チョッとした小噺 ~むしろ、この世界も悪くない!

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   * 閑話小題のかわりに
 閑話小題を、少しカジュアルな話題を書くに数日前から取入れているテーマ、
ーチョッとした小噺ー 頭の中で、次々と想念が浮かび消えていくのを掬い取り
テーマにするが。 面白いと思って書いたテーマが、いざ文章にすると大して
面白くないこと屡々。しかし、逆もある。
 一昨日は、壊れた電動アシスト自転車の部品が届いたと連絡があり、片道30分
ほどの川西まで行ったが、帰路、代用の自転車のハンドリングが、慣れないため、
転倒の恐怖を覚え乍らの運転で、最後の10分はヒキチャリをして辛うじて家に。…
…昨日は、その店までの道のりを何とか辿り着いた。帰り道は、乘り慣れた自転車。
ついでにタイヤ交換をしたのが良かった。
 ―
   * コロナ禍の中で…
 こういう時節には、台風、地震などの大災害がえてして重なる。まずは9年前
の東北地震の余震があり… 浅間山の噴火と動き出してきた。…最悪の時節には、
最悪のリーダーが独裁者として君臨する。とすると、トランプ再選の可能性が!
残る期間が4ヶ月。北朝鮮との交戦があれば、何とか再選?で、恐れをなし、
韓国弄りを急遽、中止。
 …ところで、コロナ禍で、群れるな、3密を避けろと言われ出し数ヶ月、経過。
これって、9年前からの経済破綻者の身分で身に付いた娑婆世界の立場と同じ。
最初は戸惑いがあったが、慣れてしまえば解釈次第でプラス面も多い。
<個に徹して無駄を省け。家族を大事にして、「人(他人)は人、我は我」と
割切り、濃厚接触を最小に。要するに… 御隠居生活のように生きろ。>
 鳥に譬えると、渡り鳥のように一ヶ所に、こだわることなく、自然の理に従い、
互いに社会的距離を置きながら日々を過ごす。今さら、比較をすることもなし。
日々刻々、世界は変化していく。

・・・・・・
6677,閑話小題 ~ 思いもしなかった「管見妄語」 -2  
2019年06月27日(木)
               <常識は凡人のもの>藤原正彦
   * グローバリズムの欺瞞
 白人の中下流層の岩盤が思いの外、固いことはアメリカ生活が長い著者は
よく知っている。そこは保守的白人層が支配しており、その中にも、階層が
明確に存在する世界。グローバリズムは、一強多弱を、まずもたらす。それが
国境を超えて、欧米世界に雪崩れこんできたから、溜まらない。特に中下流層の
白人達には堪ったものではない。
 ―
≪ グローバリズムと、「エスタブリッシュメント(=支配体制・特権階級)と、
PCが三頭立て馬車になって世界が動いてきた。トランプ勝利と、英国のEU離脱
決定は、この三頭馬車に対する初めての大がかりの反乱。 ところが、この混乱
の中で、メディア、御用学者、評論家と政官財の密着ぶりがあからさまになった。
彼らは、国民にとっての唯一の情報源だから、国民はいつも色のかかった情報に
浸っているのが現実。グローバリ信奉の学者達が国民を説得する際に使った
トリクルダウン理論(裕福層や大企業などに富を集中させれば、そこから富が
しずくのように落ちこぼれて国民まで及ぶ)は、完全に否定された。誰が、滴を
落としますか? 世界は、大富豪と、大多数の貧しい人たち分断され、格差は、
拡大された。競争社会のストレスは移民の急増などで、欧米を中心に社会は
大混乱に陥っている。
 グローバリズムとは、創始者フリードマンが言ったように、
<国家も民族も力も持たず、一つのメカニズムが世界を結びつける>
 自国のことは国民の意志で決める、という民主主義とは、もともと、あい
れない。人は祖国で生れ、その自然で成長し、その文化、伝統、情緒で育った、
涙を滲ませた存在である。 この二つの歴史的事件とは、グローバリズム
最先進国である米英国民の「経済メカニズムに支配されてたまるか」の叫びで
あった。 ≫
 ―
▼ 成るほど、面白い。米英の中下流層の白人が、自分たちの職業を脅かす、
 移民に、反旗を掲げるのは至極、当然のこと。 自分の生活を考えてみたら、
トヨタの車で、コンビニに行き。TV、パソコンはソニー。映画はハリウッド。
乗っている電動自転車はパナソニック。買物は、Amazon…。 それらは、
グローバル企業で占められている。何が今さらの感がする。 成るほど、
私たちはPC(ポリティカリー・コレクト=あらゆる差別や偏見をなくす)で、
目暗ましされてきたのか? PCに抵触すればマスコミに袋叩き、政権に一つや
二つが軽く吹っ飛ぶのである。これがグローバリズムと手を組んで、大衆を
誘導しているとみると納得するが… 生命誕生以来の、大変革期にある現在、
ますます、私たちは、現在地の自分の立ち位置を見つめ直す必要がある!
 問題なのが、これが二年半前の「週刊新潮」(2016・10月~2017・10月)。
PCの言葉も、意味すら知らずに… これが地方で閉塞している限界だろうが。

