* 英国で「孤独担当大臣」ですと!
 <イギリス人は孤独なの? 成人の2割実感、政府が担当相を設置>
と新聞紙上にあった。紳士のお国の英国で?何でまた…と、違和感を覚えたが、
深刻なのだろう。特に片割れの老人は切実の問題。残されたのが男なら、深刻。
 とにかく長寿が最優先される医療に問題ありだが、誰も問題提議をしない。
早々に楽に逝かせるコースもあって然るべきだが、だから、「孤独担当相」の
設置が必要となる。
  〜その内容とは〜
≪ 英国政府が今年、「孤独担当大臣」を置いた。見知らぬ人ともパブに集い
 ビールとサッカー観戦で盛り上がる英国人だが、成人の5人に1人が孤独を
感じているという。孤独が長引けば健康を害しかねないとの認識も広がっている。
(ロンドン=下司佳代子)
 かつて炭鉱で栄えた英西部ニースに住むロリータ・マクアリスターさん(77)
は2年前、深い孤独に襲われた。きっかけは脳卒中。体が思うように動かなくなり、
シャワーも化粧も面倒に。食欲が減り、気力が奪われ、18カ月間、家から出られ
なかった。知人に勧められ、高齢者支援の「ロイヤル・ボランタリー・サービス」
に電話すると、登録ボランティアのエディー・ジェンキンスさん(63)を紹介
された。2人で週1回、公園を散歩したりランチをしたり。マクアリスターさんは
「行きたい所に行き、頼れる人が訪ねてくれるだけで世界は大きく変わる」と実感。
 英国では75歳以上の半数以上が独居。ジェンキンスさんは「以前は教会やパブ
で世代を超えた交流があったが、そんな近さは失われつつある」と心配する。 ≫

▼ 自分を重ねると、「70歳過ぎれば、先に逝った者勝ち」が、実感。
 『孤独担当相』とは、逆に言えば、英国なればこそ。問題は、孤独感と如何に
向き合うか。気力と体力があるうちは、良いが。それが衰えると、孤独感に圧倒
されるのだろう。トランプ大統領をみていると、早くボケ老人を隔離せよと…
成るほど、『孤独担当相』の必要性を、そのまま露出している。 …エッ誰の事?

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4511, 大往生したけりゃ医療とかかわるな ー6
2013年07月23日(火)
           『大往生したけりゃ医療とかかわるな 』中村仁一著
 著者は「・・・延命措置をお断りします」の宣言だけでは不十分と、自分の
事前指示書を作成している。まず事前指示として、以下の項目をあげている。
内容は医師であればこその内容で、そのまま雛形にすればよい。これを機会に、
ブログに書き残しておくつもり。ほぼ著者の指示書を咀嚼するだけだが・・
 ーまず、その部分から抜粋
≪   ー延命措置事前項目ー より
(1) 心肺蘇生(心臓マッサージ、電気ショック、気管内挿管) (2) 気管切開
(3) 人工呼吸器 (4) 強制人工栄養(鼻チューブ栄養、胃瘻による栄養)
(5) 水分の補給(末梢静脈輸液、大量皮下注射) (6) 人工透析 (7) 輸血
(8) 強力な抗生物質の使用  (9) その他
  次に事前指示の項目(表4参照)とは何かについてお話ししていきます。
 � 心肺蘇生(心臓マッサージ、電気ショック、気管内拝管など) 
心臓や呼吸が止まった時に行う治療手技です。  両手で強く胸の真ん中あたり
を圧迫して心臓を動かそうとするため、肋骨骨折は、当然起こります。 
また、心臓が細かく震えた状態(心室細動)で有効な血液を送り出せない
場合、これを改善する目的で電気ショック (AEDはこれです)を行います。
口対口で肺に空気を送り込んだり、手動のバッグを使う場合もあります。
 さらに、気管内に管を入れ、アンビューバッグで空気を送り込んだり、
人工呼吸器に連結したりします。 ひとたび心臓が止まったり、有効な血液量
が送り出されないと、酸素不足に極端に弱い、脳の神経細胞がやられてしまい、
再び心臓が動き出したとしても、その杜絶した時間の長さによって、脳死
