読書日記 ~快活こそ悟り! -4

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             <『老年を愉しむ10の発見』>
    ― 今回は、第7章のみ ―
  ♦  ☆ 7章 人生を豊かにする「つながり」
   * 家族という小さな物語
 親より、子供の方が、新しい生活環境では、慣れ親しんでいる。
これが、現代の切実な問題になっている。これが、親子だけでなく、祖父母も
加わってくるため、「一人の人生」が「大きな物語」へ、変わっていった。
クロマニョンが滅び、ホモ・サピエンスが生き残ったのは、祖父母、特に祖母
の存在が、それまでの経験を子孫に伝える役割を果たしたため。祖父母との、
「思いやり」と「落ち着き」に満ちた牧歌的生活が、子供の成長に決定的な
影響を及ぼす。世間に出る前に、家庭生活で、「生」の繋がりを通じて、他者と
供に暮らす知恵を学ぶ。自分に子供や、孫がいない時にどうすべきか?
その機会を自ら求めればよい。
1人の人生という小さな物語から、「大きな物語」と自ら求めていくべきである。
 ―
   * 「老いない心」を持つために『友情』が必要
 家族以外にも、人生を、あるいは少なくとも人生の一部を過ごす相手への
愛情が必要。どれほど評価してもしきれないのが、『友情』である。これには、
「望まない、求めない」距離感が必要となる。4人の姉を含めて8人兄姉の家族の
末っ子のため、互いに自然と身につくのが「距離感」。女子を中心にした職場で
これが最も役に立った。美形の女性は、常に、その間合いを置いておかないと、
心を開かない。コツは、心持ち開くこと。 褒めること。 気を抜かないこと。
年を重ねる度に、友人の数が減少し、逆に新たな友人をつくる機会がなくなる。
 男女の友情が成り立つか? 様々なケースがあるが、少し間合いをおいた
友情は、むしろ良好ではないか? 逆のケースが、私の場合、多く生じる。
「歌を忘れたカナリア」ではないが、「女の慎みを忘れた小母さん」。
互いの間合いも何もあったものではない。それも中年期の小母さんの群れ。 
大阪の小母ちゃんの生々しい「それ」。 間合いも、心遣いも、品位を捨てた、
あれら! まずは傍に寄らないがよい。若さが老いに支配された鬼婆化した姿。
世の中の中年以降の大部分が陥っているため、これ以上は止めておくが… 
 友情にも、その辺りにラインを引く必要がある。
 年齢を重ねるということは、「友であれ敵であれ、よく知っている顔に満ちた
世界は、いつか見知らぬ顔ばかりの砂漠のようなものに変わってしまう。
必要なのは、それら腐った葉っぱを落とすこと、木そのものの伐採」となる。
自分が世の中から去るのではなく「世の中の方が失われてしまう」という訳だ。
 <「老いない心」を持つために『友情』が必要> ということだ。

ここに当人にとって… 敵対関係の「好きになれない、あれら」が必要となる。
あれら?の御蔭で長年続いてきた『友情』の価値が浮び上ってくる。それが
「老いない心」を育んでくれる。それも、維持すればこそ、逆用効果が上がる。

・・・・・・
5095,悪夢の21世紀 ー3
2015年02月25日(水)
   * 「ニヒリズムに落ち込む世界」~③  佐伯啓思
(7・A)
≪ 端的に言えば、近代文明はヨーロッパという独自の「文化」の中で
成育し発展してきた。それが完成すると、普遍的な<文明> として世界化。
しかし、この文明化は、その< 文明> を生み出す「文化」のエネルギーを
枯渇させる。たとえば、ヨーロッパがキリスト教の神学的教養との闘争を経て
生み出した近代科学は20世紀に入ると実証科学としていかにも形式化された。
主権国家国民国家も、ローマ教会とのプロセスで世俗的権力の自立を目指す
ヨーロッパの歴史から出てきたが、20Cに入ると、アジア、アラブ、アフリカ
など、あらゆる地域が国民国家へと編成された。中東など、地図を広げれば
