『哲学と対決する』デヴィット・エドモンズ著
                   ウォーバートン,ナイジェル著
  *「あなたのお気に入りの哲学者は誰ですか?」
 著者は、過去数年間、私たちと出会った哲学者に、事前の通告なしで、
「あなたのお気に入りの哲学者は誰ですか?」の質問を続けてきた。最初に挙げ
られたのが、18Cに活躍したスコットラン人のデイヴィット・ヒュームだった。
彼が首位に挙げられる頻度の多さに驚いた。サンプルの20%以上にのぼったのだ。
プラトンアリストテレスデカルト、カント、ミル、ニーチェ、ウィトゲン
シュタイン、といった他の著名な哲学者も多かったが、その頻度は、ヒュームに
遠く及ばなかった。
  〜アマゾンの内容説明より〜
《お気に入りの哲学者は誰かと64人の哲学者にきいたところ、一番人気は意外
にも… 27人の哲学者について、現代の27人の哲学者がインタビューに答えて、
その神髄を語り尽くす。―やはり哲学を理解するには対話だ! 》
 〜まえがき、より〜
<哲学は今や、2500年に及ぶ観念の歴史を持っている。それぞれの世代は、過去
の偉大な哲学者の本を読返し、解釈をし直す。過の最も重要な思想家について、
今日の第一線の解釈者に話を聞くことが出来たのは幸運である。
フィロソフィ・バイツが始まった時、懐疑論者たちは、秘教的話題とみなされる
ものへの関心はごく小さいだろうと推測した。ところが、世界中の人々がプラトン
の愛の見解、カントの先験的命題、サルトル実存主義についての話に聞き入った。》

▼ 「お気に入りの哲学者は誰ですか?」に対してダン・スペルベルが、一言、
<そいつは難しい質問だね。わしには、好みの哲学者などいない。哲学で
 わしが好きなのは、意味の相違や対話、つまり、相手とはまったく異なる視点を
持ちだして議論する能力なんだ。> が、グササリと刺さった。
日本人の最も欠けている能力である。

・・・・・・
6013,幸せの確率  〜6
2017年09月01日(金)
         ー幸せの確率 あなたにもできる!  
              アーリーリタイアのすすめ ―内山直(著)
  * 想像してごらん 仕事なんてしなくてもいいのだと
‘はじめに’冒頭の、ジョン・レノンの「イマジン」の著者の「替え歌」が良い。 
リタイアから、このかたの私の気持ちそのもの。
・「創業を心に決めた20歳の時節。その計画に従い、自己配転をしていた時節」
・「時節到来と、創業を始めた34歳の時節」
・それとも「還暦までに、30年分を圧縮して生きると、決心した51歳の時節」
・「事業清算を決断をした65歳の時節」
 まず第一歩が、目先の他者評価を無視すること。これは現在も続いている。
これに慣れると人生が激変する。社会が全く違って見えてくる上に、俄然人生
が面白くなる。 この替え歌のような「自らに由る」自由意志が生まれてくる。
世間体とかいう妄想から解放される。せっかく80年の生命体を頂いたのだから。
 譬えるなら「他の宇宙から、80年間地球観光ツアーのため、心身を与えられ、
地上に放りだされたのだから」… 仕事などしない方が良いに決まってる。
 生きるために必要な術なら、「前半は仕事。後半は遊び」と、出発点で割り
切る生き方がよい。自由、平等、博愛など妄想だが、それでも心の奥底に、
指標として必要欠くべからざる理念。
 6年前に、このことに気付き、ここで似たようなことを書いてきた。
背中に天使の様に羽根が生えフワフワ浮いている感覚。
< 自分勝手に、何に縛られていたのだろう。縛っていたのは自分自身。
 朝起きて、パソコンに向かい、ひとテーマの文章を完成し、ネット上に上げ、
自転車で信濃川土手の二つの大橋を一周して、居間でTVをみながら、コーヒー
を飲んだ後、朝食ととり、朝風呂に入り、午前中は読書か、ネットサーフィン。
… 少し物足りない感がないでもないが、見渡すと、殆どの人達が、反面教師。
 「あれは、何じゃ」で、それは吹き飛んでしまい、以下の歌詞のとおりになる。

≪  ーはじめにー
 
 想像してごらん 仕事なんかしなくてもいいのだと。
ほら、簡単だろう?
気が向けば働けばいいし、遊んで暮らしたってかまわない。
自分の時間を犠牲にすることなんてないんだ。

 想像してごらん 束縛なんかないのだと。
そんなに難しくないだろう?
好きな土地に住もう。田舎でも、都会でも。
旅するように移り住むのもいいし、リゾート暮らしも素敵だね。

 想像してごらん。
目覚めと共に起きて、眠くなればベッドに入る生活を。
疲れたら横になればいいし、気が乗れば徹夜したっていい。
明日のことなど気にしないで。

 想像してごらん。
朝の陽射しの中で飲むビールを。
いつでも旅に出られる気ままさを。
そして、ありったけの情熱を傾けられる、何かのことを。

 そのために君がしなければならないことは、ただ、ひとつ。
それは、残りの人生を過ごすために必要なお金をつくってしまうこと!

 ひょっとして、今、笑ったかい?

 君は言うかもしれない。金持ちの戯言だって。
運や才能に恵まれた人間の自慢話だって。
いや、決してそんなことはないんだよ。
必要なのは、ちょっとした努力と、コツだけさ。
――

 本書には、そのコツが書かれている。
そんなに難しいことじゃないんだって、わかってくれると思うよ。
ちょっとした努力の方は、自分でなんとかしてくれ。
この本を手に取るくらい好奇心旺盛な君なら、問題なくできるはず。
ただし、常に用心を怠らないように。両目をしっかりと見開くこと!

 幸運を祈る。 ≫

ネットで、歌詞を検索すると

Imagine there's no Heaven
It's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today...

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one

想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん みんなが
ただ今を生きているって...

想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって...

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
きっと世界はひとつになるんだ

想像してごらん 何も所有しないって
あなたなら出来ると思うよ
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだって
想像してごらん みんなが
世界を分かち合うんだって...

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっとひとつになるんだ

――
森山良子
     今日の日はさようなら 歌詞

いつまでも 絶えることなく
友達でいよう
明日の日を夢みて
希望の道を

空を飛ぶ 鳥のように
自由に生きる
今日の日はさようなら
またあう日まで

信じあう よろこびを
大切にしよう
今日の日はさようなら
またあう日まで
またあう日まで

<忘れてしまったな、この感覚。
   「イマジン」と共にTVのYouTubeで聴いてみようか>

 さよなら さよなら さよなら
  はい さようなら!