『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆 (著)
* 進化は必然か偶然か 〜ブライアン・スウィーテク著『移行化石の発見』
 地球の大気圏が一度、消滅をして、再び同じ状況下で、同じようなプロセス
を経たとしたら、同じような生命と類人猿が生まれるだろうか?という素朴な
疑問があるが、それに対して「存在は偶然の積み重ねでしかない!」と!  
と断言している。 〜その辺りから
≪ 昔から、ダーウィンの進化論を信じない主要な論拠の一つが、種が進化
するときの中間形態の化石が発見されていないということにあった。
しかし、近年、見つからないがゆえに‘ミッシング・リンク’と呼ばれてきた
中間形態の化石が続々と見つかりはじめている。ブライアン・スウィーテク
『移行化石の発見』は、そのような驚くべき化石の発見史の物語。
 たとえば、クジラは陸にあがった哺乳類が再び海に戻った種だが、陸上を
四本足で歩いていた時代の化石が見つかっているし、鳥は恐竜から進化した
という説が長らく本当のこととされなかったが、移行期の羽毛におおわれた
恐竜の化石が発見されて本当だと信じられるようになった。
 面白いのは最終章「進化は必然か偶然か」。ある環境が与えられたら、
ある進化が起こるのは必然なのか。別のいい方をするなら、この地球環境が
人間を産み出したのは必然なのか。ある進化が起きたとき、やり直したら同じ
進化が起きるのか。一九八八年ミシガン大学大腸菌を使って壮大な実験が
行なわれた。全く同じ大腸菌群を育て、五百世代ごとに冷凍保存していった。
 三万千五百世代で重大な進化が起きた。世代をずっとさかのぼって、サンプル
解凍で多数のやり直し実験をしたところ、また三万世代で大きな進化が起きたが、
進化の方向は違っていた。さらに実験を続け四万世代まで来ているが、結論は、
進化は偶然の上に偶然が積み重なって起きるのだから、同じ進化は二度と
起こらないというもの。人間も同じで、この進化は偶然の積み重なりで起きた。
地球環境がさらに数億年続いても同じ進化は起こらない。我々人間が滅んだら、
人間が再生することはない。・・・ ≫
▼ これは、個々の人生でも同じ。偶然の積み重ねが現在の自分であって、
 何事も一期一会である。だから、志や、信条を明確にして、日々、生きな
ければならない。志、信念を強く持って、偶然を機会として、将来を切り開いた
結果が必然のように錯覚してしまう。それにしても存在は、不思議である。
・・・・・・
4707,<つまずき>の事典 〜分別  ー2
2014年02月02日(日)
            <つまずき>の事典> 中村邦生編著
  * 何ゆえに神はノアの方舟に人間を選んだのだろう?
ノアの箱舟の上で俺たちは絶えず不可解な気持ちで頭を悩ましていたんだ、
どうして神は他の明かにもっと優れている候補をさしおいて、人類を被保護者と
して選ぶことになったのかって。神がもし他の種を選んでいたら、そのほとんど
は人間なんかよりずっと忠実なことに気づいただろうさ。もしもゴリラを支持
していたら、神への不服従にしたって人間の半分も犯さなかったんじゃないか。
そうなけりゃ第一、洪水だって起こす必要はなかっただろうね。一バーンズー
 箱舟の密航者であるキクイムシが語っている一節。{神が「人類を被保護者
として選ぶ」ことにしたのは、地球環境から言えば取り返しのつかぬ〈過失〉
であったのは間違いない。したがって、あるフランスの皮肉屋の次の言葉は、
紛れもない真実なのだ。「人間は祖先が猿であることを自慢している。しかし
猿は祖先が人間であると決して自慢などしないだろう」。したがって、ある
フランスの皮肉屋の次の言葉は、紛れもない真実なのだ。「人間は祖先が猿で
あることを自慢している。しかし猿は祖先が人間であると決して自慢などしない
だろう」。』
 ▽ 人間こそ、地球の大気圏の生物にとって、ガンそのもの。
   * 分別
 『どんな愚者でも真実は言えるが、嘘の上手のつきかたには、分別のある人間
   である必要がある』 ーサミュエル・バトラー
 ▽ 今まで平気で真実を誰かまうことなく公言してきた。それも常に上から
  目線で! 時と場合で、嘘と真実を混ぜ合わせて語ることこそ、分別ある
 人間のすること。そうこう考えると、この随想日記の公開は非常に危険。 
 真理と真実を直感したまま書き続けると、分別がついたように錯覚に陥るが、
 愚者の真実は気違いに刃物? 相手を思いやる嘘こと必要である。 
   * 失敗には安らぎがある
 『それは前に数学の試験に失敗して、かえったほっとし、解放感があった時に
