* 「ニヒリズムに落ち込む世界」 〜①
 イスラム国による日本人二人の斬首と、ヨルダン人パイロットの火あぶり
の処刑の写真には驚いた。このテロ集団の名を聞くようになって、まだ半年で、
世相が様変わりした感がする。 図書館で『月刊「新潮45」12号』
ー悪夢の21世紀ーの特集を借りてきた。 その冒頭の佐伯啓思のレポートが、
このニヒリズム的世相の背景を書いてあるが、なかなか秀逸。 
 〜簡潔に纏めたのをネットで見つたのを、数回分け掲載予定。                    
● 特集: 悪夢の21世紀   『月刊「新潮45」1214.12』
   「ニヒリズムに落ち込む世界:京都大学教授佐伯啓思
1、20世紀は二つの大戦と米ソ冷戦によって特徴づけられた「戦争の世紀」。
2、21世紀はもはや大規模戦争は起こり得ないといわれたが、安定した
  世界秩序どころか、今日、世界は益々不安定化している。
  局地戦や地域紛争はいくらでも生じている。
(1) ・21世紀に入た直後、9.1 1テロ。イスラム過激派と米国の対立は深刻化。
・エジプト、リビアなどの独裁政権の崩壊と民主化運動(アラブの春)が生じたが、
 予想通り失敗に終わり、混迷の中から「イスラム国」なる極端なイスラム国家
 の建設運動が発生した。
イスラム国建設に失敗しても、このグループは「中心をもたないテロ組織」と
 なり、各地でテロを起こすだろう。米国はこれに対抗する有効手立を持たない。
(2) 2008年のリーマンショック:ドルを多量に刷りまくり、金融市場や不動産
 に金を回し、バブルを引起こして景気を牽引する「金融資本主義」の崩壊。
(3) 2010年のギリシャ財政危機。E U全体の不安定化。
 EUはもともと矛盾を内包:通貨統合で経済は統合したが、政治は統合せず。
 →財政・政策の意思決定は各国バラバラ。→ EU全体が繁栄していればよいが、
 ひとたび綻びが生じると、調子の悪い国の政治は不安定化、それがEU全体に
 及ぶ。ギリシャに続き、ポルトガル、スペイン、イタリアは財政危機となり、
 フランスでもEU批判派の勢力急伸。EUはいつ崩壊してもおかしくない状態。
(4) 急成長して、急激に大国化・強国化した中国の動向。ロシアの動向。
 この両国がこれほど大国化するとは、21世紀に入るまでは予測出来なかった。
 特に中国の海外進出は顕著で、国際法もなにも平気で蹂躙する傍若無人ぶり。
 東・南シナ海のみならず、中東、アフリカへも進出。しかも、国内では
 格差問題、少数民族問題、一人っ子政策の帰結のいびつな人口構成を抱える。
▼ イスラム国は、今回の一連で、日本という都合のよい標的をみつけた。
 寝ぼけ眼の、??面した首相が、人道支援で、百億円の資金提供を声明。
それなら、自分たちにも、さもなくば、首を切るか、日本国内でテロを起こす!
と・・ プロバガンダに丁度よい材料で、日本ならリスクは少ない。
この戦い、エンドレスで続くことになるが、これも情報化が根本にある。
・・・・・・
4715,閑話小題 ー時どき、10年前から現在を振り返えり
2014年02月10日(月)
  * 時どき、10年前から現在を振り返えって 見えてくるのは!
 株式のチャート見るように、その時どきから、5、10年間を振り返えると
 思いもよらない事件に遭遇していることが分る。では2004年の2月から2014年
 2月まで、何が起きたか?を調べると想像を絶することばかり。先の10年間は、
 これより遥かに大きな自然災害と経済震災に間違いなく遭遇することになるが、
 これだけは起きてから分かること。 時系列であげると!
