閑話小題 ~電動マッサージボール -2

f:id:horii888888:20191003051050j:plain

    * その後の「電動マッサージボール」は? 
◉ 「電動マッサージボール」は、その後に如何なったかというと! 一日も
欠かさない生活の一部となり、主に寝室か居間でTVを見ながら使っている。大きさが
ソフトボール大で、充電方式で無線でに携帯できるところが良い。腰痛持ちで、
運動不足気味?が故に、10分刻みで1時間は使え、その効果が実感できる。

健康機器として久々のヒット。 
 
◉ 表面がゴム状で、ソフトボール大。 3㎝間隔の粒が付いていて、1㎝位の
粒が付いている。これをベースにして、他の機能を付けた新たな商品化が出来る
のではと考えてみた。 例えば、ステレオ、補聴器、360度の球形TVとか、人間
応対型AI、照明機器。デジカメも面白いし、パソコン端末も… ドローンの腹に
持たせると、これまた。移動型監視カメラも。製品開発担当なら、このアイデア
ピンと来るはず。地球も考えてみれば、球状。何か人を引き付けるものがある
のでは? 鷲の頭に球状のカメラ付きヘルメットを被せて、撮影も。
球審判の頭にカメラを付けたTV中継は、スポットで時どき行われている。
卓球の玉とすれば、充電式ホッカイロも。

◉ 球形の飛行機といえば、気球が思い立つ。ケニアの早朝サファリで乗って
みたが、思いの外、安定していて恐怖感はゼロ。ヌ~の群れや、ライオンが、
怖ろしいのか、二匹が必死に逃げていくのを追いかけたり、空からサファリも
ある。 砂漠の真中で、銃で野生動物から襲われないようにガードマン付きの
朝食も何とも優雅。そこで、サファリカーに乗換て、次のサファリゲームへ。
そうこう、人生を考えると、『遊び』『働き』『学び』『休息』の4つと
分けてみると、遊びが飛び抜けていたようだ。
とすると、男より女性が得意になる。若いうちは、特にそうか。但し、親から
自立できているかどうか! これは男も言えるか。

◉ 話を電動マッサージに戻す。10数年前、腰痛が重くなり、様々な対策を。
海老反りマシーン、腰叩きパッション、土台振動マシーン、居間では、
低反発座布団。ベッドでは、低反発枕にシート。久々に健康機器売場で
驚いたのが、以前は「キワモノ」扱いだった、それらが主役に。ある意味で、
このマッサージボールは、その集約した機器のように思えるから不思議。

――
H0609
ケニア・サファリ紀行(Ⅱ) 
① 国立公園よりナイロビへの帰り道(雨あがりの泥々のいなか道)を
 命がけで四時間、つきぬけた、その時の赤茶色の大地と緑の森の
 コントラストのすばらしさと、
 数十km先までみえた広大な地平線も生まれて初めて見る光景だった。
 そして小学校の近くを走っている時みた、
 子供達のあどけない愛嬌のある目と顔も忘れる事ができない。
② 野生動物も、今まで動物園でみたのと全く違うものだった。
 毛色の光沢、目のかがやき、悠然たる動きが、あの大地を背景として
 自然と一体となり絵になっているのだ
③早朝の牧場の乗馬もよかった。
 新鮮な空気と草の臭い!
 その帰りの車で、前方に10人あまりの若い男達が必死な形相で走っている。
 その後を、一頭のバッファローが追かけている。我々の車が間に入って
 その場は収まったが・・。離れバッファローは非常に危険だとか!
④気球より見たアフリカの広大な草原。
 下を見るとシマウマの群、他に目を向けると、気球に驚いて逃げている
 二頭のライオン。そして、気球を降りての食事。
 乗客三人に対して、10人のスタッフ。そして一応、機長もいる。
 360度の展望の中での食事が、格別美味しい。
⑤掘っ立て小屋のイメージだったロッジが、実際は高級ホテルであった。
 食事も高級レストラン並。 夜半聞こえてくる不気味なハイエナの声!
ケニア人の90㌫以上は、一生の間で野生のライオン、キリンを見ないという。
それだけ一般大衆は貧しいという。首都ナイロビでホテルから一歩外に出ると、
物乞いと、物売りが瞬時に寄ってくる。現地の女の日本人ガイドが、
その貧しさに涙を溜めて訴えていた。 日本人の観光客は、年間に一万人に
満たないという。その点で超穴場といえよう。
実感として、一試合で二本のホームランを打った感! であった。

