『頭のよさはノートで決まる』斎藤孝
   * ノート術ですか
 自己啓発本といえば日本では斎藤孝になる。 特にノート術に関しては
第一人者のようだが…  大学ノート術を中学校時代に身に付けていたら、
人生は、更に開けていただろうに。 卒業前後に己の浅学に気づき、緑の原野
(現場フィールド)の記録をカード化して残そうとした。その進化したのが、
このブログ。 炎上を考えて原始的?個人HPと両立し運営しているが、圧倒的
(20対1)にブログの方が多い。テーマ探しと選定を入れると、ゆうに1万5千〜
2万時間はかけてきた割には、プロの領域にほど遠いが、これは能力の問題で
割切っている。当日分を入れると、18年分の自分の魂(全エネルギーを投入
した意味で)にで会えるのと、HP内検索で、キーワードで、何時でも、
引張りだせるのが最大の効用になっている。ベースが書斎の机上型パソコン。
サブが、居間のiPad。書いても書いても尽きることはない。
 何気なく借りてきた本の「ノート術」が面白い。‘ノートのニックネーム、
ページには日付と、タイトルを’と、本のノート化が良い。
  ◇齋藤式ノート術
1、いつもノートを鞄の中にいれておく
             →常に持ち歩く
2、自分にフィットするノートを見つける
             →お気に入りのノートだけ開けやすい
3、ノートに名前をつける
   →名前をつけておけば、常に課題を意識できる(例:おやっとノート、
    段取りノート、出世したくなくても出世してしまうノート)
4、ページにタイトルをつける
      →タイトルを付けることで、書けるようになる
5、三色ボールペンを使う
      →頭に入りやすく、効率もよくなる
6、図を描く
      →話の構造がスッキリして、理解が深まる
7、ポイントを3つにまとめる
      →要点を押さえるには3つくらいまでがベスト
8、日付を入れる
      →自分の生きた記録となる
9、、ノートは1冊にする
10、本をノート化する
      →ノートに移すより、効率的

▼ ノートに関しては、ずぼらもあって、あまり重要視してこなかった。
 17年前に、パソコンとネット駆使を目的に個人HP作成をと、近くに出来た
PC教室に通いだした。この時から、毎日、一テーマの随想日記が始まった。
それは40年前のカード式日記とカードをホチキスでとめファイル状にして、
分類して放りこんでいたのと類似していた。 新聞記事や雑誌の切抜きが、
毎日≪  ≫で括ったコピペの内容になる。当時、貯まると、大きい茶封筒に
入れかえていたが、2度と開くことなく… これではゴミ収集と同じ?と疑問
を持って一年で止めてしまった。しかし、それだけでも、7〜8割方は目的を
果たしていたことに気づくのに数十年もかかった。…それがHP内検索で、
瞬時、引っ張りだせるのだから。上記の斎藤式ノート術も、シンプルだが核心
をついている。このテーマ日記、ネット上に公開することで、客観性と、
継続、主観の歪みの修正、そして絶対に休めない継続性などの狙いがある。
 実際のところ、稚拙の脳の公開のマイナーは、想像を絶するほど多いはず。
しかし、せっかく得た獲物(情報・知識)を、公開するのも、ネット上から
得た知識・情報への細やかな返礼と思えば、マイナーなど気にすることもない。
‘人生と同じ、良いこと3、悪いこと1。しかし、悪い事1には3倍の濃さが
含まれる。’ これ、『脳内整理術』というより、『脳外(化)整理術』??
 それとも脳の内外のメビウス化ですか? ライフワークのメビウス化?