・2004年に、中越地震スマトラ沖地震
・2007年に、中越沖地震
・2008年には、ミャンマーでサイクロンで死者・行方不明は13万4千人以上。
 5月12日- 中国で四川大地震発生。M8.0、累計で4千万人以上が被災し、
 6万9千人が死亡。米国でリーマンショックが発生。
・2009年1月20日 - バラク・オバマアメリカ合衆国建国以来、初の黒人
 大統領とし第44代米国合衆国大統領に就任。
・2010年には、チリとハイチで大地震。ハイチでは30万以上が死亡。
・2011年に、東北大地震で2万人近くが亡くなり、福島第二原子炉が破壊された。
 チュニジアジャスミン革命が各国に波及し、アラブ各国で独裁政権に対する
 デモに発展。エジプトでムバーラク政権が崩壊、リビアNATOが軍事介入し
 半年間の内戦の末にカダフィ政権が崩壊した。(アラブの春)アルカーイダ
 の最高指導者とされるウサーマ・ビン・ラーディンが、パキスタン
 アボッターバードにて米国の特殊部隊との銃撃戦の末に殺害される。
▽ 東北大地震の直後、私の事業もあっけなく消滅。 時系列でみると、
 10年前に、こんな予測は誰も信じない。が、現実には次々に起きている。 
 とすると、2014/02〜2024/02年は、より大きな自然、経済災害があるはず。
 それを前提に対策を立てておく必要がある。まさか地元の中越地区に二度も、
 大地震があるなど思いもよらなかった。考えられるのは、首都直下型地震
 南海トラフ地震、富士山の噴火の可能性が高い。また静かな世界恐慌?が
 表立ってくるのも自然の成りゆき。その中で、情報革命が劇的に進んでいる。 
 パソコンがスマートフォンや、タブレット型に収まるとは、当時は考えられ
 ないこと。次の10年は、メガネ型、腕時計、ジャケットなどの身体の一部
 になる装着式。危険な大震災の可能性と、反面、面白い時代になる。
 ブラックスワンがいるが、大部分はホワイトスワン。私個人としての
 ブラックスワンは、「死」。5分5分、いや6分が到来?で、その日のため
 の予習を楽しんでいる。一応、やりたいことは、やり終えた実感は、
 小さい範囲としても、気が楽である。 それも吹っ飛ぶのだろうが。
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4348, 書くことが思いつかない人のための文章教室
2013年02月10日(日)
      「書くことが思いつかない人のための文章教室」近藤 勝重 (著)
 *「思い出」を簡素に書き出せば、それで立派な文になる!
    まずは ー内容よりー
≪「文章を書く」とは、長い間の記憶から体験を引き出し描写することだ。
 自分にはそんな特別な経験はないと考える人でも、
・うまい引き出し方さえわかれば書ける。また、伝わる文章にしたいなら、
 くどくど説明してはいけない。とにかく描写せよ。
・細部に目をこらして書けば、真に迫る。たとえばさびしい気持ちなら、
 「さびしい」と書くな。さびしさを表わす「物」を描写してそれを伝えよ 
 ―ベテラン記者で名コラムニストが、ありきたりにならない表現法から、
 書く前の構成メモ術まで使えるコツをやさしく伝授。≫
▼《「文章を書く」とは、長い間の記憶から体験を引き出して描写すること。》
 この本の要点は、この一文に要約されている。12年近く、一日に2時間以上
かけて、この随想日記を書き続けているが、膨大なエネルギーを入れ続けても、
この程度。今の私にとって、これがベストの習慣。そこで一番の難しいのが
テーマの設定。そうそう毎日、ネタは出ては来ない。全く浮かんで来ないときは、
気まま、思いのまま書いた些細なテーマの「閑話小題」が逆に面白いと言われる。
その日常のことは、もう一つのブログ「バードウォッチ」に書いているので、
更に見つからない。数度に一度は、そこの文章をカットし、閑話小題として
随想日記に書き直している。兎にも角にもテーマのネタ切れに毎日のように直面
している。そこに図書館でこの本を発見した。そこで、たまたま手元にあった
