閑話小題 ~二千万の預貯金が本当に必要か?


 
   * なんとまあ、正直に
 それこそ、忖度して1000万に屁理屈を付け発表すべきだった? まあ、何と!
『二千万が必要か?』は哲学的な問いかけ

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でしかない。 平均寿命が100歳とした、
単純計算。まず歳を重ねるごとに、生活費が少なくて済むという要素が入って
いない。せめて『理想的なら…』の付記でも入れておけば。 老いるほど食は
細くなり、行動範囲も減っていく。平均貯蓄の平均値が400万というから、500万
辺りで三分の二を占める。じゃあ、如何なるか? 如何にもならないなら餓死? 
何かに適応して何とか生きれる? 0円にしろ、1億円にしろ、死んでしまえば、
大した差はない~ そうでしょ!
 ~HP内の過去文を検索すると…あるある。 
良く言えば時間リッチ、悪くいえば、よほど閑と思える。 しかし、概ね新聞
特集の域にはある? 国あっての国民。「好き放題やってきて、大借金を積上げ
後はよろしく!」とは、あいならない。なら如何するか、忖度するしかない。
忖度。いくら、金を刷っても、マジックでインフレにならない不思議な国家! 
 生きる方からしたら、長生きするほど、重病化するということ。 ならば、
せめて中病の内に… 生死の問題は難しい! 無様な自分も面白いし。

 ~その一部より~  
 ――――
2018/11/11
閑話小題 ~余命?年宣告の罠
   * 他人事でない難しい問題
 先日のTVワイドショーで、「余命一年・120%」と宣言された患者が、
5年経過後も生きており、それを信じて仕事も財産も全て処分したため、生活に
貧している人をレポートしていた。樹木希林ではないが、全身転移と宣告されて
何年も生きたケースが多い。 余命?年とは、100人の50番目の人の余命で、
それが死亡時期でないという。
 日本人の平均貯蓄残高が1800万だが、中間値の人の貯蓄高は、400万あまり。
ほぼ、ゼロが三割。400万以下の人が2分の1を占めるている現実がある。
余命も、人様ざま。 現実に、父親や実姉の余命宣告は、ほぼ正確だった… 
 知人がステージ3、4の宣告を受けた話を聞くが、元気な人が多い。
医者は、概して短めに余命期間を宣告するというが… 入院をして数ヶ月で逝く
ケースも多いことも事実。 私と家内は、互いに余命期間を知らさないように、
決めている。どのみち、直ぐに逝くのだから、その期間は、安らかな気持ちで
いたいもの。 ~『余命宣言』で、検索すると…
≪ 慶應大学病院放射線治療科の近藤誠医師が語る。
「実は、医者がウソを言うのは、余命に関してが一番多い。初対面の医師が、
いきなり『あなたは余命3ヵ月です』と言ってくるケースはよくある。特に若い
医師に多いようです。だいたい短めに言って脅し、不安にさせ、救いの手を差し
伸べる。長めに言うと、患者はセカンドオピニオンを求めたり、他の治療法は
ないかと考えてしまう。そうした心の余裕を患者に与えないために、あえて
短めに言うんです。昔は家族を脅すのに『余命6ヵ月』がよく使われたのですが、
がん告知が当たり前になった今は『余命3ヵ月』に短縮された。そう宣告された
多くの患者の話を、私は直に聞いています」…
 …この「余命3ヵ月」には、もうひとつの理由がある。
「医療裁判に対する怯えはがんに携わる医師のほとんどが抱いている。余命に
関しても、1年と言ったのに半年で亡くなったなどとなったら、医師の責任を
追及されかねない。だから余命は短めに告げておく」(都内の総合病院外科医)
 これらはいずれも医師が病状を理解した上で、あえてついているウソだ。
だが、病状がわかっていないままつく、許されないウソもある。
…「開業医には、患者を抱え込みたいという意識が強い。だから、専門外で的確
に診断がつかない場合でも、患者には『ちょっと様子を見ましょう』という言い
方をすることがあります。 『様子を見ましょう』の真意は、
『もっと病状が進んで、症状が出るまで待ちましょう』ということです。
そして最後に、『様子を見ている間に自然に治ることもあります。悪くなったら
また来てください』と言い含める。そうすると、患者は医者に言われた通り様子
を見て、具合が悪くなったらまた来院してくれますからね」(都内の内科開業医)≫
――
▼ 医者も人の子、妄信しないこと。私たちの年代も、数年で後期高齢者の時節が
 到来しようとしてきた。老いは、病であり、生延びるほど、その病は重くなる。
長生きはしたくはないが、それ故に、苦しみたくもなし。長寿願望は、その時々の
体調を前提にしてだが、先々の老化から考えると? さて、どういうものか? 
現時点では、日々の日常と、非日常が面白い上に、楽しいと、つくづく実感。
17年半にわたるこの随想日記の継続の蓄積も、孤独感や寂寞感を少なくしている。
 同月同日の過去文を読返して、孤独の世界で独り俯瞰して、それぞれの自分を
振返るのも、瞑想のようで何とも味わいがある。 孤独の世界とは、自己問答
でもある。時に思いもよらぬ未知の旅人に出会うことも! 『誰だ、アンタは?』

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2007/06/07
2256, 定年後の生活費は幾ら? 
      
