* 麻薬の二次災害
 麻薬を吸った音楽、『上を向いて歩こう』『今日は赤ちゃん』
『夢で会いましょう』などから、その高揚感を感じることが出来る。
作曲家の故・中村八大は重症の薬中患者。あの感覚は異次元の快感の世界。
何曲か、それらしきα波のCDをネットで購入しiPodに入れ、時々、
聴いている。 『余命、半年』と宣言されたら、何を?考えても良いが… 
やはり止めておくべきと、和歌山ドンファンなどの一連の報道が教えている。
 
 私の至高体験は、秘異郷ツアー先の大自然との邂逅の感動体験と、アルコール
による高揚感が多々ある。薬物中毒には、禁断症状がついてくるため始末が悪い。
「達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ」の禅語がある… 
美味い酒は数限り飲んできた。酒の肴と、美女を侍らせば別に薬物使用の必要も
ない筈だが… 中毒者は、金の無いため?中間カットの薬にいくのか?
問題は止めどなく深みにはまること? 二次災害の問題が当然生じる。
 
 「CSI: 科学捜査班」というラスベガスなどを中心に最新科学を駆使した操作
技術で様々な凶悪犯罪を解明していく1話完結形クライム・サスペンスがある。
 これが面白い、10数年にわたり数百本はみただろうか。
その一つに、麻薬にやられた妻に、支配された夫との共犯事件の筋書きがあった。
表向きは普通の夫婦が、実はサイコパスで… これに近い話を知人から聞いた。
鬱病の治療薬の長期服用から薬中が酷くなり、痴呆症に陥った姉が、夫と供に
 妻の妹のところにやってきて、「高校時代にお金が紛失したが、犯人は絶対に
アナタ。正直に言いなさいよ」 旦那も止めるふうもなく…40,50年前の話を>
身内に痴呆症の人を抱えたことのある人は、理解できるはず。 私は5年半… 
これをマダラ呆け状態で周辺に言って周るため、たまったものではない。
薬中の場合にも多々ある。私にも、幾つか憶えがある。具体的には、あまりに
酷すぎて書けない内容。そこに、世間バカが絡み込んでくるから始末が悪い。
 ならば、不幸系ほど世間様度数が高くなる…その観察を楽しめば良い。

――――
2007/07/06
LSDを一服した状態とは、どんな状態? −1

植草甚一の「カトマンズLSDを一服」という本が面白い。
植草甚一スクラップブック」の一冊でNO/11になるが
古今東西植草甚一の読んだ麻薬に関する記事・文献などが話題になっている。
図書館で借りてきた本だが面白そうなので、一とおり目を通して、中古本だが、
直にアマゾンで注文をいれた。麻薬のトリップに対して興味がある。しかし麻薬
をまさか使うことは出来ないし、中毒になったら取り返しがつかない。
といってバッド・トリップやグッド・トリップの状態を、経験してみたい誘惑も。
まあ、死ぬ直前の楽しみにしておいた方がよい。ならせめて、どういう状態か、
知識として知りたくもなる。手元に何冊か、その状況を紹介した本がある。

私の枕元には、麻薬を使った状態に近づける音楽のCDがある。
買ってから10年近く、寝る前などに聴いてきたが、寝つきがよい。
酒を飲んでホンワカした気分と同じである。
私の場合、秘境旅行や、酒席などで至高体験を数知れないほど経験してきたので、
アルコールや、寝る前の音楽で、直にトリップしやすい蓄積があり、
体質的に脳内には回路が出来ている。まあ、それはいい!

以下は、この本の冒頭に出てくる心理学者ジュラール・ボルの
「麻薬への旅」の中の一節である。麻薬のトリップの状態を書いた本を何冊か
持っているが、どれも似ている。面白く解りやすいので紹介しておこう。
 ーー1967年10月から著者ボルの2年間の経験談であるーー
 