――
H0807
インカ帝国<夢の旅> 
ナスカの地上絵編 

 AC百~六百年の昔、海岸から三百八十kmの乾燥地帯に、
一つの文化が栄えていた。謎の地上絵で知られるナスカ文化である。
彼等は何を思ってか九百k㎡にわたる広大な大平原に、
直接、三角形の図形と線の動物、虫、植物、宇宙人(?)の絵を描いた。
(その絵と同じものが、当時の土器に描かれているので、
  彼等の時代に描いたのが判明できたという。)

その地上絵は飛行機ではじめて発見、判明された。
それが何を意味しているのか、宇宙人説、空飛ぶ人間説、星座をあらわす
カレンダー説などあるという。
灰色の土地を十cmも削ると黄色の地面が出てくる。
それを三十cmの巾で十~三百mにおよぶ絵をえがいている。
その数がペルー全土で二百以上あるという。
そしてその多くがナスカに集中している。
セスナ機で二十分位飛んだ大平原にあちこち見えてきた。
本当に宇宙人にみせる為としか思えない。“UFO”のまさに世界である。
少なくとも、このフライトの間は宇宙人は本当に存在しているのでは
と確信したくなる光景であった。
ハチドリ、クモ、コンドル、サル、宇宙人の絵と、その背後に何キロにわたる
縦横に描かれた直線は誰に見せる為のものであろうか不思議そのものだった。
 
編みあげの髪の毛のインデォのおばちゃん、アンディスの山脈、チチカカ湖
すむ原住民の素朴な生活、そして世界の七不思議といわれる巨石建設の技術等に、
強烈なペルーの魅力的な世界が今でも脳裏にやきついてはなれない。

高山病に悩まされ死ぬ思いであったが、そんな事は些細に思わせるほどの
聖なる不思議な日々であった。
(次の南米はペルーの反対側にあるキアナ高原にある世界最後の秘境、
テーブル・マウンテンとエンゼル・フォールに是非行きたいものである。)
              (H 8.6/6~6/12 )

・・・・・・
6412,閑話小題 ~まず聞いてやること!
2018年10月03日(水)
   * ユング心理学の真髄
 17年半の間、休むことなく、一日一テーマのレポートを書いてきた。
その日に書き残しておきたいこと、未来の自分に、親しい友人に、語りかける
ように、その為には、まず自分が理解し、納得した情報、知識を刻印するつもり
で書き続けてきた。およそ集中した1万5千~2万時間を入れてきた。
 ある本に、
ユング心理学の神髄は「聞く人間がいないと必ず狂気を発する、不安定になる。
 それがさまざまな犯罪を発生させる原因になっている。>の言葉に、ハッとした。 
カーネギーの6原則の一つ、このテーマ日記、何かしら心に残った知識情報を物語
にし、誰かに知らしめることで、毎日、生じては消えていくワダカマリの毒消し
になっている… 刑務所内で人知れずに犯してきた犯罪者が、つい仲間に話して
しまうのは、己の良心の呵責の狂気に陥いることから、逃れる為ではないか、と。
 ―
 ほぼ犯罪に近いと思われる内幕情報屋は何処の社会に存在する。彼らは、
その類稀なる嗅覚で、それぞれが持っている傷を何食わぬ顔で、聴き出し、
静かに触れまわることを業とする。問題は、その醜態の己に気づかないこと。
対話の基本は、まず相手の話を聞くこと。その後に、自分の話を語ることが、
基本。とすると、‘聞き手は相手に話す時を与えることになる’ 誰もが、自分
の話を聞いて欲しいのである。で、私は、毎日、3時間かけて、一テーマを物語に
して静聴して貰っていることになる。成るほど、感謝しなくてはならない。
少々、馬鹿丸出しでも、聞いてもらえる、読んでもらえるだけで充分。
 
 デール・カーネギー著『人を動かす』に「人を好かれる六原則」がある。
1.心から関心を寄せる
  a.人は自分のことばかり考えている
  b.相手に関心を引くのではなく、自分から関心を寄せる
2.笑顔: 非言語コミュニケーションは嘘をつかない
3.名前を憶える: 名前が言葉で一番心地よく重要
4.良い聞き手になる。相手が自分のことを話すように促す
  a.話し手を満足させる
b.相談されたら聞き役に徹する
5.相手の興味があることについて話す
6.褒める: 相手が自分のことを重要だと思えるようにする
a.初対面で褒める
b.とにかく褒め