分かるが、砂漠の真中に見事に一本の直線で、人工的に国民国家が作り出された
ことが分かる。民主主義も、王権との闘争の中から、古代ギリシャやローマを
参照しながら作り出された。だから、ヨーロッパでは民主主義への警戒感も
強かったが、20Cに入ると民主主義こそは理想的で普遍的な政治体制となった。
アメリカのウイルソン大統領は、第一次大戦への参戦にあたり、アメリカは
「世界の民主主義を守る」と言った。ヨーロッパが生み出した近代は普遍化され、
世界化され、普遍文明とみなされ、これを代表するのはアメリカであった。
2 0Cになるとアメリカは急に移民国家の様相を呈した。ロシア革命を逃れて
ロシアや東欧から流れ込み、ナチズムを逃れてユダヤ人が流れ込み、職を求めて
アジア人が流れ込んだ。→ アメリカは多様な民族や人種からなる「世界の縮図」
となり、アメリカこそは、「世界的な普遍文明」を代表することになった。
アメリカこそが、「民主主義」を代表するだけでなく、それを「世界化する使命」
を帯びるようになった。かくして、実証主義、科学技術、市場経済、民主主義、
自由な個人、基本的人権といった観念は、『グローバル・スタンダード』と
見なされていった。これが近代主義というもの。 アメリカなる国が、この
近代主義を理想としグローバル化を推し進めた。特に20世紀の二つの戦争後、
アメリカ的な近代文明が世界へと拡散する時代。それが一気に爆発するのが
1990年代以降、ソ連社会が崩壊し、冷戦が収束してからだった。
▼ イスラム国が、欧米がつくり上げたアラブ国家の枠組みを否定し、
 マホメットイスラム経をつくった原点に立ち返り、新たなイスラム国家を
つくろうという理念は、発生して然るべきだが、、奴隷制度の復活とか、首切り
処刑や、その写真公開は容認できようはずがない。欧米が、近代になって
各地域の部族の首長を巻きこみ、勝手に線を引いて都合の良い国家をつくって、
そのまま現在に至っている厳然たる事実がある。9・11テロも、アメリカが
国家的陰謀で、テロを見逃していたという説もある。そして、アフガンと、
イラクの利権を狙った?とか。世界の隅々まで高性能の情報機器が普及し、
ネット社会が覆ってしまったことが、ニヒリズムに落ち込む結果となった。
偶然だが、以下の文章につながる! 

・・・・・・
5825,閑話小題 ~しまった! ー夢のカルフォルニアー 12
2017年02月25日(土)
   * 夢のカルフォルニア 
 スポーツジムに通い始めて6年になるが、月に20日以上は通っている。
月会費が6000円のため、日割りにして1日につき300円でしかない。ゴルフも、
スポーツジム、スナックのボトルキープも、見通しの甘い人たちの存在がある。
この本を読みこむにつれ、過去の‘しまった!’が次々と思い出されてくる。
 金が有り余っていれば、それもありだが… 無いのに限って甘いのが常。
【 全米で最も住みたい州の夢のカルフォルニアに、年間220万人が引越して
 きて、150万人が出ていく。これが現実である。これは人生と同じで、遠く
から眺めるのと近くで見るのとは違って見える。例えば、医師や健康な人を
対象に、「三ヶ月の延命のための治療を受けますか」の質問に、「受ける」
と答えた人は僅か。ガン専門医で6%、化学療法士が0%、健康な人で10%。
それが、現に命の危険にさらされている人たちに尋ねると、42%が「化学療法」
を受けると、答えた。別の研究で、重病患者の58%までが、死が近づいてきたら、
たとえ一週間でも延命治療を受けるだろうと答えた。アメリカでは発行された
割引クーポンの4割が未使用で終わる。ギフト券も同様の結果になった。…】 
 ▼ その瞬間がくるまで、実態が理解できないのが人間。
 「その時は、その時」と、煙草を喫い続けた肺ガン患者が、その典型。
カルフォルニアで、良かった思っている人も多いだろう。とにかく、脱皮が
出来たのだから! しない後悔より、した失敗の方が、プラスの方が多い?