 私の年代が定年に突入をはじめた。
そこで、その後の平均値はどうなっているのだろうか、調べてみたら、
平成16年度の総務省家計調査で、世帯主が60歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の
・実支出の月額は28万。
公的年金を含めた平均現金収入は、22万円。
 ということは差額の6万円は下げるしかないということになる。
 下げるためには、小さな家に引っ越すとか、車に乗らないとか、
 食費を斬る詰めるとか、義理を欠くとか、それぞれ割り切るしかない。
 でも「括り」そのものを捨てるには腹をくるしかない。

それに対して、(財団法人の「生命保険センター」の統計では)
夫婦で「ゆとりある生活」をするためには、月額38万円が必要としている。
それにしても「ゆとりある生活」をおくるには、あまりに大きな差がある。
だったら「ゆとりある生活」とやらの幻想を捨てて、
22万円以下の生活に甘んじ、それを楽しむようにするしかない。

反対に、定年生活者は将来の不安から、3割は貯蓄にまわすという
日本的な国民性があるという。余裕があるからいえるのだろう。
しかし、老後の不安とやらの心理が、自分の楽しみの壁になる。
もう子供も巣立ちをしているし、健康のために粗食も求めらるから、
切り詰めた生活に不満も持たないで貯蓄に励む滑稽な存在が垣間見られる。
子供や連れ添いにとって、これほど有難いことはないが、アフォバカな
哀れな姿でしかない。

 一年前のある意識調査で1㌫が上流、74㌫が中流、25㌫が下流
自認しているというから、まだまだ日本は健全の国。
大部分が中流意識を持っているのは、世界の奇跡?である。
まあ、60歳も過ぎれば食べるものも決まってくるし、車も軽自動車で充分。
いいようになっている。収入と支出だけが豊かさではない。
しかし、それは最低限が保証された人間が言うこと!でしかないのも事実。
    
 昨日、ネットで注文していた「今日、ホームレスになった」という本が届いた。
毎日のように新潟駅構内で、彼らを目にする。
一人のホームレスの背後に大きなドラマを、想定していたが、
その一端が見えるのだろう。まあ、いずれ死が清算するのだろうが・・・
極限に真実が見えてくるから、ついついこういう本を買ってしまう。
2~3日で読み終わるので、何時でも貸しますよ。  
    
ところで、取引先の社長、行詰ると寝袋を持って
新宿のホームレスのところに行って泊まってくるという。
何があったかわからないが? 娑婆は面白いところだ!ツクヅク思う。

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2016/11/14
老後崩壊 ~現代思想・2016
            『現代思想・2016b 老後崩壊』 
  * 経済状況から見た老老格差
 NHKスペシャルで、若年女性、子供、単身世帯、都会サラリーマン、
アメリカ国内などの貧困問題を取上げる度に、ここでテーマにしてきた。 
経済停滞が続く中、貧困と老人問題の二つが絡むと、ことはより深刻。
老いて貧しいのは心細いようだが、死んでしまえば、皆同じだが・・
貧困の中で、単身世帯、とりわけ単身女性世帯が、その中核を占める。
 ~この特集の、<経済状況から見た老老格差ー橘木俊詔>を要約すると~
≪・30%が預金ゼロ。これは、病気でも病院にいけない事態。
  3人に1人が預金0~50万。
・逆に3000万以上が、8~9%と、約1割。2000~3000万以上が15%強、
 合わせて24%、合計すると4人に1人が2千万以上の預金を持つ。
・国民の中間値の人は大よそ400万円。単身老人は20万。
・老老格差は、その人の若い世代からの人生が大きく反映される。
  第一の要因は、学歴・職歴。
  第二は、誰と結婚したか。
  第三は、所得に応じた貯蓄率。例えば2割の定期預金の習慣。
  第四は、親からの遺産の相続の額。
 これらが相まって、老老格差が決まってしまう。
・老後の収入源泉は年金が圧倒的。そこに現役時代の職業が大きく影響する。
 国民年金か厚生年金の違いである。 自営業者の国民年金が低いのは、
 自営業に停年がないため収入が持続してある前提のため。≫
 ――
 都会では見えづらい格差が、地方では露出する。人の集まる公共の場では、
不用意の発言は収入格差として怒りをかう。貧困老人といえば男が通り相場
だが、実際は女性の貧困問題が中核。それは、職場では男優位の職階と収入が、
そのまま年金額に比例するため。私のように家内との家庭内資産格差がある。
年金格差で何とかバランスが取れている。何処かの同級会の某女性に気の毒
そうな顔で、『飲み会の費用は、その都度、奥さんから貰ってるの?』と、
同情される始末。そういう金は、ヘソクリをしておくのが、呑み助の悪知恵。
その都度、嫌味を言われ貰うなら、初めから飲み会など出る由もない。 
 とはいえ、同期会は、外に出る絶好の機会。老いた時節に、人生が凝縮して
現れ出てくる。 ~以下に、これまでの幾つかをコピー~   
 人生の性が露出する貧困問題だが、まあ、真面目に書いたもの!