 似ていた。失敗というのは明快で、そして確実なものだ。確実なものの中には、
 いつも安らぎがあるのだ。』ートルーマン・カポーティ「最後の扉をしめよ」
 ▽ 強がりか、居直りかもしれないが、<つまずき>の半年辺りから、奇妙な
 心の安らぎが出てきた。不確実な日常の45年間の緊張が切れたこともあるが、
 この安らぎは思いの他。私自身が招いた因果応報と認めれば、人の思惑など
 考える必要もない。実際に経験してこそ分ること。「会社を綺麗に後継者に
 引渡すより、全て失い独り佇んでいる方が良いのでは?」と思ったのは、
 確実なものの中に心の安らぎを感じたため。前者は解放はされなく不安が
 常にまとわりつく。 道理は何処も同じ!である。
・・・・・・
4340, 自己とつきあうということ −6
2013年02月02日(土)
   * ソクラテスと自己の問題     
 「自己の探究―自己とつきあうということ」和田 渡 (著)   
「人間は無知であり、無知であることに対しても無知である」というソクラテス
の言葉が広く知られているが、それを本当に我われは理解しているかというと
疑問である。無知を自覚した上で、良く生きること、己の心と魂に配慮すること
と2500年も前に、ソクラテスは気づいた。 ーその辺りを抜粋してみる 
≪ ー汝自身を知れー  吟味することのない生は生きるに値しないと見なし、
 よく生きることこそ人間のつとめだと考えたギリシアの哲学者、ソクラテス
(前470〜399)も、自己へ配慮することの重要性を力説した。神殿の壁に記された
「汝自身を知れ」は、神から人間にくだされたメッセージであり、永遠の存住と
しての神と異なり、つかの間の生を生きて死ぬほかはない人間に与えられた
「身の程を知れ」という意味のこめられたものとされる。その言葉は、神殿に
訪れる者たちに「神に過剰なことを望んではならぬ」という自戒を促すものと
みなされる。・・ 。それゆえ彼が強調したのは、おのれの無知に気づき、
すこしでも無知でない状態へと自己を導くことであった。そのために、自己は
配慮されなければならない。無知な状態に脱して、真の知を得るためには、
よく生きる努力、自己の魂への配慮を欠いてはならない。そうしたソクラテス
の信念は、『ソクラテスの弁明』のなかのアテナイ人への呼びかけに明らか。
【 世にもすぐれた人よ、君はアテーナイという、知力においても、武力に
 おいても、最も評判の高い、偉大な国都の人でありながら、ただ金銭を、
できるだけ多く自分のものにしたいというようなことにだけ気をつかっていて、
恥ずかしくはないのか。評判や地位のことは気にしても、思慮や真実は気に
かけず、精神をできるだけすぐれたものにするということにも、気もつかわず、
心配もしていないというのは。】
 金銭欲や名誉欲といった誰もがとらわれやすいものから、真実をめざして
精神を配慮する方向への転換を説くソクラテスは、当時、嫌味な老人として嘲笑
と反発を買ったかもしれないが、自己に向かう態度を頑固なまでに強調している。
彼は、自己が金銭や他人の思惑などにひつばられやすいものであり、それゆえに、
そうした方向を制御して、ひたすら「自己自身をよくすること」につとめなければ。≫
 ー「よく生きる」という実践ー  しかし、自分自身をよくするとは、いったい
どうすることなのか。「大切にしなければならないのは、ただ生きるということ
ではなくて、よく生きるということなのだ」というソクラテスの周知の言葉は、
どのように理解されるべきか。彼は、よく生きるの「よく」を「美しく」とか
「正しく」と同じ意味で理解すべきと主張しているが、そのために必要なことは、
ブッダの主張と同様に、もっぱら自己の心、魂に配慮することである。≫
▼ 一生かけて自分を覆っていた固定観念を叩き壊してきたつもりだったが、
 振り返えれば、あまり壊れていなかったようだ。壊すほど、その奥には、
さらに頑強なバイアス(偏見)の岩盤が表出してくる。周辺を見渡すと、ゾンビの
群れが、彷徨っているのを見かける。己を忘れ、現実に溺れ死に、墓に埋められた
ミイラが死に切れず徘徊しているのが、ゾンビ。 
・・・・・・
3965, 首都圏崩壊の可能性、7割
2012年02月02日(木)
 数日前に突然、東京大学地震研究所が「首都圏でマグニチュード7クラス
直下型地震が4年以内に70%の確率で発生する」という研究結果を発表した。
(政府発表は30年で70%だったが)「死者が1万一千、負傷者が数十万、倒壊・
延焼が85万世帯」。東北大震災で10倍以上も、その確率が高くなったという。
85万世帯といえば建物の二割近くになる。「死者が万分の一のなら、それも
仕方がない」と安穏としてはいられない。私が都内在住で幼い子持ちなら
