読書日記 ~本当のことも、ほどほどに…

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 <『誰もが嘘をついている ~ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性 』
             セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ (著)>
    * 検索は口ほどに物を言う!
 若い時は親の影響で保守的だが、年齢を重ねて社会を知るにつけ、どうも
その実態は嘘だらけに気づく。本音は心の底に押しこんで世間には、違った顔
を見せる。老年になって、その誤りを知り、本音を話そうとすると、嫌味な老人
として扱われ、孤立化していくのが世の常、そのことを元社員が気づき問題提起
をしたのが、この書。 ー検索は口ほどに物を言う― 本音が、もろに出てくる。
その事例だけでも充分に面白い。世間話で暇を消費している人間には、「暇」と
『閑』の差異が解らない。社会学を隠れテーマとして読書や、社会経験を50数年、
学び、遊んできたが、考え続けている人が、僅か3%、少しは考えている人が30%、
ほゞ考えてない人が67%。情報化は、その現実を露骨に表立っている。それは
社会的身分ではない。問題は、その本音。日本人は、その本音と建前を使い分ける
国民性が強い。これを書き続けていると、否応なく、本音が露見する。世の中、
誰も嘘をついている、そのまま書き表す面白さ。問題は己の嘘に気づかないこと。
ここには、通説や直感に反する事例が満載されてある。それを流し読むだけで
充分に価値がある。質問(検索)の中に本音が露見する現実とは?

≪  ―Amazon 内容紹介―
 実際人々はどれほどセックスをしているのか?
 アメリカには人種差別主義者がどれほどいるのか?
 ビッグデータで証券市場に勝てるのか?
 不況時に児童虐待は本当に減っているのか?
 本を買った人のうち何パーセントが読み終えるのか?
  ー検索は口ほどに物を言う―
人は実名SNSでの投稿や従来のアンケート調査では見栄を張って嘘をつく一方、
匿名の検索窓には本当の欲望や悩みを打ち明けている。グーグル、SNS、ポルノ
サイトの検索データなど、ありとあらゆる「ビッグデータ」が利用可能になり、
それを分析する手法が確立された今、通説とは全く違う人間の本性が明かかに!
 ビッグデータとは何なのか、どこにあるのか、それで何ができるのかをわかり
やすく解説する一方、データ分析にまつわる罠、乱用の危険や倫理的問題にも
触れる。ビッグデータ分析による社会学を「本当の科学」にする一冊!

• 黒人への差別表現はグーグルで「頭痛」「経済学者」と同程度検索されている。
• 失業者は検索サイトで「職業安定所」や「新しい仕事」よりも、ポルノサイトを。
• 男女ともにセックス回数を過剰に自己申告するが、
 結婚生活最大の悩みは「セックスレス」。
• インドやバングラデシュの男性が、ポルノサイトでとりわけ多く検索する
 言葉は「授乳」。
• ジョークが検索されるのは世間が悲しいムードのときではなく、うまくいって
 いるとき。月曜や曇天・雨天には検索頻度は低く、週末は高くなる。
• 名門校にギリギリで合格した人とギリギリで落ちた人の人生にはどのような
 違いがあるか。
• オンラインのP2P借金サイトでコメントを書かせると、借金を返す人と
 返さない人は言葉遣いに差がある。踏み倒す人は特定の単語を使う傾向にある

 グーグルの元データサイエンティストで、ニューヨーク・タイムズにも寄稿
する著者が、グーグルの検索データを分析して米国の隠れた人種差別を暴くのを
皮切りに、男女の性的な悩みや願望から、名門校入学の効果、借金を返す人と
踏み倒す人の差まで、豊富な事例で人間と社会の真実を明かしていく。 ≫