「若いうちの失敗は買ってでもしろ」というが。夢のカルフォルニアでも、
ハワイでも、一度は住んでみればよい。何処も変わりばえはしないことが、
分かるだけでも充分。その経験が無いと…  あとは次回。
・・・・・・
6192,閑話小題 ~映画鑑賞 ―ギフテッド
2018年02月25日(日)
   * 本当の幸せは何かを問いかけ
 ギフテッドの意味とは、<先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を
持っている人のこと。 半面、大きなマイナーを抱える人もいる。将棋や、囲碁
チェスのチャンピオンに多く見かけられる。天から非凡な才能を与えられた少女の
育て方をめぐって対立する祖母と叔父を通して、幸せは何かを問いかける筋立て。
≪ 制作HPの解説: フロリダに暮らす、ちょっと変わった2人と1匹の家族。
 7歳の生意気ざかりのメアリーと、彼女の叔父でシングルのフランク、そして
“歴史上一番すごい猫”のフレッドだ。 互いがいるだけで、毎日が記念日の
ように楽しい時間は、メアリーが学校へ行くことになり揺らぎ始める。
彼女には、生まれながらにして数学の天才的な才能があった。「普通に育てたい」
というメアリーの母である亡き姉の遺志に従って、フランクはメアリーの英才
教育を頑なに拒む。しかし、そこへ縁を切ったはずのフランクの母親が現れ、
彼からメアリーを奪おうとする。歴史を変える才能の開花か、愛する者と生きる
人生か ─果たして、メアリーにとってどちらが幸せなのか?さらに悩める
フランクには、姉から託された“ある秘密”があった─。≫

▼ モンスターの祖母に反発し、母親が自殺したが、同じことを孫にまで強要
 しようとする。ところが天才だった母親が、数学の世界的難問を解いていた。
しかし、その解答を弟に託して自殺をしていた。そのことを祖母が知らなかった
という落ちがある。最後は、最高学府で大人と授業を受ける天才教育の道を
歩むことになるが… この7歳の少女が私たちに教えてくれた本当の幸せって
なに? の問題。 
 この映画の中で、祖母がいうところの凡庸な地方の小学校一年生の宿題が、
キッズによる「箱庭の動物園」つくりには驚いた。砂場の遊びと同じく、
あらゆる教育の原点が、そこに詰まっている。 
 そこで今、彼方60数年ぶりに想いだしたのが、小学2年の図工時間のこと。
グループの共同作業で動物の絵を切取って、糊代を下にして立体的に貼りつけ、
動物園つくりをしていたが、間違えて麒麟の首が切れてしまった。そこで、
必死の思いで、二つを重ねてノリを貼りつけて無事に立ち上げた。ところが、
それを見つけた女性の先生が、大声で、これは誰ですか? 部屋全体に鳴り
響く声を張上げた。てっきり叱られたと思ったが、実は、その知恵を褒めて
くれたのである。ということは、その頃から「箱庭づくり」に似た?教育が
行われていたようだ。7歳でも遅すぎる天才教育。その間に、叔父によるベース
の教育環境があればこそ。 数百万人に一人の天賦の才能、強引だとせよ、
そのコースに導こうとする祖母の考えも、理解できるし間違えてない。
それを引出す指導は、周囲の大人の責任である。 祖母の存在が無ければ、
自殺した実母の思惑どおりに凡庸の子供で終わっていた可能性があった。
 どちらが幸せか? 人類最大の課題だが… 様ざまな問題が垣間見られた
映画であった。
『いちばん大切なのは、<愛する>才能』ですね。それと、『感謝する能力』。
その上に、『感動…』と、『感激…』。 これも育て上げれば才能になる。
 せっかく頂いた地球旅行の人生だもの。愛し、感謝し、感動し、感激し、
深く広く、人生を味わわなければ、生きている甲斐がないじゃないですか。
天才は天才として、凡庸は凡庸でも、地球という世界を感知しないとね…。
どのみち直にプッツンだもの。元もとこのブログ、墓場のつもり。遺言かいな。

・・・・
4363, 書くことが思いつかない人のための文章教室  ー7
2013年02月25日(月)
    「書くことが思いつかない人のための文章教室」近藤勝重 (著)
 * 情景描写の効果 ー鱒寿司の話
 伝える効果の「人プラス物」の他に情景がある。その中でとりわけ生活情景の
ワンシーンは抜群。その幾つかが紹介されているが、むしろ私の子供時代の
思い出になっている「鱒寿司の話」を書いてみた。
≪ 子供の頃、父が店の仕入れの御土産に、北陸まわりの車内販売で、鱒寿司
 買ってきてくれた。笹の葉に包まれた鱒寿司は、当時の家族にとって最上の
食べ物だった。それを家族が集まり八等分の一切れが分配される。