移住を考えざるをえない事態である。外国人なら大挙の帰国も不思議でない。 
直下型地震は過密ビル群の都市ではなす術がない。ビルは津波には避難場所に
なるが、問題は古い建物の倒壊。それにしても、これだけの衝撃的ニュースが、
あっさりと出てくるもの。あとは各自の勘になるが、それぞれ生活事情がある。 
これまでは福島原発放射能汚染に対して上から目線?で見ていた都民が、
そこより遥かに危険地区に住んでいる現実を突きつけられたことになる。 
神戸淡路震災の死者が6400人以上、負傷者がその7倍も出ていることから、
神戸市の人口が150万人の8倍の人口の東京からみて、十倍以上は出るとして
6〜7万以上が亡くなる可能性がある。その上、首都の一極集中の機能が壊滅
をしてしまう事態でもある。 20年前のバブル崩壊から始まり、9・11
9・15、3・11震災と経済・自然災害が立て続きに襲われている日本に
とって、首都圏壊滅が4年以内で70%とは、ただならぬこと。
  * ここで、仮説を立ててみる。
≪より現実的に考えるため3年早めて、「首都圏でM7クラスの直下型地震
 年以内に90%の確率で発生する」という仮説。東京はパニック、現実問題
として企業も政府も、その機能の移転の具体的作業になる。第二次大戦時の、
あの疎開が始まることになる。今まで小さな地震に対して気にしてなかった
都民は、かって無かった恐怖に襲われ、夜も眠れない日々を過ごすことになる。
富裕層は我先に海外か北陸か北海道あたりに家族を疎開させ、外国人は我先に
家族を帰国させ、働き手だけが残務整理のため一部が残る。≫
 実は、これと同じような現象が現在の首都圏では目立ってないが、原発事故
以降に起きている。それが更に徹底して始まる。現に私の会社が3つの災害で、
あっさりと壊滅してしまった。そして、今度は、首都圏? まだ信じられない
のが本当である。まだ東北大地震が継続していて、東北大震災をパート�とする
「東北関東大地震のパート�」が動き出した、という見方をすべき?
 あの地震津波は、東北関東大地震パート�でしかないとすると? 
パート�が東海・南海・東南海地震の可能性もある。
しかも、景気に対する悪影響は大きい。誰が、この事態で家を建て替えるか、
自動車や、大型家電を、家具を買うだろうか?
・・・・・・・
3600, 誰も書かなかったアメリカ人の深層心理  −3
2011年02月02日(水)
 読んでいて、エッと驚く普通のアメリカ人の考え方や生活が次々と出てくる。
そのアメリカを通して、日本人のマイナーなアメリカナイズされた歪んだ日本
の一面が見えてくる。日本では家族の崩壊が問題になっているが、アメリカでは
想像以上に「家族」を大事にしている。その一つとして、子供と一緒に過ごす
時間を大切にしている。アメリカ人の97〜8パーセントが神の存在を信じている。
それに対し日本人は35パー。あの世の存在は大よそ7割が信じているが、
日本人は16パーである。8割の人が「天国に行くか地獄に行くかを神が判断
する日が来る」と信じているのに、日本人は1パーセントのキリスト教徒なら
いざしらず、殆どの人は信じてない。彼等の日常は神が見ているのである。
その辺が日本とは違う。女子中高生の売春などは、日本人に比べ非常に低い。
競争主義、成果主義プロテスタントの倫理があってこそ、成り立つのである。
彼等の日常は常に聖書が傍らにあり、教会が心の拠りどころとしてある。
もう一つ著者が指摘しているのは、都会の背景にアメリカには広大な土地での
雄大な自然である。そこには「農村の豊かさ」がある。これが日本ほど格差に
敏感にならないで済んでいる。広大な土地に大自然があり、豊かな農業があり、
聖書を日常の心の拠りどころにして、ペットと住める環境が全土にあるから、
他人の成功に一々目くじらを立てないで済むのである。英国人も日本人も
アメリカ人の陽気さと楽観性に比べると非常に劣っている。
それは、国土の広さと豊饒性がなせることである。 日本青少年研究所
2002年に発表した「中学生の生活意識に対する調査」によると
・「私には人並みの能力がある」  日本人15・6パー 米国人56・5パー
・「私は他の人々に劣らず価値がある人間」日本人8・8パー 米国人51・8パー
  私は他の人より価値がないと考えていれば、これほど自分を制限する心理はない。
・「自分に起こったことは、すべて自分の責任」日本人25・2パー 米国人59・7パー
 起こったすべてが自分の責任と思えればエネルギーが生じてくる。
 他のせいという日本人とは大きな差が出て当然。薩摩芋なら薩摩芋のままで
 良かった? バナナ(外が黄色で、内が白)は、バナナで良かったか? 
