読書日記 ~「明るい哲学の練習」

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          <「明るい哲学の練習」香山リカと哲学者の対談集>
  

   * 何も治療しないのが一番いい  =香山リカ:「入不二基義」対談
 15年以上前、現在の医療システムそのものに疑問を感じて、歯医者以外の、
検査も含め、医者通いを止めた。その時々で薬を購入し対応してきた。
それで、何か問題があるかといえば、何も無し。3大疾病への不安感が、
早朝の散歩や、ミニ・チャリ、スポーツジムでの運動の継続の動機づけに…
その頃に、寿命を75歳と決め込んだ時節に、あと1年4ヶ月に、至らんと
しているが、運動習慣を取入れた生活習慣のお陰か、あと数年は生きそう。
日々、ゲーム感覚で危なそうな際で、生活をしていると、老いもまた味わい
が出てくる。 いざ、あと1年と余命宣言されると、慌てふためき、後悔する
ことになるのだろうが、それは、その時! としても、この長寿社会は異常!

  ~まずは、精神科医香山リカの話から
< 香山: 30年前のこと、内科医をしていた友人から聞いた話。
「食道静脈留の患者がいて、破裂させないために患部を✕線で埋めていく。
 一つずつ低根に埋めていったら、最後、死んでいた。>
<病気が適当なバランスを保っているのに、それを取り除くことに捉われ、
本体が遣られてしまうケースが、現代の医療の大問題に…>  要するに、
薬漬けによる、間接的破滅行為の問題。 
 ―
香山: 現場で患者と向き合うほど、全体として考え方が変わってきた。
  患者に対して何もしない。あるいは、治る邪魔をしない。何か妙な
 カウンセラーをしてかき回すより、「そりゃ、誰だって、そういうことを
しますよ」といって放っておくことが多くなった。最近、アメリカでは、
家族の死の別離を、重さによって「うつ病」の範疇に入れてよいと。
家族が死ねば誰でも悲しいに決まっている。それも、どうも製薬会社の
営業の思惑が… で、薬を盛られ… 
 ある研究書で、子供を亡くした34人の母親の面談記録で
一番して欲しくなかったことは、「心ない慰め」。
二番目が、「専門家からのアドバイス。 悲しいのにウツですとか…
 一番して欲しかったのが、「何もしてほしくなかった」こと。
そこからして、医学などというものは、余計なことをして、その人が治る
力を阻害して、病む権利をどんどん剥奪していると思われる。
 ―
入不二:「まだいけます!」とか言われても、やっぱり駄目なんだと解る
 ために、一度やって挫折してみないと! 身体的に理解しないと。
香山: もう老け込みたいが、いい加減。それに踊らされる私も悪いが、
「こんなの派手なもの、50過ぎだから」といっても、「そんなことは、
ない、まだまだ若いですよ」と踊らされて… 半分は、そう上げ諂って
もらいたいのが本音。

 ――

 ――
▼ 私の知人が重度の躁鬱病に陥り、抗鬱剤の治療を続けるうちに、薬害で… 
 壮絶な人生をおくるはめに。 問題は周囲を巻き込みこと。そこに老衰に
よる痴呆症が加わり、それは見るに耐えない状況に。「病気そのものも、役割
が持っているとは。誰も、自分の人生戦略を考えてはくれない。自分でしか
考えるしかない。それは徹した孤独の中から考え、実行するもの。 薬づけ、
管をまかれ命を長ら生きるか? 周囲を巻き込み、それは見るに堪えない状態に。 
現在の医療システムは、無知な人から利益を得ることで成立っている。
それを誰も声高々に言わない。85歳を超えると、一部の例外を除くと、苦しむ
ために生きているとしか…。 で、現在の私といえば、少し田舎の重苦しさがある
としても、面白くて、楽しくて、新鮮な感動の経験の連続。何を死ねますか!が、
実感。余生用に生活習慣を根こそぎ変えたためだろう。

 

