閑話小題 ~あの日々から十年ですか!
閑話小題~ 『孤独論』ですか… ~4
<『孤独論』―逃げよ、生きよ―/田中慎弥・著>
* 価値ある何かを探せ…
私にとっての「価値ある何か」とは… 学生時代に見つけた「世界の旅」。
人見知りの私は「ツアー」になる。それも秘異郷ツアーである。普通なら
数ヶ月は要するが、秘異郷専門代理店が企画した格安ツアーの発見が、既に
学生時代にあった。当時、30万、今では250万! 父親が幼児の頃より、年末
年始のお年玉が20数万があった。 それを原資にした40万を両親に頼み込み、
大学の『海外旅行サークルの『世界一周ツアー』に参加した。
長岡的質素倹約の生活をしていたため、アッサリと両親が認めてくれた。
これは私の人生の根幹を揺るがすことになった。
そして、30歳後半から年一の割に、40歳半ばから、年二の割に、20年以上、
参加してきた。振返ると52回になっていた。これと、この20年にわたる、この
ブログが「心の基礎構造」になってきた。…巣籠には、丁度良い寝ぐらである。
このコロナ禍で、人々は(特にフリーランスを業にする)何をすべきか、茫然
とするしかない。何ごとも同じだが、そこには長年の準備が必要だ!
まず生き抜くこと! その為には、その場から逃げる事。逃げられないなら、
一度捨身で、初心に帰って、新たな第一歩を踏み出すこと。世間は甘くないが、
甘い奴の集合体が「世間人」なら、捨身なら生きられる。兎に角、甘い人たち。
<3密を避けろ!>ってのは、人間の原点を否定すること、1万2千年前の農耕、
畜産を真っ向から否定することになる。 それなら、まず現在のサービス業の
根底の否定から入らなくては! 目先は情報革命、ネット世界への大転換期。
現業を、そこに移動させないと。店は、情報拠点のサテライトと割切り、配達
に力を移動すること。
・・・・・・
6935,閑話小題 ~無観客試合 {新型コロナの現状と、行方は? ~11}
2020年03月10日
* 無観客試合の静けさ
~まずは、プロ野球の無観客試合の感想から~
TV放送の観客目線で見ると、ほぼ違和感がない。映画館で数人の観客しか
いないとしても気にならないのと同じ。とはいえ、知らない内に他のチャネルを
回してしまうことも確か。しかし、あくまでオープン戦。
大相撲も然リ… 酒をツマミなしで観るがごとし。これも慣れてしまえば…
競馬も無観客も何やら味気ないが、野球、相撲ほどの味気無さはない。
これらは、滅多に観れない風景。
高校野球も人生一度の花舞台。無観客でも開催すべし。
ところで、東京オリンピックを開催すべきか否か。パンデミックが宣言されると、
参加する国はホボ無いだろうし…無理! 一年の延期か、中止とすると、後者!
あとは、パンデミック前に治まるかどうか。まさか、こんな事態が起こるとは…
そして、昨夜になって、プロ野球とサッカー・Jリーグが延期のニュース。
これも驚きだが、仕方がない決断。
―
* 淡々とした御隠居生活が一転し
光陰矢の如しの平坦な日々が、ある日一転し、あれよあれよと、大きな黒鳥
(新型コロナ騒ぎ)が舞い降りてきた。 家内に<本当に、思い切って会社を
止めて良かった! この件で更に想うわ!>と… 9年前から、この方、繰返し
言われてきた。外出好きで、トレンドの店のWindow・shoppingをしていると、
世の中の不景気が手に取るようにみえるとか。 デフレの実感である。
暖冬の上に、この新型コロナ菌によるパニック? 治療法と薬が、存在しない
ため、手の施しようがない。昨夜、就寝直前にTVのテロップが…<イタリアで、
コロナで、今日、300人以上が死亡!> 眠気もさめたが…一晩寝てからと、
早朝、ネットニュースを見ると、そんなニュースはない。TV局の誤報だったか、
寝ぼけだったか… 改め考えると… 微妙な「今日、300人…』のニュアンスの
取り違い。本当だったら、最悪のパンデミックに突入したことになる。
アメリカの株式市場が一時的としても2000ドル以上の下げ。これでは経済恐慌
に突入は時間の問題? シビアな市場の反応が、あまりにも鈍いのは、お上から
の強い意向か? 時間経過の度に、事態は深刻になっている。
―
* アラブ、北アフリカの難民のコロナ対策は?