                   ーーー p・12~13
 ネパールではハシーシを政府が許可しているし、1?の値段が150フラン
前後(ヨーロッパでは五十倍の値段)なので、ヒッピーの顔ぶれは変るが、
いつも400人ぐらいいるそうだ。力トマソズには彼らの連絡場所になっている
「リトル・チペタソ」というチベヅト人経営の小さなキャバレーがあるが、
ある日のことリーというアメリカのヒッピーがLSDを持ってやってきた。
そうしてカトマソズの谷間の平地に仲間たちと「ヒヅピーラソド」と名付けた
小コミュニティのテソト生活をはじめるのだが、夜の十時ごろ、
みんなしてカプセル入りのLSDを少量の水で飲んだときの経験を、
著者ポルは書きはじめる。暗い夜で、キャンプの焚火が赤い。
遠くにヒマラヤ山脈の輪郭が見える。

 みんな声を出さないでLSDが効きはじめるのをジーッと待っている。
夜の静寂さ。二十分したとき、耳のうしろの首筋が急に熱くなったかと思うと、
舌ざわりが金属的になった。まだ効果はあらわれないし、意識は平常どおりだ。
すると始まったなと思う感覚の変化。神経が局部的にピリッと硬直し、
その瞬間はロではいえない異常な現象がおそいかかった気持である。
いろいろなLSD体験記から想像していたのと同じ状態であって、自己が解体し、
まわりの知覚世界に溶けこんでいく。それがすこしたつと、こうなった。
 
 焚火を見ていると、その火のなかに、ぼくがいる。ぼくは火なんだな、
いや火の向うに存在しているようだ。というのは火や明りや影が、
ぼくの思考や意志に服従するように動いているからで、まわりの世界を、
ぼくが上からブタをしているような気持になってきたからである。それなのに、
ぼくとは違ったものなのだ。まわりのすべてと同じものになっていく。

 と同時に余計だと思う漠然としたものが、仮面をかぶったように引っこんで
しまった。そうして宇宙的になりはじめた精神的内部の知覚作用。
いろいろなものが重なり合って見える。
その重なりかたの度合が強烈な作用をもっていて、たがいに矛盾するかと思うと
無限の連想へとみちびいていく。そのときレコードをかけた者がいて、
チベットの宗教音楽が流れてきた。

 すると意識がより複雑になり、その音楽は、ぼくが作曲したものではないか、
なぜならばくの体内から生まれてきたようだし、ぼくの思考と厳格に一致して
いるからだ。単調だが美しく流れていく音楽は、ぼくなのである。
一つの音が、つぎの音になるまでにハッキリと分離して耳に入ってくる。
ぼくと周囲との溶解状態が、さっきよりずっと完全なものとなった。

 ハシーシやメスカリンが効きだしたときのように、しぜんと目ぶたがふさがる。
すると音楽が目に見えてきた。一つの音が明りで書いたようになり、キラギラと
雑色になって飛び散る。無限に大きい万華鏡のまん中にいるようだし、ある音が、
ほかの音よりも強くぼくのなかで反響し、それが後頭部や胃のあたりをシピれさせ、
打楽器の音が強烈な電気ショックのように全身を飛びあげるようにするのだった。
 
 ぼくは手を見る。それは歪んだり、大きさや色の具合が変化したりする。そばに
いる仲間の顔を見ると、小さなダイヤモソドがちりばめられていてピカピカと輝き、
とても美しい。ぼくは目を閉じる。するとまた心の奥ふかくへと落ち込んでいく。

 自己と別世界との溶解。非現実の現実的な知覚状態。
これは,「シュールモア」(超我)と呼びたい。
そのときの解放感は、口ではいえないくらい気持を昂揚させる。
道徳的な規準といったタブーのすべてが取りのぞかれてしまうのだ。
そうした宇宙をなにかのシソポルや連想や知覚の種類や合理的なイメージで
説明しようとしても、文字や言葉は単純化された嘘になるだけである。
ただあとで考えたことだが、人間というものは、いかに不条理で憐れむぺき存在か、
歴史や文化の発展のなかで「権力」に支配されて生きてきたのだ。
そこから解放されるものがLSDだということはハッキリといえるのだった。

 そのとき誰かの笑い声がした。なぜ笑ったのだろう。
それは、ぼくが四十年間というもの、無知だったことを笑っているような気がする。
三十人くらいの仲間が、誘われたように笑い声を出し、ぼくもいっしょに笑いだした。
以上は「麻薬への旅」の、ほんの一部の紹介だが、LSDの研究は、
ますます興味ぶかくなってきた。

