【幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係】ショーン・エイカー著
  * 法則 ゾロ・サークル―小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる

 面白い法則である。私の場合、それまでのサークルの外に、飛び出すステップである。
そこで、まず自分の周囲に円をひいて、サークルつくり、直面する問題に真正面から
ぶつかってきた。その前に、何となくイメージをして、その実現のため、具体的手順に
入っていった。そこに一歩踏み出すと、具体的問題、難問が、次々出てくるため、ひたすら、
真正面から全身でぶつかるしかない。それが、いつの間にか技になっていく。恐ろしく、
辛いが、これほど真剣勝負で面白いこともない。そのプロセスを、冷笑している人たちの
気持ちが、面白いほど見えてくる。ゾロ・サークルを、少しずつ大きくするのは大変だが、
一歩飛び出して、ゼロから、一人で、自分の周りに新たな線引きをするのも、孤独というより、
孤立業になる。その実践をし、最後は、自分で尻拭きまでした経験そのままを述べている。 
 ー以下の切り口は、新鮮で新鮮で面白いー
≪ 現在のアメリカ南西部がスペインに支配されていた時代、「ゾロ」という仮面をつけた
 英雄が出没していた。彼はアメリカの古典的ヒーロー。毅然として、礼節をわきまえていた。
しかしゾロの物語には、あまり知られない部分がある。最初から勇敢な戦士ではなく、性急で、
忍耐や規律という面で荒削りであった。 その無力さで挫折をいていた彼の前に現れたのが、
老剣士、ドン・ディエゴ。 老剣士は、アレハンドレに、熟達と勝利は、「努力と時間」
によってのみもたらされると言って聞かせ、徹底的に鍛え、一人前にしていく。
 その時の訓練手法が「ゾロ・サークル」。小さな円を彼の周りに書き、その中で自在に闘え
るよう鍛練をする。そして自在に闘えるようになると、円を大きくして、さらに難しい技の
訓練していった。ここで重要なのは「コントロール感覚」だ。問題は、一番初めの小さな円内
から習得しなければならなかったこと。この「コントロール感覚」は、ストレスも仕事量も、
自分の能力を超えると、真っ先に失われてしまう。仕事でも家庭でも、とりあえず努力する
範囲を小さく狭くして、その努力が意図した通りの効果を上げていくしかない。
「コントロール感覚」、つまり、自分が自分の運命の主人公であるという感覚が、幸せと成功を
もたらす最大の推進力となる。この時、重要なのは、その人が実際にどれぐらいコントロール
できるかではなく、その人が「どれぐらいコントロールできると思っているか」である。
この感覚が身についている人は、自分の成果を正しく認識できる。これを「内的統制感」と呼ぶ。
逆にコントロール感覚が身についていない人は、自分を正しく認識できない。
そのコントロール感覚を身につけるに、まずは、「正しい自己認識」という、一番小さな
「ゾロ・サークル」を作ること。そのためには、自分の気持ちや感情を、ネガティブなのも
ポジティブなのも書き出したり、人に話すなどして、客観化すること。実験で、ひどい
落ち込みから一番早く回復する人は、自分の気持ちを認識してそれを言葉で表現できる人。
 まず自分の感情を把握してそれを言葉にすること。そしてそれができたら、自分以外の
ビジネスや人間関係などにゾロ・サークルを広げていくステップを踏む。・・ ≫
▼ 三年前の時には、さっそく、「節目時に」をテーマにして書いた。そして『自己を見つめる』
という本を借りてきて読書日記を書いた。これは正しい自己認識をするため。『自分の居場所の
みつけかた』『ユング』『哲学人』『ツレがうつになりまして』や、老いに関する本を熟読し、
その感想文も、書いていた。 ところで最近では、死と、老いの関するのが多くなっている。
・・・・・・
4649, 閑話小題 ーああそうだ、昨日は結婚40周年記念日
2013年12月08日(日)