植物状態になって蘇ることになります。 私は、一度心臓が止まれば、原因の
如何を問わず寿命と考えていますので、AEDなどは、平にご容赦というところ。
溺れた子どもなどには、有効な場合もあるが、生きものとしての賞味期限の
切れた年寄は、考えてみるべきでしょう。
 � 気管切開  痰が多く詰まって窒息しそうな場面や脳死の場合に、
のど元に穴を開けます。  ・・以下略  ≫
▼ 生々しいが、それでも、元気のうちに意思を示しておいた方が良い。
 特に(1)などは絶対にして欲しくない。(2)の気管切開、(3)の
人工呼吸もである。(4)(8)も一時的ならまだしも!生かしておくだけの
延命は、お断りである。死亡解剖も一切、お断り。臓器移植も駄目。今まで、
家族とこういう内容の話をしたことがないが、ブログの分類のコーナーに項目を
つくって書き残し、正月で集まった折などに話うつもりである。下手に5年、
10年、生かされたくはない。次回は、著者の事前指示書を考えてみる。 
まだ、早いと思うが、本来は還暦までにすべきこと。

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5608,閑話小題 〜中学同期会が去年に続いて
2016年07月23日(土)
    * トランプにみる、アメリカの本音
 いつ消えるか、時間の問題とみられていた泡沫候補のトランプが、あれよ
あれよという間に、共和党候補として選出された。もし彼が当選したら、
世界は一変するだろう。 政治家としてのキャリアゼロで、言いたい放題。
泡沫候補と自認してか?言いたい放題だが、万一、選出されれば、米国も
内向き志向になっていく。日本など有色人種の国に対し、露骨な差別政策を
とってくること必定。逆に、こういうのを大統領にするのも面白いのかも。
日本は、直ぐにでも憲法改正をし、近隣からの攻撃に備える軍事体制をつくり
あげなければなるまい。
   * 中学同期会が去年に続き
 一昨夜は、長岡近郊の蓬平温泉「よまやま館」で、去年の古希の会に続いて、
満70歳の会があった。《17時半、開会。20時に一次会終了。21時半に
二次会終了。自宅到着が22時。古希の会の出席数の六割の40人が出席。
日帰りは私を含め5〜6人。会費1万8千円、日帰り1万円。二次会費2千円。
家に到着が22時。》 司会で少し緊張をしたが、その位が私には良い。
 一番の遠方の出席者は広島。県外では首都圏在住が殆ど。70歳ともなれば、
ガンだったり、連合いが亡くなった直後の喪失感で、激痩せ。神経内科
通っているとか、人さまざま。「アルジェリア各地の工事関係で10年間
働いたが、非常に辛かった、内戦で、危険を感じたため帰国したが、こんな
過酷な経験など、二度としたくない!」と語る言葉は、悲壮に満ちていた。 
何故か、二日酔いなし。翌朝6時のミニ・チャリは予定どおり。 
70歳代に入ると、みな歳相応のなっているのは仕方がない。

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3771, ユング ー10
2011年07月23日(土)
  * ユングのいう、能動的想像とは? 
 ーあるブログに、能動的想像法の要約があったー
{ 能動的想像法は、睡眠と覚醒の中間の状態で、一種の夢想状態に近い。 
 眠りと覚醒の中間、眠りに落ちるすんでで留まり、意識を持ちながら夢の中を
観察するような、そういった状態。ただし、そこでは、あくまで観察するだけで、
干渉はしない。願望を叶えるために夢を操作するような、そんなことはしません。
魂ともいえるものが自由にしている状態を、ただ眺め、観察する。この時重要に
なるのが、記録。これは、単に書き留めるだけに留まらず、それは一種の表現。
書き留めたり、絵に描いたり、粘土で作ったり、踊ったり、歌ったり、演じたり、
また信頼できる人に話したり、そうすることで、無意識の闇にあったものが命を
