「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹 (著)
    *「IT世間」の登場
 この随想日記(自分の覚え書きや、読書感想、つれづれの思いなど)を公開していたが、
13年以上も続けてきた。せいぜい50〜60のアクセスと思い込んでいたところ、10日ほど前に、
フォロー用の「Hatena]のブログが300近くのアクセスがあることに気づいたことは先日書いた。
これと二つのブログを加えると350以上のアクセスがあることになる。
 身近な50〜60だと「IT世間」になるが、350以上だと「ITネット社会」になる?と・・ 
いや、この程度の数は{「IT世間」でしかないか。この発信もあってか、群れたいとか、寂しいとかが
皆無に近い。人間は、誰かに自分の話を聞いて欲しいのである。70年も生きてきたお陰で、
行蔵は充分あり、考えることも、読みたい本も、行ってみたい世界も山ほどある。 その独り語りを、
ケータイやパソコンなどのITの端末から発信出来、かつ様々なブログをみることが出来るのだから、
有難いことだ。 しかし、その反作用で、「世間」しか持ち得ない日本では、IT社会がIT世間にしか
なり得ず、プチ世界を更に小さくしているようだ。このブログも同じIT世間でしかない? ーその辺りからー
≪ 日本では1980年代以降の「過剰商品化」によって、「ある限度」をこえた市場化ー商品経済化が生じ、
 その結果として、子どももふつうにケータイをもつことになった。これは西欧社会と比較しても、
ケータイの普及が日本ではいわば臨界点にたっしていることを意味する。しかしケイタイの普及によって、
人びとがウェブを介して世界の人間とつながることができるようになったか? そんなことはないはず。
日本おけるケイタイのつかわれ方は、むしろ狭い「世間」をますます狭くするように「世間」を再生産してる。
 いまや小学生がケイタイをもつようになって、それが「いじめ」につかわれることが問題になっている。
ケイタイの登場という技術革新で、日本に新しい人間関係が生まれたか。答えはノーである。
「日本ではケイタイの普及で、個人をベースとした社会的交渉が成立している欧米にない、IT化された
世間の付きあいが生まれるに至ったのだ」といい、それを「IT世間」と名づける。
 つまり、いかに新しいツールをつかおうが、そこに形成される人的関係は・西欧のように個人が集まって
できる社会ではなく、あくまでも個人が存在しない「世間」である。ケイタイもまた、この日本の「世間」を
変えるチカラをもっていない。逆にいえば、「世間」はそれほどつよく日本人に根づいているということ… ≫
▼ リアル世界の上に、ネット世界が別に出来、それがリアル世界をコントロールを始めている。 しかし、
 リアル世界で「世間」しか持てない日本では、ネットがリアル世界の「世間」を、更に狭くしている。
この随想日記も、「社会」に向け公開していたつもりが、身近な世間様に向けての「IT世間の独り語り」
でしかなかったのか,そして狭い世間を更に小さくしていた? つくづく・・(_ _Paと思うが、今さらか!
・・・・・・
4625, デフレの真実 ー金持ちの本音
2013年11月14日(木)
                 ー庶民は知らないデフレの真実 ー森永 卓郎 (著)
 「君は一万円札を破れるか?」の対極の要素が多い内容で、お金を考える点で面白い。
 3億持てば、3億。100億持てば、100億の世界が開けるのだろうが・・ 
   ーアマゾンの内容紹介ー
《 消費税率を上げる前に、デフレからの脱却を図るべきだ! 増税路線に対する国民からの反発は大きい。
 また野党も執拗に批判を繰り返す。しかし、増税路線は決して止まらない。そしてデフレも止まらない。 
それはなぜか?経済政策の間違いでもなんでもない、庶民が知らないデフレの真実を森永卓郎が明かす。
金持ちの論理から日本経済を読み解く、初めての「金持ちによる金持ちのための経済学」。申し訳ないが、
庶民は、出入り禁止だ。 》
 面白い本だ。10年間、ひたすら働き、遊ばないで三億の金を貯めて、一応、金持ちの仲間入りをして、
見えたことは、一握りの金持ちに有利な社会システム。だから「まず年収分を、次に三年分の預金を!」という。
