閑話小題 ~新型コロナの現状と、行方は?  ~6

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   * このブラック・スワンは、思いの外、大きい?
 先日、「小・中・高校の一斉休暇を英断」と書いたが… 英断でも何でもない。
この騒ぎ、「実は最高権力者にとって神風では?」という疑問が、数日前から
わいてきた。この騒ぎ、トランプ大統領、習主席、文大統領、阿部首相の時の
最高権力者にとって、目先の難題から大衆の目を逸らすには絶大な効果。
 トランプはロシア疑惑ウクライナ疑惑。
 習は、台湾、香港騒ぎ。
 文は、娘婿の汚職問題。
 安倍は、桜見の私的利用と籠池問題、検察権力への介入問題。 
<新型コロナのパニック?が、各権力者の些細な問題どころではない>と、
 これ幸いのイベントに問題がすり替えられてしまった。 少しオーバーぎみに、
「これはパンデミックから、恐慌の瀬戸際!」まで発展しそうな勢いと…  
 
 赤色(アラブ系)のイスラム教にとって、白色系資本主義世界が混乱すれば、
プラスだが、アラブも、聖地巡礼は宗教色が強い観光? 世界各地から人々が
集まり、コロナ菌にとって、最も適した媒体になる弱点がある。 おまけに、
何事もアッラーの思し召しのため、出たとこ勝負のため、健康に対する
システムは劣悪。彼らの細菌テロも有効だが、その反撃に対するテロにも、
全くの無防備。彼らの頭は、まず現状の隠ぺい。

 欧州では、アラブでの内部抗争と、中東・アフリカからの難民問題と、
EUからのイギリス離脱問題で大混乱。 ここに中国のコロナ騒ぎ。
思いの外、静かに収束してくれるといいが。この一週間が、一ヶ月が見もの。
 こういう時には、自然災害が追討ちをかけるように起こるから要注意!
その時は、その時だが… リタイアをした身としても… どうなるのか?
 
 問題発生直後に、朴訥とした細菌研究所の識者が、開口一番に宣った
「この細菌は、人間に譬えると、殺傷力は小さいが、性格が悪いのが特徴! 
潜伏期間が長くて、感染力が非常に強い奴」と… 
 …で結果は、全体像からして、そのとおり! 

 老人と、重篤な病持ちには20数%死亡率。青少年には、ほぼ問題ない。
しかし、大家族には健康弱者と、老人が含まれるから、始末が悪い。
『老人外出禁止令』でも考えても、いいのでは。観客のいないプロ野球
オープン戦も、慣れてしまえば、それは、それ。観客が居ない大相撲も面白
そうである。競馬場にあるような超大型のモニターを所どころに置いて、
そこに芸者などの観客姿を映し出し、雰囲気を盛り上げる位のショーアップ
を考えてもいいだろう。今からでも遅くない。いや、時間的に無理ですか…
あの理事の面々からしても無理ですか! 本来は、NHKと広告代理店の出番
でしょうが! Tv放送なら、何か盛りたてる加工が可能なはずだが。

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6561,閑話小題 ~映画評 『グリーンブック』
2019年03月02日(土)
  * 何とも味わい深い物語
 天才黒人ジャズピアニストと白人運転手の交流を描いたものだが、後味の良い、
爽快感が残っている。アメリカ社会の最下層?の黒人と、少し上のイタリヤ系
白人のコンビが、アメリカ南部で織りなす騒動を黄色人種の東洋系の私が見て
いるという現実を踏まえてみると、尚のこと興味をそそられた。下位層?ほど、
自分より下位に対して露骨な差別をする経験は、会社整理のプロセスから、
このかた味わってみた。 そこに垣間見たのは『無知』と『卑しさ』の問題。
 世界は、資本主義社会という厳然たる現実。グローバル化、情報化で、国家、
民族間の垣根が低くなるほど、共通の価値は情報と資金の質と量で判断される。
ここで、白人が黒人に「黒ナス」と… 
≪ :解説:
 人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニスト
と、イタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話
をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨーク
の高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、
何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、
無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズ
ピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。 黒人差別が色濃い
南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行
ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。
出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を
築いていく。 ≫
  
アカデミーショーにノミネートされた私の評価が、
ボヘミアン・ラプソディ』95点。
『アリー/ スター誕生』90点。
万引き家族』90点。 
これに対して、昨日みた『グリーンブック』は90点。