その大きさが微妙に違っているのを固唾をのんでみているが、末っ子のため、
最後の一切れが私に配られる。それに醤油を一タリつけて食べると、それが
美味いのである。ケーキを切って食べるのと似ている。それから何年後に、
義兄が、車内で思いついて土産に買ってきた。その時の話が印象に残っている。
隣席の人が、車内販売の鱒寿司を幾つか買う義兄に連られて買い求めて、早速、
食べた。ところが期待したほど美味いと思わなかったのか、不思議そうに、
「それほど美味くないが、どうして、こんなに買うのですか?」と尋ねたので、
義兄は、「これは家族が集まり、幾つか切った一切れを団欒しながら食べるから
美味しいので、一人で列車内で食べるものでないですよ!」と教えたところ、
その人も納得していたという。≫
▼ これを書いていて、鱒寿司を兄姉と分かちあって食べた当時の情景が、
 鮮明に思い出てくるから不思議。 ウィキペデアによると、
鱒寿司は、富山県の郷土料理。駅弁としても知られ、鱒(サクラマス)を
用いて発酵させずに酢で味付けした押し寿司の一種。】とある。今では、
スーパーなどで催事で時々、見かけるが買う気になれない。小学校の5年から
高校を卒業するまで、長岡駅裏に8年住んでいた。そのため、そこの生活が、
いやに懐かしい。母親が極度の「うつ病」になり、心筋梗塞を誘発し、あわや
死にそうになったり、近隣の遊び友達と遊んだり、十姉妹や文鳥、カナリヤを
飼ったり・・ あの受験勉強さえなければ、良いことずくめ。 
読書を薦めてくれる人はいなかった。
・・・・・・
3623, 日本人発明の食べ物
2011年02月25日(金)
 カレーはインドのものだが、ライスの上に乗せてカレーライスたるものを
作ったのが日本人である。日本人は西欧の香りのするカレーを、ハイカラ、肉食、
手軽というカレーライスに仕上げた。明治の頃に明治政府が肉食を勧めるために
天皇が肉を食べてみせた。そして仮名垣魯文がカレーレシピを作ったのが始まり。
カレーといえば新宿の中村屋の純印度式カリーは有名で、香りが何ともいえない。
これは、東京帝大前のパン屋のハイカラ文化の経由。そして、極めつけが、
インスタントカレールー。 これで誰もが手軽に夕飯にカレーをつくれる
ようになった。これは、同じ頃に「すき焼き」が日本特有のものとして大衆に
浸透していった。 更に、『きむらや』は明治七年に銀座に進出し、やがてパンに
アンを入れたものを売り出したのが始まり。これもカレー、すき焼きと共に
日本文化の一つになっている。これは饅頭の皮をパンに思いついたのだろう。
 そして戦後になって、『チキンラーメン』と『カップラーメン』である。
日本というより世界屈指の発明である。これは日清食品の、創業者の安藤百福
つくりあげたもので、今や年間一千億食も食べられている。世界の一人当たり、
15食以上も食べられていることになる。 宇宙食として、災害や紛争の救援食
として、世界中の津々浦々まで浸透している。最近では、回転寿司である。
酢飯と魚が丁度、健康ブームとあいまって、爆発的に進出をしている。
古来からあるもの食文化を、外来のものとアレンジをして新たに日本人好みに
変えてしまったもの。最近は米粉を材料としたパンや麺なるものが出てきている。
 ところで、話しは違うが、日本の夜の世界のクラブ。着飾った女性が客に
サービス(踊ったり、歌ったり、話し相手になったり)する業種は日本だけ。
外国は、何?の前段階の品定めならあるが、ただ、接客や、雰囲気を楽しむのは
日本だけ。これは昔からある芸者遊びを現代版にしてものだが、何か、
上記の日本特有の食べ物と、進化過程が似ている。
・・・・・・
6556,閑話小題 ~宝籤を買うバカ 再び-1
2019年02月25日(月)
  7年前のテーマに、<生保に入るバカ、入らないバカ(2012年02月23日(木)>
があった。これを「宝籤}に入れ替え、<宝籤を買うバカ>をテーマにする。
射幸心を煽る「籤」のコマーシャルが茶の間に流れている異常さに気づかない
恐ろしさ。ジャンボ宝籤の当選確率が1000万分の一は、ぞろ目の8桁を具体的に、
例えばゾロ目の八桁77777777を想定すればよい。「誰かが当たっても、自分は
当たらない確率が99・99999999。当たる訳がない。それなら毎日、千円の積立を
続けて当選の数字に近づけばよい。 セフティネットとして、40数年間、妻名義
預金を続けてきたので、逆に貧者の夢を餌にする宝籤、籤引きに怒りを覚える。
貧しい人ほど、賭け金が多くなるという。宗教のようなナイモノネダリ。
  ~そこで、『宝籤を買うバカ』と検索すると… あるある!
