* 宇宙人の住むシェアハウス
 私の好きな日曜日午後の番組、<自宅について行っていいですか>の、
慶応の学生の自宅が面白かった。
・ある学生が主体になって一軒家を借り上げ、シェアハウスにして、
そこに10数人、一部屋に2〜3人と住んでいる。22歳の慶応大学生は
二段ベットの下に、彼女と寝ていて、その上に男の学生が寝ている。部屋の隅
には、虫が数千匹と、蛇とトカゲと、ベランダに鶏を飼っている。着るものと
いえば短パンに、半袖のTシャツのみ。虫は食べるのも好きで、蛇、トカゲの餌
にもなる。常識人からしたら、この学生は、奇人変人もいいところだが、これは
人間世界の話。生き物レベルに落とせば、これはこれで納得?これも我々(私)
は宇宙からの地球への来訪者という視点を得たから。その彼女は、ネットで、
この人物の生き方を知り、転がり込んで同居をしている。 両親以外に、彼の
生き方を肯定する三人目という。現代版雑居房というところか。野蛮のどこが
悪いか?の根本的問いかけを、生き方で示しているような。独り唸ってしまった。
・もう一つが、「三人姉妹」というスナックの家族。ママと娘2人と開いている
家族の部屋からの実況。この部屋にレギュラーのタレントが入り込んで中継を
する企画。もちろん、毎週、違って、これもまた型破りで面白い。何れの家にも
人生がギュッと詰まった感がある。家内が、『都会の人には、それぞれの人生が
詰まっているのね!』とあきれ顔で言うので、『もし、東京駅で、同級会の後、
泥酔してフラフラして、ディレクターに声をかけられ、最終新幹線で仮に帰って、
ここで人生を語れば、決して他の登場人物に遜色ないはず。』と返答すると、
妙に納得。私も宇宙からの客?のためか。TVを買い替えてから、臨場感が、
ディープになったため、毎日がエキサイティング。 特にユーチュブが。

・・・・・・
5934、閑話小題 〜「家、ついて行ってイイですか?」 ー3 初老男の夢
2017年06月14日(水)
   * 初老男の夢
 先日、録画していた「家、ついて行ってイイですか? スペシャル」
を見たが、どれも面白いディープな内容。 そういえば1〜2年前、ここで
テーマとして取上げ、書いたはずと、ネット内検索をすると、やはりあった。
我ながら、真面目な視線に驚いている。 
 スペシャルの<アパート室内、ゴミ屋敷>、銭湯から出てきた初老の男の
「切なさ」が直に伝わってきた。 室内のゴミの一つずつが、本人にとって
意味(価値)があるという。
「自分の描いた絵画と花を共に売るのが夢だったが、両親の介護に追われ
せざるを得なかったため、夢は叶わなかった。周囲に「外で働くのは大変だ」
と言われたが、両親の介護は並大抵でなかった。父親からは、介護の専念は
立派な仕事… 」と言われていた。そして見送ったが現在、天涯孤独? 
「この部屋にあるものは、私にとって、どれもこれも価値もの。ビールの空缶
の絵もよくみると、素晴らしいデザイン。絵の参考になる素材になるため捨て
られない。」と。 「花屋といっても、リアカーに生花を積んで、行商する
もので、そこに、自分の描いた絵画を乗せ、一本200円の花でも、私の絵画が
気に入って共々1000円を払ってもらえれば…」と、何ともいじらしい夢。 
ここで16年以上、書き続けてきたテーマ日記も、この部屋のお宝に比べると、
遥かに劣る?のでは? どんな仕事より、人生を犠牲にした「両親の介護」と、
「見送り」に勝る仕事は無い。 家内に、「あなたも『私の家』から追い出さ
れると、アパートの一室で、こんなゴミまみれになるのよ!」。「あんなの、
何もしない言い訳に過ぎない」と切って捨てる。 これでも、20数年前に、
我家の母親の認知症介護を5年半、一家総がかりでしていた経験がある。
 住人の人生を支えてきたのは、小さな夢と、両親を介護をし、見送った自負
と愛の残像である。
―――ー
2016/09/01
「家、ついて行ってイイですか?」 ー2
   * ぬいぐるみに話かける男
 ときどき見る番組、「家、ついて行ってイイですか?」だが、偶然、
見るほうが多い。そこでは人生の多様性と奥深さを見ることが出来る。
 先日みた、「ぬいぐるみ」に話しかける青年が印象に残った。そこで、
「家、ついて行ってイイですか?」「ぬいぐるみ」と検索したところ、違う
人がネット上で、「ぬいぐるみ依存の自分は変か?」の問いかけがあった。
「なりすまし」? それともTVに出た人とは関係ないかどうかは不明。
都会には、地方出身の孤独な群集が多い彼らは過去を引きずり、面白く、哀く、
ほろ苦く、温かく、複雑な人生劇場を生きている。〜まずは問いかけ〜
≪ 20代後半の男。
 家に3歳くらいのときに買ってもらった手の平サイズの子猫のぬいぐるみが
あります。名前もあります。小さい頃は肌身離さず持っていて、さすがに年齢を
重ねるにつれて肌身離さず持つことはなくなりましたが、捨てることは出来ずに
今も大事においてあります。さすがに20数年持ってるとボロボロになって背中
とか綿が丸見え状態で全身の毛も半分くらい抜けています。汚くなってるので
洗濯したいけど洗濯したら多分頭と体ちぎれる可能性あるので、もう出来ない。
そんな子猫のぬいぐるみですが、学生時代はあまり置いてある場所から出したり
することもなかったんですが、社会人になってからたまに出してきて撫でたり、
話しかけたりしています。ただ、毎日じゃなくて3日に1回のこともあれば、
1週間に1回、1カ月に数回の時もあるし、忙しいときは1ヶ月全く触らない
こともあります。 でも、ここ最近触ったり撫でたりしていると癒されるし、
昔と違った感じでまたものすごくかわいいと思うようになっています。
他の「ぬいぐるみ」は別に欲しくもなんともないんですが、この「ぬいぐるみ」
だけは特別というか愛着がすごくあるんです。小さいころに持ってたぬいぐるみ
もこれだけです。他人から見たらただの汚いボロボロのぬいぐるみですが、僕に
とっては小さいころから一緒に暮らしてきたので家族みたいな感じです。
捨てろと言われても絶対に捨てることは出来ません。
 将来的に一人暮らしもしたいと思っていてその時には連れていくと思います。
ただ、客観的に見るといくら家の中でプライベートな空間とはいえ、かわいいと
思いつつ20後半にもなってぬいぐるみ撫でたりしているのはちょっとまずいん
じゃ・・て考えたりもしてしまいます。いい年した男がぬいぐるみを可愛がって
いるて、精神的に子供というか・・ でも、止められません。 いい年して
ぬいぐるみを持っている、可愛がっている男性をどう思いますか?
