2004年09月07日(火)
1253, 死について再び考える

過去に死について多く書いてきたが、五十嵐恭一さんの死で改めて死について考えてみる。
毎晩、何気なく寝ているが、そのまま目が覚めないと仮定して、深い長い夢をみながら死んだとしたら、
その夢と現実とはさほど変わりはしないのではないか。 死んでしまえば、重油をかけられ燃やされ、
灰に帰す。骨は墓に入れられ、一年もしない内にほとんどの人から忘れさられる。

人生とは何なのだろうか?ー意味  その行蔵の中味は何か?ー経験
何を成しえたのか?ー達成     何を成しえなかったのか?ー挫折
それを成し得たとして、それが如何ということだろうか? 
人の苦しみ、喜び、快楽、達成とは何か? 精一杯生きたのだろうか?
  答えは無いと思うが、それでもヒントは以下の格言に多く隠されている。

ー生死の格言ー
・死者にたいする最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ。  byレーントン・ワイルダー
・墓場は、一番安上がりの宿屋である。           byラングストン・ヒューズ
・僕が死を考えるのは、死ぬためじゃない。生きるためなんだ  byマルロー
・虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。保険に入っていれば金を残す。 by吉行淳之介
・あたかも良く過ごした一日が、安らかな眠りをもたらすように、良く生きられた一生は、安らかな死をもたらす。
                             byレオナルド・ダ・ビンチ
・命とは、セックスで感染した病気である。         byガイ・べラミイ
・誰でも死ななくちゃいけない。でも私はいつも自分は例外だと信じていた。 なのに、なんてこった。
                             byウィリアム・サローヤン
・立派に死ぬことは難しいことではない。立派に生きることが難しいのだ。  by映画『無防備都市
・人間、死ぬときは死ぬのがよい。             by白隠
・どのみち死なねばならぬなら、私は、なっとくして死にたいのだ。     by梅崎春生
・死は生の対極としてではなく、その一部として存在する。         by村上春樹
・昨日まで 人のことかと思いしが おれが死ぬのか それはたまらん    by蜀山人            
・死の恐怖は、解決されない生の矛盾の意識にすぎない。          byトルストイ
・不幸な人間にとって、死とは無期懲役減刑である。           byアレクサンダー・チェイス
・死の持つ恐怖はただ一つ。それは明日がないということである。      byエリック・ホッファー
・もっとも偉大な人々は、人に知られることなく死んでいった。
 人々が知るブッダやキリストは、第二流の英雄なのだ。          byロマン・ロラン
・墓は、運命の嵐を防ぐ最良の砦である。                 byリヒテンベルグ
・死ぬよりも、生きているほうがよっぽど辛いときが何度もある。
 それでもなお生きていかねばならないし、また生きる以上は努力しなくてはならない。 by榎本健一
・私は生きているときに、死以外のあらゆるものに対して備えをしていた。
 今、私は死なねばならぬ。 そして、まだなんの備えもない。       byチェザーレ・ボルジャ
・人間的に言えば死にもよいところがある。老いに決着をつけねばならないからだ。  byラ・ブリュイエール
・人間一度しか死ぬことはできない。            byシェークスピア
・臆病者は本当に死ぬまでに幾度も死ぬが、勇者は一度しか死を経験しない。     byシェークスピア
・自分の命を愛しても憎んでもいけない。 だが生きている限りは命を大切にするがよい。
 長く生きるか短命に終わるかは天に任せるがよい。            byミルトン
・生まれた以上死なねばならぬ、ということ以外確実なことはなし。     byクリティアス
・私たちは死の心配によって生を乱し、生の心配によって死を乱している。  byモンテーニュ
・我々は、大人も子供も、利口も馬鹿も、貧者も富者も、死においては平等である。  byロレンハーゲン
・死のことは考えるに及ばない。死は我々が手を貸さなくても我々のことを考えてくれているのだから。
                                    byシェンキェーヴィチ
・人間はまだ十分に幸福ではなかったからこそ死を恐れるのである。最高の幸福に恵まれれば、すぐに死にたいと思う。
                                    byエンゼ
・死を恐れることは、自分が賢くもないのに賢いと思うことと同じである。  byクラウディウス
・生まれたことは確かに我々の結果なのである。死ぬということは問題外である。
 生きることが我々の喜びであり、法則なのである。            byサローヤン
・我は生きようとする生命に取り巻かれた生きようとする生命だ。      byシュヴァイツァー
・人生は素晴らしいが、人生の終わりは死である。 これは、いかなる人の望みの究極でもある。 byスウィンバーン
・何故死を恐れるのか?――人生で最も美しい冒険だから。    byフローマン

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