・・・・・・
4939,「あなたの家の宝物は何ですか」
2014年09月22日(月)
* 我家の宝物は私です!      〜『お金の正体』日下公人著より
「あなたの家の宝物は何ですか?」に、「わたしです!」の答えが良い。 
何度も書いてきたが、多くの兄姉の末っ子として生まれ、両親、とりわけ
父親に孫のように扱われて、幼児の頃から、法事や外出時には、私を連れ歩く
ことが多かった。また、母親も、忙しい商売の最中でも、時々だが寝しなに、
「世界で一番大好き」と抱きしめてくれていた。
その温もりが、人生の修羅場で、自分を大きな支えになっていた。
親に愛された温もりこそ、お宝になる。 ーその辺りからー
≪ 昔、伊藤忠商事の人事部長から、こんな話を聞いたことがあった。
 若い女性を採用するとき面接をするが、あらかじめ渡した質問状に
「あなたの家の宝物は何ですか」というのを入れた。そうするとたいていは
「なんでも鑑定団」に出てくるようなものを答えるが、「子供」と書いた女性が
いたという。「子供って何ですか? あなたの子供のはずはないでしょう」と
聞と、彼女は「そりゃあそうです、わたしのことです。わたしがわが家の宝です」
と答えた。父親が工場で働いているので、夜遅くまで残業して、疲れて帰って
くるが、ときどきは酒を飲んで、酔っ払ってから寝る。 そのときはわたしの
頭をなでて、『わが家の宝は子供だよなあ』と言う。父さんがそう言ってた
から、わたしは家が宝だと思っています、と答えた。 人事部長は感激して
採用したが、「はたせるかな、いい女性でした」と語っていた。つまり、かつて
の日本では、家族のため、が働く動機の第一で、お金のありがたさは、子供が
育つことにあったのだが、そういう日本がなくなってきて、お金はいったい何を
するためのものですか、ということになってしまった。だがふたたび、お金の
背後にある人間の気持ちとか社会とかを考える時代がやってきたと思う。≫
▼ やはり基本は夫婦仲の温もり。温かい人の根っこが、そこから生まれてくる。
 その割には、温みが少ないのは何だろう?終戦直後に生まれて、ドサクサの
生活環境もあったのか? 20〜30人に一人の割合で、その温もりが、そのまま
出ている人がいる。それが品位と重なった時、内なる優しさが熟成される。 
「あなたの(家の)お宝は何?」の質問そのものが、お宝。そして、「わたし」
こそが、お宝である。 その「わたし」とは、外界との触媒の中で、
「こころざし」「行蔵」「温もり」「知識」「品性」などから成り立っている。
ということは、子供に、一流の芸術作品、一流の人物、大自然の景観などに
シャワーのように浴びさせるのが、親としての勤めになる。それ以前に、
まず自分に対しての勤め。それこそがお宝である。 
とすると、やはり家系と、温もりが大事?  

・・・・・・
6036,閑話小題 〜もう衆院選挙! その結果は?
2017年09月22日(金)
   * 自民党が本当に勝てるの?
 前回と同様、任期満了まで1年以上残し衆院を解散するという。
まだ汚職疑惑が生々しく残る中、果たして思惑通りに勝利するのだろうか。
第二次朝鮮戦争勃発の可能性が膨らむ中、そのための体制造りもあるのだろうが。
第二政党の民進党が解体の危機の中でチャンスとみたのだろうが、自民党議員も、
スキャンダルが次々と発覚、そう甘くないはず。大よその開戦時期が知らされて
いるなら納得。決断するなら年内。ミサイルを撃ちこむなら、世界最大規模の
柏崎・刈羽原発。とすると他人事ではない。
ところで、暴言で自民党から追放された女子議員。その後の発言からみて、
挫折経験がないのだろう。何が起こってしまったか理解できないようだ。
会社清算の我が立場からして、このブログの公開も止めておくべきだが… 
この自虐的性格は今さら! 実際のところ、自分のシリアスの視線が我ながら
何とも面白い、そのままを、物語っているのだから。
で、解散の成否より、結果が問題だが、戦後最大の危機の有事の戦争の可能性を
煽った自民党が、何とか勝利をするシナリオに落ち着くのか。〜ネットによると
【 安倍晋三首相が今月下旬召集の臨時国会冒頭を含めた早期の衆院解散に踏み
 切るとの見方が政界で広がっている。投開票日は10月22日か29日になる公算だ。
北朝鮮が核実験やミサイル発射など挑発行為を続ける中、内閣支持率が回復した
ことや、民進党から離党者が相次ぐなど野党が混乱していることが背景にある。
読売新聞が9月8日から10日にかけて行った世論調査では、安倍内閣の支持率は
50%と前回8月調査の42%から8ポイント上昇した。民進党は臨時党大会で前原
誠司代表が就任したが、その後も笠浩史衆院議員らが離党届を提出。東京都の
小池百合子知事に近い若狭勝衆院議員らが結成予定の新党もメンバーがまだ確定
していない。 ー政治評論家の有馬晴海氏は、
<安倍首相が28日に予定されている国会召集日に解散に踏み切ると予想し、
衆院選で「与党で3分2の勢力を失っても、過半数を取ってしのげれば、安倍
首相が来年の総裁選で再選する道も開ける」と分析。 また北朝鮮情勢は
「秋以降の方がより激化する可能性もある」とし、内閣支持率が回復傾向にある
ことも考えると「解散するのは今しかない」との見方を示した。】

▼ 北朝鮮にとって、日本に何かを仕掛けるチャンスにもなるため、非常に危険
 な状態でもある。問題は、小池知事が、知事の座を投げ打って新党をつくるか
どうか? 資金や人材からして、どうだろう? もう一人のキーマンの小沢一郎
が、どう動くかも注目される。いずれの党にとっても、修羅場になる選挙。
資金、票集めなど、政治家は尋常な神経ではなれない職業。
選挙で勝つための「地盤」「看板」「鞄」の3バンが潤沢でなければ、一朝一夕
では成りえない職業。間違ってなるのもいるが、直ぐにボロが出るからシリアス。

・・・・・・
5669,閑話小題 〜マイナスが大きいほどプラスも大きくなる!