随筆集を目を通したら、全てが体験の思い出。フッと浮かんだ体験を意識し
書き出せば良かった。これまではキーワード探しに気持ちが向っていたが、
「思い出」でよかったのである。随想は、その人特有の「思い」を書くものだが、
「思い」を書こうとするとテーマなかなか出てこない。「思い出」なら、誰に
でも生きてきただけある。それを気楽に書けばよい。体験談は、自分にとって
当り前の記憶でも、第三者からみれば、これほど面白いものはない。 
著者は、「良い文章とは?」に対し、「内容があること、そして、それが的確に
表現されていること。この二つが借ものでなく、その人自身のものであること」
という。そのため、思い出を素直に具体的に書けばよい。
 経験を書くことを「ひけらかす」と思い、躊躇していたら良い文章は書けない。 
たったこれだけの事を、12年間も書き続けてきて、殆ど意識しなかった。
それぞれの人生は、唯一無二の体験の蓄積。それをそのまま表現すれば、
これほど面白く、興味深いものはない。だから、ツイッターなどの何気ない
呟きの公開が爆発的に世界中に受け入れられた。 ということは、これは、
メモ的雑記帳を総称して「随想日記」と言っているにすぎないことになる。 
随想と、他と分ければよいのである。それも12年も書き続けると、お分かりの
とおり、同じ事を、見方を変えて繰り返することになる。 続けることは大変!
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3973, 被爆と喫煙リスク
2012年02月10日(金)
 * 改めて知る、喫煙の恐ろしさ!
現在、放射線被爆が問題になっているが、100ミリシーベルト被爆
がん死亡率が0・5%増加し、これ以上増えると直線的にリスクが上昇することが
分かっている。 しかし喫煙では、ガンによるリスクは1・6倍に上昇するが、
それに匹敵する被爆量は2000ミリシーベルト受動喫煙でも100ミリ
シーベルトになる。飲酒、野菜嫌い、運動不足、塩分のとりすぎなど
「巨大リスク群」からみたら100ミリシーベルトなど僅かな誤差レベル。 
但し、幼児を除いての話だが。そうこう考えると、幼子のいる家庭以外は、
それほど心配することもないことになる。「正しく怖れよ」といえる範疇。 
ある資料によると、内部で働いていた東電社員の最高値が678というから、
それでも喫煙者の危険度の三分の一でしかない。私は人間ドッグCTスキャン
を20年近くも受けているので、かなりの被爆を受けたことを最近知った。
原発事故の被爆が恐るに足らずと言うのではなく、幼児と成人を同じレベルで
考えることはない、ということ。一般的には、放射能が大気に放出し、地面、
海、川に降り注いで、それが農作物や家畜を通して人間の体内に蓄積される。
その内部被爆の危険性は確かに大きい。問題は、その影響が出てくるのは
数年後、数十年後である。そのため子供を持つ親としては、万一を考えて、
その地を離れるケースが多い。 現に東北、関東に在住の子息を帰国させる
ケースが多い。煙草の喫煙のリスクには慣れてしまい平然としているが、
被爆リスクには神経質過ぎるのも問題である。 被爆リスクの問題から、
喫煙の恐ろしさを確認した。危険率1・6倍は、あまりに大きなリスク。
3000ミリシーベルトの死亡率が5割とすると、喫煙者が酒を飲み歩き、
珈琲を何杯か飲むと同じレベル? 分かっていてか、自制不能か、破壊
された原発内の作業員の10倍のリスクを負っている認識がないだけ。
 緩慢なる自殺というより、トリカブトの自殺に近いか。 
これも、タバコを痛飲に置き換えると、自分にも当てはまる。
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3608, 人生には3つの坂があるというが
2011年02月10日(木)
 以前にも書いたことがあるが、人生には上り坂、下り坂、そして「まさか」
の3つの坂がある。この言葉は大河ドラマ毛利元就の中でも言っていた。 
この十年を振り返ると「まさか」の連続であった。2001年の9・11テロから始まり、