   まずは、=アマゾンのレビュー=より
【 金持ちの立場から日本の経済状況を解説する一冊。消費税引き上げやTPPなど政府の方針は、
 どれも「金持ちの金持ちによる金持ちのための政策」だという。デフレで一般庶民は生活が楽になって
 いるようだが、実は借金のある人には不利な状況だし(家を住宅ローンで買った人は特に)、一般人の年収は
 ずっと下がり続けるだろう。金持ちは、数年後にくる暴落時に、土地や株を買い占めることでさらに儲ける
 ことができる。その後には、アメリカのような、あるいは日本の明治時代のような超格差社会がやってくる。
 我々にできることは、とにかく節約して、キャッシュを貯め、来るべき暴落に備えることらしい。】
【✩ プロ野球の一流選手だって同じこと。監督とコーチの指示を受けなくても、試合展開を読みながら、自分の
 ポジションでやるべきことを理解して動く。それができない二流選手は2軍に落とされ、やがて解雇される。」 
 ✩ デフレを止めようとしなかった論理として、地価が下がり、二束三文で叩き買いしまくった後、インフレを
 起こして「貧民はインフレになっても賃金が上がらず(スタグフレーション)、富豪は持っているモノの価値が
 上がって大もうけ。さらに株などで”カネがカネを生む”生活をしてますますもうかり、
 ”貧民はその子孫も貧民、富豪はその子孫も富豪”にする社会づくり」を目指す。消費税増税、デフレ問題、
 TPPなど、すべてお金持ちのためになされている政策である。】 
【 金持ちの視点からみた経済政策。 この金持ちを「米国」に置き換えると貧乏人は「日本」。さらに金持ちを
 「米国を支配する者たち」に置き換えてみれば貧乏人は? 対象をもっと広げて「世界全体」に目を向けると・・ 
 我われほとんどの人類は「貧乏人」に分類されてしまう! 金持ちは「マネーメーカー」のみ!!】
▼ 資本主義社会は、金持ち=善、貧乏=悪、という洗脳がされている、が「君は一万札を・・」の主旨。
 著者が10年かけて3億の現金を持ってみて、社会構造が金持ちに有利で出来ていることを実感した!という。
 バブルの頃、会社の預金を含めて3億近く持ったことがあるが、豊かさの実感はゼロだった。
 そして、今は色いろあってゼロだが、貧しいとも思わない。やりたい事を、しつくした手応えがあるのと、
 年齢もある。しかし世の中、8割がたは、金で解決できる厳然たる現実がある。
 残りの2割に、人生の8割の価値があるというが・・・
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4260, しまった!  ー9
2012年11月14日(水)                 
  * 人は誰も人並み以上と思うもの ーしまった! 「失敗の心理」を科学するージョゼフ・T・ハリナン (著)
 色いろな挫折体験から学んだことは「自己能力の限界の設定」。しかし、その設定さえも間違えてしまう。
それだけ、自分のことになると見えないのである。 若い女性の場合、これが極端に出る。若いだけで周囲が
特別視するが、それは束の間のこと。そこで若さを失うにつれ表面的な化粧や衣装で若く見せようとするが、
その衣装と化粧代は膨大になる。自分を人並み以上と思うのは、まだましで、特別な存在と信じて疑わないのが、
あまりに多い。ーその辺りを抜粋し考えてみるー
≪ スポーツジムの会員は、自分が期待する回数の半分程度しか通っていない。大半は回数券の方が得なのに
 会員権を買っている。統計からみると、月会員の八割ほどが、利用ごとの支払いにしておいた方が得という。 
何故そうかというと「要するに自信過剰。自分が出来ると思っていることと、実際に出来ることを混同している」
のである。その原因の一つに、ジムに行かない理由を、何かのせいにすることが多い。そのため、フィードバックが
効かなっている自覚が無くなってしまう。同じような結果が、兵隊の射撃の予測と結果に現れている。
大方の兵隊は射撃がうまいと思っているが、実際に射撃をすると、大きな差が現れる。75%が予測より下で、
25%以上が、あまりに下手で不合格の成績に終わっていた。気象予報官についても、経営者についても、同じ。
奇妙なことに課題が難くなる職業ほど、自信過剰のレベルが下がるのではなく上がる傾向にある。
