*若者の○○離れ、というが

ある雑誌の中に「若者の○○離れ」という現象のレポートがあった。
若者は明らかに旧世代とは違った消費行動をとっている。
まずは○○とは《・クルマ離れ ・酒離れ ・活字離れ ・新聞離れ ・洋画離れ 
       ・海外旅行離れ ・ギャンブル離れ(マージャン、パチンコ、競馬) etc》
その背景には、『パラダイス化ー仲間内だけで寄り添う』と『リスク回避志向』と『携帯電話・コンビニ』と
『堅実消費』の傾向がある、という。 これは旧世代にもあるが、若者に極端に出ているということ。
(自分を考えてみたら、海外ツアーと活字と新聞を除くと同じ傾向だが、少し違うか?)
バブル崩壊とデジタル社会に若者がイチ早く反応したのである。(私の場合は、それに加えて加齢があるか) 

時代が右上がりで潤沢の資金があれば、クルマを持って、酒を飲んで、ギャンブルでもして遊ぶだろう。 
収入が減って内向きに時代、その一番弱い立場の若者が時代に従っているだけ。 
それに加えて情報化社会が、敏感な若者たちの価値観を大きく変えてしまった。
情報化のために、周辺だけの世界に価値が見出せなくなったのである。
イチロウが活躍している姿を見ていると、市とか県レベルの野球のヒーローなどに誰も憧れはしない。
それだけではない、国内のトップレベルの野球選手も憧れの対象にはならない。
昔はクラスの一番の美人で優しそうな女性が理想像に見えたが、今では、そのような憧れも少なくなっている?。
大きな幻想も、小さな幻想も、情報化で破れてしまったのである。それなら手っ取りはやい身近な友人と
携帯でつながり、コンビニか街で屯するしかないのである。

それらを考えてみて、やはり日本の若者の大部分の劣化の激しさは目を覆う。
 「ゆとり教育」の大失敗だったのである。
何時の間にか、近くの韓国、中国、ベトナムのボトムに大きな差がついてしまった。
皮肉なことに、若者の末端を「派遣社員」というシステムが社会に組み込んでしまった。

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