2003年01月03日(金)
630, クロスエンカウンター

仏教学者の紀野一義の講演会で
「ー縁ーの英訳で迷った訳者がキリストの十字架との出会いと人との出会いを
 兼ねてクロスエンカウンターと訳した」という言葉が印象的であった。
 先日読んだ野口悠起雄の本に大蔵省にいた時に先輩に「急に出先で講演を依頼された時などの緊急の話題
 をつくらなければならなくなった時に、縦軸と横軸のキーワードを探して話をまとめるとよい」という内容があった。
 一つの例として学校でのケースで考えてみると先生を縦軸、生徒を横軸にすると面白い内容になる。
 即興で作ってみると
「生徒を縦軸、先生を横軸に考えてみると生徒と先生のそれぞれの立場が明確になる。
 生徒の一生を縦軸とすると、先生やクラスは大きいメルクマールであり、知識や性格形成にとっても大きい影響を与える。
 逆に先生の立場を縦軸とすると、教師生活での担任は先生にとってもメルクマールになる。その時々のクロスこそ
 教師にとっても生徒にとっても真剣勝負でなくてはならない・・・」このことは時間が縦軸、空間が横軸といえる。
  商店主の会なら、店主とお客の関係を縦横にして話の構成をすればよい。取引先と店も縦横にできる。
 これをもう一歩進めて「考える中心軸」にすればよい。
 対象を縦か横にすえて自分との対比とか、対立する対象を縦横にして考える軸にすればよい。
 一生はクロスエンカウンターの繰り返しである。そしてその中心は自分だったり神様だったりする。
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