2006年12月30日(土)
2097, 日本経済は本当に復活したのか−  読書日記
        (。^0^。)ノ オッ(*^○^*)ノ ハ〜 ヨウ
 今後、日本経済はどうなっていくのだろうか、現在の日本は楽観論と悲観論が交差しているのが実情である。
 私が知る限り、どの切り口からとらえても悲観論になってしまう。
 その中で関東を中心として景気が持ち直しているような雰囲気が漂っている。
 この本の概要は、このHPの「サロンのコーナー」で、あるHPの著者のインタビューで、
 この本の言わんとしているところを凝縮して語っているので、
 ここでは部分的に印象に残った箇所をクローズアップして考えてみたい。
 まずはアマゾンの本の紹介文が、ずばり一番急所を書いている。
 =内容の概要=
日本経済は本当に復活したのか好調な企業収益や上昇する株価、不良債権処理が一段落した
状況を見る限り、日本経済は回復したと言える。しかし『「超」整理法』などの
著書・野口悠紀雄早稲田大学大学院教授は、一連の小泉改革は欺瞞と一時しのぎの策に
満ちており、経済の基本構造においては将来に明るい兆しはないと論じる。
企業収益の回復については、上辺の数字ではなくその実を見よと言う。
利益が回復したのは自動車や家電を中心とする旧来型産業であり、また利益率を世界の企業と比較した場合、
一部を除いては低位をさまよっていると指摘する。旧来型産業や金融機関が何とか生き残った裏には、
国民の家計の多大なる犠牲があったと言い、独自の分析でそれらを示していく。
さらに、郵便貯金事業の民営化によって「資金の流れが官から民へ移行する」という物言いはまやかしだと断言。
構造改革の御旗の下に行われた施策の多くは、旧来型の仕組みの延命措置にすぎなかったと厳しく批判する。
こうした視座から税制や人口減少、地方自治の問題にも言及し、日本経済が世界水準で生き残っていく条件を提示する。

  ーー
 ーあとがきーの結論も悲観的である。
景気はこの数年間好転しつつあったが、回復がいまや明確になった。
企業収益は好調であり、それに反映して株価は上昇、銀行の不良債権
処理された。こうした動向を背景にして日本経済が長いトンネルをぬけ、
新しい躍進の時代に入ったという意見が一般的になっている。しかし問題は経済の基本構造にある。
この基本構造で、実り多い未来を期待できるようになったのだろうか?
これが本書のテーマであり、それに対して悲観的な意見を出さざるを得ない。
 第一は、日本経済の将来を支えるレーディング・インダストリーが、いまだに登場していない。
  収益が回復しているのは旧来の産業だ。それらが将来の日本を支えられるかどうか、大いに疑問である。
 第二に、世界のおける日本経済の地位は、着実に低下している。
 第三に、株式市場でのいかがわしい企業やファンドの増長が、目にあまる段階まできている。
 第四には、そうした傾向にチェックをかけるべき健全な世論が眠ってしまった。
  等々、厳しさは増すのは当たり前である。 *^ワ^*)i バイバイ 

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