・・・・・・
6314,閑話小題 ~覚醒剤と、マリファナ ―2
2018年06月27日(水)
   * 麻薬の二次災害
 麻薬を吸った高揚の音楽、『上を向いて歩こう』『今日は赤ちゃん』
『夢で会いましょう』などから、その一部を感じることが出来る。
作曲家の故・中村八大は重症の薬中患者。あの感覚は異次元の快感の世界。
何曲か、それらしきα波のCDをネットで購入しiPodに入れ、時々、
聴いている。 『余命、半年』と宣言されたら、考えても良いが… 
やはり止めておくべきと、和歌山ドンファンなどの一連の報道が教えている。
 
 私の至高体験は、秘異郷ツアー先の大自然との邂逅の感動体験と、アルコール
による高揚感が多々ある。薬物中毒には、禁断症状がついてくるため始末が悪い。
「達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ」の禅語がある… 
美味い酒は数限り飲んできた。酒の肴と、美女を侍らせば別に薬物使用の必要も
ない筈だが… 中毒者は、金の無いため? 中間カットの薬にいくのか?
問題は止めどなく深みにはまること? 二次災害の問題が当然生じる。
 
 「CSI: 科学捜査班」というラスベガスなどを中心に最新科学を駆使した操作
技術で様々な凶悪犯罪を解明していく1話完結形クライム・サスペンスがある。
 これが面白い、10数年にわたり数百本はみただろうか。
その一つに、麻薬にやられた妻に、支配された夫との共犯事件の筋書きがあった。
表向きは普通の夫婦が、実はサイコパスで… これに近い話を知人から聞いた。
鬱病の治療薬の長期服用から薬中が酷くなり、痴呆症に陥った姉が、夫と供に
 妻の妹のところにやってきて、「高校時代にお金が紛失したが、犯人は絶対に
アナタ。正直に言いなさいよ」 旦那も止めるふうもなく…40,50年前の話を>
身内に痴呆症の人を抱えたことのある人は、理解できるはず。 私は5年半… 
これをマダラ呆け状態で周辺に言って周るため、たまったものではない。
薬中の場合にも多々ある。私にも、幾つか憶えがある。具体的には、あまりに
酷すぎて書けない内容。そこに、世間バカが絡み込んでくるから始末が悪い。
 ならば、不幸系ほど世間様度数が高くなる…その観察を楽しめば良い。

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2007/07/06
LSDを一服した状態とは、どんな状態? -1

植草甚一の「カトマンズLSDを一服」という本が面白い。
植草甚一スクラップブック」の一冊でNO/11になるが
古今東西植草甚一の読んだ麻薬に関する記事・文献などが話題になっている。
図書館で借りてきた本だが面白そうなので、一とおり目を通して、中古本だが、
直にアマゾンで注文をいれた。麻薬のトリップに対して興味がある。しかし麻薬
をまさか使うことは出来ないし、中毒になったら取り返しがつかない。
といってバッド・トリップやグッド・トリップの状態を、経験してみたい誘惑も。
まあ、死ぬ直前の楽しみにしておいた方がよい。ならせめて、どういう状態か、
知識として知りたくもなる。手元に何冊か、その状況を紹介した本がある。

私の枕元には、麻薬を使った状態に近づける音楽のCDがある。
買ってから10年近く、寝る前などに聴いてきたが、寝つきがよい。
酒を飲んでホンワカした気分と同じである。
私の場合、秘境旅行や、酒席などで至高体験を数知れないほど経験してきたので、
アルコールや、寝る前の音楽で、直にトリップしやすい蓄積があり、
体質的に脳内には回路が出来ている。まあ、それはいい!

