ー自民党はすでに死んでいるー 上杉隆 (月刊SITGHT)

「STGHT」という雑誌に、政治ジャーナリストがインタビュー形式の「自民党はすでに死んでいる」が、
正しく現在の自民党の姿を浮き彫りにしている。。
すでに死んでいるのなら、「あの連中」は、ゾンビの集団ということになり
彼等の信じがたい政策と右往左往の理由が理解できる。
 戦後の大部分の間、色いろあったにせよ、一応国民の支持を受けて日本の舵取りをしてきた。
小泉も含めて20年間、日本を彷徨える船のように衰退へ導いてきた。
最後の締めは、安部、福田、麻生という二代目、三代目が政権を放り出しを含めて
未曾有の無策を露呈してしまった。 それを一番身近にみてきた政治ジャーナリストが、
彼らの崩壊過程の姿を辛らつに切り捨てているため往生際の悪い醜態が漫画のように思えてくる。

結論の「自民党はすでに死んでいる」の理由を、本の末尾で以下のように述べている。
《2001年4月に、小泉首相が誕生した時に、山本一太さんと会う機会があった、その時彼は
 「自民党は、小泉という奇人が登場して、たまたま助かった。だけど、小泉がいるから助かったので、
 この人がいなくなったら自民党は終わる」と。 その時に喩えたのが自民党は恐竜だったと。
 その恐竜は、森政権が最後で、倒れてしまったけど、小泉が一人出てきて、それが支えてきただけ。
 それがいなくなれば倒れるだけと。7年前の山本さんの話は、そのとおりであった。》
 ーここで上杉隆自民党の現状を冷たく以下のように切り捨てているー
麻生内閣の支持率が下がるのは、今さら驚くことではない。問題は、自民党がまだ古い自民党
 手法、政治体質を維持している麻生に「ノー」といっていることに、気がついてないことである。
・麻生は、小泉が体現した総理の権限、官邸主導の強さを一番真近で見てきたので、それを在任期間で
 使わないと死ぬに死ねない。もう全ての人は彼を見捨てていている。彼は死んだまま存在しているに過ぎない。
 しかし、その権限の絶大なことだけは知っている。その効果も・・・
自民党はだれでもいいんでしょう。 政権与党でいることが自民党の目標であるから。
・2009年、大きく変わることは3つある。政治と、行政と、メディア、この3つである。
 なぜ国民が国民が必死になって自助努力をして、家族を抱えながら、やっているのに。
 金融だって、農業だってとっくにオープンになって、それでも頑張っているのに、なぜマスコミと、
 役人と、政治家だけが護送船団方式で安全なところにいて、一切変わろうとしないんだ。
・「自民党政権は、政権担当能力がないことを自ら認めているのだから、もう下野でしょう?と」
 国民は深く実感しているのに、字もマトモに読めないアフォウ首相が政権に汲々としている。
 国民からしたら、民主だろうが、自民だろうが、もともに政治をしてくれればよい。
 自民党は耐久年数が、すでに終わっている。
 ー
 以上だが、さすが政治ジャーナリストである。現在の自民党への国民のさめた目を、チャンと押さえている。
 政治家、官僚が悪いと思っていたが、マスコミの腐りを指摘している。
 国民はマスコミのコントロールを冷静に見ているし、またインターネットという別チャネルを獲得している。
 そして、先ほどの「三者」のいい加減さをネット上で指摘、批判をしている。
 そりゃそうだろう、何にも分かってない若い記者が、知った風に書いても、人生経験の深い人が
 ネットをフルにつかって情報を得ている。 むしろ一般の方が遥かにプロ化している。
 それは政治に対してもいえること。ゾンビの醜態劇場も、とにかく大衆の民度が低いと騙される可能性がある。
  ここまで酷いと大丈夫だろうが・・・ 
 
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