2016年09月22日(木)
           <「20歳からの人生の考え方」外山滋比古著>
   * マイナスが大きいほどプラスも大きくなる!
 何気なく、目を通していたら、このテーマがあった。以前のテーマに
した、<幸福の状態は、マイナス1対プラス3の状態>があった。
「マイナス1をカバーするには、三倍のプラスを集めるエネルギーを要する」
ということ。それ自体が、プラスの幸福をもたらす。だから好きになるまで、
徹するしかない。 この言葉を、ネット検索すると、以下の内容があった。
《 アランの言葉に、『すべてのマイナスと見える出来事は、
「縦線、つまり気づきへと至る 垂直の動きを待っている」』がある。
換言すると、マイナスが大きいほど、気づきもプラス も大きくなる。
『どんな、ささいなことでも、悩みがあるのは誰だって苦しいもの。
 悩みや挫折がない人生が、いい人生と考えるのは大きな間違いです。
悩みがあることはかえって、それをバネにして成長するチャンスで、
まずは、自分の頭で、徹底的に、次の行動を、考えることが大切です!
それができれば、他人のアドバイスに素直に耳を傾けられるし、マイナス
が大きければ大きいほど、次にやってくるプラスも大きくなるのです。』、
「人生はプラスとマイナスの交錯であり、 マイナス先行の方ががよい」
との人生観を説いている。 》
▼ この道理は、〈人生は、プラスとマイナスの交差であるが、
 人はプラスばかり望みたがる。マイナスがあって初めてプラスがある。
しかも、マイナスが先行してないと、不運である。私たちは、それを認めたく
ない心情があって、それで不幸になる。楽あれば苦あり、ではなく、苦あれば
楽あり。人間は苦から逃げられないのだから、むしろ、ありがたい先生、
と考えたほうが懸命である。〉に要約できる。 〜いま一つは、
〈無敵大敵 〜人生には敵がつきもの。無敵を謳歌しているものは、
 苦難の敵とわたり合う力を身につけないまま、転落する。敵は案外、
味方である。〉 がある。
ここで、「三代目がなぜ失敗するか」を、無敵大敵で説明している。
敵こそが、力をつけてくれるが、三代目は、それがないため失敗をする。
一見、マイナスの敵こそが、自分に力をつけてくれる。欠点こそが長所を
カバーする。逆に、信じていた味方に足を救われる。これが世のならい。

・・・・・・
5304,スノーボールアースについて 〜?
