* 5年生存率と、20年目の転移・再発       ー「余命3カ月」のウソー近藤 誠 (著) 
 近藤誠と中村仁一の主張、知れば知るほど納得する。【 悪性ガンは治らない。ならば手術も抗癌剤治療は不要。
いい加減な余命期間は聞かないこと。健康診断などしない、どのみち結果は同じである。現代医療を盲信するな。
そういわれれば思い当たることばかり。  ーその辺りをまとめてみるー
・スーちゃんこと、タレントの田中好子が、最初の手術から19年目に再発し、アッという間に亡くなったが、
 これは数百人に一人の特殊なケース。「5年生存率」とよくいうが、本物のがんでは、治療して残ったがんは
 2〜3年以内に検査で見つかり、亡くなるケースが多い。そのため、年で見つからなければ、大丈夫と言われる。
 がん細胞も冬眠するケースがあり、眠りからさめると性格が変わるケースがある。
・がんが消えたというのは、検査がズサンで、勘違いしたケースでしかない。
食道がんは、手術による死亡が3〜10%もあり、?期でも5年死亡率が50〜60%。この生存率は手術をしないのと
 同じで、手術は無意味。ということは、?期以上なら手術をしない方がよいことになる。食道がんの死因は肺や肝臓など
 への転移によるものがほとんど。食道がんの全摘は、後遺症・合併症の多い手術で、術後ののダメージは非常に大きい。
食道がん胃がん、肝臓がん、乳がんのような固形がんのすべてに、抗がん剤はすすめられない。延命につながる
 実証がないのに毒性が強く、副作用に苦しむことになる。その毒性は老いるほど、喫煙経験があるほど、強くなる。
・転移が見つかった場合の術後の生存率は12%。なら、その時の手術はすべきでない。抗がん剤も同じである。
 以前、治療法が無かった時代には、どんな臓器のがんでも、死は穏やかなものだった。がんが恐ろしいと思われるのは、
 その治療のせいで、無意味な手術や抗がん剤治療がもたらす生き地獄が恐ろしいのである。
・リード・タイム・バイアスという言葉がある。例えば、6ヶ月の大腸などの悪性がんの生存が、CTスキャンなどで、
 早めに発見され、24ヶ月に延びたが、1センチのがんが8センチになるに18ヶ月かかるとすると、延命の新薬の
 効果に関係ないことが分る。医師は、見掛け倒しの延命を知っているが、誰も口に出さない。薬で売上を上げたいため。
・余命は、聞かないこと。当てずっぽうでしかなく、聞いた患者は、それに引き込まれ、その範囲で死んでいく。
 医師は患者と身内に短めに言っておけば、延びた分、喜ばれるため。
▼ 10数年来、中学、高校の同級生が数名、がんで死んでいるが、発見されて一年以内に亡くなっている。
 胃がん食道がんは、白血病によるが、悪性は2年以内、1年が目処になる。原因は、ストレスによる飲酒とタバコ。
 還暦過ぎれば、この二人の説に従うのも一つの道である。色いろのケースがあるので、最後は自分の選択になる!
 良く生きるか、長く生きるか? 良く、長く生きたい!が、振り返れば、みな同じ。「ひとは先、我はあと!」
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4351, 書くことが思いつかない人のための文章教室  ー3
2013年02月13日(水)
              「書くことが思いつかない人のための文章教室」近藤 勝重 (著)
   * いい文章とは? そもそも文章を書くとは何?