困難が過大になるほど、自信過剰がもっと高まるのだ。・・・どうして、このような自信過剰過多の幻想が
出てくるのかというと、情報の持つ魔力、というのが答えである。情報を読めば読むほど、知識が増えたと
勘違いをする。だが、実際には、そうとは限らないのである。それは見聞ではなく、自信が増しただけ。
情報化過多の落とし穴が、そこにある・・・ ≫
▼ 自信過剰自体は問題がないが、現実の自分に出会ったときに歪みが出て、それが他人の弱点を見つめ攻撃に
 向かった場合、それは回りまわって自分に返ってくる。それが嫉妬や怒りに転化して怨恨になっていく。 
だから不幸がついてまわる人には近づかない方がよい。あるいは自分が不調な時節には、孤高を守るべきである。 
不幸タイプの人は、必ず、その正体を現し、恩をに仇にして返す。それを品性の低さというが、それが更に
自らを貶めることに気づかない。「人並み以下の人ほど、自分を並以上、いや特別な存在」と思うもの。
だから、お世辞が人間関係の円滑油になる。逆にいえば、恵まれてない人ほど注意し大事にしなくてはならない
ことになる。特に若い女性と青年と熟年には・・ そうすると自分を大事に扱わなければ。
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3885, 平等と公平
2011年11月14日(月)
 最近、平等と公平に対する議論を多く目にするが、その辺の哲学か理論があるはずと思っていた。
ところが、小川仁志著「人生をやり直す哲学」中で、ロールズの『正義論』が紹介されていた。
その概略というと、≪ ロールズは、ハーバード大の教授で、アリストテレス以来の政治哲学の復権
図った人物で、その『正義論』は、その後の正義に関するあらゆる言説、あるいはリベラリズムの議論の機軸
になったと言われている。リベラリズムとは自由主義のことを言い、物事の価値の中立性をとなえる立場である。
分かりやすく言うと「善に対して正の優先性」をとる立場である。 本来は平等など我われの世界には存在しない。
全てが不平等である。金持ちと貧乏人、才色兼備と、そうでない人など比較すれば全てが不平等に出来ている。
情報化などで一強多弱が進むと、その格差は社会的歪を生み出してくる。 そこで問題になるのが平等と公平の
問題になってくる。それを克服するために正議論が出てきている。正義の二つの原理、すなわち
「平等な自由の原理」と「機会均等」である。
◎ まず第一原理ー「平等な自由の原理」とは、<各人は基本的な自由に対する体系に対して平等の
 権利を持つべきで、この自由の体系は他者と両立しなければならない>という原理である。自由に関して
 誰も平等であるべき、ということ。
◎ 第二原理とは、「社会的、経済的不平等は次の二つの条件を満たしていなくてならない。
 (a)「社会の最も恵まれてない人の状況を改善すること」、(b)機会の公正な均等という条件の下で
  全員に開かれている公職や地位に伴うこと」の二つ。≫
▼ 競争条件の前提として、自由度と機会平等の権利を持たすべきということになる。資本主義も、
 社会主義も、家系の知力、資金力で、競争前提が全く違っているのが実情。それが、そのまま、社会的格差に
なっている。 中学校の同級生の、その後の人生を見ていると、その時の家庭の格差の拡大が、そ後の人生に
見えている。(但し、何事も例外はある)ロールズの言わんとする趣旨は、道徳的議論、つまり善悪の「善」
よりも、手続き的な正しさの「正」を優先させるところにある。それを守るために、これらの原理と、その都度の
判断を比較して、公式そのものの妥当性をチェックすべきとしている。「平等は無理としても、公平であるべき」
というが、しっかりした二つの原理の社会的前提がなければならない。現在、情報化で社会的不平等が露出されて
デモが多発している。 これは「平等と公平」の問題を訴えているのである。そこで、この『正義論』が大きく
クローズアップされている。 自由人平等と博愛の問題は、そう簡単でない。明治以降、日本が世界列強の
一つになったのは、家柄より学力、学歴を最優先したからだ。 二つの原理が明確に当てはまる。
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3520, 電子書籍は、その後どうなった?
