小池知事が、知事の座を投げ打って新党をつくるか
どうか? 資金や人材からして、どうだろう? もう一人のキーマンの小沢一郎
が、どう動くかも注目される。いずれの党にとっても、修羅場になる選挙。
資金、票集めなど、政治家は尋常な神経ではなれない職業。
選挙で勝つための「地盤」「看板」「鞄」の3バンが潤沢でなければ、一朝一夕
では成りえない職業。間違ってなるのもいるが、直ぐにボロが出るからシリアス。

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5304,スノーボールアースについて ~①
2015年09月22日(火)
      『新潮45ー2015年5月号 ~スノーボールアースについて』
  * 赤道域から氷河の名残りが見つかった
 二ヶ月前に、NHKスペシャルの再放送「全球凍結~地球大進化46億年ー①」 
の感想記を書いた。その詳細が、~新潮45・2015年5月号~で、ビートたけし
と東大大学院の田近英一の対談『スノーボールアースについて』があった。
再放送の内容は後でコピーするが、これは、その続編のような内容。再放送では、
二度の全球凍結とあったが、実際は三度。この新説が出てから、まだ20年しか
経過してない。 人が地上に生まれてきたことを、地球への旅と譬えると、
地球誕生と、生命、人間の誕生、そして、この地球の全球凍結は、旅人として、
非常に興味を惹きつけられる。 先が見えてきた人生、振り返ると、面白い惑星
での旅路の真只中にいたことになる。 ~その辺りから (『新潮45』279頁) 
≪:たけし:宇宙から見た地球は「青い星」というイメージがあるけれど、
 ここ二十年ぐらいの研究でかつては「白い星」だったことが分かってきた。
地球全体が氷河で覆われた凍った星で、そんな地球を真っ白な雪玉にたとえて
スノーボールアース」と言われているんですね。
:たけし: 先生はその分野についての権威ですが、氷河の名残りって意外に
 身近なところにあるんですね。ニューヨークのセントラルパークに「迷子石」
というのがある。大きな岩の塊が一つだけポツンとあるので、迷子石と呼ばれて
いるのだけど、あれは氷河によって削り取られた岩石が運搬された(氷河堆積物)
だという。つまり、セントラルパークは大昔、氷河で覆われていた。
しかし、怪談みたいに、昔は石が勝手に移動してきたと言われていたとか(笑)。
:田近: 昔は多分、なんでそんなところに「迷子になった石」があるのか
 分からなかった。地球の歴史を調べてみると氷河期というものがあって、
迷子石が氷河によって運ばれてきたことが明らかになりました。ニューヨークの
迷子石はわりと最近(約2万年前)のものです。ところが、古い時代の氷河堆積物が
当時の赤道域からも見つかるようになりました。これが大きな謎だったのです。
:たけし: 赤道域で氷河堆積物の証拠が見つかった時、カリフォルニア工科
 大学のジョセフ・カーシュビンク博士が「そんなことあるはずがない」と、
誤りを証明しようとしたら、逆にその報告を立証する結果が出てしまったという。
:田近: その結果を説明するためには、赤道も氷河に覆われていて地球が全部
 凍りついたと考えればいい。これがスノーボールアース(全球凍結)仮説で、
1992年に提唱されました。
:たけし: 間違ったところを検証しようとして、かえって新しい発見に
 つながっていくのは面白いですね。
:田近: それをどうしてなのかと考え続けたことが偉いのです。そこが境目。
赤道域に氷河堆積物があった事実から、全球凍結の仮説に持っていくのは、
実はかなりの勇気がいる話で、誰にでもできるわけではないと思います。 ≫
▼ NHKの再放送を見るまでは、全球凍結の言葉さえ知らなかった。
 人類は、地球自身も、宇宙も、人間そのものもほとんど分かっていなかった。
ビッグバン理論が、2003年に宇宙観測の結果、確定してから我々の宇宙が、
10の500乗の多宇宙の一つでしかない多宇宙説が出てきた。そして、そこから、
暗黒物質、暗黒エネルギーが、この宇宙にループ上の管を通って供給されて
いる説が、有力になっている。地球では、このスノーボールアース説である。

・・・・・・
5250,全球凍結 ~地球大進化46億年 ー①
2015年07月30日(木)
ー「地球大進化 第1回 知られざる“生命の星”の秘密」2004年11月22日分ー
 の再放送を先日見たが、これが、面白い! ~まず、その内容説明より~
《 私たちの「母なる地球」は小惑星の衝突・融合で生まれ、海洋蒸発や
 全球凍結等の大変動を経てきた「荒ぶる星」だった。40億年前に、微生物で
始まった生命は、大変動を乗り越え、酸素を作り、目に見える大きさにまで進化
してきた。そのたくましさを幅広い取材で描く。》
   * 二度の全球凍結
生命が現在に至るまで多くの試練があった。二度の全球凍結と、二度の大爆発。
(二度の大爆発は次回に取上げるが)、初めの全球凍結を乗越えるため、
「真核生物」が生まれでた。その凍りついた氷が解けて、海がうまれ、そこから
生命が進化していった。新しい全球凍結では、「多細胞生物」が生まれた。
何事も、克服できないと思われる困難に自らを劇的に変化させ(進化)、
生命は生延びてきた。  ~その辺りから~
≪40億年の生命の歴史のなかで、80%以上の時間、私たちの祖先は微生物の
ままだった。では、なぜ大きくなったのか。その謎に迫る「全球凍結」仮説が注目を
集める。全球凍結とは、二度、地球全体が赤道付近も含め完全に氷床に覆われた
状態のこと。その二度というのは、22-24億年前と、6-7億年前のこと。
不思議なことに、どちらの出来事も生物進化の重要な局面と時期的に一致する。
 古いほうの全球凍結は、「真核生物」(簡単に言えば細菌以外の生物)の、
新しいほうの全球凍結は、「多細胞生物」の出現と一致するのです。
そして、そのどちらも酸素濃度の急激な上昇が生物進化の鍵を握っていたのでは
ないかと考えられています。この二回、地球はすべて凍りついた時に、光合成
による酸素が、空気中のメタンを激減させ、温室効果を低下させたからだ。
 しかしこの危機が、長い進化の停滞を打ち破った。全球凍結後、一転して高熱
になった地球では、光合成が活発化し、そこで作られた酸素を利用して、生物は
コラーゲンを大量生産するようになったのだ。コラーゲンが細胞の接着剤となり、
生命は大型化を可能にした。≫
▼ この番組で、科学者は、「地球の生命は、この2度にわたる全球凍結の
大変動がなかったら、今でもバクテリア以上に進化していなかった可能性がある。
動物は現れず、微生物だけの世界になっていたかも知れない」という。
生物黎明の太古の時から、地球は環境大変動システムで、生き延びる生命を
選別してきた。宇宙、地球、大自然、そして生命は、知れば知るほど面白い!