   * 名残のポタリング
 例年、このあたりでポタリングを終了、来年の4月まで休止になる。冬期間は、それもあり
ストレスが溜まりやすい。早朝のポタは二週間前に中止、その後は午後から晴間をみて二日に
一度の割合だが、あと数日で最終になる。それだけ早朝のポタリングには魅力がある。東京など
大都会で自転車を乗り回していたら、面白いだろうに。 クロス自転車に変えてから、危険な
乗り物と実感するようになった。面白くなった分、危険が増えたことになる。雨上がり、夕暮れ、
横風、出会い頭の衝突が危ない。経験則から、土手と、バイパス沿いの歩道のコースが殆ど。 
   * 昨夜は、大学の同級会
 このところ毎年、東京まで大学の同級会に出席をしている。それだけではもったいないと、上野に
ある「東京都美術館」で開催されている『ターナー展』を見てきたが、これが良い。NHK日曜美術館
の再放送で、『生々流転する風景を描け〜風景画の巨匠 ターナー〜」の再放送を見ていた。
特に松岡正剛の解説がターナーの魅力を解りやすく解説していたこともあり、会場を進むごとに、
その魅力に圧倒された。詳しくは次回に書くが長岡から往復の列車代を払っても十分価値がある。
出席数は、去年より2名多い19名。時空を超えた昔の世界に入り込んできた。
 で、酔って会場に?デジカメを忘れてきた。
   * ああそうだ、昨日は結婚40周年記念日だった
 数日前から分かっていたが、昨日で結婚から40年になる。ネット検索によると、
『35周年:珊瑚婚式; 40周年:ルビー婚式; 45周年:サファイア婚式; 50 周年:金婚式;
55周年:エメラルド婚式; 60周年:ダイヤモンド婚式; 70周年:プラチナ婚式.』昨日は、
同級会のため何もしなかったが、40周年は、やはり大きな区切り。
ホテルで昼飯でも食べにいくことにする。成るほど、「結婚は大事業」だ!。
   * 着る炬燵
 ユニクロの古いフリースの上に、タウンベスト、更にタウンジャケットを羽おり、腰には電気アンカ、
そして電気暖房。それでも書斎は寒い!その姿を見て家内曰く「ホームレスみたい!」HCの新聞広告に
「着る毛布」があったので、売り場に行ったが、いまいち。そこでネットで調べると、あるある幾らでも。
その中で、「着る炬燵」というキャッチセールのモノを見つけた。その多くの柄の中から、ユニオン
ジャック(英国国旗)が、華やかなで気に入ったので決めたが、送られて来たのはブラウンの地味な色。
送り返すの面倒なので、そのまま羽織ってみた。値段が半額で3000円弱。電気光熱でないが、暖かく合格。
ロングポンチョといった風で、座ってパソコンのキーボードの位置に穴がある。買手にとってネットは
非常に便利と実感。店頭では数種類しか展示してないが、ネットでは数百の中から選択できる。
それにしても、居間と書斎で変な毛布?を羽織っているいる私は何者? 誰も見てないので、よいが!
・・・・・・
4284, 閑話小題 ー毎年、100万人が定年退職
2012年12月08日(土)
    * 毎年、100万人が定年退職
 団塊の世代が今年から100万人単位で定年で退職をむかえている。
大よそ5〜6年として500万人以上。退職後に家では古女房が待ち構えていて、日が経つにつれ
ブツブツ小言が続く。 定年退職後、会社組織から開放され自由になったら、今度は家で古女房が
束縛してくる。大きい家ならまだましだが、小さなマンションなら身の置き場がなくなる。
趣味の一つや二つもあればよいが、趣味を持っているのは女房の方。成るほど粗大ゴミ、産業廃棄物
とは、よくいったもの。今までは、仕事も家庭の憂さも外ではらせたが、年金暮らしで小遣いは激減。
逃げ場は、公営のスポーツジムか図書館。家で愛想良く相手にしてくれるのはペット位。 
月に1〜2度、馴染みの居酒屋で似たもの同士が噂話で他人の誹謗と古女房の悪口。
それなら、まだ良い。前の会社のOB会とかの飲み会で昔の自慢話か愚痴。万人に当てはまるので、
この辺りで止め!