2015年09月22日(火)
      『新潮45ー2015年5月号 〜スノーボールアースについて』
  * 赤道域から氷河の名残りが見つかった
 二ヶ月前に、NHKスペシャルの再放送「全球凍結〜地球大進化46億年ー?」 
の感想記を書いた。その詳細が、〜新潮45・2015年5月号〜で、ビートたけし
と東大大学院の田近英一の対談『スノーボールアースについて』があった。
再放送の内容は後でコピーするが、これは、その続編のような内容。再放送では、
二度の全球凍結とあったが、実際は三度。この新説が出てから、まだ20年しか
経過してない。 人が地上に生まれてきたことを、地球への旅と譬えると、
地球誕生と、生命、人間の誕生、そして、この地球の全球凍結は、旅人として、
非常に興味を惹きつけられる。 先が見えてきた人生、振り返ると、面白い惑星
での旅路の真只中にいたことになる。 〜その辺りから (『新潮45』279頁) 
≪:たけし:宇宙から見た地球は「青い星」というイメージがあるけれど、
 ここ二十年ぐらいの研究でかつては「白い星」だったことが分かってきた。
地球全体が氷河で覆われた凍った星で、そんな地球を真っ白な雪玉にたとえて
スノーボールアース」と言われているんですね。
:たけし: 先生はその分野についての権威ですが、氷河の名残りって意外に
 身近なところにあるんですね。ニューヨークのセントラルパークに「迷子石」
というのがある。大きな岩の塊が一つだけポツンとあるので、迷子石と呼ばれて
いるのだけど、あれは氷河によって削り取られた岩石が運搬された(氷河堆積物)
だという。つまり、セントラルパークは大昔、氷河で覆われていた。
しかし、怪談みたいに、昔は石が勝手に移動してきたと言われていたとか(笑)。
:田近: 昔は多分、なんでそんなところに「迷子になった石」があるのか
 分からなかった。地球の歴史を調べてみると氷河期というものがあって、
迷子石が氷河によって運ばれてきたことが明らかになりました。ニューヨークの
迷子石はわりと最近(約2万年前)のものです。ところが、古い時代の氷河堆積物が
当時の赤道域からも見つかるようになりました。これが大きな謎だったのです。
:たけし: 赤道域で氷河堆積物の証拠が見つかった時、カリフォルニア工科
 大学のジョセフ・カーシュビンク博士が「そんなことあるはずがない」と、
誤りを証明しようとしたら、逆にその報告を立証する結果が出てしまったという。
:田近: その結果を説明するためには、赤道も氷河に覆われていて地球が全部
 凍りついたと考えればいい。これがスノーボールアース(全球凍結)仮説で、
1992年に提唱されました。
:たけし: 間違ったところを検証しようとして、かえって新しい発見に
 つながっていくのは面白いですね。
:田近: それをどうしてなのかと考え続けたことが偉いのです。そこが境目。
赤道域に氷河堆積物があった事実から、全球凍結の仮説に持っていくのは、
実はかなりの勇気がいる話で、誰にでもできるわけではないと思います。 ≫
▼ NHKの再放送を見るまでは、全球凍結の言葉さえ知らなかった。
 人類は、地球自身も、宇宙も、人間そのものもほとんど分かっていなかった。
ビッグバン理論が、2003年に宇宙観測の結果、確定してから我々の宇宙が、
10の500乗の多宇宙の一つでしかない多宇宙説が出てきた。そして、そこから、
暗黒物質、暗黒エネルギーが、この宇宙にループ上の管を通って供給されて
いる説が、有力になっている。地球では、このスノーボールアース説である。
・・・・・・
5250,全球凍結 〜地球大進化46億年 ー?
2015年07月30日(木)
ー「地球大進化 第1回 知られざる“生命の星”の秘密」2004年11月22日分ー
 の再放送を先日見たが、これが、面白い! 〜まず、その内容説明より〜
《 私たちの「母なる地球」は小惑星の衝突・融合で生まれ、海洋蒸発や
 全球凍結等の大変動を経てきた「荒ぶる星」だった。40億年前に、微生物で
始まった生命は、大変動を乗り越え、酸素を作り、目に見える大きさにまで進化
してきた。そのたくましさを幅広い取材で描く。》
   * 二度の全球凍結
生命が現在に至るまで多くの試練があった。二度の全球凍結と、二度の大爆発。
(二度の大爆発は次回に取上げるが)、初めの全球凍結を乗越えるため、
「真核生物」が生まれでた。その凍りついた氷が解けて、海がうまれ、そこから
生命が進化していった。新しい全球凍結では、「多細胞生物」が生まれた。
何事も、克服できないと思われる困難に自らを劇的に変化させ(進化)、
生命は生延びてきた。  〜その辺りから〜
≪40億年の生命の歴史のなかで、80%以上の時間、私たちの祖先は微生物の
ままだった。では、なぜ大きくなったのか。その謎に迫る「全球凍結」仮説が注目を
集める。全球凍結とは、二度、地球全体が赤道付近も含め完全に氷床に覆われた
状態のこと。その二度というのは、22-24億年前と、6−7億年前のこと。
不思議なことに、どちらの出来事も生物進化の重要な局面と時期的に一致する。
 古いほうの全球凍結は、「真核生物」(簡単に言えば細菌以外の生物)の、
新しいほうの全球凍結は、「多細胞生物」の出現と一致するのです。
そして、そのどちらも酸素濃度の急激な上昇が生物進化の鍵を握っていたのでは
ないかと考えられています。この二回、地球はすべて凍りついた時に、光合成
による酸素が、空気中のメタンを激減させ、温室効果を低下させたからだ。
 しかしこの危機が、長い進化の停滞を打ち破った。全球凍結後、一転して高熱
になった地球では、光合成が活発化し、そこで作られた酸素を利用して、生物は
コラーゲンを大量生産するようになったのだ。コラーゲンが細胞の接着剤となり、
生命は大型化を可能にした。≫
▼ この番組で、科学者は、「地球の生命は、この2度にわたる全球凍結の
大変動がなかったら、今でもバクテリア以上に進化していなかった可能性がある。
動物は現れず、微生物だけの世界になっていたかも知れない」という。
生物黎明の太古の時から、地球は環境大変動システムで、生き延びる生命を
選別してきた。宇宙、地球、大自然、そして生命は、知れば知るほど面白い!