・・・・・・
5582,閑話小題 〜まさか、離脱派が勝つとは! 〜?
2016年06月27日(月)
   * 欧州サッカー選手権と、EUの離脱問題
 今回の英国のEUからの離脱問題。欧州サッカー選手権の最中の熱い時期の
タイミングが良くなかった。英の自国内も含めた、欧州同士のサッカー試合を
通した代理戦争のような試合が行われている最中の離脱成否の国民選挙である。
何とか抑えてきた抑えてきた愛国心、郷土愛が欧州連邦を崩す切欠になるのか。
 英国とユーラシア大陸の位置関係と、日本とアジア大陸の地勢上の立ち位置
から類推してみると似ている。日本に大陸から大挙して押し寄せて、街の一角
に住んだとしたら、当然、離脱をしたくなる。 中国、韓国、フィリッピン
インド人が、近くのアパートに住んで、大声で深夜、騒いだとしたら、それは
拒否反応を示しす。現に自宅前のアパートの何世帯が、住人である。
我慢できないレベルではないが、数倍になったとしたら、考えるだろう。
それも犯罪が激増するとしたら・・ 
 離脱問題が、大した問題でないのか、想像を絶した大問題なのか、二日間、
新聞、TV、ネットの情報を通して考えてみたが、これはパンドラの箱が開いた
リーマンショック以上の大問題。プラス面に光が当てられたグローバリズム
の問題が、マイナス面に表出した一現象である。これでトランプがアメリ
大統領に選出される可能性が出てきた。EUは、解体もありうる。それと、
スコットランドの独立もである。
 ソ連邦解体と、中国の共産主義政策の放棄と、情報社会の到来をみた上に、
EUの壮大な生成の実験と、その崩壊過程?まで目撃できるとは! 驚き。
アメリカの不良債権も、各国政府、金融機関の金庫の中に押し込まれたまま。
何かの切欠で表立った時、世界恐慌は表立つ。今週は、先週に続いて見もの!
まず株式と為替から。現役だったら、夜も寝れないだろうに。
アベノミックスは、株安、円高の潮目で、失敗が露呈してくる。娑婆は面白い。

