『美人の正体』〜越智啓太著 
   * 玉の輿の3つのコース
 私が知る限り、玉の輿に乗ったハッピーエンドは現実には少ない。
同格のつり合いのとれた相手と結婚するのが一般的である。男は容貌で相手
を決めるが、女は経済的能力が選考基準になる。女性にとって、結婚は一度
限りの玉の輿に乗るための機会。 そのためドライにエネルギーを集中する。
 半世紀前の学生時代に欧州旅行をしたが、海外旅行者は20万人。当然、
かなり裕福な家庭の人たち。彼らを見ていると、同格以上でない限り、眼中
にはない。成るほど、シビアである! この世界には、美貌ゆえの玉の輿の
シンデレラは殆ど存在してなかった。 〜その辺りから抜粋〜 
 ≪ 大規模な調査の結果の〔玉の輿」についての結論は、
・まさに「玉の輿仮説」で容姿なためにお金持ちに見初められるというコト。
・2番目は、「同類リッチ婚仮説」でもともとお金持ちだった人同士が結婚する。
・3番目は「糟糠の妻仮説」で、下積み時代から苦労を共に生きてきた2人が
 最終的に富裕層になるというルートです。
彼らは実際のお金持ち妻を調査し、その結婚に至る経緯などを検討した結果、
実際には「玉の輿」型の結婚はほとんどないということを明らかにしました。
 結婚前に「芸能人、モデル、スチュワーデス、コンパニオンなどの」玉の輿に
乗れそうな美貌を売りものにする職業に就いていた人はわずか1・9%で、しかも
その全員が自分の容姿について「容姿は良かった」と思っていませんでした。
華やかな美人がその美貌ゆえに「玉の輿」に乗ったケースは存在しなかった。 
中流階級以上でとくに母親が教育熱心な家庭に育ち、自らも社会で経験を積み
キャリアウーマンとなった女性が、仕事の中で、将来富裕層になる優秀な夫か、
あるいはすでに経済的基盤を両親から受け継いでいる夫と出会うという
「キャリア妻」型が現代の玉の輿レ婚であるといいます。つまり、現代の
日本では、美貌による玉の輿は困難であるけれども、「知性と勤勉」による
玉の輿は可能であるというのです。 ≫
▼ 中学校の同期会が、二年連続、開かれたが、そこでのシンデレラは殆ど、
 見かけられなかった。中学校は選別前であるため、その機会が多々あっても、
進学につれ出会う人が、自分のレベルに合ってくるため、最終学歴が同レベル
になってしまう。女性にはシンデレラコンプレックスがあるが、これは冷静な
動物としての鋭敏な勘のなせる業。食いつかれた男という小魚は田にすむ
タガメに抱きつかれ、一生、その養分を吸いつかれ人生を終わる。タガメは、
いかに吸いがいの良さそうなのを探す。女は2/3、男は1/2、これで決まって
しまう。「逆さま玉の輿」というのもあるが、能力のない男には「私に人生が
あったの?」という悲惨の人生が待つ。人生は、その節目ごとの判断と決断で
出来ている。だから、面白いが、シリアスである。

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5246,他諺の空似 〜ことわざ人類学 〜③
2015年07月26日(日)
            『他諺の空似 〜ことわざ人類学』米原万理著
   * 馬鹿と鋏は使いよう
 馬鹿と鋏の、馬鹿を当時のブッシュ大統領として槍玉に上げている。
9・11テロも、何か不思議な奇妙な事実が次々と出てきた。日本に居ても、
ブッシュの何?は見て取れた。改めてブッシュを考えると、恐ろしい限り。
無能について、他人をとやかくいう資格はないが、自覚はしている。
軍産複合体』というシンジケートがアメリカには存在し、政治をコントロール
している。それが馬鹿を、次は黒を、そして、その次は女を大統領に据えて、
強力な指令を出す。  〜その辺りから
≪「馬鹿と鋏は使いよう」もまた、ものを気楽にポイ捨てしたり、人をリストラ
 したりすることを戒め、資源の有効活用を説く諺で、実に普遍的な真実を言い
当てているのだが、今のところ、日本以外の地域に類諺を探し当てられず。
もっとも、諺化していないからといって、切れない刃物や無能な者を使い方
次第で役立てる精神や試みまで皆無というわけではない。
 たとえば、2000年のアメリカ大統領選は、モニカ・ルインスキースキャンダル
のおかげで共和党には絶好のチャンスが訪れ、ここで強力な候補を立てれば圧勝
楽勝だったというのに、なぜよりによってブッシュ・ジュニアのような、政治、
経済、法律、外交のどれをとっても無能な候補を立てたのか、私にとっては