・圧巻は、ホテルの演奏会の前に、レストランで入店拒否をされ、怒りのまま、
演奏を拒否して、場末のビヤホールに行く。そこで感情を叩きつけたピアノ演奏
が会場を盛り上げる。ピアニストは、イタリヤ移民の運転手2人で、アメリ
南部の人種差別を経験したいため、敢えて『グリーンブック』のホテルを選んだ。

・物語の中では8週間ぶっ続けでツアーを回るという設定になっていたが、
実際は1年半も一緒に旅をして回ったという。ストーリーの後半でトニー・リップ
は警察から差別的なことを言われて腹を立てて殴りかかるシーンがあるが、実際、
彼は警察に暴行してドンと供に逮捕されている。そこで、ドン・シャーリーが
ロバート・ケネディーに電話をかけたのも事実。奇しくもドン・シャーリーが
ロバート・ケネディーに電話をした数日後に当時大統領だった兄のジョン・F・
ケネディーが暗殺されているが、ドン・シャーリーは葬儀に出席するほどケネディ
ー家とは親密な関係にあった。あの時代がかった、赤ら顔の人種差別主義者の
トランプに対する警告ともとれる受賞作品。その意味では然るべき選定といえる!

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6197,閑話小題 ~氷の謎 -6 『クラウド時代の思考術』
2018年03月02日(金)
           『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著
   * 北極海の氷の謎
 ここで、著者はイェール大学教授カハンの「北極海の氷の謎」について語る。
【〔気象学者たちは、人類が引き起こした地球温暖化の結果、もし北極海の氷が
溶けだしたら、地球上の海水面が上昇すると信じている ――○か×か ?〕
 冷蔵庫に行って、角氷をコップに入れて、コップの水位をテープで印を
つけて下さい。そこで発見するのは、水位が全く変わらないこと。】
 それが地球上の海面も同じことが言えるということ。成るほどと思いつつ、
ネット検索で調べると、何と、著者の説を全面否定する面白い記述があった。
≪ 地球上の氷の89.66%は、南極大陸に有ります。北極海の氷や極周辺の
 氷山の量は0.17%に過ぎません。南極の氷の厚さは2000mもあります。
北極海の氷が溶けてしまっても南極の氷が溶けてしまう事は有りません。
 仮定ですが南極の氷が溶けると、海水面の上昇は約10mと予想されます。海に
浮ぶ氷は、アルキメデスの原理で、溶けても海水面が上昇することは有りません。
しかし、大陸の上にある氷が溶けると、海に流れ込み、その分、海水面の上昇が
生じます。南極大陸の氷は、大陸の上にあるので海に押し出されると海水面の
上昇がは発生します。他の大陸の氷河は、溶けて海に流れる事で海水面の上昇を
もたらしますが、南極だけは、海水面上昇の原理は異なります。南極大陸
標高は、2000mもあり、その上に氷が2000m乗っかっているのです。
従って、山から、氷は少ずつ、自重で海に押し出されているのです。海に押し
出されてしまうと、溶けなくても、海面上昇の原因になります。たとえて言うと、
ブルトーザーで南極の氷を海に落としてしまうと、氷が溶けなくても海面上昇が
10m起こる事になります。
 温暖化は極地ほど、進行が進んでいます。北極の氷が溶けて、北極海周りの
海路が夏場回航する事も有るかもしれません。しかし、現在南極大陸の平均気温
は内陸部で-50℃です。今までの幾たびかの温暖化で直面しても南極の氷が
溶けたことは南極大陸誕生以来1度たりともありません。 従って、海面上昇が
何メートルも起こると言うのはデマです。科学的根拠は有りません。≫

▼ ネット検索をしなければ「北極海の氷」そのまま、私も同様、「冷蔵庫の
 コップの水位の話から温暖化など恐れるに足らずと!」と信じるところである。
私たち、いや私のように知識の少ない人には、このような常識外れの事例に弱い。
だからこそ、情報社会、クラウド時代には、より純度の高い良質の?情報選択が
必要ということを著者自身が、この「北極海の氷」で、露呈している。 但し、
言わんとするところは間違ってはない。<私は馬鹿だ、ただし他の人はもっと
馬鹿だ>が正しいか、<私は、そこそこ利口だ、ただし他の人も同じだ> 
<私は利口だが、他の人は、そこそこ馬鹿だ>  どれも、誰を「他の人」に
想定するかの対比の問題になるが。無知が故の悔し涙を流すか、優知が故の
有難涙を流すか? そりゃ、両方じゃないと面白くはないでしょうが… 
 当然、1対3の確率になるが。