地元では大地震が二つ、世界では数万人以上の死者が出た地震が相次いだ。
 その間に携帯電話がスマートフォンに進化、ノートパソコンから板状の
タブレットパソコンに重心を移行始めた。政治ではアメリカで最初の黒人大統領
が選出された。そして現実社会とは別に、いま一つネット社会が出来てしまった。
そしてHPからブログに進化し、さらにミニブログツイッターや動画サイトの
Youtubeが出現してきた。今年に入ってネット普及の結果、一瞬にして
チュニジア、エジプト、イエメンなどの独裁政治がドミノ倒しになっている。
その飛び火が、アルジェリア、シリア、リビアに及ぼうとしている。経済面では、
2008年のリーマンショックで、世界恐慌に陥る寸前の様相。 次の「まさか」が
何かを知りえないから「まさか」になるのだが、その背景にあるのは、半導体
ムーアの法則」といわれる日進月歩の進化である。 この法則は、1965年に
インテル社のムーアが「LSIのチップ上に集積されるトランジスターの量は、
18〜24ヶ月ごとに二倍になる」という法則で、45年経過した現在でも続いている。
これは微細加工の技術よるもので、現在では一センチ角にトランジスターが
地球上の人間数を遥かに上回るほど乗る集積度というから驚きである。 
私が中学生の時に初めてみた、あのトランジスターが一センチ角に100億以上も
乗るのである。10年に一度位に、もう限界に来たと騒がれるが、何時も、それを
乗り越える技術が出来る。それとネットが結びつき、それぞれの情報基地を結び
つけるのだから、情報は一瞬のうちに世界中を飛び回る。10年前に、現在の姿を
誰が予測できただろうか。それ以上に、今後10年の変化は加速度的に進むとしたら、
どのような姿であろう。この十年の変化以上のことは間違いないとすると・・
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3243, 新・欝の時代
2010年02月10日(水)
 去年暮れの週刊朝日に、作家の五木寛之在日韓国人の政治家カン・サンジュン
との対話‘まだ続く「鬱の時代」’が考えさせられた。「これからはすべての分野が
鬱の方向に進んでいく」と、前回の2008年の二人の対談で、そう語った。そして
リーマンショックが起こり、世界、そして日本は先の見えない不安に覆われている。 
ここで二人の対談の要旨を纏めてみると、
グリーンスパンが100年に一度の危機といったが、そんなものではない、今起きて
 いるのは300年〜500年に一度の恐慌である。現在の世界を支配しているのは
 キリスト教的文化圏。その基盤にある人間至上主義からぬけださないとー五木寛之
・我われの社会は、自由であって人は固定化されないのが大原則のはずなのに、
 現実は格差社会。この問題は、格差があることが問題ではなくて、格差が固定化
 されていることが問題である。  ー五木
・2010年を予感してみると、一瞬、小康状態の年になる。嵐の前の静けさです。 
 でも、その後、暮れから11年にかけ、二番、三番の、大恐慌がやってくる。 
 平安末期から鎌倉への変動のような大変な時代がくるだろう。
 戦後の預金封鎖や円の切り替えなどを思い出す。  ー五木
・こういう不安の時代、人間は「個人」を再発見することになる。 平安期から
 鎌倉にかけての飢饉のとき、人々は身分に関係なく、こころの闇を見つめた。 
 それが一連の現在の宗派の教祖をうんだ。
・2010年の明るい兆しといえば、いろんな関心の中心点が変わってくる。
 これまで医学の辺縁にあった精神科、免疫学、公衆衛生などが中心に
 おかれて、新しい光を浴びることになる。
・そういう時代の中、「諦める」ことからスタートしなければ。 諦めるは、
 「明らかに究める」という読み方をする。今の日本の有り様や自分自身の心や
 地位を「諦める」ことで、新しいスタートをきる。
・「人生とは荒涼たるものだ。人間が生きていることは凄惨なものだし、
 死ぬことは荒涼たるものだ」と五木は『人間の運命』で書いている。 
 ただ、そこを超えると、光が見えてくると!