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6401,読書日記 ~私の脳内整理術
2018年09月22日(土)
          『頭のよさはノートで決まる』斎藤孝
   * ノート術ですか
 自己啓発本といえば日本では斎藤孝になる。 特にノート術に関しては
第一人者のようだが…  大学ノート術を中学校時代に身に付けていたら、
人生は、更に開けていただろうに。 卒業前後に己の浅学に気づき、
緑の原野(現場フィールド)の記録をカード化して残そうとした。その進化
したのが、このブログ。 炎上を考えて原始的?個人HPと両立し運営しているが、
圧倒的(20対1)にブログの方が多い。 テーマ探しと選定を入れると、ゆうに
1万5千~2万時間はかけてきた割には、プロの領域にほど遠いが、これは能力
の問題で割切っている。当日分を入れると、18年分の自分の魂(全エネルギー
を投入した意味で)にで会えるのと、HP内検索で、キーワードで、何時でも、
引張りだせるのが最大の効用になっている。ベースが書斎の机上型パソコン。
サブが、居間のiPad。書いても書いても尽きることはない。
 何気なく借りてきた本の「ノート術」が面白い。‘ノートのニックネーム、
ページには日付と、タイトルを’と、本のノート化が良い。
  ◇齋藤式ノート術
①いつもノートを鞄の中にいれておく
             →常に持ち歩く
②自分にフィットするノートを見つける
             →お気に入りのノートだけ開けやすい
③ノートに名前をつける
   →名前をつけておけば、常に課題を意識できる(例:おやっとノート、
    段取りノート、出世したくなくても出世してしまうノート)
④ページにタイトルをつける
      →タイトルを付けることで、書けるようになる
三色ボールペンを使う
      →頭に入りやすく、効率もよくなる
⑥図を描く
      →話の構造がスッキリして、理解が深まる
⑦ポイントを3つにまとめる
      →要点を押さえるには3つくらいまでがベスト
⑧日付を入れる
      →自分の生きた記録となる
⑨ノートは1冊にする
⑩本をノート化する
      →ノートに移すより、効率的

▼ ノートに関しては、ずぼらもあって、あまり重要視してこなかった。
 17年前に、パソコンとネット駆使を目的に個人HP作成をと、近くに出来た
PC教室に通いだした。この時から、毎日、一テーマの随想日記が始まった。
それは40年前のカード式日記とカードをホチキスでとめファイル状にして、
面白そうな記事などをに放りこんでいたのと類似していた。 新聞記事や
雑誌の切抜きが、毎日≪  ≫で括ったコピペの内容になる。当時、それを
大きい茶封筒に入れかえていたが、2度と開くことなく… これでは、ゴミ
収集と同じと疑問符を持って止めてしまった。しかし、それだけでも、
7~8割方は目的を果たしていたことを理解するのに数十年もかかった。
しかし、それがHP内検索で、瞬時、引っ張りだせるのだから。上記の斎藤式
ノート術も、シンプルだが核心をついている。このテーマ日記、ネット上に
公開することで、客観性と、継続、主観の歪みの修正、そして絶対に休ま
ない継続性などの狙いがある。
 実際のところ、稚拙の脳の公開のマイナーは、想像を絶するほど多いはず。
しかし、せっかく得た獲物(情報・知識)を、公開するのも、ネット上から
得た知識・情報への細やかな返礼と思えば、マイナーなど気にすることもない。
‘人生と同じ、良いこと3、悪いこと1。しかし、悪い事1には3倍の濃さが
含まれる。’ これ、『脳内整理術』というより、『脳外(化)整理術』??
 それとも脳のメビウス化ですか? ライフワークのメビウス化?

 

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6036,閑話小題 ~もう衆院選挙! その結果は?
2017年09月22日(金)
   * 自民党が本当に勝てるの?
 前回と同様、任期満了まで1年以上残し衆院を解散するという。
まだ汚職疑惑が生々しく残る中、果たして思惑通りに勝利するのだろうか。
第二次朝鮮戦争勃発の可能性が膨らむ中、そのための体制造りもあるのだろうが。
第二政党の民進党が解体の危機の中でチャンスとみたのだろうが、自民党議員も、
スキャンダルが次々と発覚、そう甘くないはず。大よその開戦時期が知らされて
いるなら納得。決断するなら年内。ミサイルを撃ちこむなら、世界最大規模の
柏崎・刈羽原発。とすると他人事ではない。
ところで、暴言で自民党から追放された女子議員。その後の発言からみて、
挫折経験がないのだろう。何が起こってしまったか理解できないようだ。
会社清算の我が立場からして、このブログの公開も止めておくべきだが… 
この自虐的性格は今さら! 実際のところ、自分のシリアスの視線が我ながら
何とも面白い、そのままを、物語っているのだから。
で、解散の成否より、結果が問題だが、戦後最大の危機の有事の戦争の可能性を
煽った自民党が、何とか勝利をするシナリオに落ち着くのか。~ネットによると
【 安倍晋三首相が今月下旬召集の臨時国会冒頭を含めた早期の衆院解散に踏み
 切るとの見方が政界で広がっている。投開票日は10月22日か29日になる公算だ。
北朝鮮が核実験やミサイル発射など挑発行為を続ける中、内閣支持率が回復した
ことや、民進党から離党者が相次ぐなど野党が混乱していることが背景にある。
読売新聞が9月8日から10日にかけて行った世論調査では、安倍内閣の支持率は
50%と前回8月調査の42%から8ポイント上昇した。民進党は臨時党大会で前原
誠司代表が就任したが、その後も笠浩史衆院議員らが離党届を提出。東京都の
小池百合子知事に近い若狭勝衆院議員らが結成予定の新党もメンバーがまだ確定
していない。 ー政治評論家の有馬晴海氏は、
<安倍首相が28日に予定されている国会召集日に解散に踏み切ると予想し、
衆院選で「与党で3分2の勢力を失っても、過半数を取ってしのげれば、安倍
首相が来年の総裁選で再選する道も開ける」と分析。 また北朝鮮情勢は
「秋以降の方がより激化する可能性もある」とし、内閣支持率が回復傾向にある
ことも考えると「解散するのは今しかない」との見方を示した。】

