2004年02月28日(土)
1060, 職業性格形成論−4
   ー「営業屋性格形成論」−2

「職業性格形成論」から「営業屋性格形成論」へと続き、今度は「ゼネコン営業性格論」を書いてみる。
「ゼネコン営業論」になるが。

営業の世界で、私が知っている範囲で一番すざましいのがゼネコンと保険屋である。再開発を数十年にかけて
追いかける仕事もあるし、談合という公務員と組んだ国家犯罪をつるんでやる仕事まで様々である。
接待などで一つ間違えばアルコール中毒になってしまう。また癌になる確率も非常に高いという。
接待をしているつもりが、逆に丸め込まれることも多い。自分の仕事に疑問など持つこと自体許されない世界である。
情報渦巻く中で的確な判断も要求される仕事でもある。営業の付き合いで、飲み屋のツケで数千万円も背負って
家庭破壊をしたケースや、癌になってしまったとか、ゼネコン営業残酷物語は無残である。
最後は身も心もボロボロにされ放りだされてしまう。

新潟県の談合の主は、「大成建設」になっているとか? どぶ沼の国家犯罪プロジェクトに組み込まれた中で
仕事をするのだから、イタリアのマフィアの世界と酷似している。縄張りがあり、そこには利権が張り付いている。
さすがにマフィアのような殺人や暴力装置は持っていないようだ。
県や市町村の役人が収賄で逮捕されるが、氷山の一角でしかない。

この談合システムも、ソ連共産党が崩壊した時の様相になってきている。
情報化などの大きな時代の流れの為、内部からも漏れはじめたのだ。また長野県の田中知事や横浜市長などが、
その壁を壊そうと熾烈な闘いを始めてきたからだ。実際、身体を張った命がけの仕事である。
ゼネコン営業形成性格論とは全くことなる、程度の低いゼネコン談合世界の話になってきた。

ゼネコンといえば、ビルや再開発や港湾や公共事業など大型物件を扱う仕事である。
足で歩いて情報を探して時間をかけて、とことん食い込んでいく高度な営業テクニックとセンスが要求される。
接待とか付き合いの中で、営業チャンスを模索しなくてはならない。1㌫の中から可能性を追求していく世界である。
その為には、駄地獄と天国の境に常に身を置かなくてはならない。
人間的に大きく成長するか、半ヤクザみたいになってしまうかどちらかだ。

一棟のビルには、現場だけでなく営業の汗と涙と血が多く流されている。
ゼネコン営業とは少しそれるが、以前、営業のトップセールスにホステスをしていた女性が
活躍をしていたことがあった。ホステス経験があるならトップセールスは得意だろう。
逆にホステスが、お客を相手に保険のセールスをしているケースもあるが。デパートの営業も詐欺ギリギリの世界である。
年寄りを集めて、飯を食べさせ、奇麗事をいって、一種の集団詐欺まがいのことをしていた。
いや今もしている。一昔前のことだが三越があまり辛辣の手口が大問題になった。今でも、その後遺症が残っている。
ゼネコンの営業は、成果が見えるカタチで残るのが最大の慰めになる。

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