ー身の下相談にお答えしますー上野千鶴子
   * 私が送りたかった人生なのか
 読んでいてバカバカしいが、こういう人が男にも多い。
私の周辺には少ないが、金融関係者に見かけられる。で、決断出来ない
まま定年を向かえ、OB会で他人の噂話で憂さ晴らしするしかない。
誰もかもが最後は死という挫折が待っている。
 ● 問い: 私が送りたかった人生なのか?=相談者会社員女性41歳
≪ 41歳で会社員、幼児1人の母で、人生80年の半分を過ぎ、最近、私は
 こんな人生を送りたかったのか、という後悔に似た気持ちがあります。
37歳で出産以来、自分の思い通りに行かないと強く感じています。
それまではやりたいことをやってきたように思っていたし、いざやる気に
なれば何でもできると思っていました。しかし、子ども中心の生活に変わり、
自分のやりたいことを我慢し、仕事も勤務時間を短縮している状態です。
これが子どもが18歳まで続くのかと思うと、本当に私が送りたかった人生
なのかと思ってしまいます。私は海外(西洋文化圏)で生活基盤を作り、
自分の目でいろいろな国を見たり、世界を感じたbしながら働きたかった。
欧米圏に3年弱、大学生・大学院生としていたときは生き生きと生活していた
と思います。でも、節目で安易な方へ流れたようです。現在は、英語を多少
使う程度の仕事で、海外旅行も行っていないです。夫は私とは正反対で
自分が生まれた地が一番好きなので、海外に行きたいという話にはとても
嫌がります。自分の夢に近づこうと何かしたほうがいいのか、でも守るもの
が増えて思い切つた行動ができず、行き詰まりを感じています。
若い娘のような悩みで恥ずかしいですが、信念を持って人生を生きている
上野先生に、ご助言お願いしたいです。≫
 ● 答え: 求めて得た経験を楽しまなくちゃ
≪ 困りましたね、アラフォーでこんなに「夢みる夢子ちゃん」状態では。
 今の生活がイヤだからリセットしたいだけ、としか聞こえません。
のぞんで結婚し、ほしくて子どもに恵まれたんですよね。きつと晩婚・晩産
なんでしょうから、若気の至りで結婚ヘジャンプしたわけでもなさそうです。
「自分が生まれた地が一番好き」な夫と、地に足のついた暮らしをしようと、
熟慮の末に選んだ生活だったのに、こんなはずじゃなかった、と……。
今の生活もあなたの「夢」じゃなかったんですか?「安易な方へ流れた」
ことも含めて。節目の決断に、あなたは自分の限界を思い知ったのでしょう?
いじょうぶです、こんなにワリの合わない気分がするのは子どもが小さい
うちだけ。「子ども中心の生活」なんてすぐに終わります。中学生にもなれば
もう親とは同行してくれません。夢を語る人の多くは現実逃避したいだけ。
その証拠には、夢を実現するために今、何をしていますか、という問いに
答えられないからです。あなたの夢がホンモノなら……子どもをひっかかえて
海外生活することも可能。そのために今何か準備をしていますか? ただし
外国ギライな夫との生活をリスクにかける覚悟が必要です。なら、なんで
オマエはオレを選んだんだ、と夫は言いたい気分でしょうね。で、いったい、
あなたは外国で何がしたいんですか?学生生活ならお客さま。おカネを使って
帰ってくれるだけの消費者。ですが、そこで暮らしを立てるなら死にもの
ぐるいの努力が必要です。あなたのいう「外国」はたぶん「ここではない場所」
を意味してるんでしょうね。現実逃避したいほど、あなたは今の生活にくさく
さしているんですね。そんな母親に育てられる子どももかわいそう。
まず仕事と子育てにテンパってる状態からラクになるために夫の協力を求めま
しょう。そして子育ての今を楽しめるように余裕を作ることです。もし外国
暮らしの「夢」を実現していたら・・今ごろ海外で往きくれた「おひとりさま」
難民になっているかもしれません。≫
▼ 求めて得た経験が無いに等しい人だから、こういう悩みが、背後から
 覆いかぶさってくる。

・・・・・・
4980,瞬間説得 ー1
2014年11月02日(日)

      「瞬間説得ーその気にさせる究極の方法」ケヴィン・ダットン著
 面白い本である。その大部分が、一瞬の説得で、その気にさせた事例だが、
面白いものばかり。ヤクザの恐喝も、これ。何かに因縁をつけ、恐怖のどん底
に落としいれ、金を巻き上げる。書籍の帯も、店頭の客への瞬間説得のため。
情報化社会こそ、これが必要ということ。
  ー背表紙裏のないよう説明からー
【 そんなつもりはなかったのに、その人にはなぜかいつも説得されてしまう。
 もしかしたら、あなたの相手は瞬間説得力を身につけているのかもしれない。
ことば巧みというだけでは説明できない、この特殊能力はどこからくるのか?