▼ 北朝鮮にとって、日本に何かを仕掛けるチャンスにもなるため、非常に危険
 な状態でもある。問題は、小池知事が、知事の座を投げ打って新党をつくるか
どうか? 資金や人材からして、どうだろう? もう一人のキーマンの小沢一郎
が、どう動くかも注目される。いずれの党にとっても、修羅場になる選挙。
資金、票集めなど、政治家は尋常な神経ではなれない職業。
選挙で勝つための「地盤」「看板」「鞄」の3バンが潤沢でなければ、一朝一夕
では成りえない職業。間違ってなるのもいるが、直ぐにボロが出るからシリアス。

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5669,閑話小題 ~マイナスが大きいほどプラスも大きくなる!
2016年09月22日(木)
           <「20歳からの人生の考え方」外山滋比古著>
   * マイナスが大きいほどプラスも大きくなる!
 何気なく、目を通していたら、このテーマがあった。以前のテーマに
した、<幸福の状態は、マイナス1対プラス3の状態>があった。
「マイナス1をカバーするには、三倍のプラスを集めるエネルギーを要する」
ということ。それ自体が、プラスの幸福をもたらす。だから好きになるまで、
徹するしかない。 この言葉を、ネット検索すると、以下の内容があった。
《 アランの言葉に、『すべてのマイナスと見える出来事は、
「縦線、つまり気づきへと至る 垂直の動きを待っている」』がある。
換言すると、マイナスが大きいほど、気づきもプラス も大きくなる。
『どんな、ささいなことでも、悩みがあるのは誰だって苦しいもの。
 悩みや挫折がない人生が、いい人生と考えるのは大きな間違いです。
悩みがあることはかえって、それをバネにして成長するチャンスで、
まずは、自分の頭で、徹底的に、次の行動を、考えることが大切です!
それができれば、他人のアドバイスに素直に耳を傾けられるし、マイナス
が大きければ大きいほど、次にやってくるプラスも大きくなるのです。』、
「人生はプラスとマイナスの交錯であり、 マイナス先行の方ががよい」
との人生観を説いている。 》
▼ この道理は、〈人生は、プラスとマイナスの交差であるが、
 人はプラスばかり望みたがる。マイナスがあって初めてプラスがある。
しかも、マイナスが先行してないと、不運である。私たちは、それを認めたく
ない心情があって、それで不幸になる。楽あれば苦あり、ではなく、苦あれば
楽あり。人間は苦から逃げられないのだから、むしろ、ありがたい先生、
と考えたほうが懸命である。〉に要約できる。 ~いま一つは、
〈無敵大敵 ~人生には敵がつきもの。無敵を謳歌しているものは、
 苦難の敵とわたり合う力を身につけないまま、転落する。敵は案外、
味方である。〉 がある。
ここで、「三代目がなぜ失敗するか」を、無敵大敵で説明している。
敵こそが、力をつけてくれるが、三代目は、それがないため失敗をする。
一見、マイナスの敵こそが、自分に力をつけてくれる。欠点こそが長所を
カバーする。逆に、信じていた味方に足を救われる。これが世のならい。