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5100,悪夢の21世紀 ー5
2015年03月02日(月)
   * 「ニヒリズムに落ち込む世界」 ~⑤
  ー 自由、民主主義の普及こそ混乱の元凶ー
 最近では、「アラブの春」の一連の独裁国家の打倒。その結果、現れ出た
 のが、「イスラム国」。キリスト教原理主義アメリカが主導する世界に対し、
 独裁者から解放されたイスラム教徒たちは、対抗するためイスラム原理主義
向かうのは自然だが、それにしてもモハメッドの頃の戒律厳守とは・・。
( 9 ) ≪ 欧米的価値観の勝利? 現状はそれどころではない。
  イスラムアメリカの対立が益々激化。民主化したはずのアラブは混迷に
中に迷い込み、新興国を巻き込んだ市場経済グローバリズムは、資源や
市場をめぐる果てしない競争へ突き進んでいる。しかし、自由、民主主義の
普遍性、市場競争の普遍性などの近代主義こそが混迷を招く張本人。
だから、事態はかなり厄介である。近代主義を押し進め、グローバル化
していることそのものが問題。だから、今日生み出されている様々な
危機的な事態を乗り越える方法が見当たらない。自由、民主主義、
 人権思想、市場経済グローバル化や技術革新によって問題は解決しない。≫
 (10) ≪ 人々の自由が拡大すれば拡大するほど、人々は益々自由を求め、
  その自由は相互に衝突する。それを調停するのは最後には「力」になる。
 民主主義は問題を解決しない。民主主義そのものが、多数という「力」の原理。
イスラム教のような人民主権でなく「神権政治」を訴える宗教が出てくれば、
 民主主義は有効性を失う。人々が豊かさを求めて市場競争をするほど、利害は
衝突する。グローバルな市場競争は、徐々に帝国主義的な様相を示してゆく。≫
 (11) ≪ 今日の世界的な人口増加と新興国の経済成長を前にすれば、
  資源問題、環境問題、食糧問題の三点セットは、すでに世界的な問題。
 世界的な問題とは、「世界」が我々の外にあるものではなく、我々も
 そこに含まれ、いやがおうにも当事者になってしまっているという意味。≫
 ▼ 中東問題は、数千キロ離れた海の向こうのことだったが、ネット社会は、
  その生々しいテロや処刑を一瞬にして現前させる。この川崎中一殺人事件は、
 明らかに、イスラム国の斬首の映像に影響されたもの。「目には目を、歯には
歯を」は、ハンムラビ法典や旧約新約両聖書に出てくる。我々は、これを
「やられたらやり返せ」という意味で使っているが、同害報復までの法で、
 過度な報復を防ぐためである。「倍返しとかダメ」と。4000年前、すでにこの
 ような、争いの拡大を防ぐ知恵があった。原理主義の衝突はニヒリズムを生む。
 老いは、日々、ニヒリズムを強くする。しかし、生きているうち!いまのうち!
で、二年前の内容が、偶然だが続く! 
・・・・・・
5830,閑話小題 ~しまった! ー「印象操作」ー 17
2017年03月02日(木)           
         「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著
    * 嘘つき それとも「印象操作」が人間の常
  人間は、嘘つきで、印象操作をあたかも事実のように捩じ曲げる。問題は、
それに怖れて慄いて、自分の自由を束縛すること。 地方、とりわけ城下町は、
 固定社会である。小さな世界で、互いに監視し合い、良くいえば相互信頼、
 悪くいえば、相互依存で生きるしかない。で、体裁を繕うためにまず、己の
「印象操作」に精を出す。それが結果として城下町精神とかのバケモノになる。

