閑話小題 ~ 変異株の出現 ~2

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   * 緊急事態宣言の解除…?
 緊急事態宣言の解除について巷で議論が重ねられている。常識的にみれば、
1~2ヶ月の延長だが、これは新年度の切替時期の需要に大きなマイナスになる。
一度解除をした後、その推移をみて、再度、緊急事態を出せばいいという論も
あるが、その気の緩みが、新たな変異株の流感を呼寄せる可能性もある。
  …ネットニュースによると…
≪ 感染力が強いとされる、変異した新型コロナウイルスの広がりを調査するため、
 政府は、陽性者の検体に対する遺伝子解析を、現在の4倍に拡大する方向で検討
していることがわかった。国内での変異ウイルスの確認は、現在、陽性者全体の
およそ10%の検体を遺伝子解析して変異ウイルスかどうかを判定している。
これについて、政府は、解析する検体の数を40%まで拡大することを目指し、
国内での変異ウイルスの広がり状況を確認する方針。≫
 ―
▼ 新たな難敵の変異ウイルスの出現には、手の施しようもないのが実情だが、
 とはいえ、現実は現実。30年間、実業してきた新潟駅前事業。撤退してから
10年になるが、何とか凌いで営業を続けてきたにしろ、これは、そう簡単に収束
する問題でもなし、酷い惨状である。 現役・経営者は憂鬱状態だろうに。
現在は何とか凌いでいても、周り回って直撃してくる大津波

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6942,映画観賞 ~『ミッドサマー』
2020年03月17日(火)
   * 北欧のカルトのイメージとは…
 見終わった感想は、私にとって‘外れ’だったが、何やら哲学的に考えさせられた
内容と思いつつ、一晩が過ぎた。そこで改め考え直し、長い年月をかけた人生の
思いを生活形態に映し出したカルト教団と肯定的に考えてみようと、感想を書く
ことにした。
 …そこは教義にしたがい、驚くべき集団の聖なる儀式… 自らが、世界に生きる意味
が無くなったとして断崖から身を投げ出し自殺?する儀式がある。その遺体を全員
の前で焼き上げ、その灰を大地に蒔く儀式。…これも合理的であり、決して奇異でない。
 死の悲しみを全員で嘆き悲しむ姿も神神しくもある。実体とは…
…北欧のカルト教団!そのもの。 重なり見えてくるのがオウム教団。オウムの
教祖がほぼ盲目なるが故に?日本的ブラックの要素が色濃い。

【 ~解説~
◉ 長編デビュー作「ヘレディタリー継承」が評価を集めたアリ・アスター監督の
第2作。不慮の事故により家族を失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や
友人たち5人でスウェーデンを訪れた。彼らの目的は奥地の村で開催される
「90年に一度の祝祭」への参加だった。太陽が沈むことがないその村は、美しい
花々が咲き誇り、やさしい住人たちが陽気に歌い踊る、楽園としか形容できない
幸福な場のように思えた。しかし、そんな幸せな雰囲気に満ちた村に不穏な空気
が漂い始め、妄想やトラウマ、不安、そして恐怖により、ダニーの心は次第に
かき乱されていく。

◉『ミッドサマー』はスウェーデンの伝統的な夏至祭をモチーフに作られています。
アメリカの大学生たちがスウェーデンへと旅行に出かけます。 誘ったのは
スウェーデンからの留学生のペレ。 仲良しのクリスチャン、ジョシュ、マークは
ひと夏を思いっきり楽しめることを期待して参加する。でもクリスチャンは恋人
ダニーのことが気がかりです。ダニーは精神的な病を抱えている。おまけにダニー
の妹が両親と自殺したばかり。クリスチャンは正直言ってダニーに辟易としていた。
でも別れを切り出すとダニーも自殺するかもしれないから、一応旅行に誘った。
ダニーは心の傷が癒えぬまま彼らとスウェーデンへ行きます。
・さて、スウェーデンの奥深い村を訪れた彼らはあまりにも美しい景色や心優しい
人たちに魅了されます。人々は笑顔を絶やさず歌を歌い踊りで歓迎してくれます。
太陽が降り注ぐ中でマジックマッシュルームでハイになったります。
・ミッドサマーとは夏至祭です。北欧の村々には固有の文化と風習が伝わっている。
彼らはその儀式の対象者としてクリスチャンたちを選んでいることが少しずつ
わかってきます。それが恐怖なのですが、映像がとても美しく見入ってしまう。
でもこの美しい映像が後半になるとさらなる恐怖を演出してくるのです。】

 ――
▼ 何ごとも固い先入観で否定してはならない。否定で、折角の奇異の材料に
隠された 価値が切れてしまう。地元の閉鎖された城下町曼荼羅社会に重なる
部分がある。魂を前面に現象として押出し、それを共同体として感情認識をする。
気色悪いが、これも慣れで、何とも美しい?世界と認識すれば、そうとれる。
精神病棟にも重なるところがある。 些細な地方的の何事も容認できるし、
容認される。最後は、5人のうち、1人の女性のダニー以外は、実情を知られた
ため、「90年に一度の祝祭」の生贄として殺されてしまう。
<新型コロナの流感騒ぎの中で、北欧系のカルトの世界に一刻でも嵌るのも
 悪くない!>  何ごとも一期一会! 

