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2006年07月01日(土)
1915, スペイン画家・堀越千秋 −6
\(^▽^*)おはようございます!(*^▽^)/
文化とかという難しい?ことでなく、スペインの日常料理から現地の生活実感を垣間見ることができる。。
私など、三度行ったスペインのバールの美味い酒のツマミの印象だけで、
「もし永住するならスペインが良いな〜」と思っていたら、一撃を喰らう内容があった。
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スペインの町でキョロキョロしている日本人旅行者たちは、
「イヤァ、スペインは美人が多くて結構ですな」など言いがちである。
おまけに「スペイン料理は日本人の口にあっているし」とも言う。
「オリーブ油が如何だこうの言いますが、私は大丈夫です、美味しいですよ」という人がいる。
じゃあ、今夜みそ汁も白米も一切やめて、固いバンにオリーブオイルとラード(マンテカ)塗ってくてみなよ。
あんたの好きな烏賊のリンク揚げと、二週間続けて揚げて使ったオリーブ油で好きなスペイン・オムレツを
こしらえて喰いなよ。皿からこぼれそうな豆と豚の脂身のスープに、さらにオリーブ油をドブドブかけて喰いなよ。
アンダルシアの貧乏人のように。皿からハミダシしてテーブルに垂れているアビラの牛肉、食ってから、ベロベロに
甘いサンチャゴ・ケーキ、全部喰いなよ。 これを乗りこえて、著者はスペインを理解しているのである。
堀越流の国家観もよい。「西洋人は、面子より実質的な損得をとる。欧州とは、金品と武力で倫理を
売買してきた歴史ではないか。もちろん、人間の一人一人は、道理をもって説けば通ずるものである。
何処の国だって、個人というものはおおむねそうである。
が、国家とか政府というものは、個人より随分劣っているものである。野蛮である。
どの町だって、何とかというとピストルや刃物を出してくる隣人というのは、
そうそうない(アメリカは知らないけど)。しかし、国家というのは全部軍備を持っている。
いつも腰に刀やピストルをさして歩いているようなものだ。核兵器を背負っている老人もいる」
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スペインにいればこそ、こういう見方ができるのだろう。
島国で、四面を海に囲まれて、元寇に攻められたことと、第二次世界大戦で敗戦で占領された以外、
外敵を意識したことがない日本にいては、軍備の必要な事態が理解できないのだ。
つづく
i (ω・`) bai
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