≪ 何処の地でも、「うわさ」という世間人の嘘がまかり通っている。
  何人かの学生に対し、数週間、他人に話した内容を記録するように依頼。
 話題の多くは社交行事のことで平均2・7回は再話された。これは意外でなかった。
 意外だったのは、話の婉曲の程度だ。学生たちは真実を曲げたばかりか、予想
 以上に歪めていた。 
・全談話の61%に情報の追加、省略、最少化をおこなっていた。それでも、
  その程度そうしたかと尋ると、全体の42%しか認めなかった。この差は大きい。
・改変の最たるものは重要なディテールの省略、36%もの話にあった。
・ついで誇張と最少化が26%。
・そして13%がまったくの捏造―もとの出来事と関係ない情報を占めていた。
その上に、学生は話を聞き手の好みに合わせただけでなく、さらに重要なことに
 自分の目的に合わせていた。特に面白い話題には、更に嘘を付け加えていた。
・・・(略) 人間はなぜ、このような嘘をつくのだろう? トヴァンスキーの
考えでは、一つの説明としては、語ることの目的の設定という。…(略)
 談話は、事実を語る手段ではなくて、ある目的を達するための手段にもなる
 と彼女は主張する。そしてその目的の一例をあげた。
 <たとえば相手に何かを思わせ、自分へのアクションを起こさせるため。
  自分を好きに思わせるため、頭がよい、しっかりしていると思わせるために>
その意味では、対話の目的とは事実を伝えることではない。印象をつくりだす
 ことだ。だから話の正確さが二の次で、印象操作が優先されがちになる。
…(略) 要するに、私たちは自分の嘘を本気で信じるようになる。に関らず、
このプロセスが自分の中で進行していることには気づかないのである。≫
 ――
 ▼ バケモノはバケモノ。とって喰われないための自己防御に一生を費やし、
  人生を終える。それも人生。決して、非難は出来ない。世間人の世間話とは、
 所詮は、こんなもの。地区内炎上が日々、漫画的に行われている。
カルフォルニアのロスの中華街の中国社会を例にとると解りやすい。
 中華街の常識は、そこだけの世界のこと、街を一歩出れば、それは非常識。
コスプレのような「印象操作」で、娑婆と競い諂うのも、面白いが…。
  後記)偶然だが、4年前の文章に文脈が丁度良くつづく。そういうこと!
・・・・・・
4368, 歳を取りそこねる人たち ー2
2013年03月02日(土)
       「老いへの不安 歳を取りそこねる人たち」春日武彦 (著)  
 「老いると独自の当惑や釦の掛け違いによる問題、恥や失望や悔しさが待ち
受けている」というのが本当のところ。そして最期は死ぬのである。
その中で幸福であるために、幸福とは何かを常に自省しなければならない。
   * 幸福のふたつの文脈
≪ 近頃の私は、幸福が二つの文脈から成り立っていると実感するようになった。
・ひとつは日常における安寧とか平和とか、つまり波風の立たない平穏の毎日
  である。それは往々にして退屈に感じたり、無価値に映る。だが、大病を
 患ったり危機の状況に追い込まれると、つくづく【当たり前の日常】
  の有難さに気づく。現代社会における大問題として、年齢を重ねたなりに
 淡々として、維持していく筈の【当たり前の日常】が、老人にとって
 手の届かない危惧が挙げられてないだろうか。
・幸福におけるもうひとつの文脈は、それこそラッキーなこと、嬉しいこと、
  楽しいこと、満足感を得ること―― そのよう躍動的で高揚感をもたらす事象
  との出会いであろう。こちらは個人差が大きく、ある人にとって十分喜ばしい
 ことが、別の人にはむしろ物足りなさや悔しさを惹起することなど幾らである。
  こうしたことも、歳を重ねて肩の力が抜けてくれば、それこそ春の訪れを
 告げる日差しの変化とか、隣人から土産にもらった鯵の干物の美味さとか、
  窓の向こうに見える教会の屋根の赤い色と自宅で飼っている金魚の赤色とが
 まったく同じ赤であったことに今さらながら気付いた軽い驚きであるとか、
  学生時代に読んだ小説を再読してやっとその素晴らしさを悟った喜びとか、
  そういったもので十分に幸福の文脈を形成し得るに違いない。ガッツポーズ
 をしたくなるような晴々しい出来事に遭遇しなくとも、さりげなく幸福の滴を
 感じ取ることができる。それが年寄りになることの醍瑚味だと信じてきた