持ったまま、現世に顕現するのです。そうすることで、こちら側に生きる我々が、
こちら側に生きながらあちら側に参加する、そんな感じになってきます。
それが魂の体現の一部となる。 人間を豊かにし、特に現実問題と十分に向き
合ってきた中年期・老年期の人たちに対しては、今までになかったものを与えて
くれたり、今まで見逃していたものに、気づかせてくれたりします。}
▼ なるほど、面白い。この実例が〈ユングー地下の大王ーコリン・ウィルソンー〉
 にあった。その幾つかを、次回にコピーし考えてみるが、あちら側は、あくまで
能動的想像をしている本人の潜在意識の世界。いや、更に深い共同意識の世界。
意識を持ちながら夢の中を観察する状態で、魂を眺めているのが能動的想像と
いうこと。子供時代の頃の夢を見ている時のマドロミ状態が、こんなものかも
しれない。ユングは自分に、この能動的想像力があることに気づく。フロイト
との仲たがいなどで、自分の精神が崩壊の寸前に至り、精神病者が苦しんでいる
妄想を垣間見ることができた。その一つに「血のなかに溺れかけた欧州の幻覚が、
翌年の1914年に現実になり、その幻想は間違ってなかった認識をえたのは幸運。
作家の創作も似ているが、あくまで、これは潜在意識の観察であり、本人の魂の
開放である。重なっている部分は、主人公の魂の開放を通して、読み手を満足
させようとするところ。(全ての小説が、そうとは限らない。)
 ところで、過って行ったことのある世界の旅先を、毎日のようにTVで放送して
いる。実際に見てきた以外の所も映し出す。そうすると、当時に立ち返り、
そこに自分が行っているような奇妙な感覚になる。これも、能動的想像法の
一つになるのか?老人が過去の思い出に浸っている時、心は能動的想像の
世界に入っている? だから、勝手に孤独な老人と決め付けるのは間違い。
この年齢になって分かったことは、行蔵にあまりに多くの経験があることだ。
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5243,閑話小題 〜今朝方みた、夢分析と現在の心境
2015年07月23日(木)
   * 今朝方みた、夢分析
・今朝方の夢が何とも微妙な内容。パリのホテルを一人で、観光に出発する。
地下鉄に乗って、コンコルド広場に出るが、自分の宿泊先が、何処の街の、
何というホテルか、憶えてないことに気づく。呆然としていると、後ろに何か
気配がする。黒人少年3人が、財布を狙っていた。睨むと、逆に強奪しそうな
雰囲気。 まずい!と思ったところで夢からさめる。 財布を強奪されたら、
パリの街で、如何したのだろう?と不安の襲われる。
 そこで、布団の中で、夢分析
僅かな金しかない財布以外、何の手がかりが無いのが現在の私。
それもスリに狙われ、危険の中で、ただ呆然としている。
それも襲われる直前に、自分から夢を切断してしまう私が、ここに居る。
実際、襲われたら、警察に事情を話して日本大使館に行くだろう。
あの少年3人は「生老病死」の「老病死」?「生」は、パリを彷徨う自分。
余命三ヶ月、半年と悟った時、もっとドロドロの夢になるのだろう。
 まだ、今のところ、幸せ!ということだ。 
   * プロ野球も、大相撲も面白くなってきた
・大相撲が、一昨日、白鵬が負けたことで1敗が4人になり俄然面白くなった。
しかし、昨日は照ノ富士白鵬に破れ、関脇栃煌山大関に破れて二敗、
一敗が横綱二人になったが、まだ何がおこるか分からない。
間違いなく、白鵬は全盛期の力は下降気味。物語としては、照ノ富士が優勝し、
来場所か、翌場所横綱昇進が相撲協会に良いが、そうさせない力を、まだ白鵬
が持っている。もう一つの物語は、関脇栃煌山が優勝して、来場所の大関挑戦。
まだ千秋楽までの4日間がある。面白くなったが、結局、終わってみれば白鵬? 
心情的には病み上りの鶴竜だが。
プロ野球も、セリーグ、「0強、6弱の6つ巴戦」の様相が面白い!