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5304,スノーボールアースについて ~①
2015年09月22日(火)
      『新潮45ー2015年5月号 ~スノーボールアースについて』
  * 赤道域から氷河の名残りが見つかった
 二ヶ月前に、NHKスペシャルの再放送「全球凍結~地球大進化46億年ー①」 
の感想記を書いた。その詳細が、~新潮45・2015年5月号~で、ビートたけし
と東大大学院の田近英一の対談『スノーボールアースについて』があった。
再放送の内容は後でコピーするが、これは、その続編のような内容。再放送では、
二度の全球凍結とあったが、実際は三度。この新説が出てから、まだ20年しか
経過してない。 人が地上に生まれてきたことを、地球への旅と譬えると、
地球誕生と、生命、人間の誕生、そして、この地球の全球凍結は、旅人として、
非常に興味を惹きつけられる。 先が見えてきた人生、振り返ると、面白い惑星
での旅路の真只中にいたことになる。 ~その辺りから (『新潮45』279頁) 
≪:たけし:宇宙から見た地球は「青い星」というイメージがあるけれど、
 ここ二十年ぐらいの研究でかつては「白い星」だったことが分かってきた。
地球全体が氷河で覆われた凍った星で、そんな地球を真っ白な雪玉にたとえて
スノーボールアース」と言われているんですね。
:たけし: 先生はその分野についての権威ですが、氷河の名残りって意外に
 身近なところにあるんですね。ニューヨークのセントラルパークに「迷子石」
というのがある。大きな岩の塊が一つだけポツンとあるので、迷子石と呼ばれて
いるのだけど、あれは氷河によって削り取られた岩石が運搬された(氷河堆積物)
だという。つまり、セントラルパークは大昔、氷河で覆われていた。
しかし、怪談みたいに、昔は石が勝手に移動してきたと言われていたとか(笑)。
:田近: 昔は多分、なんでそんなところに「迷子になった石」があるのか
 分からなかった。地球の歴史を調べてみると氷河期というものがあって、
迷子石が氷河によって運ばれてきたことが明らかになりました。ニューヨークの
迷子石はわりと最近(約2万年前)のものです。ところが、古い時代の氷河堆積物が
当時の赤道域からも見つかるようになりました。これが大きな謎だったのです。
:たけし: 赤道域で氷河堆積物の証拠が見つかった時、カリフォルニア工科
 大学のジョセフ・カーシュビンク博士が「そんなことあるはずがない」と、
誤りを証明しようとしたら、逆にその報告を立証する結果が出てしまったという。
:田近: その結果を説明するためには、赤道も氷河に覆われていて地球が全部
 凍りついたと考えればいい。これがスノーボールアース(全球凍結)仮説で、
1992年に提唱されました。
:たけし: 間違ったところを検証しようとして、かえって新しい発見に
 つながっていくのは面白いですね。
:田近: それをどうしてなのかと考え続けたことが偉いのです。そこが境目。
赤道域に氷河堆積物があった事実から、全球凍結の仮説に持っていくのは、
実はかなりの勇気がいる話で、誰にでもできるわけではないと思います。 ≫
▼ NHKの再放送を見るまでは、全球凍結の言葉さえ知らなかった。
 人類は、地球自身も、宇宙も、人間そのものもほとんど分かっていなかった。
ビッグバン理論が、2003年に宇宙観測の結果、確定してから我々の宇宙が、
10の500乗の多宇宙の一つでしかない多宇宙説が出てきた。そして、そこから、
暗黒物質、暗黒エネルギーが、この宇宙にループ上の管を通って供給されて
いる説が、有力になっている。地球では、このスノーボールアース説である。
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5250,全球凍結 ~地球大進化46億年 ー①
2015年07月30日(木)
ー「地球大進化 第1回 知られざる“生命の星”の秘密」2004年11月22日分ー
 の再放送を先日見たが、これが、面白い! ~まず、その内容説明より~
《 私たちの「母なる地球」は小惑星の衝突・融合で生まれ、海洋蒸発や
 全球凍結等の大変動を経てきた「荒ぶる星」だった。40億年前に、微生物で
始まった生命は、大変動を乗り越え、酸素を作り、目に見える大きさにまで進化
してきた。そのたくましさを幅広い取材で描く。》
   * 二度の全球凍結
生命が現在に至るまで多くの試練があった。二度の全球凍結と、二度の大爆発。
(二度の大爆発は次回に取上げるが)、初めの全球凍結を乗越えるため、
「真核生物」が生まれでた。その凍りついた氷が解けて、海がうまれ、そこから
