2007年02月23日(金)
2152, スピリチュアル・ブームを考える −3
     b(^o^)dおっ W(^O^)Wはようー♪
         
香山リカ精神科医)も現場の様々なケースを見ているから説得力がある。
生まれかわりを前提に生のリセットを真面目に考える人がいるというから、来世などを
吹き込むと間接自殺幇助になってしまう。騙すほうも騙される方も命がけである。
スピリチュアルだけでなく、判断をすべて人に委ねる人を見かける。
本当に多いのだ。携帯電話がそれを助長する道具となっているから、ますます他人志向的になる。
その連中が安直に求めるのがこのブームの背景にある。
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現在の風潮に「これって本当?」とすべてを疑うのは野暮!という価値観の広まりは、
TVの捏造問題とも強く関係している。精神医療の現場では最近、「死後の生」を前提とした上での子供や
若者の自殺を企てる者をみる。彼らがこういった番組の影響を受けてないと、考えにくい。いま売れている、
こういった類の本に「すべてのものはあなたの意志を超えたところで決まっている必然なのだ」
というメッセージが溢れている。

この意志を超えたものは「前世」であったり、「宇宙の大いなる力」であったりするが、
これらの中に重大なメッセージがある。ひとつは「だから、今が不本意なのはあなたの努力不足ではない」
いまひとつは「だから、いくら頑張っても何も変わらない」ということだ。
つまり、「あなたは悪くない」と個人を免責しておいて、「少々頑張っても何も変わらない」と、
努力の放棄や不満の受容を勧めている。少しでも状況を改善したければ、「守護霊」や「宇宙の果て」からの
メッセージを媒介してくれる霊媒師や超能力者の声に耳を傾け、それに従うしかない。

何とかして欲しい」と願う個人が霊や宇宙といった超越世界と直接、つながって
救われようというしておきている、いまのブームは
「組織は世の中を自分たちの力で変えることで何とかなるかもしれない」
といった社会的な視点がまるっきり抜けている。もちろん人生のかなりの部分は理不尽で
不本意なものであり、怒りや悲しみを乗り越えるためには「目に見えないもの」の力も時として。
必要なこともある。しかし、それは苦から身を守る最終手段であって、
日常的に安易に「死後の世界」や「宇宙の力」を持ち出して解決しようというのは、
決して社会の進歩ではなく、むしろ退化と考えた方がよい。

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 なるほど、そりゃそうだ。運命論ほど馬鹿馬鹿しいものはないが、
 スピリチャル・ブームの批判につかうとは、さすがである。
 神社のお土産品の「お守り」も、古典的なグッズである。
 お賽銭って、神様への賄賂というが、100円?というのが可愛い!
                 ヾ(●´∀`●)  バイ!
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