世界で最も弱い立場にある難民。ここに新型コロナが流感したら、如何なる?
亡くなっても、誰も目もふれない。何処かに埋められるか、海に投げ捨てられ、
死者の数に入らない。恐ろしい限りだが… 国から捨てられ行場のない難民。
国家あっての国民。それが如何に個々人にとって大事な役割かは、難民なれば
こそ肌身に沁みて解る。行場のない彼らに、一番の脅威は細菌。 生き地獄が、
更に過酷になっていく。問題は情報化… それまで隠されてきた恥部そのままが
2020年のコロナ騒ぎとして記録され… 後世に曝される。
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5838,閑話小題 ~涙を流すより、考えよう
2017年03月10日(金)
* 涙を流すより、考えよう
先日のNHK・BSスペシャル番組で、アウシュビッツの日本人ガイドが、
「涙を流すより、考えよう」の言葉を紹介していた。その日本人ガイドを
指導した生残り受刑者の切実な言葉、「涙を流すより、考えよう。」、
6年前から現在に至る日々の心の葛藤をたった一言で表現されたような。
アウシュビッツには世界各国のガイドの多くが、アメリカの白人至上主義や、
欧州の移民反対などの右傾化に大きな不安を抱えているという。ナチがユダヤ人
を虐殺した現場からみえる時代の潮流は、当時を彷彿させるのだろう。
~NHKのHPより~
≪ 100万人を超えるユダヤ人が虐殺されたアウシュビッツ強制収容所。
その悲劇を伝え続けているのが、世界各国出身のガイドたち。今、ガイド
たちは、大きな危機感を抱いている。移民や難民をめぐり広がる排斥の声。
世界が分断を深める中で、自分たちは何を伝えるべきなのか。ただひとりの
日本人ガイド・中谷剛さんも語るべき言葉に悩んでいる。
揺れるアウシュビッツのひと冬を追った。 ≫
―
▼ 印象的だったのが、強制収容所の近くにある大きな屋敷。
「あれが、当時の収容所の所長を務めていたヘスの家です。奥さんを愛し、
子ども4人居て…」の説明。彼は家族を大切にし、真面目に生活を送って
いたが、日々の仕事では何千の人間をガス室に送り、焼却処分をしていた。
本人にとって、時代に迎合し、自分は傷つかず、社会の勝ち組と自認し、
それを良しとする大義を拝み続けただけ。「目的は手段を正当化する」と
すると、白人第一主義は、ナチや、毛沢東、スターリンの大量虐殺の道を
欧米社会が歩むことになる。しかし、反グローバるも必要?今さら無理!
・・・・・・
6205,閑話小題 ~追体験のような…
2018年03月10日(土)
* アクティブ・カウチポテト
・イタリアには、半世紀前の欧州旅行で5日ほど立ち寄ったのが初めてだった。
またアフリカやスペインツアーの東周りの中継地のため、ローマに1~2泊しての
市内観光や、ポンペイなどに数回行ったことがあった。
・そして10数年前に「北イタリア」に、数年前に「南イタリアとシチリア」と、
二度に分けて縦断した。欧州、とりわけイタリア・ギリシャは石の文化のため、
古代文明の遺跡と共に生きている感がする。この二回の旅行とも絶品だった。
・欧州の括りでは、これにギリシャが加え、北イタリア、南イタリアの面を…。
・その左側は、オーストリア、スイス、ドイツと埋めて、フランス、オランダ・
ベルギーを加え…。
・スペインは、マドリッド・バルセロナ・トレド。次が、南スペインと埋めて、
最後は北イタリア・巡礼ロードと…。あとはポルトガルが唯一残っているが…。
・そして、英国、北欧三国とロシア、ノルウェーのトロムソと、アイスランドと
埋めていった。
ところで、今年に入ってから再放送だが、NHKで幾つかの「シチリア」の
ドキュメントを放送していた。何故にシチリアか? 半島から海を隔てるため、
昔のイタリア情緒が色濃く残っているためである。その幾つかの再放送とは…
【NHKドキュメンタリー : 2度目のシチリア~ちょっとディープな海外旅行…
NHKネットクラブ :(空港ピアノ「憧れのシチリア島」)
NHKドキュメンタリー :世界ふれあい街歩き「シチリア島カターニア…
NHKオンデマンド : 世界入りにくい居酒屋 「イタリア シチリア州パレルモ】
