2005年06月01日(水)
1520, わたしの酒中日記−1

「酒中日記」という、色いろな文筆家の飲酒に関わる切口の随想を読んで、わたしの酒中日記を書いてみたくなった。
過去のある日を飲酒を切り口として振り返って、その時々の背景を見るのも面白そうだ。
そのカジュアルな酒場の思い出の中に、その時々の心情が思い出される。

前後の脈絡なしで、ただ思いつたまま書くので、過去の時空を気楽に飛び回ることができそうで、
書いていても面白くなりそうだ。 振り返ってみて、酒席で多くの失敗を重ねてきた。
私の人生はその繰り返しといってもよい。それでも、致命傷を負わなかったのは?不幸中の幸いである。
といって、アル中だったわけではない?
 ところで、何処から書くか迷ってしまう。あまりに、美味い酒とホロ苦い酒を多く飲んできた。
いや面白い、楽しい酒を飲んできた。一期一会と思って飲んできたから、美味い酒だったのだろう。
年代を入れ、月日は某月某日で書くつもりである 。 まずは、直近から。
ーー

ー長岡殿町
2005年4月某日

今日は月の恒例になっている酒友との飲み会である。長岡の飲み屋街では、ほぼ行く店は決まっている。
まず一軒目は『山葵』という店。粋な女将が一人、男のようなスタイルで頭にはバンダナを巻いている。
マンガ本に出てくる女板前の姿である。60歳は過ぎているが?見た目には50歳位にしかみえない。
カウンターが7~8席で、奥に5〜6人の隠れ小座敷が二つあるが黙っていても料理が4〜5品出てきて、
客単価が3500円から4000円位。

忙しい時は、下手に注文をすると怒鳴られてしまう。団体が入っている時は、一人で20人近くを処理しなくてはならないからだ。
(そういう時は知人か娘が手伝いに来ている)魚を中心にした料理を出すが、気が置けないところがよい。
地元のスーパーの背広姿の二人と、私の連れが挨拶をした。懐かしいペガサスクラブの話を嬉しそうにしている。
「私など100回近くも通ったんだよ~」ともいえず、連れと話をしながら聞き耳を立てる。 ??の話していた。

2時間近く飲んで、そこから20mほど離れた「ヒロ」というスナックへ移動する。
20時には、いつも誰もいない。 60過ぎのママさんと、55歳位のホステス?がいる。
ここは21時半になるとお客で満席になる。お客を愉快にさせることに関しては手練手管。
とにかく、知らないうちに興に乗せてしまう。そのため、いつも5~6人の団体客が入ってくる。
若いホステスより、ここで団体や他の客と一緒に朗らかに歌っていた方が面白い。そして満席になるのを待って席を立つ。

さらに、そこから200mほど離れた飲食ビルの『楓楓楓』という店に行く。
以前、よく行っていた店のアルバイトをしていた女性が独立してママをしている。
かれこれ十五~六年の付き合いだ。結婚をして、近くに旦那がスパゲッティーの専門店を開いているが、
とにかく背が高い、177cmとか。ここも気を使わないで済むのがよい。 23時前だが、早々帰ることにした。
                                       ー つづく
ー後記ー
このテーマは当分続くが、何が出てくるか自分でも解らない。 酒場は人生の縮図である。

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