長いあいだ大きな謎だった。 (その無残な履歴とは)
・二〇代と三〇代に飲酒運転で逮捕歴があり(妻のローラも十七歳のとき飲酒
運転で級友をひき殺している)、
・名門工ール大には金と権力を持つパパのコネで潜り込み、勉強せずに遊び
惚けていてコカイン吸引で有罪判決を受けたという疑惑のどら息子。
・大学卒業後も酒びたりの自堕落な生活を送り、ベトナム戦争中もパパのコネ
ベトナム行きを免れ、
・パパの全面支援のもと下院議員選挙に立候補したものの落選、またまた
パパの人脈を頼りに石油ビジネスを手がけるも二回も会社を倒産させ、その尻
ぬぐいもパパの息のかかった銀行や同業他社にしてもらったという、何一つ自分
の失敗の責任をとったことのない男。
・さすがのパパも息子にはまともなビジネスは無理と悟り、大リーグ球団
テキサス・レンジャーズの株を買い取って共同経営者に据えた。
四〇歳になるまで、金と権力を持った身内のコネに頼りきりで仕事らしい
仕事をしたことがない、まさに金さえあれば馬鹿も旦那を地でいく男。
テキサス州知事になってからも、知事としての霧に無関心で、政策の勉強を
嫌いだと公言し、「これほどまでに政策や国家運営にうとい人物が、州知事
もとより、なぜ、よりによって大統領の座に就きたいと思っているのか」と
周囲に不思議がられている。「なぜ読み書きしゃべる能力が小学生レベルの、
知性も才能も勤勉も努力も欠如した男を」と。
石油価格を牛耳ることで、世界経済に対する覇権を維持し続けたいにとって、
お馬鹿なブッシュが理想的大統領である理由である。
なぜブッシュでなくてはならなかったか、そして、彼が馬鹿であるからこそ、
共和党とそのバックにいる軍産複合体には都合が良かったということ。≫
▼ 日本というアメリカのポチの飼主が、この程度だが、後ろには『軍産複合体
 という得体の知れないシンジケートが複雑に背景として存在する。小沢一郎が、
過って『首相とシャッポは軽いほうが良い』と口を滑らしたことがあったが・・
娑婆は、馬鹿でなければ出来ないことがある。それが政治というもの!創業もか!
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4881,閑話小題 ーエコ葬〜フリーズドライ
2014年07月26日(土)
   * エコ葬儀、フリーズドライ
日本では大方が火葬だが、遺体を凍らせる「フリーズドライ葬」が、エコ葬儀と
して注目を集めている。そこでネット検索をしたところ、以下の内容が出てきた。
≪ これを開発したのは、スウェーデン生物学者のSusanne Wiigh-Masak氏。
 科学教室などでも良く使われる液体窒素は、いろいろなものを瞬時に凍らせる
ことで知られています。例えば凍らせたバラの花を手で砕いた映像をなどを見た
ことがあるが、あのようにフリーズドライ葬は、この液体窒素を使用し遺体を
マイナス18℃で乾燥凍結した後に砕いて細かくする。そして水銀などの重金属を
取り除いてから、でんぷんを主材料にする生分解性の容器にいれて埋葬するもの。
原理としてはフリーズドライの食品を作るのと同じ。埋葬した遺体は時間をかけて
土の中で分解し、植物などに栄養を与えてくれることにもつながる。
死んだら皆土に還る…が本当の意味で実現できそうです。まだ、いくつかクリア
しないといけない課題はあるが、この方法を「プロメッション(promession)」
と呼び、費用は約290ユーロ。大よそ4万円。韓国でも本格導入を計画。 ≫ 
▼ 重油で焼かれるイメージは、何か良くないが、乾燥冷凍後に砕かれ土の
 中で分解されるなら?これなら庭の木の下に埋めることも可能? 特に、
災害時に手軽にトラクターにコンパクトな乾燥冷凍機を持ち込めば、処理が
スムースにいく? どちらと問われれば、私はフリーズドライを選ぶが、所詮は
死んでしまえばゴミ。 先日、スーパーで果物を乾燥させたチップスを買って
サクサク食べた・・ あれ。
 ところで以前、イタリアのドキュメントで、マフィアが殺した遺体を処理する
「硫酸入りプール」の存在をレポート。何か、寒々とした後味の悪い内容だった。 
やはり重油で1時間かけ、焼いてもらう火葬が良い?そういえば中国で、遺体
捨場に着の身着のままで捨てられた遺体を映し出すTVレポートを見た。 
それも前にレポートされていた本人の映像が映し出された後に、凍りついた遺体。 
ところで、フリーズドライをセメンに混ぜた墓は? 生々しい?