2010年11月14日(日)
 iPadで火がついた電子書籍は、その後、どうなったか?が、読売新聞で特集をしていた。
また一昨日の朝のNHKニュースでも取り上げていた。 5月末に発売されて半年で、トピックスとしても
丁度良いタイミング。私も秋口の11月頃と発売当初に考えていたが、各社メーカーが年内に出揃った後、
比較してからにした。それとまだ電子ブック・ソフトの販売網も充実をしてない。 4年後にタブレット
パソコンが二億台も普及するという。戦士書籍だけでなく新聞、雑誌も、ブログ、ツイッターも、ここから
見ることになる。 これまでの隠れネット難民も、その使いやすさから使い出すだろうから、社会的には大きな
インパクトを与える。例えの話だが、村上春樹が自分の小説をブログから直接販売も可能になる。映像では
Youtubeが自分撮ったビデオを、直接投稿をしている。良い内容のものはネット上の口コミや視聴ランキングの
多さで、一瞬に世界を駆け巡るので、直ぐにスターになれる。既に、ここから多くのスターが出ている。
 タブレット電子書籍専門のものと、他の機能が入っているタブラットと大別される。多機能のiPadは、
半年で700万台売れた。その使用場面が居間と外出先の電車やレストラン。多くのメーカーが、それぞれの
機能の特徴を前面に出した機種の出現が楽しみである。思いもよらないソフトも出てくるだろう。既に
アコーデオンの鍵盤を画面に映し出し、演奏できるものや、パソコンやiPhoeにある自動車運転ソフトを使い、
他の誰かとレースを競うものとか、カラオケ端末機能とか、数年後には、日常の当たり前の端末になる。
その反面、雑誌、新聞、書籍などが激減することになる。レコード店など駅前商店街が消滅していったように、
新聞、雑誌、地方TV局など多くが淘汰されていく。これもインターネットの渦の一つ。
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3145,高速道路千円の仕掛け人
 2009年11月14日(土)
学生時代のゼミの一年下の松下さんと、以前に「新潟を活性化するに如何したらよいかと大和総研に頼まれたが、
何か知恵がないか」と電話があったので、「 新幹線を新潟駅から飛行場近くまで延長して、東京駅から直接乗り
込みの飛行場を持った環日本海都市として売り込めばよい。その沿線には中国、ロシア、朝鮮の特区地区として
パスポートで出入りする地区をつくり、工場などを誘致して、それで足りなければ、高齢者などの施設をつくって
首都圏の補助機能をつくり、元もと天領だった特性を、そのまま利用すればよい。現在、新潟駅再開発が動き
出したので、その延長として本気にならないと、北陸新幹線が完成したおりに、幹から枝葉の地区に取り残される。
これが最後のチャンスと思うよ」と、軽く答えた。 ところが数日たってから、その話を新潟県のエライサンに
直接話して欲しいということになり云々・・・話は長くなるので、これはこれで終いにするが、その松下さんが
道路経済学を一人で長年かけて学んできて、現在では、その道の権威者。「高速道路の千円」の大元の理論家。 
更に無料化の流れを彼がつくったというから、尊敬に値する。その彼が、民主党が天下を取ったら自分の理論が
政策に取り入れられ、大きな役割を与えられると数年前に言っていたが、その時代がやってきたようだ。 
先週に彼から、週刊エコノミストに大きく取上げられたとそのコピーが同封されてきた。 早く言えば、
「思い切った高速道路の値下げが、大きな経済効果をもたらす」という、英国学者の理論を日本に紹介したもの。
彼の著書「道路経済学」も、なかなか説得力がある。「過剰な高速道路を、世界一高い値段の料金を無料化をして、
皆で使いましょう。大部分は、ほとんど使ってないのだから」というのも一理ある。それを先読みして、コツコツ
学んできたのだから・・・   ー以下は、コピーの礼状である。
  ー松下文祥様ー
前略、 送っていただいた資料、さっそく拝見しました。高速道路の料金一律千円、松下さんの出版された本が
 出発点だったようですね。近くの岩室温泉や月岡温泉などのリゾートホテルが潤っていると知人から先日、
 聞いたばかりです。また、民主党が高速道路の無料化の方針も、やはり貴方の理論的裏づけがあるようですね。
 貴方の長年の地道な努力が、こういうカタチで花咲くのは同じゼミの出身者として誇りに思います。
 恐らく、戦略会議の一員にも推挙されているのでは? と思いますが・・ 
《以下、字数の関係でカット。2011年11月14日》
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2780, 世界同時不況 ー日本は甦えるか −1
 2008年11月14日(金)
 文藝春秋の12月号の特集「世界同時不況 日本は甦えるか 
               ー未曾有の経済危機の核心を七人のエキスパートがえぐる」を読んでみた。
  内容は、刺激的なことをオブラートに包んで語り合っているが、それでも大恐慌に突入したことを
  前提であるのが、興味深い。 もう堰は切れたのである。 面白そうなところを、書き出してみた。
   ーーー
   高橋洋一榊原英資/竹森俊平渡辺喜美/水野和夫/田村秀男/宮崎哲弥の対談で、
  1、「失われた十年」再び来たる     2、株安・円高地獄の脱出策は?