どれもこ色濃いが、特に、<世界ふれあい街歩き「シチリア島カターニア…>
が、文化の奥深さが垣間見れる内容だった。日曜日の朝10時に、シリーズで
イタリア各地の田舎町の日常生活を紹介する番組もある。古来からの日常その
ままを楽しむラテン人気質が何とも味がある。
「アクティブ・カウチポテト」といえば、国内ではNHKの人気番組の
<日野正平の「こころ旅」> 冬期間を除く平日、毎日、朝、昼、晩の3回も
放映している自転車で全国の道路を走り回る番組。日野の頭にカメラを付け、
視聴者自らが走っているような気にさせられる番組。まる6年経過するが、
人気は高まる一方のようだ。その3年前の9年前から、早朝、信濃川の土手の
一周をポタリングをしていることもあり、あのカメラ目線が実感できる。
野鳥の囀り、新鮮な空気、霊気と重なった陽光、川面の輝きとセセラギ。
来月から11月までの楽しみに楽しみになっている。走行距離は地球半周は
しただろう。アクティブ凡々の習慣の一つですか。
・・・・・・
5473,閑話小題 ~歴史上稀なる恵まれた時代を生きてきた
2016年03月10日(木)
* 我われは、日本人数が最大の時代の先っぽに生きている
私たちの世代は、まさに日本の人口のピークになった時代に生きてきた。
確かに恵まれた時代環境に生きていることに気づくべきである。
それも終わろうとしているが・・ 平成20年12月の1億 2809万9千人をピークに、
若干の増減を繰り返してきた。 ~昨日のニュースによると、
《 総務省が26日公表した2015年国勢調査の速報値で、日本の総人口は
1億2711万人。前回10年の調査より94万7千人(0・7%)減り、
1920年の調査開始以来、初めて減った。首都圏を中心に人口が増える一方、
地方で減少しており、二極化がさらに強まった。》とあった。
たまたま9年前の同月同日の3月9日に「日本の人口動態の推移」をテーマに
していた。第二次大戦直後に生まれ、米ソの冷戦の最中、地政学的の好条件の中、
奇跡的な恵まれた環境の中で生きてこられたことに私たち世代は感謝すべきだ。
それも風前の灯になってきた。そして、最期の祭典、そう東京オリンピックで、
終わりを告げることになる。 ~9年前のテーマより
―――
2166, 日本の人口動態の推移
2007年03月09日(金)
「超リタイア法」ー野口悠紀雄 ー読書日記
解りやすく、面白い本である。
その中で人口動態が書いてあったが、解りやすく要点がまとめてある。
日本の人口が一昨年から減少に転じた。それなら、歴史的にみて日本の
人口はどのように推移していったのか知りたくなるのが人情である。
人口推移を大雑把にまとめれば、
・1600年(1200万人)から1700年(2769万)までの間に倍増し、
その後江戸時代の終り(3228万)までの約150年間はほぼ一定だった。
・明治維新(3481万人)から昭和の初め(6000万)までに倍増し、
・さらに昭和初めから現在までに倍増した。
400年で10倍、
140年間で4倍、
80年間で2倍に増え、
今後約100年の間に半分に減ることになる。。
~(略)~
時点(2003年6月)の日本の総人口は、1億2761万人と推計されている。
昭和の初めから、約2倍に増加したことになる。
しかし、これがピークであり今後日本の人口は、
継続的に減少してゆくものと見られている。
国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成14年1月推計)
によれば、2006年にピークになり、2010年に1億2747万人、
20年には1億2410万人になる。その後、30年に1億1758万人、
40年に1億938万人になる。そして、50年に約1億人となり、
2100年には、約6413万人になるものと予測されている。
我われは、日本列島に生息する日本人数が最大になったさまを見ている。
―――
▼ 時代背景にはグローバル化がある。世界の平準化は決して日本にとって、
バラ色ではなく、人口のマイナス分が個々の生活に比例してマイナスに働く。
これだけ、戦中時代に生まれた、所謂、戦中まれの人たちは、時代の変遷を
目の当りにしただけで、生きてきた甲斐、価値がある。大衆は所詮、大衆!