以下は、この本の冒頭に出てくる心理学者ジュラール・ボルの
「麻薬への旅」の中の一節である。麻薬のトリップの状態を書いた本を何冊か
持っているが、どれも似ている。面白く解りやすいので紹介しておこう。
 ーー1967年10月から著者ボルの2年間の経験談であるーー
 
                   ーーー p・12~13
 ネパールではハシーシを政府が許可しているし、1㌔の値段が150フラン
前後(ヨーロッパでは五十倍の値段)なので、ヒッピーの顔ぶれは変るが、
いつも400人ぐらいいるそうだ。力トマソズには彼らの連絡場所になっている
「リトル・チペタソ」というチベヅト人経営の小さなキャバレーがあるが、
ある日のことリーというアメリカのヒッピーがLSDを持ってやってきた。
そうしてカトマソズの谷間の平地に仲間たちと「ヒヅピーラソド」と名付けた
小コミュニティのテソト生活をはじめるのだが、夜の十時ごろ、
みんなしてカプセル入りのLSDを少量の水で飲んだときの経験を、
著者ポルは書きはじめる。暗い夜で、キャンプの焚火が赤い。
遠くにヒマラヤ山脈の輪郭が見える。

 みんな声を出さないでLSDが効きはじめるのをジーッと待っている。
夜の静寂さ。二十分したとき、耳のうしろの首筋が急に熱くなったかと思うと、
舌ざわりが金属的になった。まだ効果はあらわれないし、意識は平常どおりだ。
すると始まったなと思う感覚の変化。神経が局部的にピリッと硬直し、
その瞬間はロではいえない異常な現象がおそいかかった気持である。
いろいろなLSD体験記から想像していたのと同じ状態であって、自己が解体し、
まわりの知覚世界に溶けこんでいく。それがすこしたつと、こうなった。
 
 焚火を見ていると、その火のなかに、ぼくがいる。ぼくは火なんだな、
いや火の向うに存在しているようだ。というのは火や明りや影が、
ぼくの思考や意志に服従するように動いているからで、まわりの世界を、
ぼくが上からブタをしているような気持になってきたからである。それなのに、
ぼくとは違ったものなのだ。まわりのすべてと同じものになっていく。

 と同時に余計だと思う漠然としたものが、仮面をかぶったように引っこんで
しまった。そうして宇宙的になりはじめた精神的内部の知覚作用。
いろいろなものが重なり合って見える。
その重なりかたの度合が強烈な作用をもっていて、たがいに矛盾するかと思うと
無限の連想へとみちびいていく。そのときレコードをかけた者がいて、
チベットの宗教音楽が流れてきた。

 すると意識がより複雑になり、その音楽は、ぼくが作曲したものではないか、
なぜならばくの体内から生まれてきたようだし、ぼくの思考と厳格に一致して
いるからだ。単調だが美しく流れていく音楽は、ぼくなのである。
一つの音が、つぎの音になるまでにハッキリと分離して耳に入ってくる。
ぼくと周囲との溶解状態が、さっきよりずっと完全なものとなった。

 ハシーシやメスカリンが効きだしたときのように、しぜんと目ぶたがふさがる。
すると音楽が目に見えてきた。一つの音が明りで書いたようになり、キラギラと
雑色になって飛び散る。無限に大きい万華鏡のまん中にいるようだし、ある音が、
ほかの音よりも強くぼくのなかで反響し、それが後頭部や胃のあたりをシピれさせ、
打楽器の音が強烈な電気ショックのように全身を飛びあげるようにするのだった。
 
 ぼくは手を見る。それは歪んだり、大きさや色の具合が変化したりする。そばに
いる仲間の顔を見ると、小さなダイヤモソドがちりばめられていてピカピカと輝き、
とても美しい。ぼくは目を閉じる。するとまた心の奥ふかくへと落ち込んでいく。

 自己と別世界との溶解。非現実の現実的な知覚状態。
これは,「シュールモア」(超我)と呼びたい。
そのときの解放感は、口ではいえないくらい気持を昂揚させる。
道徳的な規準といったタブーのすべてが取りのぞかれてしまうのだ。
そうした宇宙をなにかのシソポルや連想や知覚の種類や合理的なイメージで
説明しようとしても、文字や言葉は単純化された嘘になるだけである。
ただあとで考えたことだが、人間というものは、いかに不条理で憐れむぺき存在か、
歴史や文化の発展のなかで「権力」に支配されて生きてきたのだ。
そこから解放されるものがLSDだということはハッキリといえるのだった。

 そのとき誰かの笑い声がした。なぜ笑ったのだろう。
それは、ぼくが四十年間というもの、無知だったことを笑っているような気がする。
三十人くらいの仲間が、誘われたように笑い声を出し、ぼくもいっしょに笑いだした。
以上は「麻薬への旅」の、ほんの一部の紹介だが、LSDの研究は、
ますます興味ぶかくなってきた。