 以上だが、この中で最も重要なのは、まず「良い聞き役になること」。
内幕情報屋は、この人間の持っている弱点を利用する。噂話は自らを最も
卑しめる犯罪的行為。どれだけ魂の殺傷行為を繰返したか、それが分からない。
「悪い聞き役」である。 ネット社会は、それが瞬時に拡大するから恐ろしい。
ある意味で、私も「ネット内幕情報屋」に成り下がっているのかも…
自他の、魂と心の境界を超え、語りかけるためもある。毎日、聞いていただける
だけでも、救われるが、<多くの人を傷つけていることを自覚しろ!>と、兄に
忠告された。自らの心の傷の血を、知らずに、誰かの傷口に擦りつけている。
現代人、とりわけ、都会人の心の内は『孤独の群衆』。求めているのは、他人
の温もり。それも{不幸の味は蜜の味」の温みを。だから、あのようなのが、
闊歩できる。誰の心にも「内幕情報屋」がヘドロ化して住みこんでいる。 
 本来は、「男は黙ってサッポロビール」だが… 

・・・・・・
4950,「嘘みたいな本当の話」
2014年10月03日(金)
  * 「嘘みたいな本当の話」の書き方   
           『嘘みたいな本当の話』内田樹高橋源一郎:選者
 この内容に似たテーマの文章を幾つか書いてきた。空中離脱や、ジンバブエ
の鉄橋からのバンジージャンプや、意味ある偶然の一致の経験、などなど。
それもあってか、もの足りないが、その軽さと、切口も悪くはない。
≪ 投稿された中での選定の基準のひとつは、「奇妙な後味の残っているもの」
 と、「そういうことってあるよね」感のあるものという。これは随想そのもの
にも言えるが。例えとして、次の古典的なショートショートが良い!
≪「地球最後の男が、最後に残ったシェルターで、いま死を迎えようとして
いた。すると、ドアをノックする音がした。」 これを選者の内田樹が読んだ
のが、中学校の時で、半世紀も忘れてなかった。そして、いまでも、
「人間とはあらゆる修辞的装飾を剥ぎ取った場合に何ものか」という定義を
試みるとき、この条件設定をしてしまう。それだけこの「奇妙な味」は僕の中に
内面化してしまったことになる。もうひとつ、「そういうことって、あるよね」
と言うのは人間の可能性を押し広げる重要なキーワード。
「成瀬さんて、空中浮揚するらしいよ」「うん、そういうことってあるよね」 
そういう感じで使います。・・ つまり、「奇妙な後味」も「そういうことって、
あるよね」も、どちらも自分が「人間とはこういうものである。世界はこういう
もので成り立っている」とリアルかつクールに考えていることの
「ちょっと外側」を感じさせ、結果的により精密に、かつ奔放に自己観察を
するきっかけになるものだということになる。・・ ≫
▼ ものを考えたり、文章化をする時、この二つの基準が、何が大切かを
 考えさせる。「嘘みたいな本当の話」のネタは、考えれば幾らでもある。
モノゴトをじっくり観察すれば、何事も「嘘みたいな本当の話」になる。
問題は、気づくか気づかないだけ。だから精密に、奔放に観察するしかない。
そこに、奇妙に味わいが出てくる。「本当のような嘘の話」が、小説だが、
その間逆をショートショートで書くのだから、それなりの観察が必要だ。
・・・・・・
5315,投資も人生も長期思考で!
2015年10月03日(土)
     【澤上篤人×出口治明対談=投資も人生も長期思考で!
                           新潮45・3月号】
   * 戦後40年が特別の時代だった
 {戦後からバブル崩壊をするまでの35年間が、地球史上、稀なる高度成長期
にあった。その時代に生まれ出たこと自体が、幸運中の幸運で、現在の長期不況