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2015/12/05
閑話小題 ~独身世帯の半分、全体の3割は貯蓄ゼロ!

  * ~単身世帯の47.6%は貯蓄なし
 ネットサーフィンをしていると、以下の深刻なレポートがあった。
核家族化が進んだ日本は、老夫婦の片割れは単身世帯になる。その時、
多くが下流老人に陥る厳しい現実がバブル崩壊以降、突きつけられている。
年金支給日の支払窓口の殺伐とした年寄りの姿があるが、貯蓄ゼロなら当然。
 オリンピックバブル崩壊の数年後、10年、いや5年もしないうちに、
スペインやアメリカのように、宗教団体やボランティアが提供する、
無料食事提供所への行列が街中に出来る現実味が出てきた。
《 2015年の貯蓄率ですが、単身世帯の貯蓄なしが47.6%となり、
 2014年より8.6%も増加しています。また平均値は773万円
ですが、中央値は20万円で、2014年より何と55万円も減少している。
この55万円も減少している理由は定期的収入の減少により貯蓄を取り崩した
とされています。このペースでいけば2016年には単身世帯の貯蓄平均値は
10万円を下回り、限りなくゼロに近づくことになります。
 今や日本は恐ろしいスピードで単身世帯の貧困かが進んでいますが、
では全世帯ベースではどうでしょうか? 貯蓄なし世帯は30.9%と
2014年より0.5%増加しています。全世帯ベースでは平均値は
1209万円となり、中央値は400万円となっており、この中央値は増減
なしとなっており、収入を全て使っていることになります。日本の貧困は
この数字から見ますと単身世帯の貧困となりますが、今後益々単身世帯が
増えるとなれば国民の半分以上が貯蓄ゼロになる日も近いと言え、そうなれば
貯蓄ゼロ単身世帯は生活保護一歩手前にきているとも言え、日本の社会保障
制度は崩壊に直面します。この社会保障制度を維持するには持つものから
持たざる者へ所得を移転させる他なく、即ち政府による持つ者への課税を
通じて再分配するしかありません。 具体的には資産2000万円以上の
富裕層へ90%課税を行い、その課税分を社会保障に回すことになるのかも
知れませんが、持つ者が持たない者の面倒を見るしか道はありません。
あと5年もすれば、日本には貯蓄ゼロの単身世帯が50%を超え、全世帯
ベースでも40%が貯蓄ゼロになるかも知れないのです。
日本は今や貧困社会に入りつつあると認識しておく必要があります。
(註:中央値とは、対象の人口の丁度中央の人の値) 》
▼ 単身世帯の半数、全体世帯の3割が、貯蓄ゼロとは、驚き。
 他人事ではない。ブラックスワンの到来で呆気なく事業清算をしたが、
何とかセフティネットで、現在の生活を維持している。今のところ夫婦とも
健在だが、どちらか欠ければ、片方が大きな岐路に立つことになる。 
若者も老人の弱いところに貧困問題が直に現れてくる。娑婆は誰も助けて
くれない。あるのは自助努力。 ~で、以下の若者の貧困問題につながる。

・・・・・・
2007/04/30
2218, 団塊格差は、かくもついたり 
     『団塊格差』三浦展著  
                ー読書日記ー
 2005年12月に、この著者の『下流社会』について書いたことがあった。
今度は『団塊格差』という本が書店に並んでいた。
丁度、団塊の世代が今年から定年を向かえるのでタイミングがよい。
これもまた買うほどでないので、ネットで概要を調べてみた。
時代背景が良かったので、格差がついたとしても、
それぞれの立場で納得しているところが、見かけられる総中流時代の中で、
結果として格差がついても、時代の恩恵は受けていた年代である。
歴史的にみても、団塊の世代は日本の黄金時代の背景があった。
格差がついたとしても、それが如何した!でしかない。
格差は、その子供たちに直接影響を受けるから、問題は子供である。
それが大きい!が、どれが如何した!と言えば、それまでのこと。