 (へいや、今でも信じている)。… ≫
 ▼ 幸福とは、当たり前の日常を受け入れる「受容」と、驚き、楽しみ、
  満足感をえる「新鮮な事象との出会い」にある。自虐的な性格もあり、
 倒産すら楽しんでいた自分がいる。ならば、老いていく自分を楽しむには、
これは最適。 ー次のアマゾンのレビューが解りやすいー
《 老いるとはいかなることか、そのかたちの探求を試みる。自己の人生の
 なかで出会ってきた様々に個性的な老人たちや、小説に描かれた味わい深い
老人たちを参考にしながら、その探求の過程において示されるのは、著者の
考える素敵な老いや適切な「年寄り」のかたちも若干はあるが、ほとんど、
みっともなかったり、哀しかったり、ときには常識をはずれさえするグロテスク
 な老いの姿。他者と生き別れ死に別れた孤独のなかで、死の可能性が充実した
 ゾーンへと入っていく時、空間の戸惑いのなかで、人間が抱えている厄介な
 ものが唐突にあらわになる。老いるとは、あらゆる出来事に対する達観した
精神の獲得といったようなものではなく、人生が与えてくる難儀さに傷つけ
 ながら、なんとか過ごしていくことではあるまいか。》
  肉体も精神も老いぼれ朽ち果て、無になる。それで良いではないか。 
ただ、噂話や愚痴を言い合う老人の群れに入らないことだ。
・・・・・・
5465,新約聖書は、共同幻想の『おとぎ話』
2016年03月02日(水)
   * キリスト教のアキレス腱
  大自然の働きを、神になぞらえて、共同幻想をつくりあげ、何とか人類は、
ここまできた。モーゼのつくり上げたアラーの神Xも、ユダヤ教キリスト教
そしてイスラム教の神とした共同幻想。しかし、この情報化社会では、共同幻想
の甘さが露呈してきた。 ~その辺りを哲学者は、以下のように表現している。
≪ 西洋といえばキリスト教である。はじめは数人の信徒しか持たなかった
 キリスト教が、世界を支配するようになる。これは世界の不思議の一つである。
もっとも宗教というものは、たまたまタイミングがあえば爆発的に流行るもの。
 仏教やイスラムにしても最初数人の開祖、信徒は数名であった。
  さて、キリスト教であるが、その教義にはもともと不自然なところがあった。
キリスト教一神教である。しかし、イエスを神とみたため、話がややこしい。
エスは「父なる神に呼びかけている。そうすると神は二人いるのか? 父なる
神とイエスが神なのか? いやいや、そうではないという。神はもちろんお一人
である。父なる神とイエスさまと聖霊は三つのものであるが、しかし、ほんとうは
一つであるという。これが「三位一体説」である。これまで誰もまともに説明
できた人間はいないのである。かのニュートンも、これには悩み、『聖書』を
徹底研究し、最後にはイエスは神ではないという結論に達するのであった。
  よく考えてみよう、もしイエスが神であるとすれば、「生まれた」というのは
 おかしくない,か? 神が生まれるのか? 神は物事を生み出す原因であり、それ
自身は何からも生まれるものではない。生まれたとすれば、神を生んだもの、
つまり神以上にすごいものがあることになるのではなかろうか。
  あるいは、イエスが神で、神を生んだのがマリアとすれば、マリアのほうが
偉いのではないか?そういう意見も出てくる。イエスは死んでよみがえったと
 いうけれど、しかしそもそも神が死ぬものであろうか?十字架の上でイエス
血を流し、苦しんでいるようであるけれど、しかし神が痛さを感じるものか? 
ともかく、三位一体説はかなり問題のある理論なのである。 しかし、めちゃ
 くちゃであろうとなかろうと、イエスが神だ、とするのがキリスト教である。
エスは神ではない、とするとキリスト教の存在理由がなくなってしまう。
  しかし、根っこが問題ありの教義であるから、当然、これを批判する人間は
 いつの時代にも出てくる。そうするとどちらが正統でどちらが異端であるか、
という争いがはじまる。キリスト教にはこの手の争いがつきないのである。・・≫
 ▼ キリスト教原理主義国家がアメリカ。ユダヤ教原理主義イスラエル
  アメリカ大陸でイギリスを中心に立ち上げた国がアメリカ。カナダは、
フランスが立ち上げた国。これと、欧州連合と、アラブのポチに対しての
戦いが、本格的世界大戦の様相を表しているのが現在の世界。その結果、
 以下の内容に続いていく。