2005年10月04日(火)
1645.マグロ屋福助ー亭主・宗親の独り言・・4
 4、超一流の人   宗親

 どうしてもこういう商売をしているとね、人間の悪い面だけが見えてしまってね。
でもいいことも多いよ。絶対にこういう仕事でないと会えない人と直接話ができる事だね。
芸術家で日本国宝の人とか、超一流の奴。やはり普通じゃないよ。
一流になる人は違うね。そう信念ね、持っているね。「酒をの飲むなら男とのみゃれ、10年かけたる読書に勝る」あれだね。
一生を一つの事にかけている奴は違うよ。ひと言ひと言が、にじみ出てくるんだよな。
教わる事は、「真剣に」ということさ。その人の周囲はピーンと張り詰め空気が漂ってるんだよな。
 あの空気というか雰囲気は、実際会ってみなくては解らないよ。自分の仕事と何も違うところはないよ。
ただ真剣、純粋そして高貴というか後光が漂っているね。人間こういう人は、1000人に一人いるんだよ。
まず50人に1人、別格のがいるんだ。その50人のなかから20分の一選ばるんだよな〜。
そのへんの人は、自分で考える能力があるんだ。物真似を超えて自分の何かを作り上げたやつさ。
50人に1人は物真似レベル。そのなかで20人に1人自分のものを作れるやつが出てくるんだ。
これ私の客商売で人を見た中で感じたことさ。

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