  ーまずは、ネットで調べた内容からー
 
月刊誌『文藝春秋』との共同調査で、2000人の男女から得られた様々な
数字を基に、「団塊たち」の人生60年とこれからを考える
*貯蓄:   300万円未満ー29%、 2000万円以上ー19% 
*退職金:    なしー35%   2000万円以上ー28%
 
人生60年の棚卸しをしてみたら、実は団塊の世代にも大きな階層間格差が!
月刊『文藝春秋』との共同調査をもとに、所得、資産、仕事、結婚、定年、
子育ての視点から現状を分析。
・女性にはもてたい43%、
・不倫したことがある28%なども含まれている。
下流社会』の著者が、団塊世代の格差をとらえている。
    
 ー団塊格差ー
1.リッチ・シニア層
 退職金は2000万円以上、充分な年金、ある程度の資産を保有
 職業を持つ場合、実業家であれ、再雇用で会社従業員になるにしろ、
 収入のためというより、社会貢献の一環として、好きで働く層。
 職業を卒業した場合は、ボランティア活動をしたり、趣味に生きたり、
 学問や研究をしたり、自分の好きなように、自由に、有意義に
 セカンド・ライフを送ることができる階層。
2.アクティブ・シニア層
 金銭的に不安があるため働かざるを得ないが、法制度の改正にうまく乗って、
 シニアになっても職業を得ている階層。
 例えば、労働基準法の改正による、会社の雇用延長制度や
 再雇用制度を上手に利用して就職できている人々。
 健康で元気なうちは良いが、病気やケガで働けなくなると心配。
3.ワーキングプア・シニア層
 金銭的に不安があるのに、アクティブ・シニア層のように
 収入を得る職業に就くことも難しい層。
 ーー
 調査が浮き彫りになった団塊世代こととは何か。
  著者があとがきに記している次の一文が、それを端的に表している。
*「団塊世代はマスメディアによってつくられた大きな虚像である、
 という側面があるのではないか」。
 当然ながら、この世代にもいろいろな人がおり、
 “リッチな趣味の人”というのが平均的な姿ではない。
*「男性の個人所得」には大きなバラツキがあり、
 「高所得1割、中所得7割、低所得2割」になっている。
  定年を前にして「所得150万円未満」の人たちが1割いることを見ても、
  団塊世代のほとんどはリッチ」ではない。
 「貯蓄500万円未満」が4割、「退職金なし」が35%。
  その一方、貯金も退職金も多額の額という人たちもおり、
  社会問題になっている「格差」「二極化」が進行している。
*「夫婦関係」というと。「世間のイメージはまあまあ正しい」と言えない。
 「女性のほうがより離婚願望が強めであることはたしか」
 「定年と共に捨てられる団塊男性が増える」と分析を行う。
  自分たちはがむしゃらに働きながら、しかし
*「本当は好きなことを仕事にするのがいちばんいい」
  という価値観を持っているこの世代の人たちは、
  その夢を自分の子どもに託す傾向が強いと分析。
 「ムリに嫌な仕事をする必要はない」
 「自分に合った仕事をゆっくり探しなさい」
  と言われて育った子どもたちは、“自分さがし”から派遣、
  フリーター、ニートの道を歩むことが多い。
 
  団塊世代の子どもの3割(在学者を省く)が非正規雇用者という。
 妻は離婚願望を秘めていて、子どもはフリーター。 
 団塊世代にもひとつだけ胸を張れる点があるとすれば、
 「仕事人生に満足」という人が過半数を超えていること、
 そして、仕事に対する満足度には学歴でほとんど差がない。
 所得や職業に学歴が決定的な因子ではない。
 学歴にかかわらず階層の上昇が可能だったことも、調査結果は明らかになる。
 彼らには自分のやる気や努力ひとつで人生を変えられる、
 という大いなる自己決定権が与えられていた。
 「自分の人生は自分のもの」と思い込む自由は、手にしていた。
 これが、自分の階層が親の年収や学歴であらかじめ決められ、
 そこから這い上がるのが困難ないまの若い世代とは、決定的な違いなのである。
 ーーー
 以上が著者が描き出した「団塊世代の実像」である。
  私の見たところ、「質的に元々格差がついていた」のが、そのまま結果と
 なっただけ!分別される中学校の同級会や同期会に出ると、そのことを感じとれる。
 この年代の二年先を露払いをしてきただけに、非常に興味がある問題である。
  ただ、収入や社会的活躍だけで、その人の価値をハカルのはどうかとおもうが。             
しかし、あながちピンとが外れてもいない。
受けとめ方、受けとめ方、それぞれの!   (*・ω)ノβψε★βψε