2003年01月16日(木)
648, 流通業界を考える

実家も勤務も前業も流通業界の出身の為か業界のウネリに興味がある。
一般小売店と地方百貨店はほぼ壊滅。その流れが都心の百貨店にきている。
そごう百貨店の倒産、西武流通グループの解体と西武百貨店の再生法。
東急もしかり。三越の不祥事の連続の事態。これからは高島屋の隠れた問題が吹き出るはずである。
百貨店といっても、その実体は不動産業でしかない。問屋とアパレル業やメーカーの場所貸しでしかない。
それに優勝劣敗の管理を加えている位だ。当然、スーパーや大手専門チェーンに侵食される運命だった。
その勝ち組であったスーパーがおかしくなり始めた。マイカル・長崎屋・九州の覇者の壽屋ヤオハンの倒産である。
ダイエーは解体過程、西武流通グループは完全解体、西友外資に買収された。原因は多角化の失敗である。
アメリカのNO・1であったスーパーのKマートが去年倒産したが、これはシアーズの生活総合業の真似による
エネルギーの分散の為である。ダイエーは、野球やリクルートとホテルなどの多角化が本体のエネルギーを
そぎ落としてしまった。他もそうだっだ。勝ち組と見られるヨーカ堂ジャスコは売り上げ経費率が25〜28?もあり、
近々大量出店を見込まれるウォールマートの16?の2倍近い。10年後の流通図が、この数字に全て暗示されている。
この2つが合併しても16?にそぎ落とす事は無理だ。傍で見ている分には面白いが、これから始まる大競争時代を象徴している。
解体と再統合の繰り返しの始まりだ。これは今の銀行の先行を明確に現しいている。
地銀以下レベルは40年前の日本の流通業に酷似している。
どう収れんされていくのか? 今年からその再編成が始まる。これは日本の根底の再編成になる。

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