キモイというかドン引きて感じですか?男女問わずよろしくお願い致します。≫
▼ 青年がぬいぐるみに語りかける実演を見て、「大の男が気持ちが悪い!」
 とも思わず、自然に受入れることが出来たのは、この随想日記が、ヌイグルミ
に近い存在と思えたため? 親元を離れ、大都会で暮らす孤独は、慣れるまでは
本当に辛く侘しいもの。しかし、青年期に親元から離れ自立することは、人生の
重要な必要条件になる。だから、地元から上京した時は、同郷の友人より、都会
で新たな友人を見つけ、新たな自分をつくるチャンスである。
 私が以前に書いたはずの、「家、ついて行ってイイですか?」をブログ内検索
をすると、以下のようにあった。 読返してみて、「いま、ここ、わたし」は、
垂直に立って、現在と、過去と、未来にループして、多くの時空を飛びまわる
ことが出来るということに気づいた。だからこそ、止められない。何度も経験
することは、過去の文章に、「あなたは誰?」と見知らぬ誰かを実感する。
「いま、ここ、わたし」が、それぞれの場面に吸い込まれているため。
――――
2016/04/12
「家、ついて行ってイイですか?」 ー1
   * 最近のTVは、実に面白いのが多い。
 その時どきのウェーブがあるが、最近のTVは、面白いのが多い。
『Youは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』『世界街歩き』
火野正平 こころ旅』など、軽い目線で、街や村の道路で声をかけたり、
街歩きをする番組などである。チョッとした旅行をしたいが、面倒だったり、
通りすがりの人の私生活や人生を生(なま)で覗いてみたい気持ちを代行
して、ズカズカと入っていく面白さは格別。
 『家、ついて行ってイイですか? 』を検索すると、以下の内容説明があった。
< 終電を逃した人に「タクシー代を出すので家について行ってイイですか?」
と声をかけ、家を見せてもらいインタビューをおこなう。 深夜、急に訪れる
片づけられていない素のお宅は、その人の人生ドラマが 散りばめられた宝箱。
そして誰しもが、一見フツーでも 、ぜんぜんフツーじゃない 人生ドラマを
持っている! そんな素敵な市井の方々の人生譚を覗いていきます。>
 昨日見たキャバクラ嬢や、美容師の変態ギャルのキャラクターと実態に、
お笑い5人のスタッフが、呆然と声を失う。最近、見始めたばかりなので、
過去分を動画のYoutubeで見ると、あるある面白い人生が。
 『YOUは何しに日本へ?』の検索には、
< 空港に居合わせた外国人(永住・帰化した人物なども含む)に
「YOUは何しに日本へ?(Why did you come to Japan?)」と問いかけその返答
の様子や、気になる返答をした人に密着取材を依頼し来日した目的を果たす様子
を放送する。番組内では性別・年齢問わず名前ではなく外国人はすべて"YOU"
(複数ではYOUたち)と呼称するが、密着時には混同を避ける意味もあり個人名
も使われる。基本的には半日から数日間の密着であり放送も一度限りだが、
長期の旅行や研修に密着する場合、放送回をまたいだり、しばらくしてから
後日談が放送されたりするケースがある。基本的に密着時はYOUの日程に合わ
せて行動するため、出先の店舗や施設ではその場で撮影交渉を行うことが
ほとんど。> 
 それぞれの分霊に、これまで生きてきた触媒が取囲んで自分を形成している
姿が浮き上がる。死ねば、その分霊ともども消滅する。その分霊は、これまで
も、今後に、人類が存続する限り浮かび上がってくる。人生は、その触媒の
質量で形成されるが、そこには両親の格差で、大きく左右されるが、可能な
限り、そこからアップスケールし続けるかどうかもある。その触媒で、一番、
手軽なのが、書籍と、TV、友人、ネットなどがあるが、自然との触合いも
欠かすことが出来ない。情報化の時代、「閑」と少々のお金こそ財産になる。