 位牌程度なら? ・・お後が宜しいようで! 
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4514,スポーツ自転車の勧め! ー1
2013年07月26日(金)
   * スポーツ自転車入門   「自転車で痩せた人」高千穂 遙 (著)
 私のは、電動のマウンテンバイク。値段は5万9800だが、これが大当たり!
それまで30年近くのウォーキングの習慣があった為、それを自転車に切替えた
のでスンナリいった。早朝の一時間が、自分へのプレゼントと思えるほど。
   まず ー内容(アマゾンより)ー
50歳の春、肥満体型と高脂血症、高血圧を改善するために手にしたのは、
スポーツ自転車だった。わずか2年で24キロの減量を成し遂げ、体脂肪率は24%
から10%以下に。 明るく楽しく、そして激しく愛車に乗りまくる日々を活写する
とともに、ダイエット成功の秘訣をすべて公開する。
 〜入門書としても最適な本である。主観で、まとめると、こういうこと。
≪ 自転車には、ママチャリとスポーツタイプに、まず分けられる。そして、
 スポーツタイプには、ロードバイク、マウンテンバイクがあり、最近では、
この二つをミックス(=クロス)したクロスバイクが現れてきた。これに
折畳みが出来るフォルディングバイクと、車輪の小さなミニベロがある。
それと色々な競技を楽しむBMXがある。 著者は健康不足を医師に指摘され、
考えあぐねた上にスポーツ自転車を思いつき、クロスバイクを2002年2月から
乗り始めた。しかし暫くして、物足りなさを感じて特別仕様のスポルティーフ
の自転車をつくる。 その後、気がついたのが、ツールドフランスなどで見る
「純競技用のマシンのTREK5500」。これを買ったのが正解で、人生のパートナー
になってしまった。これを買って決めたことが、「毎日乗ること」。 
値段が高いため、一度乗ると、自転車から離れることが出来ない。
公衆トイレなら中に持ち込む。盗まれる危険が高いからだ。そして2年で、
20キロ、体重の10%以上の減量に成功した。そして一年後、更に10%、58キロ
まで体重が減った。定例走行距離が64キロになっていた。
「自転車はすごい。自転車はいい。自転車は楽しい。」と、断言する。 
定年退職をむかえ、体力に自信のない人、健康に不安な人、無趣味の人、
時間を持て余している人、一日中ボッとしている人にお勧め。型はスポーツ車
出来ればロードタイプがいい。 自転車と思うと目が飛び出るほど高いが、
自動車、オートバイからすれば安い。その価格で、F1クラスのスーパー
レーシングマシンが手に入るのである。こんなことは自転車以外、絶対にない。
〈暇を持て余し、不健康この上ない諸君。 スポーツ自転車を買おう。
買って、毎日数十キロ(20〜50キロ)走ろう。そうすれば体重脂肪率10%
以下は、決して夢でない・・・〉 ≫ 
▼ これは自転車入門書。著者にとっての効用の一つが肥満と血圧の改善。
 ここには書いてないが、自転車で自然の中を汗をかきながら走って見える
景色と爽快感は何もの代え難い。 実際に4年近く信濃川にかかる二つの大橋と
両側の土手を自転車で一周しているので、よく分かる。 年齢が年齢なので
電動アシストだが・・ 著者のように毎日60kmの走行ができれば25kg痩せること
が出来るかもしれないが、普通の人では無理。とにもかくにも、走りまくること。
一度走り出せば、必ず病みつきになる、これは! これを読んだ御陰で、
早朝に行き交う自転車の種類とマニアのレベルが少し見えてきた。 
そして自分のレベルもである。ママチャリでノンビリと走っている人から
レーシングマシーンに乗っている人まで、何組も出会う。そこに電動アシスト
のマウンテンバイク。ママチャリレベルである。一昨日、昼間、20万以上も
する折畳み自転車を乗っているのを見かけた。
それも、この本を読んでなければ分からないこと。
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4140, スポーツジムの景色 ー2
2012年07月26日(木)
 去年の同月同日にスポーツジムについて書いていたので、その一年後の感想
を書いてみる。所用で市外に出てた以外に、気が進まないとかで休んだことは
一度も無い。露骨な卑しい?視線を感じて、何度も止めようと思ったことが
あったが、「とにかく一年」と思っているうちに何とも感じなくなっていた。
その後、各種のエアロビックスのプログラム全てに参加してみたが、三月から
のスローヨガに週二回だけに参加している。(勘違いで一回休んだ以外は全勤)
それと円座に置かれた6台のマシーンと、交互に置かれたステップ台を、