珍しい現象だが、巨人の原監督が監督としての寿命が既に終わっている
から面白いのだが・・ 選手と共に、勝って喜び、負けて落込んむ原監督。
何かが足りない? 優良選手の在庫オーバーが、大きな問題。どうしても、
監督の後姿に気持ちが集中する。
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5973,閑話小題 〜ヨガの話 ー5
2017年07月23日(日)
   * 中村天風の弟子たち
 敗戦後の日本を急成長させた人たちを育てた天風の教えは、元祖の精神論
として、現在でも読み継がされている。これに「般若心教」の暗記は、隠れた
必須項目といって過言でない。
{天風の弟子たち」で、検索すると以下の内容が出てきた。
≪ 〜2014年03月23日(日) 〜
「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」
この言葉は、かの山本五十六の言葉だが、山本がこのような言葉を残したのも、
中村天風に師事したことが大いに影響しているはずだ。中村天風の弟子には
錚々たる顔ぶれが連なる。
東郷平八郎浅野総一郎、ロックフェラー3世、原敬首相、松田権六双葉山
定次、松本幸四郎7世、堀越二郎三遊亭円生六代目、北村西望大佛次郎
宇野千代稲盛和夫松下幸之助…。
時代を作ってきた人々がなぜ、天風に惹かれたのか。
その教えは、今で言うスピリチュアル的思考であり、脳科学システムであり、
整体の基礎そのものでもあった。
同じ時代を生き、人間としての生命を平等に与えられている。
その中で、生き方に違いが生まれてくるのは、心の使い方一つなのだ。
毎日の心がけ一つ。≫

▼ 人間は弱い生き物。中村天風の弟子でシステム工学研究者の
 合田周平さんが『中村天風と六然訓』のなかで触れていた逸話。
< 良寛と同時代に博多の臨済宗聖福寺の住職を務め、多くの禅画を残し
町人からも仙がい�pさんとして親しまれた仙がい�p和尚が臨終の間際に
弟子たちから「何か最後のお言葉を」と求められた。そのときに
残した言葉を中村天風から聞いた名言がある。
和尚は、「死にとうない、死にとうない」と言い続ける。有り難い言葉を期待
していた弟子たちが再度、今のお気持ちをと問うと、「ほんまに、ほんまに」
と答えて息を引き取ったといか。> 誰もが思っている死に対する覚悟など、
妄想でしかないことを現した言葉。アメリカ的合理主義に解釈すると。
< チャレンジ(挑戦)、チェンジ(変化)、コンペティション(戦い) >
の精神になるのだろう。 「たかがヨガ、されどヨガ」… 

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4878,閑話小題 ーインコのプライド?
2014年07月23日(水)
   * インコのプライド?
 ストレスで、週に一度は狂ったように籠内を飛び回る。ヒステリックである。
二日前のこと、ヒステリックに飛び回っていた時、水飲み場に身体全体が落ちて
しまい全身びしょ濡れ! その姿を家内と笑って見たところ、怒って拗ねたのか、
駕篭の一番奥の物陰で睨みつけ、半日、何度も呼びかけても出てこない。 
プライドが高く、少し叱ると、少しの間、無視などで怒りを現すが、今回は半日
も拗ねていた。鳥にも三分?を改めて確認した。ラクダも失敗で叱られた場合は
納得するが、理不尽の怒りには、根に持って何か機会に攻撃するとか。
 懐いたペットは、飼主の露出した魂そのもの。下手な?家族より親しみを持つ。 
  ーネットのペット川柳よりー 特に1、7、12、14、19は? 家庭内で・・
 < 1、 挫折して ペットに学ぶ 処世術 (ひまわりさん)> よしよし(,^^)/
 < 2、 散歩中 愛犬モテキ 俺ボヤキ  (婚活男子さん)>
 < 3、 似てますね 嬉しいけれど ブルドック (ゆずママさん)>
 < 4、 家出した 猫が太って 帰って来た (あきちゃんさん)>
 < 5、 犬だけど おやつの時は 猫かぶり  (蘭璃さん)>
 < 6、 まだ残る ローンの柱 かじる犬  (らくちゃんさん)>
 < 7、 飼ってます 犬・猫・鳥と 虫・夫 (りのんぱさん)>   
 < 8、 パパの背を 見たからできる お手と待て (良馬さん)>
 < 9、 まっしぐら 犬も子供も 妻の膝 (伊那のザザムシさん)>
 < 10、 鎖より 絆でつなぐ うちの犬 (おたふくまめさん)> 
 < 11、 ほれ投げろ!遊ばれてるのは我が主人 (醜いカラスの子さん)>
 < 12、 ご飯まだ?ペットにエサやる 妻に聞く(まつながともふみさん)>
 < 13、 もの言えぬ 君は夫婦の 司会役 (犬猫主夫さん)>
 < 14、 妻娘 俺はタローと 連立し (びわこ鯰さん)>   
 < 15、 会釈され 連れてる犬で 思い出す (多国籍さん)>
 < 16、 愛犬に 脛を齧られ 親想う (多国籍さん)>
 < 17、 ペットだけ 動かす妻の 重い腰 (さごじょうさん)>
 < 18、 元彼の 名前と知らぬ 旦那様 (まささまさん)>
 < 19、 ペットより 先に逝ってと 妻が言う (クジラさん)>   
 < 20、 プラズィオン ペットのそばより 俺の横 (はるやすさん)>
▼ どれもこれも切実な問題? 7の<飼ってます犬・猫・鳥と虫・夫>の、
「犬・猫・鳥と」を「ペットのピーコと」に置換えると、家庭内の私の立場!

