ウェッジウッドが倒産

 ウェッジウッドが倒産した。ウェッジウッドといえば、英国王室御用達の「女王の陶器」として人気を集めていた。
ところが中国製などの安価な製品に押されて低迷、さらに金融危機を契機とする世界的な景気後退で売り上げが低迷。
そして一昨日に倒産のニュースが世界に駆け巡った。 グローバル化のウネリに押し流されたのだろう。
12月初旬のイングランド・ツアーで、本社に立ち寄って何点かのコーヒーカップを買ってきたばかりだった。
本社は近代的な建物で、多くの製品が展示されていた。まさか一ヶ月もしないうちに倒産など考えられなかった。
従業員が世界各国に8000人、負債総額が500億という。
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トヨタ系の孫会社の友人に電話をしてみた

学生時代の静岡の友人が実家のトヨタ系の部品メーカーを経営しており、そのサービス部門の子会社を任されている。
家内と供に、一昨年の夏に静岡まで遊びに行って親交を暖めてきたことがある。その前年、私のところに遊びに来た。
そこで自動車業界の不況がどうなっているか電話をしてみた。 
  緊張が解けたのだろう、一挙に実情を教えてくれた。
・9,10,11月は緩やかなダウンだったが、12月に入って一挙に三割ダウン。
 2年〜3年かけてダウンしたのではない、一月でダウンは呆然自失だったという。
・本体の550人の従業員のうち150人近くの季節工、アルバイトの契約解除をし、現在は正社員のみ。 
・夜間作業を全てカット、残業は一切中止、今月は二日間の工場閉鎖するが、それは国からの休業補償が出るという。
・レクサスやクラウンなどの高級車が売れなくなったようだ。
トヨタは世界一位を目標に、この数年間は1000万台突破という拡大路線をとってきたが、
 リーマンブラザーの倒産以来の円安と、大型車の急激な売り上げ減、そしてアメリカ市場の冷え込みは、
 彼等の想像を遥かに超えた事態。
・「天下のトヨタである。何とかなる! 兎に角、頭のよい企業軍団で、必ず時代の合わせた体質に変えるはず!」
 という信頼感は、聞いていて驚いてしまった。  4,5月は毎年、新規の需要があり、2,3月は
 それに対してフル稼働をする期間に入るので、仕事はあるが、問題は何処まで需要があるかが問題。
 ーー以上だが、
 彼と話していて、まだまだ温度差を感じた。バブルの崩壊以降、東海道ベルト地帯を除いた地方は惨憺たるもの。
 蓄積された力は恐慌を乗り越えるにあまりある、というのが彼から受けた印象である。
 しかし会社存続の為には、何でもありがトヨタだろうから、思い切ったリストラをしてくるだろう。
 
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