2007年02月14日(水)
2143, さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
        オッ(*^○^*)ハ〜ヨウサン!
  
いつも本屋の平台にあったが、初心者用の会計本と何度か手にとってみたが、それ以上には興味の無い本だった。
ところが図書館でこの本を見つけたので早速借りてきて目をとおした。
月に一度は土日に『毎度お騒がせのチリ紙交換です』という替わりに『さおやー、さおだけー、たけやーさおだけ、
二本で1000円のサオです。』とあいも変わらず聞こえてくる声がある。
何をしているのだろうか?と誰もが思うのが当然である。この種明かしは簡単である。金物屋が、副業で暇な時間を
見つけてテリトリーの中を、在庫原価をゼロに落としたサオをアタカも専門店のようにしてマイクで走るのである。
そのサオ屋は情報収集をしているのである。
『二本で1000円の物もいいけど、オススメはこの一本5000円のさおだけだよ』
『これだけだったら、お子さんや孫の代まで長持ちするからお徳だよ」
『2本だったら8000円にしとくよ』というので、ついつい高級なサオだけを一本買ってしまう。
ひっかかってしまったのである。しかし、まだまだある。その干し物台の土台とか、他の何か相手の需要を探してセールスを
するのである。土台の作り直しとか、他のその家の修繕を見つけだすのである。そこで、修理関係のパンフレットとか、
金物の売込みをすればよい。体のよい販促の手段として、その家の情報収集とし営業活動である。
この中には悪質なものがあるが、普通は営業活動の一手段として割り切っているケースが多いという。
    −−  
なるほど、そう言われてみるとあの「さおだけ屋」のかけ声の裏に多くの意味がある。
ただ会計屋がこれから面白おかしく本として売るのだから、そのベースの商売の基本に適応していなければならない。
原価ゼロの商品を、副業としての営業活動だから経費もゼロというのがミソである。
売り上げ原価も、経費もゼロの世界であるが、所詮は個人商店の生業レベルでしかない。
 会計系は、ただ『ケチ』であることが最も合理的として錯覚してしまう欠点があるが。
この本の中で、同じような事例として、上流住宅街中のフランス料理店をあげている。
住宅内にある高価なフランス料理店はミスマッチのようにみえる。
しかし自分の住宅兼用にすれば経費が掛からないし、14時から17時まで「フランス料理教室」を開いて
昼間の空き時間を利用している。まあサオダケ屋の商売に酷似している・・・
シンプルに会計の本質をついていることも事実である。だから、何度も耳にしている最後の
「ことわざ会計学」の言葉を、改めて噛みなおして見る必要がある。
会計学のいう次の諺の解釈が味があるー
・「ない袖は振れない」 ーどんな素晴らしいビジネスモデルがあっても、立ち上げ費用がなけば何も出来ない!かい
(解説するとーお金は最大の手段である、その手段もない理屈はこと事業では屁理屈でしかない)
・「とらぬ狸の皮算用」 ー実際に売り出してみなければ、実際のところどうなるかわからない。
 売り上げ個数は実際に事前にはわからないが、売り上げ単価は事前には設定できる。
 つまり「とらぬ狸の皮算用」というが、会計上はまったくの空想とは言い切れない。
 現象である。 銭は何時も充分に余裕を持つこと。
               ホンジャ  ヾ(*´▽`)ノ=з=з=з  バイバイ!

ーーーーーーー