▼ トランプの正体は、資本主義に忠実な白人第一主義。ロシアマフィアとの
 関係や、ポルノ女優とのスキャンダルなど何でもありのアメリカンジョーク
そのものの大統領としても、42%支持率は、そう簡単に落ちやしない。
女性や、黒人に比すれば、まだまし!という本音が、支持岩盤に根強くある。
しかし、情報化、グローバル化の時代の中で、建前と本音の乖離は許されない。
 ~次回はランダムに、面白そうなドッキリを…   
                      ~ つづく
・・・・・・
6212,閑話小題 ~米朝開戦 -5
2018年03月17日(土)
   * 朝鮮戦争への道
 プーチンの思惑どおり、ホワイトハウス内の混乱が増すばかり。
一年で、国務大臣、FBI長官、首席戦略官・上級顧問、首席補佐官などを
次々と罷免してきた。「凡庸な泡沫が大統領になると、この有様さ」そのままを、
私たちは目の当たりにしている。 直近から遡って、その履歴を検索すると… 
≪ ☆ ティラーソン米国務長官の罷免= 
 トランプ米大統領は3月13日、ツイッターで、ティラーソン国務長官
 解任し、ポンペオ中央情報局(CIA)長官を後任に充てると発表した。
☆ コーン国家経済会議(NEC)委員長の辞任=  
 ホワイトハウスが18年3月6日、近く辞任すると発表した。
☆ マッケーブ連邦捜査局FBI)副長官の辞任=  
 18年1月29日に辞任した。
☆ プライス厚生長官の辞任=  
 17年9月29日に辞任した。可能な限り定期便を使うよう求める連邦政府
 の内規に反し、高額なチャーター便を頻繁に利用し、税金の「無駄遣い」が
 批判された為。
☆ バノン大統領首席戦略官・上級顧問の辞任= 
 16年11月の大統領選で選対本部最高責任者としてトランプ氏を当選させた
 立役者で、最側近だった。保守強硬派の政策を推進した「黒幕」とも目されて
 きたが、強引な手法の影響で内紛も絶えず、17年8月18日に辞任した
☆ スカラムチ・ホワイトハウス広報部長辞任=、 
 17年7月21日に就任したが、同31日に辞任した。31日就任のケリー
 大統領首席補佐官が「白紙の状態から自身のチームを組めるようにする」ため。
☆ プリーバス大統領首席補佐官=
 ケリー国土安全保障長官の首席補佐官就任に伴い、17年7月31日に辞任。
 事実上の更迭とみられる
☆ コミー連邦捜査局FBI)長官= 
 17年5月9日に解任された。ホワイトハウスによると、先の大統領選中、
 民主党候補クリントン国務長官の私用メール問題に関する捜査情報を公表
 したコミー氏の判断は「重大な誤り」だったとして、司法省が長官交代を進言、
 トランプ氏も受け入れたという。
☆ フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)=2017年2月1日 
 トランプ氏の側近の一人だったが、政権発足から1カ月に満たない17年2月
 14日に辞任した。フリン氏をめぐっては、補佐官就任前だったにもかかわらず、
 16年12月に駐米ロシア大使と対ロシア制裁について話していたことが発覚。
 民間人の外交交渉介入を禁じる法律に抵触する可能性が指摘されていた。
 事実上の更迭とみられる。

――
▼ 極めつけは、ポンペオ中央情報局(CIA)長官を国務大臣の後任に充てた
 こと。これは、戦争の可能性が更に強くなったことを示唆する重大事。
北朝鮮が到底、飲めない条件を示して決裂? そして、ここで衰弱した張子の虎
の実態が現われ出て、自滅か? 戦争か? 
 近く、大家の皆さんと蒟蒻問答で話合ってもらおうか。
家族経営主義を露わに持ち込んだ泡沫候補上がりの大統領と、金日成気取りの、
撲ちゃん。観てる分には面白い!では、済まない。あそこまで挑発してしまった
からには、イラク、アフガンの国家破綻への道は避けられないとみるのが順当。
秋口のアメリカの中間選挙対策にも、戦争状態は必要? 共和党の支持率は34%、
不支持率は59%というから。更に大統領に不満が7割というから、何をかいわんや。
 これは北朝鮮問題で有耶無耶のようだが、アメリカ政治史に残る、大問題。
どうなっている? 日本では、安倍首相が、この失態。どうなってる?

 追) 偶然だが、5年前の黒鳥、今では朝鮮戦争? 

