人は9割がたが褒められた事がキッカケで成長するという。子どもの頃を振り返ると納得する。
母親が38歳時の子どもだったこともあり、母はことあるごとに褒めていてくれた。
また4人の姉の存在が女性心理からみた褒める以前の知職を経験的に教えられた。
・下手に女性を褒めないこと ・嫌らしくしないこと ・媚びないこと 
・心を開いているようで開かないこと ・優しくすること ・何気なく褒めること 
・噂話は絶対にしないこと、などである。 
褒める以前に、その人の品性の裏づけがないのは、相手の心に響かない。
 話しは変わるが、十年ほど前のこと。同級生が300人ほどの何かの講演会の締めの挨拶に立った。
その会の後に。同級生が十人ほどいたので急遽、親睦会を開くことになった。
和気藹藹と飲んだ後に、その男が隣に来た。 「挨拶は如何だった?」と聞かれたので、
「御前さんも、やっと面(ツラ)が出来てきたな」と言うと、すかさず「どういう面だ?」と一歩つ込んできた。
そこで思ったまま「我われに笑されている自分を、笑っている面だ。それが何とも味があった」と、
その時の本人の嬉しそうな顔は、まだ忘れられない。 上手く褒めた時は、褒めた方も嬉しいのである。
 このところ「褒め言葉」系の本を数冊読んだためか、無意識で相手を褒めている自分が、そこにいた。
何時の間にか、それが無くならないように習慣の核にしないと。 先生は幾らでもいるのだから!

 −−
第三章 相手の成長をうながす「ほめ言葉」
       ー相手の小さな進歩を見逃さない-精神対話士 Mさん
「あなたの挨拶は職場を明るくしますね」 言葉に気持ちを乗せる
「ご苦労さん。忙しいのに、よくまとめてくれた」 気配りをほめる
「行動力がありますね」 積極的な気持ちをほめる
「先月より鞠O%も成績が伸びているな」 過去とと現在を比較しでほめる
「言葉に説得力が出てきたな」 成長をうながすほめ言葉
「〜にかけては天下一品だね」 慣用句でほめる
「センスがいいですね」 相手の繊細感性をほめること
「筋がいい」 有望な将来をほめる
「飲み込みが早いな」 初心者を力づける言葉
「君らしくないな」 仕事のミスを叱る褒め言葉
「やっぱり経験が違いますね」 年輩者の存在そのものをほめる
「運を引き寄せる人ですね」 「運がいい」は努力が否定されたと受け取られる
「今日は本当に楽しかった」 別れ際のほめ言葉は強い印象を与える
「一緒に居ると楽しい」 「私」を主軸にして気持ちを伝える
「決断力がありますね」 上司をほめる言葉
 ーー
変化を察知したら、プラス面で褒めることだ。 人は生きている限り変化し続ける。
そのプラス面に光を当てることは、本人の気づきを促すことになる。
 植木等に「ゴマをすりましょ〜ゴマをね〜」では駄目だということ。
寸鉄人を刺す」を褒めですること!ということだ。 寸鉄人を刺すのは得意だから、
今度は人のためにやるべしということだ。  何時の間に褒め殺しになる?!

・・・・・・・・・・