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6575,+6576 閑話小題 ~不景気風がふいてきた! -2
2019年03月17日(日)
   * 色濃い不況の影が
 リタイアをして8年が経過した。以来、生々しい話題に触れないようにして
きたが、ここで不況感が強まってきたようだ。 団塊世代年金生活に移行し、
その家族を含めて生活を縮小せざるをえなくなってきた。世界的不況からくる
物価値上りは、当然のこと。それに人口減少問題が重なり、以下のように…
オリンピックなど一時的特需を除くと、もう右上り経済は望みようがない。
目先ばら撒きのアベノミクス東京オリンピックで覆い隠す手法も、世界経済
の潮流に逆らえない。これが追詰められた北朝鮮とトランプを刺激し、開戦の
可能性すらある。EUからの離脱問題で大揺れの欧州。そして財政基盤の弱い
中国、ロシア。そのシワ寄せは南米、アフリカ、中東の最貧国に甚大な影響を
もたらす。ニトリ社長の1年前のインタビューが、さらに進む…
 
≪  ―明らかに、日本の消費が萎んでいる―
・「消費傾向が大きく変化している。なにより、人間が動かなくなってきた。
以前は買い物自体がレジャーで、百貨店やスーパーに行くのが娯楽の一つだった
のに、いまは買い物のために遠出しなくなった。加えて、いまはインターネット
でなんでも買えてしまう。トイレットペーパーでも水でも食品でも、安く買えて
すぐに届けてくれるから、家にいながら買い物を済ませられるわけです。
・それに、百貨店、スーパーの売り上げ減が止まらなくなったのは、コンビニで
買い物を済ませる人が増えたことが大きかったのですが、ついにその大手コンビニ
オーバーストアで既存店売上高が落ちてきた。
・一方、唯一と言っていいほど消費が増えているのがスマホなどの通信費です。
'00年から'16年の消費支出の変化を見ると、『通信・光熱関連』は10.1%の伸びが、
衣食住の衣は32.1%減、食は3.9%減、住は17.9%減。これが現代の消費の姿です。
 ー
   ―業界が丸ごとなくなる
 ~訪日外国人によるインバウンド消費は伸びていますが。
「インバウンド消費は、いつ引いてもおかしくない。日本人もバブル期に欧米に
旅行して爆買いしていましたが、いまはしていない。同じようにインバウンド
需要もいつかなくなるでしょう。
・結局、給料が上がらないと消費は増えない。しかし、日本のGDPの70%以上を
占めている流通・サービス業は、目の前の売り上げ低迷を食い止めるのに必死。
だから合理化で賃金も消費も増えない。したがって、デフレは続いていく」
そして…。「これから日本では多くの企業が勝ち残れずに淘汰されていく競争が
本格化していく」と、穏やかならぬ予測まで語るのである。そんな日本の未来を
先取りするように、すでに企業がバタバタと倒れ始めているのがアメリカ。
似鳥会長によれば、「アメリカで起きたことは、将来そのまま日本で起きる」。
そのため、毎年1300人ほどの社員とともにアメリカに視察・調査に出かけ、
現地のナマの姿を見てきた。 '17年の視察で最も印象的だったのが、
「アマゾンvs.ウォルマートの2強対決」。アメリカではすでに多くの企業が淘汰・
吸収され、残る2強の直接対決に収斂してきたというのだ。
アメリカはもう大変ですよ。'17年にアマゾンが約460店ある高級SMチェーン
のホールフーズ・マーケットを1兆5000億円で買収したのは有名ですが、買収から
数ヵ月もしないうちに、そのリアル店舗で値下げを始めているんです。
それに対抗するように、ウォルマートも約3800億円でネット企業を買収して
ネット通販を強化し、独自の配送網も整備するなど大改革を推し進めている。
さらに、ウォルマートはこれまでは4000坪前後の巨大店舗を構えていたのが、
食品中心の1000坪規模の新店舗の出店を加速させている。ネットでもリアルでも
巨大企業同士が真っ向対決しているんです。 その煽りをモロに受けている
『その他大勢』。これまで世界で日本だけがデフレだと言われてきましたが、
アメリカでも2強が値下げ競争を仕掛けていることで、デフレ化が顕在化。
多くの企業がそれに耐えきれなくなっています」      ≫


