2005年01月28日(金)
1396, お水の花道

先日見た「お水の花道」のドキュメントが、面白い。
新宿のキャバクラの数人のホステスの素顔と店の中の出来事を追ったドキュメントである。
この随想日記にも何回か取り上げてきた。女の世界を知る一番手っ取り早い凝縮された職場である。
虚飾と現実が紙一重の世界でもある。この番組みでは、4人の個人を、それぞれ追っていた。時給が5〜6千円ということ、
それとお客の取り合い、携帯電話でのお客への攻勢、そして店内でのお客との掛け合いなど、キャバクラの内側が
リアルに映し出されていた。彼女達は、自分が消耗品ということをよく知っている。しかし生きるために?
新宿のキャバクラで自分を酷使している。ストレスからくる鬱病と闘っている娘や、それぞれの人生を背負って、
一夜一夜を精一杯生きている姿があった。暴走族の女番長で少年院帰りの、刺青の入った素朴なホステスが圧巻である。
彼女は、お客との仮想恋愛が苦手で、飲むことを売りにしか出来ない姿が痛々しい。
店は互いに売り上げを競わせて、多くのお客を引こうとする。同じ位の娘を持った親なら正視できないだろう。
そう簡単に時給5000円も稼げるわけがない。それだけ仕事も過酷になる。その世界を、カメラは冷徹に写しだしていた。
彼女らに他に何ができるのだろうか?という同情もわいてくる。もっと気張らずコツコツ生きなさい!という親心が出てくる。
しかし、それぞれの生きてきた環境と人生がある。今まで書いた「水の世界」についての内容をこぴーしておきます。
ー真面目に、よく書いたものだ!本当。
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 2001/12/21  銀座ナンバーワン
 銀座ナンバーワンホステス二人の対談が、ある雑誌に載っていた。丁度バブルの絶頂期だったと思う。
面白く今でも内容を憶えている納得のいくものだった。事業のコツとほぼ一緒であった。
店に立ったときは、もう最後の収穫の場でしかない。その前にコマメに電話をしたり、手紙を書いたり、
誕生日の贈り物を贈ったり、ゴルフの付き合いをしたり、ありとあらゆる事の結果お客が店にきて、
自分を指名する状態にあるという。素人はそれが解らないらしい。
店にきてから初めて準備を始める。店の中の現象しか観てないのだ。
接客とか話術でとかで、気に入られようとする。またなじみのお客の話題の知識の勉強をしておくという。
どうすれば好かれるかの努力を全てするそうだ。その中で印象に残っているのは「男は皆やはり威張りたい」そうだ。
割り切ってしまえば、男はたわいないものという。
 学生時代の友人に十数年前、彼のいきつけの銀座の店に連れて行ってもらったことがある。
狭いがぎっしり席が詰まっている店であった。満席であった。ホステスも2人に1人あたりついていた。
小柄な24〜5歳のチイママ(ママの次のママ候補生)がついた。
その時、はじめ書いたナンバーワンのホステスの話をした。かなり相手もその内容に興味をしめした。
「貴女はすぐにママになれるよ!」と励ましたとき、目が輝いたのに驚いた。
そして半年、会社に手紙が届いた。恐らく名刺を置いていったからだ。
本人の写真が同封、その時話した内容と「言われたとうり、ママになりました!」という内容であった。
そしてボトルの無料券が入っていた。その後は行ってないが、そのひたむきさと自分の写真を添えて
手紙をよこす気持ちに、さすが銀座は違う!と感動した。2〜3年前にその友人に会ってその話をしたところ、
それに近いことが自分もあった。そしてそこを使っているが、連れて行ったお客が全員喜ぶといっていた。
保険の外交員の日本一の契約の女性の話も、この話と重なる部分が多い。
            一句 「馬鹿な奴 結果だけ見て 運に観え」              
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