 そう簡単に、いい文章など書けるわけがない。「自分が納得した文章を書き上げる」ことを心掛けた結果として、
時にまともな内容と思うことがある程度。 まずは何事も継続し量を書くしかない。そうすると本音が自然と出てくる。
一々飾らなくなるためだが、長年続けると建前で生きている人の心根の浅さが見えるようになる。本音を隠していると、
その本音が枯れ果てて、何時の間に「ゾンビ」になっている。ただの世間話しか出来ない夢も希望も知性のない人種。 
  ー次の内容が、文章の書き方について解りやすく述べているー
≪ いい文章とは? と問われても、そもそも文章って何なんだろう、文と文章とは違うのだろうか。・・
 文というのは一つのまとまった内容をひと続きの言葉で表したものです。多くは最後に句点(マル)がついています。
その文を、意味がわかるぎりぎりのところで短く区切ったものを文節と言います。文の間に「ネ」を入れてみればわかります。
 「的確な(ネ)表現の(ネ)文章を(ネ)書きたい」 これは四文節から成り立ちます。この文節でつながる文を二つ
三つと重ねて、自らがとらえた事象を考え、意見などを筋立てて書いたのが文章です。 
全体をたとえると、「いくつかも節のある一本の竹が文で、何本も集まって形を成している竹林が文章です」。
 その「いい文章はとは?」ですが、内容が的確に表現されているです。文章は、その人自身のものでなくてはならない。・・・
体験は単に身の上に起きた出来事ではありません。人間の意識が強く働いた結果なのです。そのときに思ったこと、考えたこと、
さらには織り成す感情とともに、大脳皮質の側頭葉というところに長期記憶として保存されます。文章を書く上でその記憶が
必要になると、やはり大脳皮質にある前頭葉が「こういう記憶を」とリクエストします。ですから、自分というパーソナリティを
形成している体験こそが文章の最も大きな源泉、おおもとでして、作文というのはそのおおもとから記憶化された自分自身を
引き上げて言葉にする作業にほかなりません。といってそれらはそのまま言葉になるというものではありません。第一、記憶自体、
大喜びしたとか大泣きしたとか、特別な出来事を除けばそれほど鮮明ではないでしょう。なかには部分的にしか浮かんでこない
ものもあると思われます。しかし体験も言葉もすべては自分の中にあるわけです。それを投げ出さないかぎり文章化は不可能です。
また文章は、自分にしか書けないことを、誰が読んでもわかるように書き直すことです。 ・・・ ≫
 ▼ 側頭葉残された「思い出」は、その人にとって意味があるから長期保存として残っている。だから、書き出せば、
  その意味の解明になるし読み手も面白い。記憶に残っているだけで意味があり、その人の本質が隠れている。
  文章を書くのは恐ろしく面白いのは、そのため。脳は物語にすると記憶に残るのは、筋書きを求めているため。
  で、こうして毎日、「あれこれ」を起承転結にして纏めている。 記憶にガラクタしか残ってないのは、どうして?
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3976, 閑話小題
2012年02月13日(月)
  * 冬は濁り酒と辛口の酒のミックスに限る
 二年ほど前から10月から3月にかけて、濁り酒と辛口の酒を一対一の混ぜ合わせて飲んでいる。
濁り酒だけだと甘過ぎ、かつ癖が強いので、何気なく紙パックの酒を混ぜてみたところ、これが良い。 
濁り酒は菊水酒造の「五郎八」(1980円)。辛口は全国ブランドの普通酒を混ぜ、燗にする。
これに水代わりでノンアルコールビールを一本飲む。 これで、かなりの酔いが襲ってくる。 
濁り酒も色いろ飲んでみたが、値段の割りに「五郎八」が美味い。 混ぜ合わせると水割りにしたように和らぐ。
慣れると麹の深みを感じる。 一挙に酔いが回るため、つい飲み過ぎることもない。3千円と千円の酒のミックスと、
二千円の酒は、どちらが美味いのだろうか? 以前、事務所の飲み残しの酒、何種類かを一本の瓶に入れて冷蔵庫で
寝かせて飲んだことがあるが、それが極上の味。「吉田類の酒場放浪記」という番組で、京都の居酒屋の女将が
色々の種類の酒をカメに入れて当店ブランドにしていた。 自分ブランドは一合パック二つを混ぜれば可能である。 
濁り酒と辛口酒のミックスは自分ブランド酒をつくっていたのである。 混ぜないで二つを交互に飲んでみたが、
辛口が負けてしまう。 ケチ臭い話だが、話題としては面白い? ホットビールとか、焼酎のビール割とか。
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3611, 大相撲八百長事件 ー3
2011年02月13日(日)
 二人が勝ち負けを決する個人競技である限り、そして個人の意思が携帯電話やパソコンで簡単に行き来できる現在、