・・・・・・
4383, 黒鳥は、いつ舞い降りてくるか分からない
2013年03月17日(日)              
 * 不測に備えよ!
       「なぜ多重債務者がベンツに乗れるのか?」鳥巣正樹 (著)
自家用車は20年以上前に買ったソアラである。現在も、ほとんど故障する
こともなく、乗り心地もベスト。スポーツタイプもあってエンジンも劣化した
感はない。燃費はL7キロだが、遠出は少ないのでガソリンは月に1万円。
当り外れでいえば、当りの車。査定ゼロで借金のカタにもならない。ところで、
「弁護士に全面委任したがよいが、どこまで信頼してよいものか?」
「個人保証分の債権のため個人破産をすべきか?」と戸迷っていた時、知人に
この本を紹介された。しかし殆ど読まないうちに忘れていたが、先日、書棚で
見つけ出し読んでみた。破産は債権者からすれば何も回収できない最悪の事態。
今回、余裕資金があるうちに弁護士に駆込んだのも債権者からみたら善し悪し。
破産は以前と違い個人への保護ネットと、この一連の経験の過程で知った。
著者は「最後の手段として、ぎりぎり、とっておくべき」という。
事業再開の意思など更々ないので破産を避ける必要性がない。ただ
「気持ちの問題、しないで済むものなら」と、現時点では、しない方針。 
著者の論からして、それが正しいようだ。ここで、「債務者の方が債権者より
強い立場にある」というが、実感である。まずは弁護士費用を用意しておく。
それ以前に長年かけ備えをしておくこと。黒鳥は、いつ舞い降りてくるか
分からない。  ーアマゾンの内容紹介ーより
≪ 合法的に、正々堂々と、借金を踏み倒す方法があった。
「借りた金はゼロになる!」。ズバリ、これが“新・債務整理論”。
本書では、事業ローン・住宅ローンをはじめ、多重に借金を抱える債務者を
救う借金返済術を大収録。「6億円の借金を踏み倒し、手元に残した1億円で
再スタートを図った社長」「4億円の借金を踏み倒し、家を手放すことなく
ベンツを乗り回し続ける社長」「3億円の借金を踏み倒し、事業再生に成功した
社長」など、合法的に借金をゼロにして、人生を再スタートさせた事例をもとに、
目からウロコの対応策を伝授します。父親の借金が原因で苦しい幼少時代を
余儀なくされた著者が、その復活劇から学んだ“踏み倒しノウハウ”が詰まって
います。借金は返すのがもちろん大前提だが、不幸にして返せない事態になった
場合、借金のために死ぬ必要はない。自己破産だってしなくてよい(自己破産は
最後のカード)。債権者だって人間、ハートとテクニックで開ける道もある。
そのためには筆者のようなプロに相談すべしという内容。
本書は、事業の借金や住宅ローンを返せなくなった人向けに書かれた本。≫
▼ 弁護士の当たり外れはある。30年来の会計事務所のグループで、
 同じ建物内の弁護士だったので安心していた。しかし、弁護士は債務者の
利益より法的正義を優先する立場。それを踏まえて対処すべきである。
債権者である銀行は、元もと損しない仕組みができている。長期事業のため
リスクヘッジを数十年積み上げてきた。が、「自分は大丈夫!」という気持ちが
あったことも事実。9・11、リーマンショック、3・11など想定できようがない。
何とか雪崩に巻き込まれる直前に決断。辛うじて最悪を逃れた。とはいえ
準備期間を入れ45年かけた事業崩壊。 そう簡単に割り切れないのが人情。
「問題の中心を凝視し続け、弱気にならない」それが長年の経験の対処法。
中小は個人保証が前提。奥さんの連帯保証を避け、奥さん名義の給与を
与えて、預金をするのは中小企業が出来る特権。そのためには、倒産、会社
整理=悪の考えを捨てること。誰ひとり、助けてはくれないのが娑婆!
家内も含め、両親からの染付いた情報と体質が、最後の拠りどころ。
・・・・・・
4009, 昼間、何してる?
2012年03月17日(土)
 数年前の集まりで、久々の高校時代の同期に「Uターンをして毎日、
何をして過ごしている?」と聞いたことがある。それと同じ質問を現在、
自分がされた。その時、「スポーツセンターとか、図書館とか、暇を持て余す
ことはない現在の私と同じような答えであった。それでも、暇そう、としか
思えなかった。私はアウトサイダーで群れることが好きでなく、同級会以外は
一対一の付合いが多い。 それもあり、月に平均一度の飲み会以外に知人友人
との接触が少なくても平気である。ブログなどで、自分の気持ちを開放し書いて
いるので孤独感は無い。ジムで人の中で運動していることも気持ちが落ち着く。
 参考のために、昨日の一日のスケジュールを、そのまま列記すると
4:10 起床ー>随想日記の下書き修正、ネットへアップと、翌日分の荒書。
6:50  コーヒー・タイムと、新聞閲覧とTV(モーニングショー)
7:40  朝食と、TV       8:20 風呂
9:20  書斎で読書、パソコン
11:00 昼飯(牛丼店)後、   11:30アピタのシネマで映画
13:40 スポーツジムへ (ホリディSJが休日のため、公営のミニSJへ)
14:40 図書館、ドラッグストア、給油
16:00 居間で休憩後、書斎で読書
17:20 TV(大相撲)、晩酌 TV(録画)
20:00 パソコン・・・     21:20 就寝
▼ 金曜と日曜は民間のジムが使えないため公営のジムに行く。
4月~11月は、4時半に起床、6時まで、この随想日記の書き上げと、
そのアップと、翌日分の下書きをする。その後、一時間かけて信濃川
二つの大橋を自転車で一周する。飲み会が月に平均二回。アピタのシネマに
月2~3回。ランチが週2~3回。図書館と蔦屋は、週一。この合間の隙間
時間に、iPadで、読書、ゲーム、ネットサーフィン、電子新聞・雑誌を
見たりする。私として充実しており、一週間はアッという間。

