2002年02月14日(木)
331,、お見舞いの手紙−堀井正子さんへ

お見舞い申し上げます。どう見舞ったらよいか?私の仕方で最善と考えてこの本(フランクルの<生きる意味について>)
を贈ります。非常に深い内容のある本です。今度の貴女の病、あなた自身にコペルニクス的大転換
(人生に何を要求するかより、人生そのものが貴方になにを求めるか?)の問いの大転換のチャンスです。
この本を読んでいるうちに、何かが見えてくるのではないでしょううか。<過去の総てを肯定し、容認すべし>
父が死を目前にした時「もう一度、同じ人生を・・」と言っていました。これは非常に深い言葉だったと思います。
それも知識より触発された言葉でなく「苦しみの底より掴んだ言葉」だからこそ父のこの言葉を素晴らしいと思います。
貴女の場合「池津屋とともに生き、そしてそこを去り倒産、そして音楽の先生という人生」
はそのまま安穏とした人生より、はるかによかったという見方です。自分の人生の総てを肯定する見方です。
この数年父の心境が判りかけています。「社会的自分を一度すてて、真なる自分」を今一度じっくり見つめ直す時期です。
「過去の総てを肯定する視点をもつべし」これは私が言った言葉でなくフランクルがいっている言葉です。
神が一日だけ、この世の中にある人を呼び戻したそうです。総てが光輝いて見えたそうです。
娑婆の人間に「何故それが見えないのか?」「どうでもよいこと、娑婆の表象」に流されているからだと思います。
そのゴミの中で生きているからです。それを餌の種にしているからです。これを機会に真実に生きてください!
    ご自愛のほど!             ー魂の言葉ー
                                2000年11月30日 ー 八郎
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