視覚、聴覚、先入観と、説得力の密接な関係とは?心理学者が 科学を武器に、
隠された説得の方法を探りだす!】  〜まずは、幾つかの事例から〜
≪ ◎ 問題を一つ。
 金曜の夜、ロンドンの地下鉄で信号機故障があり、電車は五分ほど途中停車
しました。車内は満員で、しかもさらに五分間停車するというアナウンス。
すると、ジョギングウェアを着た男がいきなりタバコを取りだして火をつけた。
車内は不愉快そうな沈黙に包まれましたが、誰もが黙っています。
あなたならどう声をかけますか? トラブルもなく一発でやめさせるには?・・
 [ 答えは、明日ここで ]
  ◎ いま一つ。
 イギリス連邦政府の要人のためにロンドンで催されたある晩餐会でのこと。
ウィンストン・チャチルは、顔見知らぬ客が値のつけられないほど貴重な銀の
塩入れを盗もうとしているのに気づいた。問題の紳士は、稀少な工芸品を
ディナーをジャケットにすべりこませ静かに出口へと歩きだしだ。
チャーチルはどうしただろうか? 主催者の顔も立てなければならないが、
不祥事も避けたい。その板ばさみに悩んだすえに、妙案を思いついた。
一秒も遅れてはならないと、すぐにペアの胡椒入れを手にしてこっそりと自分
ディナージャケットに入れた。それからゆ共犯者に近づき、ひそかに持ち
だした調味料入れを見せた。「おれたちは見られたみたいだ」とチャーチル
は呟やいた。「あそこに戻したほうがいい」 ≫
▼ ここで、5つの要素、「単純性・私的利益感、意外性、自信、共感」
 が重要だとしている。(著者は英語での頭文字をとってSPICEとしている)
上記の、いずれにも、この5つの要素が入っている。おれおれ詐欺も、ブラック
の営業も、同じである。相手を混乱させ、瞬間説得で、金を、契約を騙し取る。
ファッション店の売り子も、迷っている客に、買わせるように誘導する。
ここで取り上げた事例も、まず、仲間の立場に自分を置いて、間接的に説得
している。 口説きも、性欲という面で、似たような? ーつづく
・・・・・・
4613, 君は1万円札を破れるか? ー3
2013年11月02日(土)
 ー君は1万円札を破れるか?〜お金の洗脳を解くと収入が倍増するー 
                        苫米地英人 (著)
  *「銀行」は詐欺から始まった! 
 手持ちの資金の8倍まで資金の貸出可能というから、必死になって預金を
集めるわけである。その8倍の枠も、米国の強制によるもの。それ以前は無制限。
そのアメリカといえば、自国に抜け道を多くつくっておいて、8倍の枠組みを他国
に強制するのだから、悪質。銀行ほど良い商売はないが、バブル崩壊都市銀行
三行に集約された。  ー以下が解りやすいー
《 現在のような形態の銀行が誕生したのは中世末期、17世紀ごろのヨーロッパ。
 この当時、ヨーロッパでは貿易などの拡大によって商業取引が盛んになり決済
に使われていた金を大量に保有する人たちが出てきました。大量の金を手元に
置いておくと、泥棒に狙われて危ないので、預けることにしました。その預け先と
いうのが「ゴールドスミス」と呼ばれる人たちで、金を加工して、金貨を造る
金細工商。彼らは、金をしまっておくための頑丈な金庫を持っていた。
ゴールドスミスは、お客さんから金を預かった際に、預かり証を発行しました。
この預かり証は本来、クロークに上着を預けたときにもらうチケットや、
パーキングのチケットと、なんら変わりないはずです。ところが、ここから
意外なことが起こります。重たい金を持ち運ぶのは不便なので、人々がゴールド
の預かり証を金の代わりに取引の決済に用い始めたのです。そして、ゴールド
スミスたちはあることに気づきました。それは、預かり証を持ってきて金を
くれという人がほとんどいない、ということでした。というのも、決済で
預かった人も、自分の手元に置くのが不安なので、そのままゴールドスミスに
頂けておくからです。預けに来る人ばかりで、受け取りに来る入が少ないならば、
自分たちが実際に保有する金の総量以上の預かり書を発行しても、問題に