≪ ☆ 宝くじを買わない理由1:そもそも当選確率が低いからお金のムダ
 ジャンボ宝くじの当選確率は1000万分の1。下記コラムでは興味深い比喩が
紹介されていて、「東京ドームの収容人数を4万5000人だとすると、東京ドーム
約222個にひしめき合う人の中から1人が選ばれるのと同じ確率」とのこと。
  ☆ その理由2 :胴元が確実に儲かるシステムになっていて割にあわない
 宝くじの配当率は47%と、他のギャンブルと比較すると、還元率が非常に低く、
買った人はなかなか儲かりにくいシステム。
  ☆ 理由3.:時間のムダ
 時間を投下するとは、人生の一部をそこに投下する行為であり、ひとつの
投資とも言えます。では、宝くじの発売をチェックする時間、買いにいく時間、
並ぶ時間、ロトやナンバーズなどで数字を選ぶ時間を考えたとき、いったい
どういう投資的意義があるでしょうか。おそらく、富裕層(引退した悠々自適の
富裕層ではなく、現役アクティブ富裕層)は、自分ではコントロールできない
ものに時間を使うのがもったいないと…。 そんなことをする時間があれば、
やればやるほどリターンが見込めるビジネスのことを考えたほうがよいと…。
  ☆ その理由4 :自分の努力や才覚に依存しない夢を見る必要がない
 宝くじを買う行為を指して「夢を買うものだから、ゲームみたいなもの。
当選確率とかはどうでもいい」と言われることもあります。しかしこれは、
そんなことでしか夢を見る方法がないという、典型的なお金を稼げない人の発想。
夢とは本来、自らの努力と才覚で叶えるものであって、棚からぼた餅を待つ行為
ではないはず。それは夢というより「夢想」や「妄想」の類いでしょう。
おそらく「普段は満たされない自尊心」「自分の力で切り開くという努力は面倒
くさい」「やり場のない不満」「儲かる方法を具体的に考えるのも面倒くさい」
という潜在的な逃げと受け身の発想が、「楽して儲けたい」「一発逆転したい」、
そんな夢を見たいという欲望を起こさせるのかもしれません。 ≫

▼「この世に生まれ、現に、いま、此処にあるだけで大当り」に気づくこと。
終戦直後に日本人として生を受け、右上がり経済の中で精神的に、経済的豊かさ
を享受してきただけで宝籤の数倍、数十倍の価値があった、そのことに気づかな
くては! そのためには、やはり、自分という‘木’に囲いの門= 『閑』の
環境を創り出さなければ! 無理することもないが! iPadで音楽を聴くだけでも、
その環境が出来る。 
 追文: 書上げて、HP内検索で「宝くじ」を入れると、あるある。
  二回に分けてコピペをするが、『何に使う?』が、あまりに貧弱。
 貧者の夢の結果が、そのまま、精神の貧しさとして現れ出ている。
誰も考えることは、『半分貯金、残りを散財をする』だが、そういかないのが
貧者の貧者たる結果に及んでいく。散財の楽しさも少しは味わうのも良いことだ。

以上からみて、まだ生保の方が、まだ、まとも?