・・・・・・
2011年03月17日
  * 原発事故難民が新潟にも
 昨日、車で新潟から長岡までの帰り途中にラジオで、「福島からの避難民
の方は、この電話番号・・に電話を下さい」と放送していた。避難所の紹介。
東北自動車道が閉鎖されているためか、高速自動車道は車で満ちていた。
TVで、ぞくぞくと逃げてきた被災民が新潟市の体育館などに詰め掛けている
画面を映し出していた。その前に、ホテルに一泊しシャワーを浴びる宿泊客の
車が駅前に溢れている。 三人の男性の宿泊客が、「宮城から食料と、生活雑貨
の買出しにきた。街には死体が散乱していて、死臭が凄い。」と言っていた。
関東も関西方面に避難している車が多くあるという。日ごと、この災害の影響が
私たちにも迫ってきている。 避難のため、得別便を日本に飛ばす国があったり、
大使館の機能を関西に移動している国もある。我々は、ただ座して放射能被爆
を受けるしかないのか! 大して先が残されてないので、諦めがつくが、
若い人たちや、日本国家を考えると、絶望的になるのは当然のこと。 
まだ、発生より6日目でしかない。
・・・・・・
5115,吉本隆明の「幸福論」
2015年03月17日(火)
    * 老齢の幸福論
  吉本隆明の「幸福論」に、青年期、壮年期、老年期に分け、
 その老年期を更に三つ、老年期(65~74)、超老年期(75~84)、
 老年第三期(85歳以上)と分けている。現在の後期高齢者を二分割し、
 老年第三期を加えたもの。 私は、老年期半ばの69歳で、しっかりした
 老年になるが、その自覚はあまりに少ない。だが、歳月人を待たず!
  ~印象に残った箇所を抜粋すると
・「老年では、1年先のことなんか考えない、考えたって無駄。幸、不幸を
 ちいさく刻んで考え、ちょっとしたイイ気分でも、それで幸せ。な感覚」
・「一般に日本の場合は、孫と親と自分の三代は、理想的には同じ家にいて、
 老人は子供とうまくいってなくても孫とはそんなことないから、孫の相手を
 してる間は楽しいよ、ということです。」
・「老人っていうことは、心身両面が慢性的うつ病である」
・「嬉しいとか、辛いとかを、縮めて考えること。
  どっちも、そう長く続くものじゃないってね。」
・「人間の幸福・不幸とか、人生の目的は何とかは、若いときに考えるもの。
  年をとったら、長い周期で考えるのをやめることじゃないかな、何事も
  短い周期で考えればよい。」
・「自分の主治医は、自分。自分が良いと思ったことを自分でやるしかない」
▼ 一日一日をかみ締めて日々是好日で生きるしかない。老いてきた実感は、
 長生きは、思いの外、厳しい!ようだ。以前、身近な誰かが言っていた言葉、
『まさか、自分が年をとるとは考えてもいなかった!』が、言いえて妙である。
老いは誰もが通る道。『子供しかるな来た道じゃ、年寄り笑うな行く道じゃ』
が老いの先。父のように71歳で逝くか、母親のように88歳を目指すか? 
 やはり、想定を75歳が? 「良いこと3に、悪いこと1」を目指し、
日々是好日、ということか。 探すと、確かに幾らでも面白いことはある!
四苦八苦に、十二楽二十四楽で対処するしかない。「老いの愉楽」ですか。
 私の場合、傷口が深いから、その二倍、二十四楽四十八楽でいくしかない!
・・・・・・
5845,号砲一発、北越第四銀行経営統合
2017年03月17日(金)
  * 号砲一発、北越第四銀行経営統合
 昨日の夕方、TVのニュースで「地元NO・1と、NO・2の地銀の統合合併の