ならない。預かり書を持った人々が一斉に窓口に来て金を取り戻そうとさえ
しなければ、どれだけ架空の預かり書を出してもバレないというわけ。彼らは
これを利用して、預かり書を大量に発行し、人に貸して利子を取り始めました。
これはハッキリいって、詐欺行為です。もし、個人が同じことをやったら、
完全に詐欺。でも、現代の銀行がやつていることも、原理はこれといっしょです。
このように、預かりを保証する金よりも頂かり証の量の方が多くなるのが、
信用創造」です。銀行というのは、そもそも信用創造という考え方による、
合法的な詐欺行為をなりわいとしているのです。ゴールドスミスのやり方を
まね、やがてヨーロッバ全土に同業者が現れ、それぞれ独自の預かり証、
つまり紙幣を発行するようになります。そうなると、これまでのように国家が
お金の発行権をコントロールできなくなっていきます。
 時の権力者であった君主たちは、自らの権力が脅かされるわけですから、
「お前ら、何をやっているんだ」と口を出します。ところが、銀行家、
「こんなにおいしい商売はないですよ」といわれ、「じゃあ、俺にも入させろ』
ということになる。自ら権力を奪われるとも知らずに。そして、国が必要とする
金が賄えないと、銀行から借りるようになる。銀行家は、国家に貸し付ける
ことで、権力を自らの手に引き寄せていったのです。・・・ 》
▼「銀行の本質は詐欺! 金で世界が回っているが、その金は、架空の
 預かり書の紙切れ。」 現在の日本は、得体の知れない恐怖に覆われ、
将来に希望が持てなくなる。その恐怖に慄き、竦み、預金に励む。
それも結局、アメリカ国債を買わされ、その国債が4兆ドルに至っている。
売ろうとしたところ、それは米国に対する宣戦布告と脅されている始末。
日本の出世システムは、米国の属国たる優秀なポチになること。 
優秀な人ほど人相が悪い?のは、そのため。 
・・・・・・
4238, 雑談ネタ、酒の肴ネタ ー11
2012年11月02日(金)                             
  * バイブレーターの起源は、ヒステリックの医療機器 
             ー「ルーツ全集」インフォペディア編より
 際どいが健康機器売場でのバイブレーターの見方が、これで少し変わる。
≪ちょっど刺激釣なセックスをしてみたい…。そんな時に使う大人のおもちゃ
の定番といえぱバイブレーター。女性を絶頂に導いてくれるスグレモノだが、
バイブレーター、じつはもともとは医療器具だった。いったいどんな治療に
使われたのかというと、情緒不安定、具体的にはヒステリー発作を起こしている
女性を対象としていた。ヒステリーの語源は、ギリシャ語で子宮を意味する
「ヒューステラ」。つまり、昔は、ヒステリーを起こすのは子宮が原因と
考えられていた。しかも子宮が欲求不満であることから起ると信じられていた。 
もうおわかりだろう。ヒステリーを起こすのは、性的欲求不満が原因なので、
治療法としては、女性を性的に満足させればいい。そこで、医者や助産師が、
指でマッサージ(愛撫)して、絶頂に導くことで治療をしていた。この療法の
ための医療機器として一九世紀の終わりに開発されたのが、ヒステリー専用の
マッサージ器であるバイブレーターだったというわけ。こうした治療は古代
ギリシャの時代から、一九二〇年代まで、西洋ではれっきとした医療行為。
確かに、目的自体は今も昔も変わっていないとはいえ、医者が患者にバイブ
レーターを使うなど現在では考えられない。一方、バイブレーター以前は、
大人のオモチャの主役だった人工ペニスは、10Cのビザンチン帝国の
百科事典にも記載されている。 こちらは一般的に普及していたようで、
アテネの女性に愛用されていたようだ。また、インドの性典
『カーマ・スートラ』にも「男性自身が小さすぎて満足できないときは、
これを使うとよい』と記されている。 ≫
▼ ・・・ ! これを読んで、「大人の玩具」と検索して吃驚仰天。  
・・・・・
3873, 緑の原野が君たちを待っている!