八百長をするな!」という方に無理ある。 お互いに四つに組んだ時に互いの耳と口が至近距離になる。
そこで、20、30万と仲間同士の符丁を決めておけば、阻止など出来るわけがない。「自動車事故死が数千人もあるので、
自動車を廃止してしまえ」と主張するようなもの。まずは交通違反を止めろと言っても、これも無理の話。
八百長に関して、今回のように発覚したら厳罰を科せばよい。「八百長が絶えないから大相撲を公益団体を外してしまえ」
という論理に無理がある。この怪しげな興行世界が日本伝統のマイナーの側面である。これを解説者では一部の人しか主張してない。
だから、今回も、4人は追放、疑問のある10数名を三場所の出場停止をして幕引きをするだけでよい。
 日曜日の夕刻のお笑い番組の「大切り」は、作家がいて、そのストーリーにそって、落語家が珍妙なやりとりをする。
一時、週刊誌が、このことを槍玉に上げたが、メンバー全員それを否定したコメントをしていた。それは当然である。
160キロ平均もある鍛えぬかれた大男が、全力で15日間も続けてぶつかりあったら、どうなるか分かりきったこと。
幕内・数十人の閉鎖社会の中で勝ち星の貸し借りがあるのは当然で、それを含めて楽しむのが大相撲の面白味である。
だから、私は初日と千秋楽は幕下から見る。初日は貸し借りのない真剣勝負が見られ、千秋楽は出てくる互いの力士の
勝ち星を見て、暗黙のうちにドチラが勝つかを予測しながら見るのである。見る方も分っていて見ている。
私が知る限り、ほぼ100パーセント、貸し借りをしている。日本文化は談合世界の中で育ってきたのである。
 麻薬などで追放になった元外国人力士などから、多くの実話が出てくるのだろうが、交通事故に気をつけた方がよい。
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3246, 新・欝の時代  −2
 2010年02月13日(土)
  * 「うつ」9つの症状
 うつ病について何度か書いてきた。私は、うつ病は、普通の風邪や胃腸病などと同じで、精神も発熱したり、
傷口が化膿するのは自然であり、手当てをすれば治ると思ってきた。 知人に、重い躁鬱の人がいたが、
医者より私の見立てに信頼を置かれ、20年近く相談にのってきた。 数年前に癌で亡くなったが、
それは見ていても気の毒であった。「精神の束の大元が制御不能になってしまう」というのが、私の捉え方。
その時は病院に入るか静養をとって回復を待つしかない。 うつ病はれっきとした病気。
 うつ病は「気分がひどく落ち込んだり何事にも興味を持てなくなったり、おっくうだったり、なんとなくだるかったりして
強い苦痛を感じ、日常の生活に支障が現れるまでになった状態」。
この状態は、日常的な軽度の落ち込みから、重いものまであり、原因については諸々ある。
「 悲しくて苦しくて涙がこぼれ落ちそうになり、胸が強く締めつけられるような状態が何日も、時には何ヶ月も続くという。 
うつ病は、内因性うつ病と、心因性うつ病とに分けて考えられていた。しかし、内因性うつ病でも発症の
きっかけとなる心因があることが多いことから、症状の形で分類されるようになった。
 *うつ病の基本的な症状は以下のようなもの(○は大丈夫、 ×はその傾向あり、 △は少し)
1.強いうつ気分    ○          2.興味や喜びの喪失    ○
3.食欲の障害     ○          4.睡眠の障害       ○
5。精神運動の障害(制止または焦燥)○    6.疲れやすさ、気力の減退 ○
7.強い罪責感     ○          8.思考力や集中力の低下  ○ 
9、死への思い     ○ 
  このうち、5つ以上が、二週間以上続いた場合に「うつ」と診断される。
 私は最近、少し欝っぽいと思っていたが、全部○、全くの思い込みだった。
(1、の強いうつ気分)が、(少しうつ気分ぎみ)だけのこと。 何かガックリ?ときた。
4つが△なら、軽いウツとってもよいが。 高島忠雄や、小川宏「うつ」の症状を聞くと凄惨である。
 恐慌の時代、ある日突然に株と国債の暴落、それからくる経済麻痺が何時起きても不思議でない。
 大部分の人にとって、生活環境が激変する可能性がある。
 数年前の調査では、国内のうつ患者は250万〜300万人とされ、今では500万人の可能性も。
  高齢者の大部分は、老人性鬱症という。 生老病死の問題が身近になれば仕方がないが・・人生の秋か!
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 2871、 構造改革路線の罪
 2009年02月13日(金)
最近買った「文藝春秋・三月号」や、昨日の読売新聞に、構造改革推進派だった
三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長の中谷巌氏が、新自由主義からの「転向」宣言を寄稿している。
*まずは三菱UFJリサーチ