2005年06月26日(日)
1545, エホバの証人ー1

誰もが年に数回は、街角などで二人連れで本をかざして立っている姿や、自宅への訪問伝道で、
彼らの姿をみているはずだ。といって、「エホバの証人」で知っていることといえば、
献血拒否で時々新聞に載る位のことである。

学生時代の友人が入ったが、みるみるうちに異様な男に変容していった。
(しかし、自力で脱会してきたが)中学校の同級生が自宅に訪問伝道にきたり、
前の会社の元部下が街角に立っている姿をみたりしていた。
貰ったパンフレットなどは馬鹿馬鹿しいのでみたことがなかった。

街角に立っていた元部下に偶然、10年ぶりに会った時の話。
「抜けることができるのか?」と聞いたら、「もう無理でしょうね!」と答えた。
「あれだけ本を読んでおけと言ったのに!読まなかったのだろう。
だから洗脳されて抜けだせないんだ!自業自得さ。」と冷たく言ってしまったが、
それはそれで仕方がないのか。基礎教養が少ないと、こういうものを盲信してしまうのだ。

ある本に彼らの概要が解りやすく書いてあった。成る程、こういうことーシステムーだったのかと、
納得できるものだった。典型的なカルト?の異常集団である。しかし、教徒を盲信させる教えや、
洗脳システムは凄いとしか言いようがない。

ーこの教団の要点をまとめてみた。ー

エホバの証人は19世紀半ばにチャールズ・ラッセルによって始められた
アメリカ生まれのキリスト教の一派である。その頃のアメリカは、合理主義や無神論が興隆した時代であった。
その時代に彼は、真実とは何かを考えて、最後に得た結論は『聖書』の中にこそ真実がある、というもの。
1879年、聖書研究会の仲間と「シオンのものみの塔およびキリストの臨在の告知者」という雑誌を創刊し、
文書伝道に着手した。家から家への訪問伝道と多くの聴衆を集める講演会が中心であった。
だが、正当性を主張するあまり、他宗派を攻撃。その結果、大きな反感を買うことになった。彼らはそれを
「真実を語るものが受ける試練である」と言い、逆に結束を固める手段とした。

エホバの証人の教義は、新・旧両聖書をもとに説かれている。
現在の世界を「犯罪、暴力、戦争、汚染等によって苦痛に満ちている」とし、
その手先になっているのが他宗派の聖職者、資本家、政治家、等々だと説明。
だが、その支配もまもなく終わる。まもなく「ハルマゲドンの大戦」が始まるからだ。
ーこの戦いはキリストを総司令官とする神の軍団と、ー悪魔を総司令官とする悪の軍団の戦いである。
その戦いには、もちろん神の軍団が勝つ。 悪魔の軍団に加担した人々は、
「酒舟のなかでぶどうのように打ち砕かれる」か「生きたまま硫黄で燃える火の湖に投げ込まれる」という。
この戦いの最中に信者たちは、ただ神(エホバ)の証人として戦いの成り行きを見ていればよい。
−これからエホバの証人という名が付いたーそして、戦いが終わると最初のエデンの園のように
美しく生まれ変わった地球で、キリストとともに千年の素晴らしい生活ができる。
また、千年が過ぎると、神の最終審判があり、それに合格すると永遠の命が与えられる。

なるほど、このイメージを特殊集団の中で洗脳されれば、抜けることは不可能になってしまう。
私など、最終審判で地獄に落とされてしまうか? 漫画、劇画の世界の思えるが、
共同体での安心感と最終審判のあたりが大きく信者の心を揺さぶるのだろう!
                      − つづく
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