が当り前と思った方がよい」という論は、充分に実感できる。私の事業立上げが
丁度、天辺だったことになるが、その時は、そのことを知りえようがない。
だから準備期間の15年の方が、実業期間より面白かったのは、右上がりの
経済環境の所為もあったことになる。長期設備投資の事業もあって、長期的
思考を求められたが、見切り時期が最終段階になってからだった。それでも、
表層雪崩の段階で決断したが、甘かったことは間違いない。 ~その辺りより
≪ 出口: 朝起きて、今日も頑張ろう、今日も楽しいなと思っていれば、
 それが最高のライフワークバランスだと思うので。人間にとって何が
 いちばん楽しい人生かといえば、やりたいことをやることです。
澤上: 出口さんが言われたとおり、好きなことをやるのがいちばん面白い。
 今までは日本経済が伸びてきたから、みんな右肩上がりに成長してきた。
 ・・大企業、中企業、小企業、町工場、それぞれが右肩上がりの三角形の
 どこかに乗っかっていた。だから、生きていけたし、落ちこぼれもなかった。
 でもその右肩上がりの三角形はもうないんです。大企業でも潰れるし、
 逆に小さな会社が何回もチャレンジしてのし上がることもある。
出ロ: 二十世紀の後半は、冷戦があったというのがまず大きい。
 世界でいちばん豊かなアメリカが、日本に脛をかじられても怒らなかった。
 僕がサラリーマンだったころ、日本がアメリカの繊維産業を潰したとか、
 次は鉄鋼産業や自動車産業も潰すんじゃないかと。昔だったら戦争です。
 でもアメリヵがなぜ本気で怒らなかったかといえぱ、冷戦という枠組みで、
 日氷の存在が貴重だったから。これはラッキーでした。  ・・・(略)
出口: 高度成長には自分で行動しなくても、みなと同じように働いていれば
 自然に成長するのです。めちゃくちゃ楽ですよ。日本は一九九〇年のバブル
 崩壊まで三十五年間、実質七%成長していました。七%成長というのは、
 十年間で、経済規模が倍になる数字です。給料もそれに近い形で増えます
 から、とんなに幸せなことはないのです。
澤上: それが先ほどから言っている右肩上り三角形です。企業に勤めて、
 真面目に働いて、自分でも頑張っているような気がしている。
 でもよく見てみると三角形に乗っていただけ。その大前提が全部なくなった。
 そうすると一人ひとりが自分で考えて-行動するレかない。でも、それは実は
 経済の原点なんですよ。これだけ幸せな状況が続いたのは日本だけです。
 世界には全く例がない。日本がやっと世界の常識と同じになったんです。
出口: ええ。戦後の日本が特別だというのは、中国の歴史を見ても分かります。
 中国では、平和で成長して、みんなが幸せだった時代を盛世と名付けています。
 漢の文景の治と、唐の貞観の治と開元の治、そして清の康煕帝の時代です。
 四千年の歴史のなかでたった四回しかなくて、しかもそれぞれが平均すると
 二、三十年です。二十年戦争がなくて、経済も良くてというのは、本当に
 世界中を見わたしてもめったにない。だから「あの頃はよかった」とか
 思わずに、戦後は宝くじが五回くらい連続で当たった特別な時代だと思った
 方がいい。今が普通だと。≫
▼ こと人生と、事業の万一の備えは、してきたが、50歳代に、捨身で
 余生30年分を圧縮した生き方をしたのが良かったと実感してる。
両人の言うとおり、奇跡的な良い時代背景に生きてきた。これだけは自分の力
の及ぶ領域でない。この時代に生きただけ充分、結果?何ぞは如何でもよい。
まったく時代背景の豊かさにに鈍いのが多い! で、偶然、以下の文章に続く。