  * 昨日で、結婚39周年
 昨日で結婚39周年になる。当日に大雪が2mもあり、結婚式が遅れたことを思い出した。 
結婚相手と仕事の選択で人生の大方が決まってしったと思い知らされる。 互いに首輪をつけ、
相手のゴム紐を持ち合い拘束しあう、それを夫婦愛というらしい。が、そのゴム紐と首輪が年齢と
ともにジワジワと互いを絞めあう。 とはいえ独り暮らしというと、これもまた厳しい。
老いれば老いるほど、それは増す。現在、色いろあって自宅名義が家内になって立場が逆転。
ことあるごとに居候扱い。で毎年、昼か夜、外食をしていたが、今夜の飲み会もあって、今年は無し。
  * 不気味な雰囲気だが
 この16日と19日の日韓の総選挙で今年の世界各国のトップ交代が終了するが、これから
二週間が危ないのでは? マヤ暦では2012年12月21日が人類滅亡?の日といわれる。 
信じてはないが、タイミング的にみて何か不気味。
* 自民党大勝という選挙予測が出てきたが
 自民党の圧倒的大勝の選挙予測が出てきた。これでは前回の民主党の大勝をさせた
同じ失敗を繰り返すことになる。小選挙区制の欠陥で致し方がないとしても、大勝は良くない。
連立政権の方が土建屋政治の後戻りを阻止をする力が働く。この予測も自民圧勝阻止を狙った
何処かの国の情報操作の可能性もある。 思いの外、石原・維新が伸び悩んでいる。
当初の勢いからして、もっと勝ちそうだったが、これも終わってみないと分らない。 
北のミサイル、尖閣列島にでも打ち込めば選挙に大きな影響を示すだろうに。
もしミサイルが再び失敗したら、どうなるのだろう? 体制崩壊もある。
 ・・・・・・
3909, 閑話小題
2011年12月08日(木)
   * いやに最近、自宅周辺が寂れてきた
 家内が言うには「最近、町内が急に寂れてきたみたい。町内のウチの班が13世帯のうち、
現役の主人がいるところは三世帯のみ。一ヶ月前に敷地内の貸家の一家も新たに住宅い、出ていった。
隣の美容院専門卸の社長も居なくなった。その数軒隣の中年夫婦も数ヶ月前に急に居なくなった。 
自宅前の20世帯のアパート二軒には、アジア系の住人が数世帯入っているだけ。 残っている家も、
お年寄りと空家ばかり」ここにきて不景気が身の回りの現象に現れ出てきたようだ。 
その典型が我家でもあるが・・ 自宅の敷地内にある貸家は、この20年間、空くと直ぐ次の
借り手が現れ、ほとんど空いていたことはなかった。来年の転勤時期の三月までは、諦めているが、
不動産屋が言うには、「最近、家を借りたいという人が少なくなった。企業の海外移転が加速していて
働き手が激減している。尋常ではない」とか。 自宅周辺は、実際に住みやすい環境である。
歩いて2〜10分以内に、三つのSCがあるし、駅まで10分の好立地。 周囲は閑静。 
ところで親戚が長岡駅の周辺で三つの貸ビル経営をしているが、テナント10数店舗のうち入居
しているのが二つのみ。 無借金経営で、堅実なので、この数年先の暴風雨には問題がないが、
現在の長岡の現状の縮小版でもある。他人事ではないが・・  角栄の遺産(公共事業)で
生き抜いてきた地元経済も、ここにきて大きな変化をしてきたようだ。消費税率のアップと、
TPP問題、農業への放射能汚染、数年後に控えた北陸新幹線の影響。 問題が山積している。
   * 甘口の濁り酒と、辛口の酒のミックスが美味い! 
 一年ほど前から、晩酌に「濁り酒」を飲んでいる。 それだけでは酒の効きが強いので、
二級酒?の辛口の日本酒を半分混ぜると、甘口と辛口が丁度良いバランスになり、自前の丁度
良いミックス酒をつくりあげたと自画自賛。それとノンアルコール・ビールを飲む。
濁り酒は年中売られているわけでなく、夏の期間は店頭から消える。ちょうどビールの時節に
なるので、それはそれで良い。紹興酒も、濁り酒が飽きた頃に切り替える。二週間の間隔である。
両方とも量の割に酔いが深くなるが、1合少々なら悪酔いはしない。本当は、ノンアルコール
ビールのみがベストだが、緩慢な自殺行為と分かっていても・・・ 
・・・・・・・
 3169, 夫と妻 か〜
 2009年12月08日(火)
 熟年離婚が流行っているが、夫婦が長年連れ添うのも大変である。私の姉・兄夫婦をみていると、
性の当たり外れは5分5分、どれが当たりで外れなど口が裂けてもいえないが・・・。
そういう自分のことは分かりません! だから生きていけるのでは?