・・・・・・
5217,神学と物理学と哲学の三位一体論
2015年06月27日(土)
              『立花隆の書棚』立花隆・蒼田純一写真    
   * 神学と物理学と哲学の三位一体論 
 書店の店頭で数ヶ月前から黒表紙の『立花隆の書棚』という分厚い本が並んで
いた。面白そうだが買うのを控えていたのを図書館で見つけ、さっそく借りた。
  その「まえがき」の内容が良い!
≪ 「やはり、若い才能というのはあるもので、昔のいい本にもう一度出会う
 のも悪くないが、若いブリリアントな才能の持ち主と出会うことは嫉妬の対象
にこそなれ、なかなか賛嘆の対象にはならなかった。しかし、七十を過ぎて、
素直に、何でも、よいものはよい、と言いたくなった」 ・・・(略)
 『20歳の君へ』の中で、キリスト教の三位一体説を取り上げ、父なる神と、
子なる神と、精霊なる神が一体であるとはどういうことか、それに対する異論から、
最初の異端、アリウス派が生まれたという話をした。
イエス・キリスト=神」とする正統的な三位一体論に対して、歴史上、
異論を唱える教派が何度も出ては、異論とされてきたのである。現代においても、
アメリカで最も有力な教派(ユニテリアン)が同じ見解の下に集団を作っていて、
アリウス派の現代版と目されるということを指摘した。
「現代版三位一体論を考えるなら、今こそ、神学と物理学と哲学の三位一体論を
やるべきだと思う。それは、光とエネルギーと物質の三位一体論であり、これは
物理学の公式で書き表せば、E=mc2のアインシュタインの相対論と、E= hνの
プランク量子力学から導き出せる。これがこの本を書きながらたどり着いた
一つのことである。・・ 光とエネルギーと物質は、結局は同じものであり、
われわれ自身も、われわれを作ったものも、われわれが作り出してきたものも、
すべてこの三位一体説の中にあるのである。≫
▼ そもそも光とは? エネルギーとは? 物質とは何か?を知らなければ
 ならない。結局は同じものというが、それは何か?である。 猫ビルなどの
書棚の写真を見ていると、本という媒体という物質。そこに込められた著者の
エネルギー。光は情報・知識ということか。 あるいは、人間そのものも、
肉体が物質、エネルギーが行為、光は情報・知識になる。どれもこれも磨き
続けないと、劣化を始める。 問題は行き先の設定。それぞれ違ってくるが。
・・・・・・
4852,「事業人生を決心して45年」の語り直しー22
2014年06月27日(金)
  * 本店ビルの建替えへ
 そうこうするうちに、地元百貨店の二社が大手チェーンのニチイと、ヨーカ堂
傘下になっていた。そのニチイ傘下に入った隣地の百貨店と数軒の店舗の共同開発
ビル計画が立ち上がっていた。当地は、その四角にあり、要になるため、当然、
参加の打診があった。私が生まれ育った旧ビルも30年も経って寿命もきていた。 
私は当初、共同ビルに参加には賛成だったが、共同ビルの設計は当然、大型店に
都合よいレイアウト。即刻、参加取りやめになったが、この機会に新ビルを
建替えることになった。私には千葉・千城台ビル立上げの経験がある。
この設計過程と、ビル建設の二度目のチャレンジになった。設計会社は千葉と同じ
設計事務所と、担当を同じにした。30年前に、そこで、父が木造店舗から、
新ビルの立上げを、身近に見ていた幼児体験もあった。これに、千葉でのビルの
経験を加えての設計の立案、この建物は、その後の建物でのベストの傑作の設計。 
扇状の四つ角のビル。柱は最小に、ビル売却を前提において、テナントビルなどに
転用可能に、考え抜かれたレイアウトになっている。二階以上のフロアーと地下を
メインの1Fと分離できるテナントビルへの転用可能である。
この建替プロセスほど、人生で面白かったことはなかった。 父の魂が私に乗り
うつって建てたような建物。現在は予備校として稼動しているが、実兄が、通り
相場の3〜5割高で売却が出来た。その買った人物が、その後に取組んだホテル
創業のスタッフだった因縁があった。ニヶ月でコンビ解消をしたが・・その人も、
私から傑作作品と聞いていた 面白いものである。 10年後には、異種の
ブラックスワンの出現で・・? 話は戻るが、新規ビル建設で旧ビルを壊すことに
なったが、私の手で壊すのも大きな因縁。仮店舗への移動のため、閉店売出しで
一切を整理をした最終の夜、二階で全員で冷酒で乾杯。旧ビルへの御別れで、
飲みほした茶碗を一斉に床に叩き付けた。ところが、全ての茶碗が割れない。
長年の熱湯で強固になっていたため。茶碗にも年季が入っていることを教えられた。 
 ところで、敷地ギリギリの鉄筋ビルの解体を、どうするかに非常に興味があった。
何と各フロアの真中に5m程の穴を開け、上層から壊したコンクリートと鉄筋を
1Fに落とし、運び出す。5Fの後は、4,3,2Fと。
・・・・・・
4485, 怒らないって本当は恐い! ー2
2013年06月27日(木)
                 『怒りの作法』小川仁志 著
 * 日本人はなぜここまで怒らないのか
何故に日本人は怒らなくなったのか、その理由を幾つか取り上げている。
 ーその部分を抜粋ー
・ 三木清は『人生論ノート』の中で、「他の感情から比べ、否定的に
とらえられるのは、怒りが憎しみと混同している点にあるとしている。
三木は憎しみは負の感情しかないが、怒りはそれとは違う正のエネルギーを
秘めた感情。  したがって、まず怒りに課せられた誤解を解くことから始める
必要がある。感情とは内側から生じてくる一種のエネルギーであって、それを