インストラクターの掛け声で12人が参加するイージーライン(30分)を
連続二回と、ウォーキングマシーン(20〜30分)が私の日課
滞在時間は平均二時間である。16ヶ月になるが、40年、50年以上の
足腰の関節の硬化が徐々に解れてきた実感がする。しかし「養生に預金無し」で、
続けるからこそ価値がある。とにかく雰囲気が明るいのが気に入っている。 
早朝4時過ぎから13時過ぎまでが午前の部で、午後の部は13時過ぎの
スポーツジムから21時に就寝するまで。 その意味で、日課として大きな
位置を占めている。顔見知りになっても軽く会釈するだけ、個人的会話はゼロ。
ただ独り黙々とコースをこなして帰ってくる。この一年で変化したことは、
午前中から午後になったこと。会員は老若男女、幅広い。それらの人が毎日、
同じプログラムに参加する。4〜11月までは一日三時間の運動量は健康に
とって、このうえない。金・日・祭日は、休日と契約規定で参加出来ないため、
近くの市営のスポーツジムに参加をしているが、これも相変わらず通っている。
値段は三ヶ月、1800円で、これも慣れると丁度良い使いかってになる。 
今のところ新しい生活環境の中、何とか肉体も精神も正常を保っている。
人間は働きの中で社会に組み込まれていると思っていたが、そうじゃない
ことが分かってきた。全て一人一人の思い込みで生きているだけ! 
「一日一日を面白可笑しく生きること」ただ、それだけ。ところで時どき
会うスナックのママさん、「毎日、風呂とサウナだけで、他は気が向かない
と行かない」といいう。私の場合、スローヨガだけ参加という使い方もある。
そういえば一言二言話す同じ年代の男性がいるが、ヨガだけで帰っていくが、
六回参加して一回千円としても十分に価値がある。一週間の日程の中で、
他に二回の図書館通いがあるが、他に新しい世界を探す時期にきているが・・
毎日をフワフワ浮いたように気ままにいるのが、こんなに充実感があるとは
思わなかった。母親も家内も、これをやっていたのだ。これが「日々是悠々」
なら、私は数十年も「日々是恐々」だった。
家内からみて、「私は生活を楽しむ人、貴方は働く人」だったか?
・・・・・・・
3774, スポーツジムの景色
2011年07月26日(火)
 スポーツジムに通い始めて4ヶ月足らずになる。そこには中年女性を中心に、
あとは年代は30歳から80歳半ばまで様々で、平均40歳半ばというところ。 
65歳の私が場違いという感は全くなく、中年女性の二人連れが目立つ。
夫婦は数組である。男女は一対三の割合だが、私の選んだコースが平日中心の
10〜17時までコースで、主婦が中心ということもある。スタッフに客の集中する
時間帯を聞いたところ、夜と、土・日曜日という。それでも私の行っている
午前中でも満杯だった会員が、5月の連休明けから、急減した。ここでも東北
大震災が直撃しているようだ。(二ヶ月先払いのため、その影響は2ヶ月先に?)
 そこで、顔見知りが二人いたが、地元だから当然のこと。 場所は自宅から
車で1〜2分(500m先)のところにあり、オープンして半年も経ってない。 
このオープンは私にとって渡りに舟だが、イメージと実際に通う実感は違う。
一年以上、通ったと通わないとでは、これでは大きな差が出て当然である。
これは是非とも勧めである。私の場合、オープンの10時に行って、イージー
ラインの予約札をとって、30分近くはマッサージ・ルームで過ごす。
そして10時半からの25分間のイージーラインに参加する。これは6台のマシーン
(腰、肩、脚など)で、バランス良く配置され、一人のインストラクターが
指導するシステムになっている。それが終わると再び、マッサージ・ルームか、
ランニング・マシーンで30分過ごす。その後、エアロビックスか、再び
イージーラインに参加し、大よそ二時間で終了する。週に一度は外出をして、
近くで昼飯をとって午後のエアロビに一部に参加する。早朝の、この随想日記
の書き上げ、信濃川の川辺のサイクリング、そして、このジムが、昼までの
生活習慣の三本柱になっている。午後からは、本を読んだり、録画を見たり、
昼寝をしたり気ままに時間を過ごす。 頭も身体もフル回転で健康そのもの。
昼飯が非常に美味いこと、このうえない。 成るほど、この日々は、平凡で、
刺激が少ないが、それでも良い。ギアチェンジをしてみて、リタイアをした
人は、実際に何をして過ごしているのか不思議だったが、成るほど合点。 
誰とも殆ど口をきかないとしても、そこにいるだけで孤独感は少なくなる。
レオタードなどを着た女性たちのエネルギーに溢れた場所は、そこに居る
だけで充電になる。特にブラで補填した? 胸の膨らみには!
