2004年02月23日(月)
1055, TVが面白いー上海建築家コンテスト

上海の変貌には、ただただ驚きである。今の中国を象徴しているのが、「上海の高層ビル群」
といって過言ではない。怒涛の勢いで変貌している都市の姿が、そこにある。
その高層ビルの設計家を何人か紹介しながら、現在の中国事情を紹介するTVの番組の内容を紹介してみる。
現在の上海は、各国の設計家の高層ビルの展示会のようなものだ。その中で最近、中国人の若手設計家の
計画をした高層ビルが最近目立つようになってきており、そのいくつかを紹介していた。
「新秀賞」という優秀な若手設計家に与えられる賞があり、若手設計者にとって大きな権威への登竜門になる。
実際に設計した高層ビルと、そのコンセプトに対して専門家数人の審査がある。
そして多くの設計者の中から、5人に賞が与えられる。
TVでは、その内容を詳細に紹介していたが、日本では見る機会がない面白い切り口であった。

19世紀末から20世紀にかけて建られた「リーロン」という低層の住宅が、上海市内の60㌫を占めている。
その再開発として、次々に高層ビルが建てられている。既存の住民は、安く優先的にそこに入居できる。
上海市全体の都市計画の模型があったが、完成時点では殆どロスやサンフランシスコのように、
高層ビルが林立する予定になっている。これも新しい斬新な設計ときているから、21世紀そのものだ。
15年ほど前に北京と上海に行っているが、新しいビルは皆無。わずか15年で、全くちがう都市に変身してしまった。
数年前に北京にも一泊をしたが、その時も、ただただ驚いた。
新空港から北京市内まで、高層の住宅ビル群の建設ラッシュであった。
現在の中国の政治体制は日本の戦後に似ている。社会主義体制が高度成長に必要条件といえる。

日本はアジアの横丁になってしなうのか?前門の狼がアメリカ、
後門の虎が中国になるのだろうか。いや、既になっている!

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