  3、「アメリカ金融帝国」没落す     4、GMトヨタに買われる日 の、分野で議論をしていた。
    ー印象に残った部分を書き出してみる。
 ・欧米で合わせて320兆円を超える公的資金投入は、人類が始めて経験する未曾有な経験
 ・アメリカのウォール街が主導して世界のGDPの十数倍の金融商品を作り出し荒稼ぎしてきた、
  金融工学と称するシステムの破綻と、借金漬けの消費帝国アメリカの終焉。
 ・その結果、アメリカという国は二度と立ち上がれないほどのダメージを負った。
 ・アメリカの貧困層に住宅ローンを売りつけ、彼らを丸裸にしてしまった。
 ・フォードやGMの社債は、額面の25〜30%を割っており、もはやジャンク債の域である。
  GMは毎月1000億の損失を出している事態になっている。
 ・アメリカが4割の下落に対して、日本は5割の下落である。
  その理由は、日本の利益の源泉が北米の輸出で、利益の5割を占めている。大雑把にいうと、それで
  5割の減益だが、アメリカの金融セクターの占める割合は4割。だから日本のほうが株価の下落が大きい。
    (字数制限のためカット2010年11月14日)
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2007年11月14日(水)
2416, 世界の「富」は、人口の2%が過半数以上所有         才ノヽ∋―_φ(゜▽゜*)♪
一月ほどの新聞記事だが、国連の研究機関が発表した調査によると
  ー世界の「富」は、人口の2%が半分以上所有ーという。
 これを解りやすくまとめると
・世界の成人人口の2%が、家計全体の「富」の半分以上を所有。
・逆に貧しい方からみると、人口の50?が所有する富は1パーセント。
・最も豊かな層に属し、成人人口の1%に相当する人々が所有する富は、世界の4割に相当。 
 「上位1%」に居住している国別に分類すると、米国が最多の37%、日本は2番目に多い27%で、
 日米だけで上位1%の3分の2近くを占めていることになる。
・一人当たりの世界の富の平均が、2600ドル。日本は18万1000ドル、アメリカは14万4000ドル、中国は2600ドル、インドは1100ドル。
・富の分配の格差を示す「ジニ係数」も国別に算出。 値が一に近づくほど格差が大きくなるが、世界の平均値が0.89に対して、
 アメリカは0.8に対して、日本は0.55で格差は比較的小さい。まだまだ、日本は健全にみえるが、この数年で大きく変わってきた。
 2000年の統計値を使ってまとめたもので、預貯金や不動産などの資産から負債を引いたものを「富」と定義したという。
 ーー
 以上が大方の数字だが、20年近く前に中国に行ったときの一人当たりの格差が100倍だったが、現在は50倍というから、
中国は20年で2倍も豊かになったということだ。 「世界の富の80%は、世界の20%の富裕層が所有している」というが、
日本は最後の余力を食べつくしながらも20%の立場を保っている。 
ところで先日の新聞発表で、国内の一億円以上の預金者は大よそ人口の一?という。
一家族三人として、30数軒に1軒の割合になるが、地方では到底考えられない数字である。
それでも知人を見ていると数人はいるが、まあ他人の懐具合は、如何でもよいか!     ヾ(´_`○)ノ ノヾィ♪
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2006年11月14日(火)
2051, あたりまえなことばかり −7          才八∋ウ_〆(∀`●) 
  幸福論も、あるところまでいくと生死の問題に深く関わることになる。しかし生死がわかるはずが無いことは、前に論じてきた。
 観念としての幸福を、いくら説いてもラッキョウの皮を剥くようなもの。といって、人生の中で「自分ほど不幸ものはいない」と、
 思ってしまうのが人間の性。 不幸という観念に捉われない為にも、孝・不幸は真正面から論じてみる必要がある。
 前に読んだー「私」のための現代思想ーもそうだが、過去の知識の総点検をしているような感覚である。
 知っただけ、経験しただけ生きてきたことになる。知識として知らないことがあまりにも多すぎた!これが現在の心境である。
   ーー
「あたりまえなことばかり」
ー・ 幸福はどこにあるのか ー 
《以下、字数の関係でカット。2009年11月14日》