2011年11月02日(水)
 学生時代に衝撃を受けた授業といえば幾つかある。その中で当時、ドラッガー
の訳者で経営学の野田一夫教授の言葉である。HP内検索で調べてみたところ
10年近く前に、この随想日記で取り上げていた。
 ≪2002/02/28 20歳の頃ーある教授との出会い−2 野田一夫教授≫である。
野田教授の授業は厳しく、少しでも遅れてきたら入室禁止、途中の退座や、
よそ見や、私語は絶対禁止。授業は異常なほどの緊張感で進められていた。
その内容を再び大まかに書いてみる。
≪ 貴君らは選ばれて、ここにいる。そして、社会に出て行けば指導者の立場
になるために、ここで学んでいる。今日から食事をするときは、店の真ん中に
座って堂々ととりたまえ。間違っても、隅でとるな。君たちの学生生活は、
指導者になるための準備期間であることを忘れないこと。そのために可能な
限り本を読みたまえ。あらゆる分野の本を読めるのは今しかない。
ロマンローランの「ベートーベンの生涯」を直ぐに買って読みなさい。
彼は多くの災難を乗り越えて、あれだけの素晴らしい曲を作った。「運命」
は、音楽家でありながら、難聴の病に冒された時の絶望を音楽にしたもの。
「苦難を突き抜け、歓喜に」「良く、かつ高貴に行動するものは、その事実
によってだけでも困難に耐えることができる」などの言葉がある。絶望を通り
抜たからこそ、あの曲が出来上がった。 君たちは恵まれている。しかし、
それに甘んじていてはならない。「社会という緑の原野が君たちを待っている!」
だから、学生である現在、灰色(学問)の世界で、多くを学ばねばならない。≫
この感動的な教えを聞いて将来に明るい陽ざしを感じたのは初めての経験。
それも高度成長期の最中である。その日以来ドラッガーの書を必死に読み
始めることになった。自分の強みを見つけ、自分の資源を集中すること。
マーケッテングを優先すること。紳士的であること。他にもアメリカの経営書
を多く読むことになった。その何もかもが面白く、理詰めで、乾いた干乾びて
いた脳に吸収されていった。 教養課程の二年までは、日本の作家の書を中心
に読んでいた。 が、それでも絶対量が少ないことに気づいた。高校時代まで、
殆ど教養書を読むことがなかったツケが回ってきたことに気づく。お陰で、
卒業後40数年の間、毎日二時間の読書習慣がついた。 何で。このことを
思い出したかというと、当時が一つの節目だったからである。そして現在、
次の節目に至ったためである。「灰色の世界から緑の原野へ、そして、原野を
通り越して、大草原に出たのが、現時点」である。アフリカの猿は原野の木の
上から、草原に進出し、二足歩行を始めた、という説がある。そう考えると、
第二、第三の人生こそ、やっと人間らしい生活が我われを待っていると
考えられる。周囲は、既にエネルギーを使い果たし、抜け殻しか残ってない
ような人が三分の二? それも人生だが、緑の原野にいた蛇の代わりに、
草原にはライオンもハイエナも豹がいる。振り返ってみて、学生時代に多く
視点を得た。緑の原野では、さらに多くのものを得た。そして、現在、草原
に入った。 そこで生き抜くためには、ただ一つ、考えなければならない。
・・・・・・・
3508, ユダヤ人の頭脳活性法 ー2
2010年11月02日(火)               
 *インテリジェンスとはー点と点を結ぶ能力 
 「ユダヤ人の頭脳活性法 」手島 佑郎 (著)
  ーまずはP/28から
≪ インテリジェンス=考えるとは、そもそも何か? 考えるとは、点と点を
結ぶ行為をいう。考える力は、そもそも言葉や概念、知識などの量とは関係
ありません。まず考えるために物事をありのままに見る行為から始まる。
知識をたくさん持っているのに、考える力がない人が大勢いる。
知識と考える力との間には直接の関係はないのです。最近ではインテリ
ジェンスということばを「情報」と訳したりもしていますがインテリジェンス
は情報ではありません。Intelligenceというのは、もともと
[Inteー重なり、、際(きわ)」「legere(結ぶ)」という二つの
ラテン語が合成された言葉です。きわときわを結ぶ、物事と物事を結合する
という意味です。スパイは、点と点の情報を結んで線の情報を推理し、
他の線と線の情報を結んで、面の情報を組み立てます。そういう断片的情報を
つないで、総合的な情報に組み立て、物事を総合的に判断する能力が知性です。
そして、この点と点を結ぶ行為こそが「考える」という行為です。≫
▼ インテリジェンスとは元もと軍事用語で、スパイが諜報で得た情報から線、
面へ推論する能力。線と線を的確につなげるには、様ザマな能力が必要になる。
そのために、まず「五感」を鍛えなくてはならない。点と点から線を推論し、
他の線と組み合わせて面を推論、その面を幾つか重ねて立方体を推論していく
過程を考えること、というと、分かりやすい。この著で、ラビ・レオポルド・
スティンは「インテリジェンスの人というのは、まずオープンマインドで、
しかも積極的に記憶して、そして常に体験してみる人のことだ」と指摘する。
それは、点、線、面、立方体へと考えを進めていくことになる。その視点で、
もう一度、自分も含めて周囲を振り返ると、インテリジェンス人は稀のようだ。
せいぜい点と点を結んで線にして、それで止めている。佐藤優の本を読むと、
点と点から線を、線と線から面、面と面から立方体へと推論を組み立てている
思考に驚かされる。