* うつ病の人との対話で
 先日、うつ症の人と話していたら、一度、陥ると正常になるに苦労する、
というより、症状と仲良く付合っていくしかないという。そこで、
『般若心経』を暗記したら?と勧めたところ、既に暗記をしていると、その場で
唱えたが、初めだけで止めてしまった。その感じが? 他の対処療法として、
風呂で明かりを消して蝋燭の光をジッと見つめる療法を行っているとか。
仕事はストレスが多く、その蓄積は並々でないのは傍でも見てとれる・・ 
 夜半に寝付かれず苦悶するウツの睡眠不足は、日常の気持ちを暗くし、
マイナスの循環をもたらす。 当人がいうに、「不眠症は病気ではない、眠れ
なければ寝ないでいればよいだけ。人間は眠るように出来ているため、何処か
で眠ている。とはいうが、それを解っていても寝れないのが不眠症」とか。
仕事の関係で、いま寝ておかないととか、寝よう寝ようと、あせることが負の
連鎖になって眠れなくなる。 そこでマイナスのフラッシュが出て、不快の時
を過ごすことが多くなる。人の心は複雑で、奇怪だからこそ面白い。
   * あの難民たち滞在場所は?
 ニュースで、「シリアなどの難民たちは、欧州の都市に流れ込んでいるが、
その治安はどうか?」の一般的な疑問に対して、「難民キャンプに隔離・収容
されて、出入りが出来ないため、一般人との接触は少ない」とか。各国も入国
したからには餓死をさせる訳にいかず何処の政府も大変という。殆どの難民は、
衣服かリュック一つで、冬の最中、一日を過ごすに精一杯のはず。それでも、
シリアやアフガンに留まれば、命の危険が大きく、欧州に入れば何とか、
生きていける。昨日のニュースによると、難民をトルコに送り返す見返りに、
3700億の資金援助をする案があるそうだ。  〜ネット検索より〜
■【ブリュッセル斎藤義彦】《欧州連合(EU)とトルコは8日、当局の許可
 を得ないEUへの「違法な移民」をトルコに送還する新対策で基本合意した。
EUは見返りにトルコ内の難民の生活向上に向けた追加支援を行い、トルコ人
対するEUの入国査証(ビザ)を免除する。来週の首脳会議で詳細を確認する。
実現すれば、欧州の難民問題は解決に向けて大きく動き出すことになる。
EUは見返りに、トルコ国内に在住する約270万人のシリア難民の学校設立
などのため2018年末までに30億ユーロ(約3700億円)を支援する。
昨年合意した17年までに30億ユーロという支援に追加する。》
▼ 成るほど考えるものだが、何か似たような映画があった。これでは、更に
 難民がトルコに殺到するのでは? という疑問が出てくる。いずれにしても、
厳しい事態は変らない。混乱は混乱を呼ぶ。この背後には情報化がある。
・・・・・・ 
5107,閑話小題 〜「セルフディアローグ」とは
2015年03月09日(月)
   * 「セルフディアローグ」とは
 ー内なる親愛なる対話相手は、数年後の私とする「セルフディアローグ」
という言葉があった。 内語の自己対話である。創業計画や、事業計画を練る
とき、思い浮んだことをノートに書きなぐり、独り内語を声に出して、
テーゼ、アンテーゼ、そしてジンテーゼへの対話をする。 
  〜この言葉をネット検索で調べると〜
≪ セルフディアローグとは、内語たる自己対話の相手(対自)を、自分を大切
 にしてくれる友人として対話すること。日記が、これ。ディアは「親愛」、
ローグは「言葉」。親友が失敗したとき、励ましたり慰めたりするが、自分が
ミスを犯したとき、何ゆえ自分を怒ったり自己卑下したりするのか。対話の相手
を外部から刷り込まれた自己認知を中心にしないで、親愛なる対話相手を自分の
中に作るのです。≫ とあった。
 読書も、日記も、随想も、そこに自己対話。この随想日記も、一種
「セルフディアローグ」になるが、後年、再読する時、当時の自分との自己対話
が何とも奇妙。それも毎朝、過去の同月同日分を読み返し内省する。一種の瞑想? 
