2004年01月12日(月)
1013, 大相撲がはじまる

ここ数年、大相撲がつまらなくなったと書いてきた。しかし今場所あたりから、何かが変って面白くなってきた。
早くいえば、曙や貴乃花武蔵丸などが引退したことが大きい。
また元横綱の曙が異種格闘技のK−1に出て、無様な負け方をしたのがよい。
横綱になれば、引退後一試合に一億の興行を張れるのが実証されたことが重要である。
また国技などといって、特別の存在のように言っているが、それほどでもないことが解っただけでよい。

ここにきて、ロシアやグルジアやモンゴルなどの出身で、若手で有望な面白い力士が芽生えはじめてきた。
もう日本人とかいう枠を徹底的に割り切ってみた方が面白い。

それに、あの横綱審議会も解散すべきだ。
ー「死にかけた老人が訳も解らないことを言っている」と、誰かが主張しなくては。
(以前週刊誌で、『世の中で要らないモノ』の一つにあげてはいたが)
相撲協会が「国技」と勝手に名乗っていたことを、正直に告白すべきだ。
ルールも思い切って変えるべきである。その機運が出はじめているが。

相撲の醍醐味と良さは
・神聖な勝負ごとー日本の伝統
・仕切りと立合いの「気」が良い
・「円の中での、出した、突いた、倒した」の格闘技
・一瞬(平均 5秒^10秒)の勝負の為に、その背後には膨大の訓練をする。
 やはり神秘的な格闘技である。 そこに圧縮された時と雰囲気が出来上がる。
 といって、源流はモンゴル相撲やトルコ相撲が背後にあるのは自明のことだ。
 「朝鮮系の文化そのものの神社」の奉納の力自慢のお祭りが発生である。
 
文化国家のフランス大統領が、何故相撲の虜になるのだろうか。
それは、一瞬の気合の中に圧縮された時間に文化を感じ取ることが出来るからだ。
もっともっと外国巡業に出るべきである。外国で一年に一度は本場所をしてもよい。
それと、それぞれの相撲部屋にスポンサーをつけて収入を計るべきである。
相撲部屋を会社に売って専属にすべきである。
それとK−1とかプロレスのようにショーアップをすべきである。場外乱闘もあってよいし、茶髪も認めるべきだ。
そうすれば、注目も浴びるしお金が集まる。力士の収入も横綱プロ野球のトップ並みの5億円以上にすれば、
どんどん志願者が集まるだろう。その点で、いまの朝青龍を徹底的に認めることも重要だ。
あの読売の耄碌爺が出てくるようでは、お終いである。
昔からのシキタリで残すべきは残して、変えるべきところはドンドン変えていかなくてはならない。
難しいところもあるだろうが。「今の政界のような八百長体質」を変えないと、ますますファンは減るだろう。
最近特に若い人の姿が少ないのが気にかかる。今までのように外国人が悪役ではなく、スターになる時代が目前である。
大相撲の呼称も「ザ、スモウ」に変えてもよい。

話は変るが「高見盛」という現在一番人気のある相撲取りがいる。彼は何で人気あるのか、直ぐに解った。
彼は神経症である、そしてピュアーなのだ。それも、ど近眼ときている。さらに、気が優しい。日本人の、いや、
人間の原型である!だから人気が出るのである。それを気取らずに、そのまま表現しているから受けるのだ。

相撲の最大の魅力は、凝縮された時間の中の勝負である。
「気」が重要な位置を占めている。その「気」を、全身に入れるのが良い。
それも館内のファンの歓声ー気を自分の中に取り入れる。
そうすると、「火事場の馬鹿力」が出ることを体験上、解っているのだろう。相撲談議でした。

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