以前に、今東光の毒舌の味と凄みについて書いてある本を紹介したが、
  インターネット上の検索で見つけた「極道辻説法」の一部抜粋してみる。
  自分の年齢が、この人物の年齢に近づき、若い人に対する視点が似てきたのに驚いているが、
  今東光の足元すら届いていない己との距離も見えてくる。 
   今の時代が、この馬鹿な質問者よりもレベルが下になっているのか?。
  
    彼が現代の日本に対して曰うとしたら、こんなものだろう!
  「この馬鹿野郎!手前ら、ここまで成り下がったのか、エエ〜! アメ公の毒饅頭をまだ食べてんのかよ〜!
   ブチ殺すぞ、この野郎。 頭と尻尾から腐るというが、あのパンダのようなキャスター上がりのようなオナゴが
   次の首相に立候補だと、何をぬかしあがるか。馬鹿野郎! 面を見な、面を。痔ろうの様な顔をよ、わかんねえのかよ!
   程度の低い二代目が続けて首相だと、あいつらに国家が任せるしかない、日本がよ哀れでしか思えね〜よ。たくも〜!
   どれもこれも腑抜けた奴ばかりじゃねえかよ、あの中曽根も、まだ生きてやがる!それもしたり顔をしてよう。
   今度は、吉田茂の孫かよ、そして何をするかとみたら、またバラマキかよ。なんなもの。
   一度な〜、明治維新のことを考えてみなよ。 今の日本の危機は、あんなものじゃねえんだ。解ってんか!」
     大体こんなものか。 今度、今東光を私の脳に呼び寄せて娑婆批判をしてみる。「今東光語る」とかいうシリーズで!
    〜〜〜
  ー「極道辻説法」etc よりー
(相談者)「キャバレーの女に魅力を感じるのだが、結婚しようと考えると親や兄弟の手前抵抗があるがいかに?」
(回答) 「ただ職業だけで、商売の女はどうだとか、堅気の女はどうだろうかというけれど女に区別なんてありゃあせん。
      またおめぇみたいな奴に言っておきたいことがある。 
      男でも女でもそうなんだが、『結婚したら幸せになれるだろうか』という質問。
      おれんとこへ娘さんで相談に来るのいるよ。
     『ここへ嫁に行って、私、幸せになれるでしょうか?』っていうと、オレ怒鳴りつけるんだ。
     『相手の家族に幸せを自分が与えてやるために嫁に行くならいい。
      それを、あそこへ行ったら幸せになれるでしょうか、と言ったらきりないよ』と言うんだ。
      行ってみたら、財産が少ねぇとか、チンポが小せえとか、だんだん文句が出てくるにきまてっるんだ。
      だからおめえも、素人女よりキャバレー女のほうが魅力的だが、親父が反対するだろうからとかいっているんじゃだめ。
      カタギの女でも水商売の女でも愛している。そして一緒になって魅力的にして彼女も自分も幸せになってやるという
      自覚に立たない限り、幸福もクソも論ずる資格はないよ。』   続極道辻説法 94ページより抜粋

(相談者)「親友はどのようにしたら出来ますか?」
(回答) 「そういうことを質問するテメエぐらいバカはいねえんだよ。
      なぜテメエがだよ、テメエ自身がいい友達になってやるっていう覚悟をしないんだよ。」
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(相談者)「男の生きがいとはなんですか?」
(回答) 「男の生きがいってもんはな、生きてて満足だっていうのが生きがいだよ。
      なにとぼけたこと言ってんだコノヤロウ」
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(相談者)「人間はなぜ人を好きになるんですか?」
(回答) 「じゃあ、なぜ嫌いになるんだい? オレなんかやっぱり人間好きだもんな。
      人間が好きだからこう文学も絵も書けるんで、嫌いだったら出来ないよ。しかし、人間には欠点がある。
      逆にこの欠点があるからこそ愛せるんだよ。欠点がなかったら神様や仏様みたいなもんで、これは彼岸の人だ」
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(相談者)「人生とは何ですか?」
(回答) 「いい言葉を教えてやろう。それは「遊戯三昧(ゆげざんまい)」という言葉だ。
      遊んで遊んで遊び尽くせば何かに突き当たって掴むものがある。何もやらない戯無よりも、
      たとえ失敗しても傷心の方がはるかに貴いものなんだ。空々寂々たる人生なんて糞食らえと思うべし」
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(相談者)「仕事が忙しくて友達ができない」という悩みを抱えた22歳の左官
(回答) 「オレはおめえの言うこと聞いてて、もっとも情けなくなるのは、どうしてそんなに友達が欲しいのかっていうことだ。
      友達なんて要りゃあしないよ。自分が立派になりゃあ、向こうが友達になってくれと来るんで、友達なんてものは、
      いくらたくさん持っていたところで、いざとなって役に立つっていったら、一人もいないもんだ。
      友達なんてものはそんなもんでね。バカこくな!  (中略)
      何もつまらん女をひっかけたり、友達作ってストリップを見に行ったりせずとも、ひたすら壁を塗りまくれ!
      金を使うひまがないんならなお結構な話じゃないか。
      塗りまくって金を貯めまくりゃあ、いくらでもいい嫁をもらえるじゃねえか。
      何をぐだぐだ言いやがる。しっかりせえ!
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(女に嫉妬する男に対して)
(回答)  その女、オレに紹介せい。なかなか面白そうな女じゃないか。
      結婚なんてさせちゃあいかん。てめえもヤキモチ焼くようじゃ、そんないい女とする資格なんかありゃあしねえ。(中略)
      糞ったれ野郎!彼女が美しければ美しいほど、ボーイフレンドはいるだろうし、 てめえなんぞはもう脈ねえよ。

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