写真家が動物や大自然の景色をシャッターチャンスを待つ間、独り頭の中で、
言葉を探すという。それは被写体と、自分との間に生じるセルフディアローグ
でもある。『対話の相手を外部から刷り込まれた自己認知を中心にしないで、
親愛なる対話相手を自分の中に作るのです。』が、よい。
 私など、このブログの想定したビュアーと、来年、再来年の同月同日の自分を
「親愛なる対話相手」としている。だから、どうしても本音の吐露になる。
・・・・・・
4742,閑話小題 ー大相撲が始まるが・・
2014年03月09日(日)
  * 面白くなってきた大相撲!
 今日から大相撲が始まるが、久々に有望力士の三人が出てきた。
遠藤、モンゴル出身の「照の富士」、「逸ノ城」(実業団優勝で外国人初の
幕下15枚目付出しで、先場所から入った)である。1〜2年後には、役力士
として、次の大関候補になっているはずだが、怪我があるため断定は出来ない。
私の目では、モンゴルの二人は、白鵬朝青龍クラスの要素があるようだが、
どうだろう。「遠藤」は相撲センスがあるので、大関になれる逸材だが騒がれ
すぎで潰される? 一連の不祥事の危機感もあってか、相撲が真剣勝負になり
俄然面白くなっている。ここで大関鶴竜が、地味だったが徐々に力をつけた。
先々場所から、その力が開花し、横綱候補になったが、性格が大人いのが弱点。
真面目で、こつこつ稽古をするタイプで好感が持てるが、横綱は図太さが必要。
このところ上位陣に個性的力士が揃ってきた。ブルガリア出身の碧山あたりが、
突然、大化けの可能性がある。今場所は、色いろ楽しめそうだが、相撲協会
体質が変わってないのが、気にかかる。
  * へ〜、そうか!
 一昨日のシネマの中で、「人はオナラを一日、平均14回する」
と言っていた。身に覚えのあるのは4〜5回?だが、意外と多いのに驚いた。
白人は腸が短いため、回数が多い? 大家族の商家の中で育ったこともあって、
暗黙の内に、鼻ほじりやオナラなど人前の不調法は厳禁であった。
「海外ツアーでは、日中、ほぼ皆無」を考えると、環境にもよる。
動いているとガスは溜まらない? ヨガにガス抜きのポーズがある。
仰向けになって、脚を曲げ、膝の上から両手で抑えて腹に圧迫を数分続ける。
これを50人でするから壮観。ところで、欧米人、本当に14回もするのか〜 
・・・・・・
4375, 閑話小題 ーシネマ評論
2013年03月09日(土)
   * フライト ーシネマ評論ー   ー90点評
― まずは、荒すじから、    
≪ フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明の
 トラブルに見舞われ、3万フィートから急降下を始める。機長のウィトカーは
とっさの判断で奇跡的緊急着陸に成功。多くの人命を救い、一夜にし国民的英雄と
なる。しかし彼の血液中からアルコールが検出され、ある疑惑が浮上し・・≫
▼ この隠れテーマは「アル中機長の崩壊ドラマ」。そのアル中毒を隠すため
 覚醒剤を使っている二重構造の複雑な筋書き。搭乗の直前まで酒と女に浸り、
それを隠すため覚醒剤を吸って職務につく。ところが悪天候。アルコールのため
操縦を誤り、墜落の危機に陥る。しかし覚醒剤が効いたのか、奇跡的な機転で
墜落を逃れる。そしてマスコミで一躍、ヒーローになるが、機内でも度の強い
アルコールを飲んでいた。 ところが回収された殻ビンから発覚。航空会社は、
隠そうとし、本人も、騙し通そうとする。裁判で逃げ切ったと思われたが、
最後の最後に、良心の呵責で重度のアル中を告白する。アル中の手記などで、
その実態を幾つか読んだことがあるが、それをハリウッド版にしてリアルに