 ――  以上だが、二人とも暗い性格でマイナーになるが、
 こういう鬱の時代だからこそ彼等の見方も必要になる。どうみても、
現象面では21世紀に入ってから変であるのは周知のこと。最後の打撃だった
9・11テロと、リーマンショックで、これまでの価値観を根底から破壊した。
ソ連が破壊した時は、700年来のロシアそのものが崩壊したとの見方があった。
それに続いた欧米資本主義の崩壊は、世界にとっても日本にとっても、
近代資本主義=欧米主義の 終焉と五木は言うのである。
 その辺のところを押さえてないと、目先の楽観論に惑わされる。
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2009年02月10日(火)
「強欲資本主義ウォール街の自爆」神谷英樹著    ー読書日記
投資銀行家として24年間、ウォール街の現場で「アメリカ型資本主義」
の有り様を見た批判の書。内幕暴露モノ的で面白い内容である。
アメリカの金融街、特に巨大投資銀行の貪欲な人たちの、異常な資本主義の実態
を暴いている。 そして米国民の過剰消費という「悲しさ」「欲深さ」を指摘。
アメリカの金融が収益全体の4割を占めてしまった。 その先頭を走り続けた
ウォール街の暴走と自爆が、今回の恐慌を生み出したのである。
アメリカの社会と人間の劣化をどう立て直すかを問いかけられたのが金融危機。 
暴走を食い止めるためにルールの根本的修正が必要である。
 ーまずは印象に残った部分を抜粋するー
・「悪いのはアメリカンスタンダード、ウォール街の強欲である」
・「今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のもの」 ハイリスク・ハイリターン
 のビジネスを行い、成功報酬はしっかりもらうが、巨額の損失がでたら無関心。
 失敗したら、尻拭いは国民の税金任せがモラルの無いのがウォール街の実態。
・「モノ作り」ができなくなったアメリカが「金融立国」を目指し、成功したか
 に見えたが、行き着いた先は、顧客に目を向けず、数字と戦う強欲な人間たち
 が金を集めるだけの世界。 その結果、1929年の大恐慌以来といわれる悪夢が
 金融界を襲っている。
・「世界一極支配のアメリカ中心世界感」が崩壊し始めた。
・ 市民の消費三昧主義、今借金して楽しんで(消費して)、
  負債は先延ばしの生き方に走る市民。
・「金融マンは実業を営む方たちの脇役に徹するべき」。
 「主役である実業を営む方たちの事業構築を助けるのが金融本来の仕事の
 あり方であり、それこそが身分相応。」しかしファンド・マネージャーに
 興味があるのは、『株主の利益』と『自分の収入』だけである。
・トップラインとボトムラインの間にある項目をいかに圧縮するか熱心に
 取り組むだけである。「給料を減らす。社員を減らす。仕入先を泣かす。
 最大限に借り入れてレバレッジを効かし、支払い金利を膨らませ、税金は
 極力圧縮する。かれらにとっては、これこそが経営の神髄となる」
アメリカをはじめとする先進諸国、そして世界。借金と消費ならず浪費社会、
 浪費に頼った成長政策。「借りた金で今日を愉しむ」「借りた金で投機する」
 「ノンリコースで借りた金は、返せなくなったら担保物権の鍵を渡せば終わり」
 それを法律で認めてしまった。
・資本主義の行き着いた先が金融市場の国有化とは何たる皮肉であろうか
・日本もアメリカも、経済社会がバブルにまみれ、強欲と拝金に席捲された
 ときに、人の心から大事なものが失われてしまった。 何でもデジタル志向で、
 「0か1」しかない。その中間が配慮できない。
▼ 以上が、印象に残ったところである。「『自由も、放任すると、こうなる』