うまく放出することによって、人間は人間らしくふるまえるのである。
・ なぜ怒りだけが抑圧されるかというと、そのイメージは、ほとんど常に
暴力的言動に結びついているため。怒っている人の原因を聞くと、理解が出来る。
しかし、その言動は否定することになる。互いの主観をみとめ、話し合い、
理解するのが人間たる由縁だが、暴言や暴力に頼り、他者から理解してもらう
ことを諦めてしまうため現代人は動物化しているといわれる。
・ 権力者は、怒る人間より従順な人間を好みます。自らの保身のためである。
長年かけて教育を始めとした啓蒙活動で人間の怒りを去勢し、従順な国民を作り
上げてきた。・・・ 怒りという正常な感覚の一部を奪われてしまった人間は、
他の感情ー喜と哀と楽も歪なものになっていく。笑えない子供、泣けない大人、
楽しめない人間。極端までに怒りを嫌悪する現代社会は、こうした「異常現象」
が顕著になっている。人間は、怒りそのものを抑圧されることによって、
喜怒哀楽という自然を失い、不自然な存在に歪められていく。
・「風土」論にみる日本人とは?といえば、 和辻哲郎の風土論がまっさきに
上げられる。彼は世界の気候をモンスーン型、砂漠型、牧場型の三つに分けた。
モンスーン型は、温暖湿潤なため温厚と同時に忍従的のため従順な人間になる。
これに対し砂漠型は、厳しい自然に抵抗するため攻撃的になる。また牧場型は、
自然を囲い込んで征服しようとするため、合理的に物事を考えるようになる。
日本はモンスーン型、アメリカと欧州は牧場型。砂漠型はアフリカやモンゴル。
中国はアジアに属するが服従しないという点では特殊。農村的なるものの
エートスは、共同体を重視するため近所と波風を立てないことが、求められる。
 あの人は、どう思うかということばかりが気になり、常に頭の中に、自分を
睥睨する他者の視線が紛れ込んでいる。 現在の日本の社会制度はほぼ農村
出身者によって作られたもの。たとえば、学校。あれは目立たないことを教え、
人と違う意見や行動を封じ込める場所。まさに教室という名の農村。
もう一つ、気候と関連するものに地形がある。 小さな島国の日本人は、
外部に対して、まず慌て動揺する。
・ 個人主義化が、歪んで怒れなくなったことも注目すべきである。
30年前の1982年頃は丁度個人主義が満開に達し、日本中が浮かれ出した。
思想界では、ポストモダンというバラバラの個人を前提とした考え方が隆盛を
極めていた。一緒に共通の夢「大きな物語」を追いかける時代は終わったと・・
 それ以降、個人主義が拍車をかけていった。 そして誰も怒らなくなった。
権利意識だけ高まった人を怒って面倒になるなら、自分の夢を追求した方が
ましだからです。
▼ 怒れなくなった若者、切れる老人が多くなったのは、正しい怒り方が
 出来ないからである。デフレ時代の恵まれない時代背景に、どう怒ってよいか、
ただ呆然として立ち竦み、怒りの沈殿が、個々の中で憎しみに変わろうと
している。そういえば、北朝鮮の女アナウンサーのコメントは常に怒った内容。
そして威嚇したもの。内向きの統制が目的のためもあるが、明らかに支離滅裂。
とはいえ、その対極にあるような日本も間違いなく変。
何のポチは怒りを悪と洗脳されたか。
・・・・・・
4111、閑話小題 ー民主党
2012年6月27日(水)
   * つれづれに
 民主党は一度、解党するしかない。欧州発の世界恐慌が迫っている中、
日本は数年限定の大連合を結集するしかない事態。欧州も刻一刻と危機が迫る。
国債と株式の暴落は、一度暴落が始まると、あとは歯止めが利かなくなる。
その時が世界恐慌である。その影響を一番受けるのが弱体化している日本になる。 
その上、アメリカも中国も、非常に危険な事態である。その結果、際どい金融
政策もありえる。それを隠すために、戦争を中東で仕掛けてくる可能性が強い。
イスラエルによるイラン攻撃か、シリア攻撃か、北朝鮮の暴発にみせかけた
挑発か、中国の内乱も十分考えられる。80年前の世界恐慌は第二次大戦で、
それまでの世界の仕組みを叩壊し、その再建を新たなエネルギーとして利用した。 
ソ連と、共産中国の台頭、そして欧米の西側世界の制覇である。今度の、
それは、新資本主義中国と、インドの台頭になる。 要は、資源である。
その先導は電気自動車と、新エネルギーと、食料の確保。原発は危険としても
残すだろう。想像を絶した世界の混乱と、創造に向けての動きが始まった。
私も不摂生のため、長くて十年。 混乱の中で新しい創造の芽を見ることが
できるかどうか。スマートフォンタブレットPCが、更に時代を大きく
動かすことになる。
   * 民主党の分裂茶番劇  (上記の文を書いて気づいたこと)
ー 民主党の分裂劇は要するに、こういうことだろう。
【 反自民党連合の民主党が政権を取ったが、政索公約はを殆んど空約束に
 終わった。このままでは自民党か、維新の会とかいう関西系弁護士の新興勢力
に取ってかわってしまう。近々、総選挙になれば惨敗は明らか。特に、小沢
チルドレンは、殆ど落選する。ならば、原発再開反対、消費税増税反対を公約
に掲げ、民主党の隠れ分党をし、出来れば過半数か、三分の二を残したい。
さあ、芝居の始まり。恐慌と大災害の中では消費税の増税など当り前のこと。
その前のすべき国家的リストラなど、この国の体質では無理なのは自明のこと。
宗主国アメリカの間接占領を再びしてもらわなけば不可能なのが現実。
自民党だけには、二度と権力を与えてはならない。】が、筋立てである。 
政治はマツリゴトである。国民全体のレベル以上の政策は無理ということ。

