2003年10月23日(木)
932, ある旅行代理店の廃業

 ツアー大好き人間として、旅行代理店遍歴を多くしてきた。
初めは日本旅行を母が使っていた因縁と、他の代理店の情報不足の為にブランドに頼りざるをえなかった。
ところが、民間の安い代理店「新日本トラベル」をつかった姉が「値段の割りに良かった」という話を聞いて、
スペインのツアーに参加してみた。 その添乗員が非常に良かったことも含めて、今までの常識を根底から崩された。
日本旅行」は、そのブランドを使っているが、旧国鉄感覚の「お客をお客と思ってない」体質という事に逆に気づいた。
「JTB」と「日本旅行」を使うのはとんでもない間違いである! 親方日の丸が体質から抜けてないのだ。
それは実際、身銭を切る客が一番早く気がつく。ところで昨夜、、家に帰ってきたら「世界旅行社」から
廃業のお知らせの葉書が来ていた。 文面をそのまま書き写してみる。
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 廃業のお知らせ   
前略  当社の業務につきましては常々格別のご愛顧をうけたまわり厚くお礼申し上げます。
当社は創業以来、動物、自然、遺跡をテーマにユニークな旅行企画を提供すべく鋭意努力をしてまいりました。
近年テロ等海外情勢の悪化により旅行業務が低迷する中、なんかと切り抜けて参りましたのも皆様のお陰と深く感謝しております。
しかしながら誠に勝手ではございますが、平成15年10月20日をもちまして旅行業務を終了させて頂くことになりました。
長い間、世界ツーリストをご愛顧頂きまして本当にありがとうございました。
皆様の益々のご発展をお祈りいたしまして失礼させて頂きます。 草々  世界ツーリスト株式会社 代表取締役 浅見真弘
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この代理店は「ベネゼイラのテーブルマウンテンとエンゼルフォール」のツアー」と、「タンザニア」と、「ケニアのヌーの河渡り」 
 に使った。 また会社でも2回使った。パンフレットが送ってきた時に家内がよく潰れないでやっていると心配をしていた。
 最近は、阪急旅行社や近畿ツーリストなど大手が手をつけてなかった秘境系の分野に本格的に乗り出してきた。
その上に、アフリカはイスラム教が強い文化圏、どうしても9・11のテロ以来一般客はさけるようになってきた。
どちらにしても時間の問題であったのだろう。専門店としては「ワールド旅行社」や「ユーラシア旅行社」とか、
「旅のデザイン旅行社」などがあるが、どうしても値段が高い。今は「秘境地区への直行便」が流行になってきている。
乗り換えなしで、値段が2~3割安い秘境系のツアーだ。お客は殺到するのも当然だ。 チェーン理論でいう企画発注書の特別商品で、
価値の創造商品だ。私も今年に入り、アラスカとアイスランドと直行便で立て続けに参加をした。 大手の代理店しか企画が出来ない。 
その価値を十分感じ取った。 これでは弱小の代理店は消滅するのが当然である。 何かもの悲しい感じがする。

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