▼ アメリカの統計だが、リタイアをして7割は、近所のSCに買物に行く以外、
 外出をしないという。まして内向きな日本人は、同じ傾向のようだ。私自身、
これに加え、早朝の自転車散歩と、スポーツジム、週一の映画館通いと、ランチ。
隠居生活で、メッキリ金を使う機会がなくなった。合理的にストレス解消ができて
いるため。生活の均衡縮小ということ。還暦までに、75~80歳の終焉を想定して
遣り終えていたことがある。見栄さえ捨て、『閑』の唯我独尊の世界を作れば、
何ということはない。未だに世間にまみれた世間人と隔絶した『世捨て人』を
自認すれば… これでは、不景気になるわけである。背景にはデジタル社会の
本格的到来がある。ジッとしていてもネットTVで、何処へも行ける。それも
リアル世界と変わらない体験可能となれば… 「冷食」もデジタル技術の産物と
すると、商品コストは半値以下。 年齢からして、これで満足できるだけ?
宅配にドローンが使われようという時代。 我家も週に1~2度は宅配が届く。
ネット価格は、店舗経費の中抜きと、宅配経費を差し引き、20%オフが常識。
不景気になるわけだ。 最近じゃ、オレオレ詐欺が、強殺に進化?始めた。

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6576 閑話小題 ~不景気風がふいてきた! -2
読書日記 本当のことも、ほどほどに…

 <『誰もが嘘をついている ~ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性 』
             セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ (著)>
    * 検索は口ほどに物を言う!
 若い時は親の影響で保守的だが、年齢を重ねて社会を知るにつけ、どうも
その実態は嘘だらけに気づく。本音は心の底に押しこんで世間には、違った顔
を見せる。老年になって、その誤りを知り、本音を話そうとすると、嫌味な老人
として扱われ、孤立化していくのが世の常、そのことを元社員が気づき問題提起
をしたのが、この書。 ー検索は口ほどに物を言う― 本音が、もろに出てくる。
その事例だけでも充分に面白い。世間話で暇を消費している人間には、「暇」と
『閑』の差異が解らない。社会学を隠れテーマとして読書や、社会経験を50数年、
学び、遊んできたが、考え続けている人が、僅か3%、少しは考えている人が30%、
ほゞ考えてない人が67%。情報化は、その現実を露骨に表立っている。それは
社会的身分ではない。問題は、その本音。日本人は、その本音と建前を使い分ける
国民性が強い。これを書き続けていると、否応なく、本音が露見する。世の中、
誰も嘘をついている、そのまま書き表す面白さ。問題は己の嘘に気づかないこと。
ここには、通説や直感に反する事例が満載されてある。それを流し読むだけで
充分に価値がある。質問(検索)の中に本音が露見する現実とは?

≪  ―Amazon 内容紹介―
 実際人々はどれほどセックスをしているのか?
 アメリカには人種差別主義者がどれほどいるのか?
 ビッグデータで証券市場に勝てるのか?
 不況時に児童虐待は本当に減っているのか?
 本を買った人のうち何パーセントが読み終えるのか?
  ー検索は口ほどに物を言う―
人は実名SNSでの投稿や従来のアンケート調査では見栄を張って嘘をつく一方、
匿名の検索窓には本当の欲望や悩みを打ち明けている。グーグル、SNS、ポルノ
サイトの検索データなど、ありとあらゆる「ビッグデータ」が利用可能になり、
それを分析する手法が確立された今、通説とは全く違う人間の本性が明かかに!
 ビッグデータとは何なのか、どこにあるのか、それで何ができるのかをわかり
やすく解説する一方、データ分析にまつわる罠、乱用の危険や倫理的問題にも
触れる。ビッグデータ分析による社会学を「本当の科学」にする一冊!

• 黒人への差別表現はグーグルで「頭痛」「経済学者」と同程度検索されている。
• 失業者は検索サイトで「職業安定所」や「新しい仕事」よりも、ポルノサイトを。
• 男女ともにセックス回数を過剰に自己申告するが、
 結婚生活最大の悩みは「セックスレス」。
• インドやバングラデシュの男性が、ポルノサイトでとりわけ多く検索する
 言葉は「授乳」。
• ジョークが検索されるのは世間が悲しいムードのときではなく、うまくいって
 いるとき。月曜や曇天・雨天には検索頻度は低く、週末は高くなる。
• 名門校にギリギリで合格した人とギリギリで落ちた人の人生にはどのような
 違いがあるか。
• オンラインのP2P借金サイトでコメントを書かせると、借金を返す人と
 返さない人は言葉遣いに差がある。踏み倒す人は特定の単語を使う傾向にある

 グーグルの元データサイエンティストで、ニューヨーク・タイムズにも寄稿
する著者が、グーグルの検索データを分析して米国の隠れた人種差別を暴くのを
皮切りに、男女の性的な悩みや願望から、名門校入学の効果、借金を返す人と
踏み倒す人の差まで、豊富な事例で人間と社会の真実を明かしていく。 ≫


▼ トランプの正体は、資本主義に忠実な白人第一主義。ロシアマフィアとの
 関係や、ポルノ女優とのスキャンダルなど何でもありのアメリカンジョーク
そのものの大統領としても、42%支持率は、そう簡単に落ちやしない。
女性や、黒人に比すれば、まだまし!という本音が、支持岩盤に根強くある。
しかし、情報化、グローバル化の時代の中で、建前と本音の乖離は許されない。
 ~次回はランダムに、面白そうなドッキリを…