・・・・・・
5947,閑話小題 〜「家、ついて行ってイイですか?」ー4 宇宙人の時代?
2017年06月27日(火)
  * 宇宙人の住むシェアハウス
 私の好きな日曜日午後の番組、<自宅について行っていいですか>の、
慶応の学生の自宅が面白かった。
・ある学生が主体になって一軒家を借り上げ、シェアハウスにして、
そこに10数人、一部屋に2〜3人と住んでいる。22歳の慶応大学生は
二段ベットの下に、彼女と寝ていて、その上に男の学生が寝ている。部屋の隅
には、虫が数千匹と、蛇とトカゲと、ベランダに鶏を飼っている。着るものと
いえば短パンに、半袖のTシャツのみ。虫は食べるのも好きで、蛇、トカゲの餌
にもなる。常識人からしたら、この学生は、奇人変人もいいところだが、これは
人間世界の話。生き物レベルに落とせば、これはこれで納得?これも我々(私)
は宇宙からの地球への来訪者という視点を得たから。その彼女は、ネットで、
この人物の生き方を知り、転がり込んで同居をしている。 両親以外に、彼の
生き方を肯定する三人目という。現代版雑居房というところか。野蛮のどこが
悪いか?の根本的問いかけを、生き方で示しているような。独り唸ってしまった。
・もう一つが、「三人姉妹」というスナックの家族。ママと娘2人と開いている
家族の部屋からの実況。この部屋にレギュラーのタレントが入り込んで中継を
する企画。もちろん、毎週、違って、これもまた型破りで面白い。何れの家にも
人生がギュッと詰まった感がある。家内が、『都会の人には、それぞれの人生が
詰まっているのね!』とあきれ顔で言うので、『もし、東京駅で、同級会の後、
泥酔してフラフラして、ディレクターに声をかけられ、最終新幹線で仮に帰って、
ここで人生を語れば、決して他の登場人物に遜色ないはず。』と返答すると、
妙に納得。私も宇宙からの客?のためか。TVを買い替えてから、臨場感が、
ディープになったため、毎日がエキサイティング。 特にユーチュブが。