生命が進化していった。新しい全球凍結では、「多細胞生物」が生まれた。
何事も、克服できないと思われる困難に自らを劇的に変化させ(進化)、
生命は生延びてきた。  ~その辺りから~
≪40億年の生命の歴史のなかで、80%以上の時間、私たちの祖先は微生物の
ままだった。では、なぜ大きくなったのか。その謎に迫る「全球凍結」仮説が注目を
集める。全球凍結とは、二度、地球全体が赤道付近も含め完全に氷床に覆われた
状態のこと。その二度というのは、22-24億年前と、6-7億年前のこと。
不思議なことに、どちらの出来事も生物進化の重要な局面と時期的に一致する。
 古いほうの全球凍結は、「真核生物」(簡単に言えば細菌以外の生物)の、
新しいほうの全球凍結は、「多細胞生物」の出現と一致するのです。
そして、そのどちらも酸素濃度の急激な上昇が生物進化の鍵を握っていたのでは
ないかと考えられています。この二回、地球はすべて凍りついた時に、光合成
による酸素が、空気中のメタンを激減させ、温室効果を低下させたからだ。
 しかしこの危機が、長い進化の停滞を打ち破った。全球凍結後、一転して高熱
になった地球では、光合成が活発化し、そこで作られた酸素を利用して、生物は
コラーゲンを大量生産するようになったのだ。コラーゲンが細胞の接着剤となり、
生命は大型化を可能にした。≫
▼ この番組で、科学者は、「地球の生命は、この2度にわたる全球凍結の
大変動がなかったら、今でもバクテリア以上に進化していなかった可能性がある。
動物は現れず、微生物だけの世界になっていたかも知れない」という。
生物黎明の太古の時から、地球は環境大変動システムで、生き延びる生命を
選別してきた。宇宙、地球、大自然、そして生命は、知れば知るほど面白い!
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4939,「あなたの家の宝物は何ですか」
2014年09月22日(月)
* 我家の宝物は私です!      ~『お金の正体』日下公人著より
「あなたの家の宝物は何ですか?」に、「わたしです!」の答えが良い。 
何度も書いてきたが、多くの兄姉の末っ子として生まれ、両親、とりわけ
父親に孫のように扱われて、幼児の頃から、法事や外出時には、私を連れ歩く
ことが多かった。また、母親も、忙しい商売の最中でも、時々だが寝しなに、
「世界で一番大好き」と抱きしめてくれていた。
その温もりが、人生の修羅場で、自分を大きな支えになっていた。
親に愛された温もりこそ、お宝になる。 ーその辺りからー
≪ 昔、伊藤忠商事の人事部長から、こんな話を聞いたことがあった。
 若い女性を採用するとき面接をするが、あらかじめ渡した質問状に
「あなたの家の宝物は何ですか」というのを入れた。そうするとたいていは
「なんでも鑑定団」に出てくるようなものを答えるが、「子供」と書いた女性が
いたという。「子供って何ですか? あなたの子供のはずはないでしょう」と
聞と、彼女は「そりゃあそうです、わたしのことです。わたしがわが家の宝です」
と答えた。父親が工場で働いているので、夜遅くまで残業して、疲れて帰って
くるが、ときどきは酒を飲んで、酔っ払ってから寝る。 そのときはわたしの
頭をなでて、『わが家の宝は子供だよなあ』と言う。父さんがそう言ってた
から、わたしは家が宝だと思っています、と答えた。 人事部長は感激して
採用したが、「はたせるかな、いい女性でした」と語っていた。つまり、かつて
の日本では、家族のため、が働く動機の第一で、お金のありがたさは、子供が
育つことにあったのだが、そういう日本がなくなってきて、お金はいったい何を
するためのものですか、ということになってしまった。だがふたたび、お金の
背後にある人間の気持ちとか社会とかを考える時代がやってきたと思う。≫
▼ やはり基本は夫婦仲の温もり。温かい人の根っこが、そこから生まれてくる。
 その割には、温みが少ないのは何だろう?終戦直後に生まれて、ドサクサの
生活環境もあったのか? 20~30人に一人の割合で、その温もりが、そのまま
出ている人がいる。それが品位と重なった時、内なる優しさが熟成される。 
「あなたの(家の)お宝は何?」の質問そのものが、お宝。そして、「わたし」
こそが、お宝である。 その「わたし」とは、外界との触媒の中で、
「こころざし」「行蔵」「温もり」「知識」「品性」などから成り立っている。
ということは、子供に、一流の芸術作品、一流の人物、大自然の景観などに
シャワーのように浴びさせるのが、親としての勤めになる。それ以前に、
まず自分に対しての勤め。それこそがお宝である。 
とすると、やはり家系と、温もりが大事?