で、以下の、宇宙の視点の去年の内容に続いていく。
・・・・・・
5108,閑話小題 ~地動説以来の大発見
2015年03月10日(火)
* 面白ネタ~地動説以来の大発見
誰かとの会話に使える、ある面白いネタを紹介する。
以前、ここで取上げた村山斉著「宇宙は本当にひとつなのか」を、
世間話風に、思うまま書いたもの。
《 天動説から自動説のコペルニクス的転回を知っているよね。
ところが、それに匹敵するか、それ以上の宇宙的大発見が2003年に
観測された。星や銀河、それを形作るすべての元素のエネルギーは宇宙全体の
4・4%で、目に見える星や銀河は、宇宙の中のほんの一部分でしかないもの。
残る96%は何かというと、23%が暗黒物質で、約73%が暗黒エネルギー。
それを合わせると、残りの96%で、元素エネルギーを合わせ100%。
しかし、その正体は殆ど、つまり宇宙の殆どが分かってなかった。ところが、
その暗黒物質が分かる一歩手前まで来たのである。この暗黒物質の研究から
出てきた考えが、宇宙はもっと沢山、もしかしたら10の500乗個もあるかも
しれないという宇宙多元論。多くの宇宙の「たまたま」真空のエネルギーが
十分小さかったものがわずかあり、私たちの宇宙は、その一つだったという説。
そのダークマターと、ダークエネルギーが違う宇宙からループ状の管を通って、
この宇宙に流れ込んでいる。ビッグバン以来、宇宙が拡膨張しているが、
遠くに行けば行くほど、濃度が低くなるはずなのに、全然薄くらないのは、
ダークマターとダークエネルギーが、この宇宙に流れ込んでいるため・・
その物質の大きさが、マイナス10の35乗。他の宇宙の数は10の500乗も
存在するという。ところで、人間のサイズを1m単位とすると、この宇宙の果て
まで10の27乗で、光の速度で138億年、かかるらしい!100億は
10の27乗。直径で276億光年の広さになる。私たちはマイナス10の
35乗と、プラス10の27乗の世界に生きていることになる。》
この話、受けるはずだが、現実に溺れている知的興味の無い人は白ける?
「それがどうした?」と訝る、あの男?の顔が浮かぶ。相手を選ばなければ。
「で、どうしたの?」 「・・・ どうもしません」 外は天風が吹いている。
・・・・・・
3987, 宇宙論のコペルニクス以上の大転換
2012年02月24日(金)
宇宙は本当にひとつなのか ー1
* 我々の宇宙は10の500乗分の1個でしかない!
2003年を境に宇宙論は、コペルニクス的大転換に匹敵する以上に変わった。
コペルニクスが地球が宇宙の中心と思っていたところに、実は太陽が中心で、
その周りを地球が周っているに過ぎないと主張した以上の大きな衝撃的進展。
それは、観測の結果から宇宙全体のエネルギーの内訳が明らかになった。
星や銀河、それを形作るすべての元素のエネルギーは宇宙全体の4・4%で、
目に見える星や銀河は、宇宙の中のほんの一部分でしかないものだった。
ここで、残る96%は何か? というと23%が暗黒物質で、約73%が
暗黒エネルギー。それを合わせると、残りの96%になり、元素エネルギーを
合わせると100%。しかし、その正体は殆ど分かってなかった。
つまり、宇宙の殆どが分かっていなかった。ところが、その暗黒物質が分かる
一歩手前まで来たのである。この暗黒物質の研究から出てきた考えが、宇宙は
もっと沢山、もしかしたら10の500乗個もあるかもしれないという宇宙多元論。
たくさんある宇宙の「たまたま」真空のエネルギーが十分小さかったものが
わずかあり、私たちの宇宙は、その一つだったという説。殆んど宇宙のことが
分かってなかった事実と、我々の宇宙は、気の遠くなるような多くの宇宙の
一つでしかない裏ずけがで始めてきた。学生時代にビッグバンとブラック
ホールの理論を知ったときの新鮮な驚きを今でも憶えている。その後の科学の
飛躍的進展で、宇宙のことが格段に知られるようになった。その一つに
ブラックホールの先が違う宇宙への入り口ではないかという説。