・・・・・・
6047,一億総貧困時代 ~読書日記 -1
2017年10月03日(火)
「前書き、後書き、目次」を図書館で一読して借りてきたが、一つ間違えれば、
私も、この具体例の一員になっていた可能性が充分あった。ネット時代、
情報は一瞬にして世界を駆けめぐり、ベストにエネエルギーが集中するため、
大方は一強多弱の弱者になり、貧富格差は広がるばかり。義務教育の最終年の
中3のクラス・メンバーを想いだすと、玉石混合の社会の縮図であった。 
 ・戦災孤児で、寺男のような生活を…
 ・継母と折り合いが悪く…
 ・居酒屋の店の2Fの6畳の部屋に…
 ・父親が土方で、休日は、その手伝いが日課
・ 昔・遊郭の真ん中で育ち、やがてヤクザに… それが更に…
その大方が、既に亡くなっているか、看護生活に入っている。
逆に上位数人は… 順調な?人生を歩んでいた。
 ~まず、内容紹介より
≪ … 「え、まさか、今のニッポンでこんなことが…と思ってるあなた。
 これはあなたの明日かも。雨宮さんだからこそ聞き出せた、現代ニッポン
の“棄民"レポート」-----上野千鶴子氏。
 ごく一部の富裕層を除き、多くの人々にとってすでに他人事ではない
「貧困/自己責任大国」日本の現実とその構造を、さまざまな「当事者」たち
への取材を通して、平易な言葉であぶり出す。疲弊する個人と社会に、今、
どんな処方箋がありうるのか。
 貧困問題>を10年以上にわたりさまざまな角度から追ってきた著者による、
いままさに、切実な1冊。超格差・超高齢化社会の中で、今後、必然的に
<弱者>となる多くの私たちは、どう生き抜くことができるのか?
  (「もくじ」より抜粋)
(1)「お父さんの子どもを産みました」─虐待の末、路上に辿り着いた女性/
(2)子どもの虐待と<貧困> ─見えない孤立と声なきSOS、その傍らで/
(3)介護離職から路上へ、そして路上から支援者へ─親の介護から人生が一変し/
(4)「生き残ったのが、父じゃなくて私で良かった」─<利根川一家心中事件>
 裁判傍聴で明らかになったこと/
(5)スーパーグローバルな「おせっかいおばちゃん」─この国で生きる外国人を
 支える人々/
(6)原発避難者の今─「原発はもう安全」というストーリーが生み出す<貧困>/
(7)学生が1600万円以上の借金を背負うシステム
 ─奨学金破産1万人・日本の特殊な現状/
(8)<アリさんマークの引越社>、その「アリ地獄」的実態─剥き出しの悪意と
 人権侵害の企業で闘う/
(9)性産業はセーフティネットたり得るか
 ─「風俗」と「福祉」を繋ぐ<風テラス>の試み/
(10)人の命を財源で語るな──<生存権裁判>が問いかけるもの/
(11)<相模原障害者施設殺傷事件>を受けて
 ─<スーパー猛毒ちんどん>と、ALS患者たちの生きる実践/
(12)<座談会>それでも私たちは生きていく
 ─30代男女に聞く「非正規労働者」の現在・過去・未来
――
▼ 具体的貧困ルポが11本掲載の何れも生々しい。一度、貧困への地雷を
 踏んでしまうと、二度と浮かび上がれない。
・精神を病む母親に生後6ヶ月で捨てられ、父親にレイプされて子供を産む。
・デパートの課長だった男性は、親の介護のため退職したことが路上生活に。
読んで実感するのは「恒産あって、恒心あり」である。これは長年かけて
積上げでこそ可能。 唖然としたのは、単身世帯の預金0が、1年間で、
4割(38・9%)から5割(47・6%)に激増したこと。 アパートの一室で、
預金0で、長い夜を過ごす辛さは並大抵でないはずだ。それが単身世帯の半数
とは。 日本の「隠れ難民」でもある。生活レベルが朝鮮半島、中国大陸、
アジア地区に平準化されるのは当然だが。 何か寒々としてきた。
・・・・・・
5680,瞑想とは ~1
2016年10月03日(月)
 スポーツジムの「ヨガ」に参加を始めて4年半になるが、人気は高まる一方。
当初は週2日、3年目から週3日、最近では週4日は参加している。腰痛の
私にはセルフ・マッサージの効用があり、40年来の万年腰痛が半減している。
さらに50人の集団ヨガで、スタジオ内に満ちたエネルギーの吸収効果もある。
 それに加え、早朝のポタリング(チャリ散歩)による土手の霊気のシャワー
も効果的である。ちょい時間の般若心経の唱えも、瞑想状態である。いつ欝に
なっても不思議でない状況下で、それらは心のマイナス面をカバーするための
必要条件でもある。
 ヨガの目的が瞑想。その瞑想の上位目的は、<脳のクリアー>。 
先日のNHK・TVの『ためしてガッテン』で、「瞑想パワー」の特集をしていた。
ずぶの素人向けだが、内容は簡潔だが、内容は濃い。~NHK/HPよりコピー~
≪ * ボケない!脳が若返る「めい想パワー」SP
               2016年9月28日(水)午後7時30分
・ボケを防ぎ、不安やストレスに負けない。そんな若々しい脳を取り戻す方法
