不況の景色 −7

 *タクシー業界の不況
一昨日の毎日新聞・社会面のトップで新潟市のタクシー業界の不況を取り上げていた。
市内の老舗二社が倒産、運転手の再就職がままならないと・・適正の台数が1000台のところに、
1700台の過剰台数。 二社で280人が失業、最後は月に12万円の手取りだったという。
全国的でも、新潟、長岡のタクシー業界は厳しい状況だろう。
昨年の最終金曜日の0時過ぎの2980円の割引に、百十数人が宿泊をした。
夜半の0時過ぎにホテルの前まで行列をなしていたというから、知らない人が見たら驚くだろう。
それだけ、お客はシビアになっている。 それでは、前年に比べてプラスになっているか?といえば、前年割れである。
いかに宿泊客が少なく、シビアに商品選定をしているか、この事実からも見てとれる。
ホテルは装置産業の典型である。一度設備投資をすれば、30年は潰すことが出来ない。
一口に30年というが、その間には世界は激変に激変を重ねている。だから面白いといえば面白いのだが。
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 *景気の山は07年10月
内閣府が、この景気の山が07年10月と発表した。同11月から景気後退の局面に入ったと認定する方針だという。
景気は69ヶ月続いたというが、この間の成長率は5%というから、年率一%にも満たなかった。
この間に輸出産業は好調だったが、一般的には「実感なき景気拡大」が特徴という。
もう当分の間、景気が良くなることは無い。
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*身近な不況景色
新潟の事務所から100mのところの「ほかほか弁当ー>もっとホット」が一年前に出来た。
ところが去年の12月31日で閉鎖をしてしまった。 
セブンイレブンとローソンが熾烈に闘っている間に割って入った出店だった。
一方通行の上に、あまり目立たない場所で、明らかに立地の失敗だった。
駅周辺を車で走っていると、最近いやに空き店舗が目立つようになった。
何とか商売をしてきた小さな商店が成り立たなくなったためだ。

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