 ・・・・・・・
3409, この国の終わり ー5
2010年07月26日(月)
 終始一貫、日本の現状と先行きに悲観的である。欧米人を知り尽くしている
からである。一神教は他の宗教に対して、奴隷か、死の二者択一ということを
である。共産主義圏の崩壊後は、それほど日本の位置づけは大きくなくなった。
 後は、日本からの借財をチャラにする、いつものコースである。それが、
911であり、915である。これは、仕掛けられた事件と見れば、
 以下の著者の論が理解できる。
  * 日本人なぶり殺しの条件は整った 
≪(P−107) この章では、考えることのできない日本民族の明日の運命が
 問題だ。その運命は‥、喩えれば、10メートル先の線路は切断されていて、
 目前の千尋の谷に渡した鉄橋は影形もなくなっているのに、時速5百キロほど
 の速度で突っ走る無人列車に乗っているような状態が日本民族の現実である。
 しかもそれは自然とそうなっているのではなく、完全に「彼ら」によって
 仕組まれている。それに気づき、かつ確認する方法は2つしかない。
・ひとつは私がここで紹介する何冊もの本を読み、その内容をまず最初に疑った
 後で、自分の努力で検討し、真偽を探り、試行錯誤を繰り返しながら深刻に
 悩み、時には身の危険を冒した個人的なリサーチを試み、また世界各地を自分
 の足で回り、最低1、2年の期間その場所に滞在し、実地に自らの経験を積み、
 見聞を広め、再び文献を洗い直して真贋を探るといった努力をすること。
 だが、これはほとんど、というより確実に不可能だろう。 問題は、私の時代
 と違って、それだけの時間的余裕がまだ残っているかどうかであり、それに
 関して私は百パーセント悲観的である。 日本滅亡の必然を学び取り、
 納得したときに、もうこの国はない。
・もうひとつの、より安易だが、さりとてしないよりはずっとましな方法は、
 この私の文章を最後まで読み、内容を信じ、私と一緒に立ち上がり、行動
 することだ。 しかし(そうするとしても)、最初からもう一度はっきり
 断っておこう。まず九分九厘すべては手遅れである――と。この国は終わる。 
 仮に私たちがその無人暴走列車に乗っていることを確認
 できたからといって、それを止める方法は何ひとつないのだから。
 何しろブレーキが「彼ら」によって破壊されているのだから。
 これは一種の完全犯罪なのだ。となれば、またしても奇跡が必要である。
 昭和では吹かなかった神風が、平成で吹くだろうか? 私たちは新しい
 『立正安国論』が生まれるのを祈るしかない。しかし―、時代が違う。
 21世紀の安国の実用にはならない。 ・・イルミナティの確信犯的犯罪など
 に対しては、もはや、いかんともしがたいのである。・・  ロスチャイルド
 やロックフェラーといった世界の超・大財閥から流れる彼らの資金は潤沢・
 膨大にある。見返りはそれ以上に膨大なのだから、彼らの出資を躊躇させる
 ものは何もない。  後は世界の他の部分の征服との兼ね合い、つまり一極
 支配へのスケジュール的なタイミングに過ぎない。 即ち彼らの言う
アジェンダ(実行予定順位)」だ。 ≫
▼ この文章が4年以上前に書かれている。2008年9月15日のリーマン・ブラザー
 の倒産から始った金融恐慌と、2012年末から起こる?大恐慌と新ドルなどの
通貨切り替えが、日本人、世界の弱者への「なぶり殺し」ということになる。
そこで著者の林秀彦は、99パーは、既に手遅れという。
この国は終わっているのか? 気がついても、どうにもならない!
 ・・・・・・・・
3034, バブル時と現在の比較は
2009年07月26日(日)