として注目されているのが、めい想などの「呼吸法」! めい想というと、
宗教や修行というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、本当の目的
は「脳が持つ本来の力を最大限引き出すこと」です。そのため今では、世界の
一流企業や医療機関が、めい想を積極的に取り入れているほどです。
・番組では今回、様々な方法を駆使して、めい想の世界をひもとくことに挑戦
しました。その結果分かったのは、毎日たった3分間、目をつぶってめい想の
呼吸を行うだけでも、脳の記憶の中枢「海馬」などが活性化、若い頃のような
パフォーマンスを発揮してくれるという。
・いま世界中の科学者から注目され、ぼけやうつ、ストレス対策として果て
しない可能性を持つめい想。ぜひ皆さんも、1日3分の新習慣でスッキリ脳を
手に入れてみてはいかがでしょう? >
▼ 30数年前から、自宅から200M先の栖吉川の土手を一時間ほど、腰痛対策の
 ウォーキングを課してきた。その時間帯を7年前から信濃川の2つの大橋を
チャリで周って帰るコースに切替えた(冬期間の4ヶ月は休止)。その途中、
大手大橋上を1キロほどヒキチャリをして歩いている。その時が私にとって
「1日のピークポイント」にしている。 ヨガ、ポタリング、夜半の睡眠時の
睡眠瞑想は、瞑想と同じような効果がある。宇宙の中で、独り佇む己の確認が
瞑想の真髄である。 真逆の人たちの仮の姿が、IT、あれら、「世間人」。
・・・・・・
4583, 2050年の世界 ー12  
2013年10月03日(木)
   「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
                 ~英『エコノミスト』編集部(著)
  第十三章 貧富の差は収斂していく ーのまとめーより
・格差は二つの格差を考える必要がある。すなわち、各国間の格差と、
 それぞれの国の中での格差。
・各国間の格差は、一九九〇年代まで開く一方だった。一九世紀の最も富裕な
 十ヶ国の一人あたりの所得は、最貧十ヶ国の六倍にすぎなかったが、二〇世紀
 の最後になると、最も富裕な十ヶ国の一人あたりの所得は、最貧十ヶ国の
 四〇倍を超えるようになった。これは、北米と欧州の経済成長がこの間急激で、
 他の地域が停滞していたからである。
・一九七八年の中国、そして一九九〇年代初期のインドの経済改革の開始が各国
 間の所得格差解消への転機となった。一九九〇年以降、新興経済国の大多数
 がアメリカより急速に成長し、キャッチアップのペースが上がってきている。
・そして今後も、欧米や日本などの国々が高齢化による財政の悪化に苦しみ、
 低成長を余儀なくされることを考えれば、出生率が高く人口の配当が大きい
 アフリカを含む新興経済国との差はますます縮小し、世界的な規模での
 貧富の差は縮小する。
・しかし、一九九〇年代から先進国を中心に起こったのが、国内における
 格差の拡大。アメリカのジ二係数は一九七〇年代中期の○・三一から、
 現在○・三八まで上昇している。ドイツやスウェーデンでも国内の格差は
 広がっている。その理由に共通しているのは富裕層がかってない規模の収入
 を得るようになってきていることだ。
・富裕層の所得が爆発的に増大した理由に、トップ層の職業の収入が
 グローバル化による市場の拡大で増えたこと、そして金融業の異常とも
 いえる肥大化があげられる。
・ただし、こうした国内の貧富の差の拡大を上回る速度で、世界の途上国の
 経済拡大が起こり、それらの国々に住む人々の所得が増大するので、全体
 としては、世界的な規模で貧富の格差が縮小する。
・全世界の中流階級集団は、現在の五億人未満(世界人口の七%)から、
 二〇三〇年には一一億人超(世界人口の一七%)に膨らみ、二〇五〇年の時点
 でさらに増えているだろう。
▼ 欧米に、それ以外の地域の人々が近づくのはグローバル化
 プラス面である。現在の先進国のような「上層・3%、中流・30%、その他」
に世界の階層は、変化していく。しかし問題は、その他の67%の人たちが、
三分の一の生活実態が情報化で見えること。3%の上層は、それを和らげる
政策を取りざるを得なって、下流から中流への移動を計るしかないので、
世界は徐々に良くなっていく? それは楽観的見方だが、どうだろう。
移住が比較的簡単になり、豊かな地域に貧しい人たちが移住するため、国家内
格差は大きくなっていく。 国内の貧富の差の拡大を上回る速度で、世界の
途上国の経済拡大が激しくなっていく。それは40年後ではなく、現在、起きて
いる問題である。ドバイの都市建設の労働者がインド、バングラデシュからの
臨時雇用で、現地人との差は大きい。また、北朝鮮の政治体制が、その典型。
弱肉強食が社会の発展の原動力なら、貧富差の収斂は、人類の永遠の課題。