・・・・・・
5934、閑話小題 〜「家、ついて行ってイイですか?」 ー3 初老男の夢
2017年06月14日(水)
   * 初老男の夢
 先日、録画していた「家、ついて行ってイイですか? スペシャル」
を見たが、どれも面白いディープな内容。 そういえば1〜2年前、ここで
テーマとして取上げ、書いたはずと、ネット内検索をすると、やはりあった。
我ながら、真面目な視線に驚いている。 
 スペシャルの<アパート室内、ゴミ屋敷>、銭湯から出てきた初老の男の
「切なさ」が直に伝わってきた。 室内のゴミの一つずつが、本人にとって
意味(価値)があるという。
「自分の描いた絵画と花を共に売るのが夢だったが、両親の介護に追われ
せざるを得なかったため、夢は叶わなかった。周囲に「外で働くのは大変だ」
と言われたが、両親の介護は並大抵でなかった。父親からは、介護の専念は
立派な仕事… 」と言われていた。そして見送ったが現在、天涯孤独? 
「この部屋にあるものは、私にとって、どれもこれも価値もの。ビールの空缶
の絵もよくみると、素晴らしいデザイン。絵の参考になる素材になるため捨て
られない。」と。 「花屋といっても、リアカーに生花を積んで、行商する
もので、そこに、自分の描いた絵画を乗せ、一本200円の花でも、私の絵画が
気に入って共々1000円を払ってもらえれば…」と、何ともいじらしい夢。 
ここで16年以上、書き続けてきたテーマ日記も、この部屋のお宝に比べると、
遥かに劣る?のでは? どんな仕事より、人生を犠牲にした「両親の介護」と、
「見送り」に勝る仕事は無い。 家内に、「あなたも『私の家』から追い出さ
れると、アパートの一室で、こんなゴミまみれになるのよ!」。「あんなの、
何もしない言い訳に過ぎない」と切って捨てる。 これでも、20数年前に、
我家の母親の認知症介護を5年半、一家総がかりでしていた経験がある。
 住人の人生を支えてきたのは、小さな夢と、両親を介護をし、見送った自負
と愛の残像である。
―――ー
2016/09/01
「家、ついて行ってイイですか?」 ー2
   * ぬいぐるみに話かける男
 ときどき見る番組、「家、ついて行ってイイですか?」だが、偶然、
見るほうが多い。そこでは人生の多様性と奥深さを見ることが出来る。
 先日みた、「ぬいぐるみ」に話しかける青年が印象に残った。そこで、
「家、ついて行ってイイですか?」「ぬいぐるみ」と検索したところ、違う
人がネット上で、「ぬいぐるみ依存の自分は変か?」の問いかけがあった。
「なりすまし」? それともTVに出た人とは関係ないかどうかは不明。
都会には、地方出身の孤独な群集が多い彼らは過去を引きずり、面白く、哀く、
ほろ苦く、温かく、複雑な人生劇場を生きている。〜まずは問いかけ〜
≪ 20代後半の男。
 家に3歳くらいのときに買ってもらった手の平サイズの子猫のぬいぐるみが
あります。名前もあります。小さい頃は肌身離さず持っていて、さすがに年齢を
重ねるにつれて肌身離さず持つことはなくなりましたが、捨てることは出来ずに
今も大事においてあります。さすがに20数年持ってるとボロボロになって背中
とか綿が丸見え状態で全身の毛も半分くらい抜けています。汚くなってるので
洗濯したいけど洗濯したら多分頭と体ちぎれる可能性あるので、もう出来ない。
そんな子猫のぬいぐるみですが、学生時代はあまり置いてある場所から出したり
することもなかったんですが、社会人になってからたまに出してきて撫でたり、
話しかけたりしています。ただ、毎日じゃなくて3日に1回のこともあれば、
1週間に1回、1カ月に数回の時もあるし、忙しいときは1ヶ月全く触らない
こともあります。 でも、ここ最近触ったり撫でたりしていると癒されるし、
昔と違った感じでまたものすごくかわいいと思うようになっています。
他の「ぬいぐるみ」は別に欲しくもなんともないんですが、この「ぬいぐるみ」
だけは特別というか愛着がすごくあるんです。小さいころに持ってたぬいぐるみ
もこれだけです。他人から見たらただの汚いボロボロのぬいぐるみですが、僕に
とっては小さいころから一緒に暮らしてきたので家族みたいな感じです。
捨てろと言われても絶対に捨てることは出来ません。
 将来的に一人暮らしもしたいと思っていてその時には連れていくと思います。