演出していた。私も酒癖で多くの失敗を重ねてきたので、身につまされた内容だ。 
  * 草原の椅子 ーシネマ評論ー
 アラスジは、≪ バツイチで、年頃の娘と二人暮らしの
 遠間憲太郎に、50歳過ぎてから三つの運命的な出会いが訪れる。
一つは、取引先の社長・富樫に懇願され、いい年になってから親友として
 付き合い始めたこと。
二つは、ふと目に留まった独り身の女性・貴志子の、憂いを湛えた容貌に惹かれ、
 淡い想いを寄せるようになったこと。
三つめは、親に見離された幼子、圭輔の面倒をみるようになったこと。
 憲太郎、富樫、貴志子の3人は、いつしか同じ時間を過ごすようになり、
交流を深めていく中で、圭輔の将来を案じ始める。年を重ねながら心のどこかに
傷を抱えてきた大人たち。そして、幼いにも関わらず深く傷ついてしまった少年。
 めぐり逢った4人は、ある日、異国への旅立ちを決意する。そして、世界最後
桃源郷フンザを訪れたとき、貴志子が憲太郎に告げる。
「遠間さんが父親になって、私が母親になれば、あの子と暮らせるんですよね」≫
▼ 7000メートル級の山々の間にあるフンザ。そこの、目がきらきら輝いていた
 子供たち、そして何ともいえない雰囲気のある地元の素朴な人々。
遠くに光輝いていたウルタル山。私の見たフンザは、映画の画面で見たものより
遥かに輝いていた。ここで、多くの写真を撮ってきた。最近みる映画は殆どが
ハリウッドもの。 陰鬱の時代に「ドンパチもの」で、ストレスを発散する
ものが多い。その中で、スローライフの中年のファンタジーものの映画も良い。
フンザもよいが、旅そのものが絶品だったことを、この映画で改めて知った。 
人生、万歳三度である。逆に人生に三度万歳をしろ!ということ。ー90点評
 ・・・・・・
4001,4000回の随想日記 ー2
2012年03月09日(金)
「11年も休むことなく2〜3時間もかけてエネルギーを入れて、それが何?」
という疑問が立ち上がる。そのことは私自身が、まず感じていること。40歳
後半から60歳まで、秘境・異郷旅行に年数回行っていた折に、義母が家内に、
「何で好きこのんで、そんなところにワザワザ出かけるのか分からない」と、
首を傾げていたという。これと同じ。そこで大自然の懐の中で出会う感動は、
実際に経験しないと分からない。毎日、一文章を書き上げる習慣で得られる
知識と情報の蓄積が、物事の視点を変ていく面白さは、実際に書き続けないと
分からないのと同じ。1ヶ月ほど前に朝日新聞の投稿欄に面白い。要約をすると
≪ 自分は退職後、ボランティアで忙しく充実した日々をおくっているが、
 聞くところ、定年後、暇を持て余して図書館で時間潰しをしている人が多い
という。それなら自分のように人のため、世のために、ボランティアをする道
がありますよ!≫  一見、正しく、道理である。ボランティアこそ定年後の
人生の義務かもしれない。 しかし図書館に通い人生の経験の糧を得た後の
読書もベストの時間の使い方になる。問題は自分のボランティアに酔いしれて、
読書三味の人が、ただ時間潰しにしか思えない自惚れに気づかないこと。
その人の人生の余白の埋め方は当人が決めること。それを批判する知性が問題。
万人が、このことと似た勘違いをし自画自賛をしている無知の自分に気づかない。 
四千回も書き続けている自分に自己満足をしているのと、ボランティアを自画
自賛している人を合わせ鏡にして、そのバカさを、自覚していない愚かな自分が、
ここにいる。自分のため、11年、書き続けてきた、ただそれだけのこと。 
人生は、経験と知識と感動を得ていく旅路である。面白いのは、書いている
プロセスで、自分の枠組が自然と浮かび上がり、内側を覗き見えてくること。
 ・・・・・・・
3635, 他のせいにするな!