 我々は日本産バナナ? 
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3235, 女性だけの健康ジム
2010年02月02日(火)
 ・入会金7500円、・月会員費3500円で、・一日30分だけ 
・何度でもOK ・女性だけをうたい文句に世界中にジムを多く出している
女性専用の健康ジムがある。初め聞いたのが去年の夏の頃に、長岡のスナック
のママさんが「駅前のヨーカ堂の中にあるジムに週二回ほど買い物ついでに
通っている。会費が3500円で週に2〜3回行く。計算すると一回あたり
400円位。コースになっていて30分で終わる。コーヒー代と思えば安い。
買い物ついでに丁度良い気分転換になり、色いろな人と話ができるのもよい」と
、言っていた。「成るほど、面白いシステム」と世間話をしていた。ところが
先日、私の知人が新潟の郊外でイタメシ屋に店舗を貸しているが、不景気で
芳しくないので家賃の値下げに応じたと聞いていた。ところが、そこを経営
している会社が、、同じ店舗で最小の改装で、フランチャイズの主婦向けの
健康ジムにするという。店舗と健康機器には経費をかけず、女性のイラスト
レーターをつけて、次々とプログラムをこなすシステムという。ネットで
調べたら、長岡と同じ系統のフランチャイズ。HPの写真を見ると円を囲う
ように健康機器が置いてあり、真ん中のイラストレターが音楽に合わせて
次々と健康機器をこなすシステム。 鏡はわざと置かないそうだ。
置くと????。 家内は、駅から車で20分ほどのイオンのSCのスポーツ
ジムに週一回通っているが、具体的内容は一切話さない。ここは週一回で、
月に4000円位?のようだが。 自宅の居間には4種類の小さな健康機器を
置いているが、朝晩10分ずつ使用している。腰痛対策なのだが、効果がある。
だから女性専用の30分のプログラムが身体によいのは理解できる。
音楽にあわせ、一台あたり2〜3分運動させ、隣に移動させていけば、
合理的で楽しいはず。しかし男は無理。大元はアメリカのFCというが、
なるほど合理的である。 10分100円というのも在るそうだ!
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2860, 若者たちは今
2009年02月02日(月)
  *若者の○○離れ、というが
 ある雑誌の中に「若者の○○離れ」という現象のレポートがあった。
若者は明らかに旧世代とは違った消費行動をとっている。まずは○○とは
《 ・クルマ離れ ・酒離れ ・活字離れ ・新聞離れ ・洋画離れ 
 ・海外旅行離れ ・ギャンブル離れ(マージャン、パチンコ、競馬)etc》
  (字数の関係でカット2012・2・02)
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2008年02月02日(土)
 2495, ー自宅にも iMac
 昨日、会社の事務所に引き続いて、自宅にiMacを導入した。
これで一年以内に熱狂的とはいわないが、圧倒的なファンになるような
気がしている。とにかく画面の明るさと、WindowsVistaとMac両方が
使えるのが良い。これまでノートパソコンに何故拘っていたのか? 居間の座卓
の上のスペースの問題と、Macをよく知らなかったことである。WindowsXP
ノートパソコンの束縛から、やっと解放された感覚がよい!。Macには熱狂的な
ファンがいて、使っているだけで優越感を持っているという。
ここ三年位は、出遅れて損をした感覚である。いや、今が時節ということか。
パソコンン、インターネット世界への知識経験の浅さを、そのまま書いている
ようだが。導入を手伝ってもらったHさんの話だと「Windowsより音楽などの
音質が良く、映像も数段良い」という。デジタル・ラジオをBGMとして聞ける
のもよい。とにかくパソコンに向かっているだけで楽しい!という気持ちになる
だけで充分である。ワンセグを外付けで入れて、地上波TVを見れるようにした。
イヤホーンをつけたので、チャンネル争いのときに、敗者は?これを見ればよい。
一人で地上波の番組を見る場合は、パソコンを見れば電気代が節約できる。 
もともとWindows Xpの機能の数分の一しか使ってなかったのが、より使い
やすくなったため、もう一歩踏み込んで使う気になったということである。
これが国内のメーカーより安く買えるのに、あまりシェアが伸びないのは、
やはり既存のソフトが転用できないからである。私のように元々持ってない
ものは、それが強みになる。ただ、なれるまでは戸惑うことを我慢しないと!
ところで、値段は20インチiMacで、山田デンキでポイント割引で129000円、
他に色々入れると+2〜5万円は必要である。