 という歴史的汚点として、ブッシュから遡ってレーガンまでの大統領の各々
がたが、残る」と思うと何とも不思議な気持ちになる。特にブッシュ親子は
歴史上最低の 指導者として数千年も弾劾される。 哀れといえば哀れ。
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2008年02月10日(日)
2503, 閑話小題 
 *長岡の呑み助から見た夜の世界
毎週のように不景気の実態の話をしているが、地方経済の衰弱ぶりは生々しい。
一昨夜は、中学の同期の女性のスナックに入ったら、今月で27年間の店を閉店
するとか。スナックの中では名前は知れわたっている店で、2年に一度位、
合計7〜8回はいっていた。
 *大相撲の国技の意味
(字数の関係でカット 2010年02月10日)
・・・・・・・・・
2007年02月10日(土)
 2139, 白い雲に乗って  
夜半に幻想的な夢をみた。 小さな白い雲があった。それに乗ると、
ふかふか浮いて異次元の世界に引き込まれてしまった。そこは4歳の頃の世界
におりたようだ。すべてが鮮明な蘇った当時の世界が浮かび上がってきた。
両親がいて、兄達と姉達、そして多くの従業員がいた。そこは越後長岡の十字路
のど真ん中にある当時の私にとって大きなビルの中。  
 一階が店、二階に事務所と倉庫があり、三階に家族の住まいと台所、
 四階には従業員と姉達の部屋があった。
白銀に輝くファンタジーの中に包まれていた。三階の住まいに猿のタロー、
タマという茶色の猫がいて、そこでラジオから童謡と歌謡曲が聞こえていた。
店には若い女店員が多くいて、ぼくを「ハッちゃん」と頭を撫ぜてくれている、
正に当時の真っ只中にいた。コロという生まれたばかりの白黒の小犬を運一・兄
が拾ってきた。そして三毛猫のタマとコロがジャレている。その空間には何時も
緊張感がただよっていた。燕が飛んできて窓に当たって死んでしまった。
初めて死をみた瞬間だ。いやに首の下の赤い色が印象的だ。そこを出たところは
大きな通りがあり、多くの人が歩いている。小さな三輪車で駅の方に行くと
右手に小さな公園があり、その脇に池があり小さなスイッカスが泳いでいた。
そうだ、ここは公会堂の裏にある小さな山の上に神社が祭ってある公園である。
周りを見渡すと植木の展示会が開かれていた、多く鉢がところ狭しと並んでる。
その先に大きい広場があった。それは阪之上学校の運動場。何時も遊んでいる
近所の子がいたので声をかけると、スーと消えた。夢をみているのだろうか?
いや夢のはずがない。ぼくは間違いなく、ここにいる! ズットここにいる。
何で、ぼくは、ズ~ットここにいるのだろうか? 忘れたが何か遠い遠い旅を
してきたようだ。何の旅だったのだろうか、僕はどこにいってきたのだろう?
そこで、無性に悲しくなり大声で泣いてしまった。泣いても泣いても、あの遠く
のズット向こうの世界は戻れない! ぼくはもう、あの遠い世界には返れない
のだろうか?ふと脇をみると小さなコロが悲しそうな顔をし、ぼくをみていた。
でも、コロがいたので安心をして三輪車を引っ張りながら家路についた。
両親は忙しそうに働いている。その横で姉達は今度法事で着る洋服を試着して
笑っている。その後に夕飯の時間がきて、丁度みんなで食べようとしていた。
父チャンがいて、ぼくもふくめて子供達が8人が勢揃いをしてご飯を食べた。
外がいやに賑わしいのでみると、長岡祭りの山車が次々と通っている。
三階の窓から手を振ると、屋台の上から男の人が笑いながら手を振り返した。
何かそれをみていたら、嬉しくてケラケラ笑ってしまった。しばらくすると
父親が今日の売り上げを持って下にある店から上がってきた。
(字数の関係でカット 2014年02月10日)