・・・・・・
5582,閑話小題 ~まさか、離脱派が勝つとは! ~②
2016年06月27日(月)
   * 欧州サッカー選手権と、EUの離脱問題
 今回の英国のEUからの離脱問題。欧州サッカー選手権の最中の熱い時期の
タイミングが良くなかった。英の自国内も含めた、欧州同士のサッカー試合を
通した代理戦争のような試合が行われている最中の離脱成否の国民選挙である。
何とか抑えてきた抑えてきた愛国心、郷土愛が欧州連邦を崩す切欠になるのか。
 英国とユーラシア大陸の位置関係と、日本とアジア大陸の地勢上の立ち位置
から類推してみると似ている。日本に大陸から大挙して押し寄せて、街の一角
に住んだとしたら、当然、離脱をしたくなる。 中国、韓国、フィリッピン
インド人が、近くのアパートに住んで、大声で深夜、騒いだとしたら、それは
拒否反応を示しす。現に自宅前のアパートの何世帯が、住人である。
我慢できないレベルではないが、数倍になったとしたら、考えるだろう。
それも犯罪が激増するとしたら・・ 
 離脱問題が、大した問題でないのか、想像を絶した大問題なのか、二日間、
新聞、TV、ネットの情報を通して考えてみたが、これはパンドラの箱が開いた
リーマンショック以上の大問題。プラス面に光が当てられたグローバリズム
の問題が、マイナス面に表出した一現象である。これでトランプがアメリ
大統領に選出される可能性が出てきた。EUは、解体もありうる。それと、
スコットランドの独立もである。
 ソ連邦解体と、中国の共産主義政策の放棄と、情報社会の到来をみた上に、
EUの壮大な生成の実験と、その崩壊過程?まで目撃できるとは! 驚き。
アメリカの不良債権も、各国政府、金融機関の金庫の中に押し込まれたまま。
何かの切欠で表立った時、世界恐慌は表立つ。今週は、先週に続いて見もの!
まず株式と為替から。現役だったら、夜も寝れないだろうに。
アベノミックスは、株安、円高の潮目で、失敗が露呈してくる。娑婆は面白い。

・・・・・・
5217,神学と物理学と哲学の三位一体論
2015年06月27日(土)
              『立花隆の書棚』立花隆・蒼田純一写真    
   * 神学と物理学と哲学の三位一体論 
 書店の店頭で数ヶ月前から黒表紙の『立花隆の書棚』という分厚い本が並んで
いた。面白そうだが買うのを控えていたのを図書館で見つけ、さっそく借りた。
  その「まえがき」の内容が良い!
≪ 「やはり、若い才能というのはあるもので、昔のいい本にもう一度出会う
 のも悪くないが、若いブリリアントな才能の持ち主と出会うことは嫉妬の対象
にこそなれ、なかなか賛嘆の対象にはならなかった。しかし、七十を過ぎて、
素直に、何でも、よいものはよい、と言いたくなった」 ・・・(略)
 『20歳の君へ』の中で、キリスト教の三位一体説を取り上げ、父なる神と、
子なる神と、精霊なる神が一体であるとはどういうことか、それに対する異論から、
最初の異端、アリウス派が生まれたという話をした。
イエス・キリスト=神」とする正統的な三位一体論に対して、歴史上、
異論を唱える教派が何度も出ては、異論とされてきたのである。現代においても、
アメリカで最も有力な教派(ユニテリアン)が同じ見解の下に集団を作っていて、
アリウス派の現代版と目されるということを指摘した。
「現代版三位一体論を考えるなら、今こそ、神学と物理学と哲学の三位一体論を
やるべきだと思う。それは、光とエネルギーと物質の三位一体論であり、これは
物理学の公式で書き表せば、E=mc2のアインシュタインの相対論と、E= hνの
プランク量子力学から導き出せる。これがこの本を書きながらたどり着いた
一つのことである。・・ 光とエネルギーと物質は、結局は同じものであり、
われわれ自身も、われわれを作ったものも、われわれが作り出してきたものも、
すべてこの三位一体説の中にあるのである。≫
▼ そもそも光とは? エネルギーとは? 物質とは何か?を知らなければ
 ならない。結局は同じものというが、それは何か?である。 猫ビルなどの
書棚の写真を見ていると、本という媒体という物質。そこに込められた著者の
エネルギー。光は情報・知識ということか。 あるいは、人間そのものも、
肉体が物質、エネルギーが行為、光は情報・知識になる。どれもこれも磨き
続けないと、劣化を始める。 問題は行き先の設定。それぞれ違ってくるが。