悪妻といえば、ソクラテスの妻・クサンチッペと、徳川家康の妻・築山御前が頭に浮かぶ。 
しかし、明治の首相までなった黒田清隆とか、野口英世モーツアルトリンカーンの悪妻は、
あまり知られてない。< 野口英世は、ニューヨークの酒場で知りあった`はすっぱ女’の
メリー・ダージェスと結婚して、大失敗した。 野口はロックフェラー医学研究所の首席助手で、
年俸3000ドルもかせぎ、メリーはそこに目をつけた。メリーはめちゃくちゃな浪費家で、
野口の金を使いつくしたあげく、ヒステリーをおこしてつかみかかり、家のなかで野口をぶん
投げた>という逸話がある。また、黒田清隆が上司の娘の高邁な妻を蹴りごろした史実がある。
これは大久保の助力で表ざにならなかった。 歴史上の悪妻とは ウィキペディアによると 
・権力欲が強い・嫉妬深い・自己主張が強い・夫に従順でない、などが基準になっていると
考えられる。知人に何人か、離婚経験者がいるが、男の場合は何年たってからも未練があるようで、
思わず耳を疑うことがある。「自分には過ぎた女房だった」というのである。 女性も、
次のパートナーが見つかるまでの苦労は、並大抵ではない。スナックのママさんには離婚経験者が
多いが、わかれた亭主の悪口になると我を忘れてしまう。嫉妬、暴力、女癖と甲斐性無さ・。 
連れ合いは、元は赤の他人、中年も過ぎれば互いに顔を見るのも嫌になって当然。
付かず離れずで、互いに割り切るしかない。 それにしても、一番身近の赤の他人は、
ある意味で自分の分身でもある。だから、その取り扱いには互いに充分に注意しなければならない。 
子供にとっての親の当たり外れは重大事。それが両親の相性の当たり外れになる。 
両者とも、それによって人生が大きく左右される。特に女性にとって連れ添いの当たり外れは大きい。 
目に見えない紐を首に巻きつけ互いに溜息をついて締め付けている。
 昨日、結婚記念日で36年たった。 
・・・・・・
2804, イングランド・ツアー ?
 2008年12月08日(月)
ロゼッタ・ストーン』と、黄金の彫刻の次に印象に残った大英博物館
展示品の順に書いてみる。  まずはギリシャのコーナー
 ーパルテノン神殿の破風彫刻ー
古代ギリシアの代表的なポリス、アテネの繁栄を象徴するパルテノン神殿の東側を飾って
いた彫刻群で、長さ8m以上に及ぶ。 著名な彫刻家フェイディアスの指揮で造られた。
現在は失われてしまった中央の女神アテナをはじめ、ギリシアの神々が配置されている。
中央の裸の男性の像は、酒と豊穣の神であるディオニソス(ローマ神話ではバッカス)で、
三角形の破風の形状に沿って横たわっている。(BC438〜432年ごろ)これもまた、
大英博物館の誇る代表的な像である。その横にある馬の顔がまたリアルである。
次は古代エジプトのコーナー
 ージンジャー(ミイラ)ー
人だかりができていたのが、このミイラの展示ケース。エジプトでミイラ造りが開始される
前のBC3400年ごろの成人男性と考えられている。極度に乾燥した熱砂に埋葬されたために、
特別な処置を施されていないにもかかわらず、完壁に保存された。一部残っている頭髪が
赤いことから、ジンジャーの愛称で親しまれているという。今にも立ち上がりそうな
姿が5400年の時空を超えて、何かを訴えかけているようだ。
 ーアメンボテプ3世の頭像ー
古代エジプト新王国時代 第18王朝の王であるフメンホテプ3世の頭像。高さ2.9mもある
巨大像。欠損している額の中央部には、王位を表すコブラの紋章の一部が残されており、
顎の部分には付け髭があったと考えられる。40年ほどの在位期間は最も文化的に
誇ったといわれ、多くの記念建造物や王像が残っている。BC1350年ごろ
 ーラムセス2世の胸像ー
新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世の胸像。高さ2.67m。BC1250年ごろ
19世紀、テーベのナイル川西岸にあったラムセウムという葬祭殿から出土した。
右胸の穴は、ナポレオン軍が像を取り去ろうとして失敗した跡だといわれている。
ラムセス2世は約67年間という長期にわたってエジプトを治め、その間に多くの
記念建築を造営したたため「建築王」と呼ばれる一方で、ヒッタイトと戦い、
現存する最古の国際条約を結んだ。  
 ーー
これだけの貴重なものが、剥き出しに展示されているのには驚いた。 