ニュースが報じられた。 6年前に一線を離れた身としても、驚きは大きい。
実際にあるとすれば、元・第二地銀大光銀行北越銀行と思って当然。
まさか殿様?の北越第四銀行とは鳩に鉄砲の組合せ。
「合併に対等はなし」の通例からして第四の吸収になるが、目的は人員と
関連会社の整理。機械化と、ネット化などの合理化で、人員の三分の?が
不要になるという。ニュースであまり取上げられてないが、2年前の
北陸新幹線開通のマイナス効果。それと、二つの地元の大地震の損害と
原発停止による経済の弱体化も大きな要素。 
 ~ネット記事から
≪・新潟県地方銀行で最大手の第四銀行(新潟)と二番手の北越銀行
(長岡)が経営統合する方向で最終調整に入ったことが、16日分かった。
4月にも基本合意を交わした上で、2018年春をめどに統合を目指す。
統合の形態は共同持ち株会社を設立して、2行が傘下にぶら下がる方式を検討。
将来的な2行の合併も視野に入れる。2行は統合による規模の利益の追及など
によって経営効率を高め、今後の生き残りを図る。
2016年9月末時点での2行の連結総資産額を単純合算すると、8.2兆円。
統合が実現すれば、全国の地銀約100行・グループの中で10位台に浮上
する、大規模な地銀グループが誕生することになる。
・2行を経営統合へと突き動かした要因は大きく二つ。
一つは、ここ数年で相次いでいる他の地銀再編と同じく、地元地域の人口減少と
超低金利環境だ。 国立社会保障・人口問題研究所によると、2行が地盤を持つ
新潟県における25年時点での15~64歳人口は、10年時点と比べて約2割も減少
するという推計結果(13年3月推計)が出ている。
2つめは、足元の経営環境も16年2月の日本銀行によるマイナス金利政策の導入
以降、一層厳しさを増している。超低金利の状況において、預金と貸出金の
金利差である利ざやの縮小が進んでいるためだ。
対前年同期比で見た、2行の16年4~12月期決算における業績がそれを示唆する。
一般事業会社の営業利益に当たる実質業務純益では、第四が26.7%減の117億円、
北越銀行が18.9%減の65億円。さらに、連結経常利益では2行共に3割以上の
減少という苦境に陥っている。この状況が長く続けば、将来的に地元である
新潟県の地域金融を支えられなくなるかもしれない。そんな危機感が2行を
統合交渉のテーブルに着かせた。≫
――
▼「15~64歳人口は、2025年と2010年時点と比べて約2割も減少」は、この記事で
知ったが、深刻な事態である。常識的にみれば、中越地区は3割減?。これからして、
この合併は、当然といえば当然。第四にとって第二地銀との合併は避けて当然。
その結果が第四+北越銀行の組合せ。「地方経済の弱体化モデル地区の象徴」
として、越後長岡は取上げられる。全体エネルギーが、3分の2に落ちている
感はあったが… それでも合併で何とかなる?から、よいのか。
 今後10年で第四の3分の1、北越の2分1の人員と店舗の整理があって然るべき。
いや、5年か。目的は時代に即した合理化。 地銀の整理淘汰の号砲一発。
今夜と明日の殿町の巷は如何なることに? 金融関係者は青い顔、中小・零細
経営者は赤い顔で。今さらだが、「毒喰えば皿まで」。県知事は建設省出身者
の選択しかなかった? 床柱だった北海道拓殖銀行の倒産は、地元道民が乾杯
をあげたという。地元は、如何なることに? 倒産でもないし… 
越後新潟も、新潟市一極化は、ますます顕著になる。ここというより、地方の
常識は非常識。負け犬の遠吠えでしかないが… ワオ~ン。 いや、キャン!