一昨日の22時・Nスペ「アメリカ発 世界自動車危機」には、驚いた。
 ーまずは、NHKの・HPの番組紹介ー
《 20世紀の世界経済を牽引してきたアメリカの自動車産業が、メルトダウンともいうべき崩壊の危機に直面している。
2008年、金融危機の炎はまたたく間に自動車業界に延焼。 旺盛だった自動車の需要は一気にしぼんた。
GMを始めとするビッグスリーは経営危機に陥り、トヨタなどアメリカでの販売で利益を上げてきた日本のメーカーも
深刻な打撃を受けている。 なぜこんなことになったのか。関係者への取材で浮かび上がってきたのは、
長年のビジネスモデルを延命させるために作り出された「架空の消費」である。
売り上げをのばすため自動車ローンの審査が極限まで甘くされ、ウォール街が推し進めた証券化ビジネスと手を結んだ
車販売のシステムが広がった。 それが今回の金融危機で一気に瓦解したのである。
時代は次のビジネスモデルへ向かって急展開を始めている。大物投資家なども参入し、業界再編後を見据えた電気自動車など
環境対応車の時代への模索が加速している。 自動車業界の歴史的な大転換を、現場の動きから明らかにしていく。》
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  以上だが、これを録画にとって二度見たが、アメリカ金融崩壊のモデルを目の当たり見せられたようだ。
 GMのローン会社GMAC・元NO2の人の語る内容がすざましい。 
GMと、販売会社と、GM子会社のGMACの三社のシステムの構図は住宅のサブプライムの自動車版。
販売会社はGMACから、ほぼ無審査で買い手にローンを組むように依頼されており、ホームレスにも
ローン付きでクルマを販売していたという。そのローンはGMACで各種債権と混ぜて、格付けがAAAになるように
加工され世界中にばら撒いていた。 更にGMACは住宅ローンも手がけ、全米5位にまで規模拡大していたのである。
その上にクルマの「リース」に乗り出した。 二年リースで乗り換える契約をして、半額でクルマをリース、
二年後には、購買者は再び新車をリースが出来るシステムにした。三年目のクルマは中古市場で半額で販売、
そのリースも証券化して販売して利益を出していた。それはそれで一見、理屈にあったようだ。 
しかし石油の高騰とバブルの弾けでGMの大型中古車は売れなくなって問題が発生。その全ての債権が不良化したのである。
これから見てもGMは詐欺同然のことをしていたことになる。また、政府の救済も一時的にしか不可能であるのは自明。
金融立国と称した国が国家単位で似たようなことをしてきた金融システムの崩壊は、世界恐慌になって当然である。
 その最大の被害者は、日本と中国だが、日本は数年内に壊滅的大打撃を受けるのはアメリカ隷属国家の宿命である。
  特に今後三年間は、修羅場の連続と覚悟をしていた方がよい。 
 「 世界炎上! 日本は全焼状態 」 政治は無政府とくれば?? 戦後の、あの事態への逆戻りも仕方がないか!

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