・・・・・
4137, 大方は40歳で右下がり
2012年07月23日(月)
   * 男は40歳でポンコツ化の曲り角!
 少し前の週刊SPA! になるが
 ≪40代会社員のポンコツ化が尋常ではない【証言集】≫があった。
  ー それは、「40代会社員の劣化メカニズムを徹底解明」特集で、
    劣化事例を紹介していた ー  
・「バブルの頃は良かった。友達の付き添いで行った面接で受かったりしたもん」
 と自慢話を連発
・「係長(男・45歳)という役職なのに、部下のミスは部下のミス、絶対に
 尻拭いをしてくれません。ランチに誘われても必ず割り勘。なぜこいつが
 係長になれたのか、我社の七不思議」(代理店・28歳)
・「IT関係の職業なのにも関わらず、僕の上司(男・46歳)はファイルの圧縮
 さえできない。Excelの関数はおろか操作もままならない」(SE・25歳)
 ポンコツ40代を見ていると、「自分はこうにはなりたくない」と誰もが
 強く思うはず。しかし心理学者の和田秀樹氏は「人は40代になると必ず
 劣化します」と断言する。
▼ 現場の一線に立っている人も、管理職としての能力も、30歳代までで
 成長は終わると、いわれている。私の事業人生を振り返っても、右上りが40歳
まで、後は下降?、その後の判断した結果は、右下がりの起因をしたものばかり。
40歳の頃、富士銀行に勤めていた高校の同級生が支店長への出世コースから
外れ出向になったっと聞いて驚いたことがある。激しい競争社会では、その辺が
ピークということ。結局、先が見えエネルギーも出し切ったところで、外に
出さないと、組織そのものが弱体化する。その頃が厄年として男も女も大病や
人生を揺るがす事故や失敗が起きてくる。逆に、その辺に予定挫折として前向き
に自分から転職・転業などの節目をつくる方法もある。 男の一生は大変だ。
への字の右上がりから、下りのテッペンが40歳。下がりきったところで少し
右に流れたところが65歳以降。 少し長い?とすると、最近は80歳以降か。
40歳右下がり説からすると、ピークを維持するため何かを学び続けなけば
ならないことになる。戦後日本を一人の人間と喩えてみると、1985年の
プラザ合意が明らかに右下がりの決定事項。そして、現在66歳とすると、
自分そのもの。4年前のリーマンショックが、次の大きは節目で、
その大津波が今年末、日本と世界を覆い尽くす可能性が高い。
・・・・・
3406, この国の終わり ー3
2010年07月23日(金)
 * 「転ばぬ先の杖」こそが知性の原点
 恐怖と不安は鋭敏な自衛感覚を育て、それによって人間である限り永遠に
尽きることのない敵に対処することこそ、人間の知の原点。その典型的な形が、
外交をはじめとし、最後の原爆投下にいたるまでのすべての闘争における
攻撃と防御のストラットジーである。恐怖は考えの母であり、不安は考えの
教師である。考えた結果を個人的な知性に転じるという能力もまた、疑うという
能力をも持っていなければ達成できない。疑いの度合いが深ければ深いほど、
そしてその疑いの解答が明晰であればあるほど、人は賢くなる。
「何故」があり、「何故なら」がある。 西洋哲学は恐怖と不安への疑いが
原点であり、西洋宗教も同じである。それが日本人以外の人間たちが持つ知性。 
一神教的知性なのだ。 賢い人、とは、知性があるということを古風に言った
言葉である。ただの「物知り」とは違う。知恵者とも言った。
知恵は智慧とも書く。・・・・
▼ー感想: 知性とは、モノゴトを知っているということでなく、恐怖と不安
 を感じ取り敵に対処する人間の原点をわきまえ知ることである。持っている
知識を、それに対処する智慧を知性という。言われてみれば、当たり前のこと。
(字数の関係でカット2012年7月23日)