・・・・・・
4572, ほめことば練習帳
2013年09月22日(日)
  * ほめることは、それだけで立派な行為!   
                「ほめことば練習帳」山下景子著
 これは良い本である。テクニック書でなく、幸福への玉手箱と言っていい。
 ーまずは、「はじめに」の冒頭部分からー
《「ほめる」は「秀(ほ)」を活用した「ほむ」が語源だといいます。
 「秀」は「穂」と同じで、高く秀でているものや、目立つもの、優れたもの
のこと。古くは、祝ったり、祝福したりするという意味で使われていた。
「ほめる」というと、どうしても、よい評価を与えることと思いがちですが、
そうではなかったのですね。素晴らしいことを共に喜び合うという方が、
本来の「ほめる」に近い。古代、日本人は、言霊を信じていました。
言葉には、魂がある。そして言葉に出すことで、事柄として表現する。
そういう思想もあって、素晴らしいと思ったことは、どんどん口に出して
伝えようとしたのでしょう。良いのものは、相手に良いと伝える。
優れたものに感動した時は、それを周囲に伝える。・・
 一方、ほめられるということは、嬉しいこと。これは、ご褒美にもなる。
特に上位者や権力者からのお言葉は、ありがたいご褒美となります。
そこから次第に、高い評価を与えるという意味に使われるようになる。
 ここでは、祝福し、共感し合う、そんな「ほめ言葉」を原点に、さまざまな
言葉が収集されている。題名は、ほめことば練習帳だが、練習して上手になり
ましょう、といったテクニック的内容でない。ほめ言葉という贈り物を、
6つの引き出しに分類して収集している。 それを6つステップとして
第1歩 感動を伝えるほめ言葉   第2歩 能力に敬意を表するほめ言葉
第3歩 潤滑油となるほめ言葉   第4歩 魅力を引き出すほめ言葉
第5歩 人生を応援するほめ言葉  第6歩 幸せになるほめ言葉 がある。》
▼「感動を伝え、能力に敬意し、潤滑油にすれば、相手の魅力を引き出せて、
 人生を応援し、幸せにする」のがほめ言葉。訓練のステップを踏めば、
ほめ言葉は、素晴らしい「贈り物」「褒美」になる。褒美とは、美しさを
褒めること。そのために褒め言葉の語彙を多く知って置かなければならない。
人生を振り返って、もっと、褒める訓練をしておけば良かったと深く後悔。
贈り物というより、チップとして気楽に与えれば良いことは分かっているが、
実践となると難しい。それにしては、営業関係者のそれは、まずは枕言葉
として自然と出てくる。女性の職場いた頃に気づいたことは、美人ほど、
「美人だね」、「可愛いいね」と言われないこと。だから、三回、間接的
表現で言うことにしていた。元気がないとき、「どうした?」に、
「色いろあって落ち込んでいるの」に対して、「美人は大変だ!周りと同じ
ことをしても、それだけで何か言われるからね」とか。「美人は性格が良い
のが多いから、それだけで好き」とか。「服装のセンスがいいね。姉から、
女性の見分け方は、化粧と服装のセンスを見なさいと教わったけど」とか。
殺し文句を言ってきた割に持てなかったが。 美人でも、優秀な人でも、
直接に「認証」してもらいたいのが人間。だが、なかなか言って貰えない。
そのため、優秀な人、美人ほど、大金を払う。ブランド物を身につけるのも、
そのひとつ。母の口癖「相手を認めてあげなさい!誰もが、認めて欲しい
のだから」があった。その割に実行しなかった。
「ほめること、感謝すること、それは既に行為である」が基本。