ただ、客観的に見るといくら家の中でプライベートな空間とはいえ、かわいいと
思いつつ20後半にもなってぬいぐるみ撫でたりしているのはちょっとまずいん
じゃ・・て考えたりもしてしまいます。いい年した男がぬいぐるみを可愛がって
いるて、精神的に子供というか・・ でも、止められません。 いい年して
ぬいぐるみを持っている、可愛がっている男性をどう思いますか?
キモイというかドン引きて感じですか?男女問わずよろしくお願い致します。≫
▼ 青年がぬいぐるみに語りかける実演を見て、「大の男が気持ちが悪い!」
 とも思わず、自然に受入れることが出来たのは、この随想日記が、ヌイグルミ
に近い存在と思えたため? 親元を離れ、大都会で暮らす孤独は、慣れるまでは
本当に辛く侘しいもの。しかし、青年期に親元から離れ自立することは、人生の
重要な必要条件になる。だから、地元から上京した時は、同郷の友人より、都会
で新たな友人を見つけ、新たな自分をつくるチャンスである。
 私が以前に書いたはずの、「家、ついて行ってイイですか?」をブログ内検索
をすると、以下のようにあった。 読返してみて、「いま、ここ、わたし」は、
垂直に立って、現在と、過去と、未来にループして、多くの時空を飛びまわる
ことが出来るということに気づいた。だからこそ、止められない。何度も経験
することは、過去の文章に、「あなたは誰?」と見知らぬ誰かを実感する。
「いま、ここ、わたし」が、それぞれの場面に吸い込まれているため。
――――
2016/04/12
「家、ついて行ってイイですか?」 ー1
   * 最近のTVは、実に面白いのが多い。
 その時どきのウェーブがあるが、最近のTVは、面白いのが多い。
『Youは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』『世界街歩き』
火野正平 こころ旅』など、軽い目線で、街や村の道路で声をかけたり、
街歩きをする番組などである。チョッとした旅行をしたいが、面倒だったり、
通りすがりの人の私生活や人生を生(なま)で覗いてみたい気持ちを代行
して、ズカズカと入っていく面白さは格別。
 『家、ついて行ってイイですか? 』を検索すると、以下の内容説明があった。
< 終電を逃した人に「タクシー代を出すので家について行ってイイですか?」
と声をかけ、家を見せてもらいインタビューをおこなう。 深夜、急に訪れる
片づけられていない素のお宅は、その人の人生ドラマが 散りばめられた宝箱。
そして誰しもが、一見フツーでも 、ぜんぜんフツーじゃない 人生ドラマを
持っている! そんな素敵な市井の方々の人生譚を覗いていきます。>
 昨日見たキャバクラ嬢や、美容師の変態ギャルのキャラクターと実態に、
お笑い5人のスタッフが、呆然と声を失う。最近、見始めたばかりなので、
過去分を動画のYoutubeで見ると、あるある面白い人生が。
 『YOUは何しに日本へ?』の検索には、
< 空港に居合わせた外国人(永住・帰化した人物なども含む)に
「YOUは何しに日本へ?(Why did you come to Japan?)」と問いかけその返答
の様子や、気になる返答をした人に密着取材を依頼し来日した目的を果たす様子
を放送する。番組内では性別・年齢問わず名前ではなく外国人はすべて"YOU"
(複数ではYOUたち)と呼称するが、密着時には混同を避ける意味もあり個人名
も使われる。基本的には半日から数日間の密着であり放送も一度限りだが、
長期の旅行や研修に密着する場合、放送回をまたいだり、しばらくしてから
後日談が放送されたりするケースがある。基本的に密着時はYOUの日程に合わ
せて行動するため、出先の店舗や施設ではその場で撮影交渉を行うことが
ほとんど。> 
 それぞれの分霊に、これまで生きてきた触媒が取囲んで自分を形成している
姿が浮き上がる。死ねば、その分霊ともども消滅する。その分霊は、これまで
も、今後に、人類が存続する限り浮かび上がってくる。人生は、その触媒の
質量で形成されるが、そこには両親の格差で、大きく左右されるが、可能な
限り、そこからアップスケールし続けるかどうかもある。その触媒で、一番、
手軽なのが、書籍と、TV、友人、ネットなどがあるが、自然との触合いも
欠かすことが出来ない。情報化の時代、「閑」と少々のお金こそ財産になる。