2006年09月06日(水)
1982, ある首斬り役人の日記 −3
           Good☆':.*^ヾ('c_'ヽ,,)*.:'☆Morning    
                     −読書日記                    
215、1602年9月14日
  ゲオルク・ブラウン、マンスフェルト出身。  彼は蜂蜜・胡椒入りケーキ職人で、流れ者の剣客であった。
  旅の道連れだった青年から13ターラを盗み、その代わりに石を入れておいた。
  その後、コペンハーゲンでも同じ青年からまたしても8グルデンを盗んだ。その他にもある車夫から車を盗んだ。
  同人を当地にて処刑した。その後たっぷり7,8分、彼の首は石の上であちこちを向き、
  さながら、四方を見回すように動いた。  また、何かをいいたいように、舌を動かし、口をあいた。
  私は、今までこのようなことを一度も見たことがなかった。
 感想) このような文章を見ていると、時代を超えた何が伝わってくる。

    229、1604年10月13日
      コンラート・ツヴィッケルベルガー、市民で、コンパス器械作り職人。
      彼は大工の妻バラバラと淫らな行為に耽った。彼は以前ある女性にも夫にそうさせたのだが、
      この大工の女房にも 蚊の粉を調理して夫に食わせるよう、三度そそのかした。
      夫は6度吐いたが、どこも身体を害することはなかった。
      ツヴィッケルベルガーは、年老いた魔女に二グルデンの金をやり、
      大工の亭主が刺し殺されたり、河で溺れ死ぬように呪文を唱えさせた。
      同じく彼は24年前に、大工の母親とも関係を持ち、淫らな行為に耽った。
      またパン屋の三姉妹とも淫らな行為に耽ったことがある。その他の人妻とも。
      その件で彼はお慈悲をもって打ち首に処した上で、火あぶりにした。
     感想)どの時代も、人間の性欲からくる人間ドラマがある。
      性欲だけは、コントロールが難しいから、ドラマと悲劇が起こるのだろう。

*嬰児殺しー
  嬰児殺しの内容が、この日記に多いのに驚く。新生児を母親が手にかける典型的な女性犯罪は、
  古くて新しい問題である。  フランツ親方の日記にみる動機は、もっぱら婚外婚の結果の清算である。
  避妊や堕胎の認められぬ時代、この悲劇に至る過程は無知、貧困、誘惑、陵辱などさまざまあろうが、
  社会的に認知されない児を産めば、大罪とこの上ない不名誉を招くことは自明である。
  便つぼ、河川、泉、雪中、長持が棄却場所であり、また殺害方法も頭を押しつぶす、
  首筋を締めると、いかにも哀れである。  何時の時代も同じである。
 
 感想)許されない不倫や、その結果としての嬰児殺しは いつの世も起こる悲劇である。
  それにしても人妻の浮気の多いのは、どの時代でも同じ?
  それとも、男の浮気は問題にならないだけか! 助平は生物の存続原因、仕方がないか!
  一盗、二卑、三妾、四妓、五妻というから、スリルとサスペンスがあるのだろう?
              (+>∀<+)ノ ホンジャ!
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