それが2003年を境にコペルニクス的大転換以上に変わったというのを
最近、知ることになった。哲学が宇宙の外があるかどうかを論じているが、
科学は、宇宙はもっと多くあり、10の500乗もある可能性を論じている。
科学が哲学を遥かに超えたことになる。 永遠の中の有限の存在を知った
人間が、その苦しみを緩和するためつくり上げた神も、多元宇宙論を知ると、
所詮は、そこまでということが分かる。私にとっても、衝撃的大転換である。
137億年前のビッグバンで我々の(今度から、我々の、を付ける)宇宙が
出現し、その広がりには千から2千億の星からなる銀河が、100億もある。
そこには星の消滅の時に生じる空間の歪みが、ブラックホールになり、
周辺の星を吸い込んでいる。それは、他の宇宙に通じる通路と思われる。
これが、私の知っていた宇宙である。それが、気の遠くなる数の多くの
宇宙の一つというと、根本が変わってくる。
・・・・・・
2012/03/03
宇宙は本当にひとつなのか ー2
「宇宙は本当にひとつなのか」 村山斉著
先日、「宇宙論のコペルニクス以来の大転換」について書いたが、
そのタネ本が、この「宇宙は本当にひとつなのか」。私にとって、世界観が
ひっくり返るほどの驚きである。オーバーにいえば夜半に目がさめ、これを
考えると息苦しくなるほど。宇宙の果てがあるのか、時間の始まりがあるのか、
神の存在とは、自由とは何か、どこまで自由になれるのか?などの問いは、
この本を読んでしまうと根底から揺らいでしまう。前提が宇宙がひとつ、
だったのが、10の500乗の宇宙の存在の可能性を突きつけられれば、
今までの宇宙論と、世界観は何だったのか?になる。コペルニクスの地動説が
事実と知った時のキリスト教徒のようなもの。これは万物の存在に根底から
問い直しを迫った宇宙論になる。
「宇宙で原子でできている目に見える物質は5 %に満たず、残りの約23 %は
正体不明の暗黒物質(ダークマター)と、73 %の暗黒エネルギーが占めている。
それが、どうもあるらしい。ということは、宇宙の約96%は正体不明で、それら
は他の宇宙から、私たちの宇宙に流れ込んできている 」という途方もない説。
まず、「 第一章 私たちの知っている宇宙 」から、幾つか書き出す。
* 私たちの知っている宇宙
・ 地球が太陽の周りを回る速さは、秒速 30 km。
・ 星の成分は光を分析することで解る。
温度が高い場所ではどんな物質でもガスになる。
光がガスの中を通るとガスにより決まる波長が吸収される。
このスペクトラムの欠けで元素がわかる。
・ 宇宙の年齢は137億年。宇宙が膨張して38万歳のときに電子と原子核が
くっついて光が真っ直ぐ進めるようになる(宇宙の晴れ上がり)。
このときの光が宇宙背景放射である。 地球の年齢は約46億年。
・ 2006年8月に冥王星は惑星から準惑星に格下げになった。光の速度で4時間。
月は7分。太陽系の中で恒星は太陽だけ。次に近い恒星はケンタウルス座
プロキシマ星で4.2光年。 我々の天の川銀河には約2000億個の星がある。
太陽系は中心から28千光年離れた端に近い場所にあり、天の川銀河では、
まだ若く星や惑星が生まれている。太陽系は銀河の中心を秒速220kmで動く。
・ 銀河団より広い6.6億光年でみると、銀河は一つの点になり、線のように
つながったフィラメント構造と空洞になった泡になる。
これを宇宙の大規模構造という。
・ 60億光年位の範囲で見ると、宇宙はだいたい均質で同じような性質を持つ。
これを宇宙原理という。
・ スイス・ジュネーブ郊外の地下一周27kmの世界最大の加速器
「大型ハドロン衝突型加速器」でビッグバンを再現する実験を行なっている。
ここでは、ブラックホールをつくる計画があり、できれば4次元以外の次元、
つまり、異次元があるという証拠になる。そうすれば、異次元の中を運動する
物質の暗黒物質の正体もわかるかもしれない。
▼ この数年来で最も面白く、ショックを受けた本である。このところ、
ショックのことが多い。異次元世界、いや異次元宇宙があるとはね。