2011年03月09日(水)
  「自分の感受性くらい」 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを
怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな  
しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな  
なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを  暮らしのせい
にはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を  
時代のせいにはするな  わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい  
自分で守れ  ばかものよ
▼ 自分を批判する目が失われることが、老いの一現象かもしれない。
 若い人でも、心が老いてしまっている人がいる。その目は他人にいき、
己の乾いた心が硬直しているのが見えなくなってしまっている。
「駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄」 
が身に沁みる! とはいえ、100年、500年来の地殻変動であることは確か。
「駄目な一切」を「時代のせい」ではなく、「他のせい」にするな、
ということ。 感受性が鈍るから。
 ・・・・・・・
3270, 焼き鳥は何故串刺しにするのか?
 2010年03月09日(火)
 図書館で書棚を見ていたら「焼鳥は何故串刺しか?」という本があった。
「何々??」と手にとってみたが、成るほどと思う部分があった。
迷ったが借りてはこなかった。記憶に残ったことといえば、ー串刺しにするとー
・何本食べたか出す方も、食べる方も分かりやすい。
・串は食べやすい。箸を使うことなく串を口に持っていける。
・皮、ハツ、モツ、軟骨など、多品種にできる。
・焼き台で焼くのに串が最適。 (かつ火が通りやすく、生焼きを避ける)
・肉や内臓の切れ端が無くすことができる。
・内臓など安い材料のものを、串に刺すことで、見た目に良く見える。
 このように、改めて考えると要領を得ている。
最近、串刺しをしないで、材料を焼くだけの焼鳥を居酒屋で見かけるが、
何か様にならない。串焼に刺した肉や魚などを鉄板の間に挟んで焼く専門店
がある。駅前に一店しか成立をしないが、焼き鳥の方が人気が高い。
 串ものといえば串団子がある。これも串刺しにすることで一々箸で摘むこと
なく食べることができる。蒲焼も串を通して焼くが、出すときは串を抜く。
焼き鳥の焼き台で一本一本がクルクル回転するものや、ベルトコンベアで
一回転する間に自動的に焼き上げるものもある。また火も炭のような金属を
熱して焼くものなど、色いろな工夫もされてきている。冷凍は客に嫌われる
ので、食肉屋が串に刺したものを配達するのもある。豚肉や内臓を串に刺す
焼とんは、戦後の食糧難のときに苦肉の策でできたという説がある。
最近、スーパーなどで中国製の冷凍のものを見かけるが、やはり焼き鳥屋で
酒を傾けながらが良い。
 ・・・・・・・・・
2895, 不況景色 −9
 2009年03月09日(月)
去年の9月15日以来、毎日が恐慌の進行のメルクマールを書く日々。
この一年で中国で二千万人、アメリカで四百万人の失業者が増加。直近の
12・1・2月の三ヶ月でアメリカは200万人が失業をし、それは年率にすると
800万人。中国は今年は更に二千万人が失業するという。日本も水面下で失業が
増え続けている。来月辺りから爆発的な倒産とリストラにより失業者の激増が
予測される。昨日の朝日新聞の一面トップで「失業者 雪崩打ち生活保護へ」
ー1月は最多116万世帯ーと報じていた。
5年前の2004年の100世帯、14年前の1995年の60万世帯、
25年前の79万からみると、異常な増加。この事態の中では当然だが、
それが更に大幅に失業者が増加し続けるのである。
・日本では、夫65歳、妻60歳以上平均で、収入平均が17万、
 支出が25万。残りは預金の取崩しや子供からの援助など。
国民年金も40年払い続けて、満額で一人当たり6万6千円、