イギリス人は、「国家の宝は国民のもの」という考え方。だから無料でみる権利がある、
という。 どこかの国とは違うようだ。 
 ・・・・・・・・・
2007年12月08日(土)
 2439, サブプライム問題 −3
 *サブプライムローンの実態は消費者金融
サブプライムローン」について、週刊誌の特集を前に二回取り上げた。
ところが、それについてまだ認識してない部分があった。毎日新聞の「記者の目」に
ずばり「消費者金融のようなもの」と。「消費者ローンを、住宅担保で貸していた上に、
その債権を巧妙にミックスし、金融機関に売り払っていた。銀行は新興国家からお金を
集まっていて、その投資金を、その債権に変えていた」というから、大問題になるだろう。
 ーこの要旨をまとめるとー 
 サブプライム問題を日本の住宅ローンと同じように想像すると本質を見誤る。
担保は確かに住宅だが、ただの住宅ローンではない。借りた金の使いみちは広く自動車や
洋服の購入にも充てられる。それが米国の“住宅ローン”だ。ずばり「消費者金融のようなもの」と。 
価格の上昇する不動産を担保にすれば、借金可能な枠がどんどん広がる。「担保は住宅だが、むしろ
消費者金融の融資に似ている」と私が理解した。記者が9月に米国に赴任後、現地で米国人の
消費行動を見て、彼の推論が正しかったと確信したという。クレジットカードでも銀行口座でも、
返済を後回しにして消費を優先できる仕組みが見事に整っている。「まず使って後で払う」という
システムが、米国経済の成長の源泉、過剰消費体質の個人消費を支えてきた。
ところが今、住宅価格の下落とローンの焦げ付きでその仕組みが傷み始めている。
 今回のバブルが「新興国」への資金集中から始まったことも、時代の変わり目を示す。
中国や中東の産油国は、経済成長や原油高騰で獲得した巨額の資金を一番安全な運用先に
預けた。それが米国の銀行だった。 銀行は集まり過ぎた金の運用先に困り、上昇を続けていた
不動産につぎ込んだ。米国では、大手銀行の関連会社が、次々にサブプライムローンを組み込んだ
商品を買いあさった。 この典型的な不動産バブルが「証券化」で、さらに複雑になった。証券化は、
90年代からリスク分散の切り札として欧米で盛んに利用されてきた手法で、それ自体には問題ない。
例えば、高層ビルを建てる時、事業者は資金を銀行からの融資に頼るより、100人の投資家から
集めたほうが多額の借金を抱えずに済む。出資金を不動産融資にのめり込み多額の不良債権
抱え込んだ。その反省に立てば、証券化商品は「夢のリスク分散商品」だったはずだ。
 ところが、である。欧米金融機関の作る証券化商品は年々複雑になり、一度作った商品を別の
ものと束ねて、さらにそれを別の商品に組み入れて−−などと形を変えていくうちに、もともとの
貸し借りがどんな姿だったか分からなくなってしまった。(字数制限のためカット11年12月08日)
・・・・・・・・
2006年12月08日(金)
 2075, 世界の「富」、人口の2%が半分以上所有 (。^0^。)オッ(*^○^*)ハ〜 ヨウ
先日の日経新聞によると、国連の研究機関が12月5日に発表した調査で
ー世界の「富」、人口の2%が半分以上所有ーという記事があった。
 ーこれを解りやすくまとめるとー
・世界の成人人口の2%が、家計全体の「富」の半分以上を所有。
・逆に貧しい方からみると、人口の50?が所有する富は1パーセント。
・最も豊かな層に属し、成人人口の1%に相当する人々が所有する富は、世界の4割に相当。
「上位1%」を居住している国別に分類すると、米国が最多の37%、日本は2番目に多い27%となった。
 日米だけで上位1%の3分の2近くを占めた。
・一人当たりの世界の富の平均が2600ドル。日本は18万1000ドル、アメリカは14万4000ドル、
 中国は2600ドル、インドは1100ドル。
・富の分配の格差を示す「ジニ係数」も国別に算出。値が一に近づくほど格差が大きくなるが、
 世界の平均値が0・89に対し、アメリカは0・8に対して、日本は5・5で格差は比較的小さい。 
 まだまだ、日本は健全にみえるが、この数年で大きく変わってきた。 2000年の統計値を使って
 まとめたもので、預貯金や不動産などの資産から負債を引いたものを「富」と定義したという。
(字数制限のためカット 2013年12月8日)