ーーーー
3986, 生保に入るバカ、入らないバカ ー3
2012年02月23日(木)
 ここで、著者は、保険会社の危なさを次のように書いている。
≪「生保」という商品は不思議で、ふだん買い物をして、商品を持って帰る段
 になって、買ったものが買い物袋に入っていない(しかも10万~15万円分
足りない!)のに気がつかないのは、変だろう。(p.144)≫と・・・
セールスは顧客のためにというのは嘘で、会社のために、顧客の無知に付込んで
契約をする。それも弱者の不安を掻き立てて。最近は、成人病でポックリという
のが多いが、40歳後半までに死ぬ確率は非常に低い。65歳まで亡くなる
確立は2割である。それを死ぬか死なないかの5割の確率で命をかけた博打
をするのだから、保険屋が儲かるのは自明。(詐欺的)要素を持った商品を
セールスが言葉巧みに、貧しく無知の主婦を狙い撃ちにさせる。保険会社ビルが
立派なのは、顧客を信用させる小道具のため。国家予算と保険の売上が同額
というのだから呆れる以前に、むしろ感銘を受ける。
ー それでも生命保険に入りたい人に「生命保険のカラクリ」著者の
岩瀬 大輔は次のような心掛けを勧める
  ◎ 生命保険にかしこく入るための7か条
一、死亡・医療・貯金の三つに分けて考えよう 
二、加入は必要最小限、を心がけよう
三、まずは中核の死亡保障を、安い定期保険で確保する  
四、医療保障はコスト・リターンを冷静に把握し、好みに合ったのを選ぶ
五、貯蓄は金利が上がるまで、生保で長期の資金を塩漬けは避けよう
六、すでに入っていても「解約したら損」とは限らない。見直そう  
七、必ず複数の商品(営業マンではない)を比較して選ぼう 
◆ 数年前のことだが、家内が街中で見知らない女性にスカウトをされた。
 それが保険勧誘員。「何か保険セールスに御似合いのようで、如何ですか」
と勧誘されたと嬉しそうにいう。「典型的保険セールスのキャッチじゃないか。
カモがネギをしょっているように見くびられただけ。まさか乗ってしまったん
じゃなだろうな」と、私。 断ったというが、なる程!幾らでも手があるもの。
保険のブラックボックスは、あの契約書。好き放題、手前勝手でも法律の限界を
守って、全国レベルの経験則が入っている。相手は単独の無知の大衆。
マスコミも広告もあるので、それに触れない。私の両親は、数千万はゆうに
払ったがバックの話は聞いたことがない。Oとかいう関西系の保険屋の男に
食い物にされていた。

・・・・・・
2018/06/25
閑話小題 ~3、5、10億の宝籤に当ったような経験ってある?
   * 人生で大当りした経験は?
<・人生で、3、5、10億の宝籤に当ったような経験ってある?>って言われれば、
  何回もあると答えられる。その幾つかの一つが、何度も書いてきた21歳時の
「30日間、欧州一周旅行」。その10年後に、余裕が出来て、ハワイに行くことに
 なるが、40歳から本格的ライフワークに格上げし、合計51回が籤の景品になる。
・これに準備期間15年と、30年間の実業を加えた45年の事業人生。
装置産業の選択そのことが大当り’であった。新潟駅前シリーズのビジネス・
ホテル事業は、これ。 20年以上は、これほど面白く、刺激に満ちた日々は…
心の財産として深く残っている。最後は、事業断念で終わったが、遣り残した
後悔は全くない。良かったのが、装置産業のため、立ち上げた後に、余裕時間
が与えられること。海外ツアーも、この17年間続いたブログ作成も、読書時間
の確保も、余裕時間があればこそ。小さな世界だが、時間だけは満ち足りていた。

寅:高度経済成長時代に、宝籤を当てた自慢話じゃないか。何か感覚が時代
 掛かっていて変だよ。終戦直後に生まれた時節が大当りで、その成長に合わせて
 舞上がった凧でしかないじゃないか。父親が明治38年生まれなら、然もあらんだ。。
熊:俺だって宝籤を大当てして、人生を楽しみたかったよ。
大家:人間として生まれ、この年齢まで生きてこられただけで、充分に宝籤の
 大金を得ることより、遥かに奇跡的だよ。それも、この日本に。
八:何か、周りを見渡すとさ、小さな既成概念に捉われて、何にも知ろうとも、
 見ようともしないんだから。ガチガチの世間バカに囲まれて、それを全世界と
 信じて疑わないんだよ。家内の愚痴になるけどね。居間のボードにね、代々
 ある、あるいは世界中で買ってきたコーヒーカップとか、グラスがあるの。
 それを使おうとしないの。地震で、時々、2~3割が粉々になっても、使おうと
 しないの。勿体ないから時々、使うと嫌な顔をするの。あれと同じことを、
 自分たちの持っているお金や、能力に気づかないでさ。