 二人で13万あまりだから、ギリギリまで働かないと個人営業者は
 生活できない構造になっている。
・支出25万円の内訳は、食費6万、住居2万、水道光熱1万6千、
 保健医療1万6千、交通通信2万7千、その他11万1千円。
地方では、最低生活は月に15万円と税務所の担当から聞いたことがある。
中小会社や、個人営業者は船板一枚下は地獄。だから日々が刺激があって
面白いが、反面、常に最悪の事態を常に想定して生活している。この百年か
数百年に一度の恐慌は弱者を土壇場に追い詰めることになる。イギリスでは、
あのロイドが国家管理になり、4大金融機関のうち2つが国家管理になって
しまった。まずは世界の銀行が破綻しているが、これからは実体経済がやられ
企業倒産が続くことになる。その影響をモロに受けざるを得ない事業のため、
毎日が生きた心地がしないが、成るがままに身を任せるしかない。今さら
ジタバタしても、しなくても同じことである。現金商売というのが、目先は
何とかしてくれる。1〜2年は何とか大丈夫? 二年後には駅前再開発による
道路拡張で「一つのホテルの買収計画」が具体化するので、まずは二年さえ
凌げばよいことになっている。 まあ何とか成るようになってはいるが・・
それすら、大津波は根こそぎ破壊するかもしれない、それが世界恐慌である。
・・・・・・・・・
2008年03月09日(日)
産経新聞のトップページに5回にわたって連載さっれた梅田望夫
【ウェブ時代 5つの定理】が面白い。梅田の本を読むのは4冊目になるが、
今のところ外れはない。  その5つの定理とは、
その1 アントレプレナーシップ  その2 チーム力 その3 技術者の眼      
その4 グーグリネス 自発性に導かれた「時間」 その5 大人の流儀  
になっているが、まずは1と2の概要をまとめてみよう。
* 第1定理は「アントレプレナーシップ」(起業家精神)。
 新しい物事に対する積極的意欲、リスクを引き受けて果敢に挑む姿勢、
不確実な未来を楽しむ精神の持ちよう、飽くなき探究心や冒険心や没頭、変化を
求める心、自分の頭で考え続ける力、始めたら徹底して勝つまでやりぬく気持ち、
といった要素がこの言葉には含まれる。
シリコンバレーの存在理由は「世界を変える」「世界を良い方向へ変える」ことだ。
 そしてそれをやり遂げれば、経済的にも信じられないほどの成功が手にできる≫
これはアップル創業者兼CEOのスティーブ・ジョブズの言葉。
 「アントレプレナーシップ」を支える「常軌を逸した熱」は、
「やりたいことをやる」という気持ちと、「社会をより良くしたい」という
思いの組み合わせによって持続する。お金が最優先事項では長期にわたって
そういう熱が持続しない。倫理性と経済性が融合したシリコンバレー
そんな独特の論理が、仕事の面白さを倍化させ、強い「働く意欲」の源。
* 第二の定理はチーム力
≪Aクラスの人はAクラスの人と一緒に仕事をしたがる。Bクラスの人は
 Cクラスの人を採用したがる≫
この言葉をシリコンバレーでは格言としてよく耳にする。Aクラスの人は、
自分を向上させたいと常に思っているから、自分より優れた人と一緒に働きたい
と考えるが、Bクラスの人は実力に不安があるから自分よりも劣った人を採用
してしまう、という意味である。チーム編成においてはAクラスの連鎖を作る
べし。イノベーションを生むには、選りすぐりのチームを組成するところから
始めなければならないという経験則が、この言葉の背後にある。
≪世界を変えるものも、常に小さく始まる。理想のプロジェクトチームは会議も
せずランチを取るだけで進んでいく。チームの人数は、ランチテーブルを囲める
だけに限るべきだ≫ 
 これはサン・マイクロシステムズ共同創業者のビル・ジョイの言葉である。
マイクロソフトもアップルもグーグルも、すべては数人のチームによる熱狂的な
没頭から始まった。「世界を変える」イノベーションを生む一番大切なことは、
資金でも設備でもなく、 情熱を持ったわずか数人の力を結集して爆発させる
「チーム力」にある。
▼ この二つはソニーの創業時の井深や盛田などと同じである。日本にも筑波
 という素晴らしい都市があるが、そこの個性的な創業者の姿は見えてこない。
研究都市だから、少し違うとしてもである。