大家:それを使うには、習慣の力を利用すると、何時も八つぁんが言ってるね。
 時間も、お金も、使って何ぼのものでしょう。宝籤で当たっても、その使い方
 を知らずに、5年で、スッカラピンになるというじゃないか。有効に如何に
 使うかが問題だよ。
 
――――
5215,閑話小題 ~私の高度成長時代 ~②
2015年06月25日(木)
   * 欧州旅行、一ヶ月 <宝籤に当たった以上の経験>
 大学の『海外旅行研究会』という愛好会が企画した40名参加のツアーで、
当時の参加費は30日間で、32万円。他を含めると40万円。現在換算で300万相当。
その前年に、海外旅行の規制が大幅に緩和され、非常に好評だった前年のツアー
に続いての企画。当時、親しくしていた友人から、この企画に参加しないかと、
誘われていたが、「私とは別世界」と、決め込んでいた。ところが、たまたま、
軽井沢の山荘で、アルバイト仲間との仕事が終わった後の4人のティータイムで、
近々、海外旅行の予定が無いのが私だけだった。
 その時、「自分も行こうと思えば可能のはず。そう、父親から幼稚園の頃から、
晦日にお年玉をもらったのを、積立預金してくれた10数万を、高校時代に選ばせ
買った『科研』の株式が値上がりをしていた。あれを売って残りを父親に借金を
すれば可能なはず」と、その夜半に思い立ち、バイト終了後、実家にとって帰った。
まず母親を説得、そして父親を説得した。 その一ヶ月は、馬小屋のような寮生活
とは全く違った世界に浸った。20歳の年齢で、国内旅行の経験も、海外の情報、
知識も殆どない中での欧州を十数カ国の旅行。20年間の固定観念が根こそぎ
壊され、帰国後、数ヶ月は茫然自失。その頃、父が、突然、私の寮を訪ねてきて、
生活の実態に驚き、仕送りを二倍にしてくれた。友人関係が、自ずと金持ちの
子弟に代わっていった。その友人達は、スカイラインGT、イタ車のカルマンギア
などのスポーツカーを持っていた。彼らのお気に入りが、逆に私のボロ寮の部屋。
一度も、見たこともない底辺の漫画的世界に、逆に安らぎを感じた?
 軽井沢の別荘地で見た富豪の邸宅群、そして、友人の私生活を見るにつけ、
「事業を興し勝組になる」という思いが強くなっていった。そして、学生時代
の最終の4年に、武澤ゼミに入会することになる。 事業の最後はクラッシュ?
だったが、後悔はない。 高度成長時代の右上がりは熱気が溢れていた。
この温もり、時代が変わって抜けることはない。良い時代に奇跡的生きてきた。
 逆目線でみれば、「この馬鹿が出来上がった原因は、この旅行と時代」になる。

・・・・・・
2015/09/18
閑話小題 ~宝くじで5億円当たったら何に使いますか
   * 5億円当たったら何に使いますか?
 昨日の朝のTVショーで、『宝くじで5億円当たったら何に使いますか』
の街頭インタビューがあった。 回答が多かった順というと
1位、高級マンションなど住宅購入
2位、お店などの起業
3位、世界一周 (豪華客船の旅など)
4位、健康などのエステに (健康食品、スポーツジム)
5位、整形手術 の順であった。
 その中の一人が、『当たった人をみると、多くが離婚をしている』という
答えがあったが、そうだろう。 当選をしたとして、上記の夢が実現
したところで、それが何だ?ということか。 今回の会社整理の中で、
気づいたことが、一千万、二千万分の一しか可能性がない宝くじに夢を
託している人たちの視線。要するに世間様の夢でしかないのが宝くじ。
 高級マンション以外は、5年10年スパンで計画を実行に移せば、
可能なことばかり。答える方も面白半分としても、考えさせられる内容。 
『二週間で死ぬと宣言されたら何をしますか?」の質問に似ている。
その答えは、今すぐにでも出来ることばかり。宝くじの場合の質問が軽い
ものなら、ジョークで『ホストクラブで、ドンペリをあけて大騒ぎをしたい』
とか、『全部、周りの人にあげる』とか、『宇宙旅行をしたい』とか、どうせ
御遊びの質問なら、御遊ぶの答えがよい。 それに答えている庶民?の、
あの活き活きした顔がよい。1位から4位は実現したが、だから如何した?
である。残ったのは充実感だけだが、人生で、一番、大事なことでもある。
 2位の起業希望が多いのに驚いた。だから、何もしない、できない連中が
失敗をみると、「人の不幸は蜜の味」と大喜びをする心の内は、こんなもの。
その蜜には毒がある。その毒は、自分の膿ゆえ、撥ね返って来るのが己の脳。
 で、どういう訳か、去年の同月同日の、以下の内容に続く・・
が、その前に、以前書いた、「宝くじ」に関連した文章をコピーする。