* 自分が最善だと信じるように生きればいい

この写真のサメを死神とすると、生きる意味など吹っ飛ぶが… あえて。
襲われて死ぬまで、10〜20秒として、不幸というより幸せ? 好きなことを
している最中で… やはり余命三年で、のた打ち回った後が? 

 今さら「生きる意味とは何?」と考えることもないが、といって、何度も
繰返し考えるべき問題である。「何のため、生きてきたの?何で生きているの?」
死の問題と同じ哲学上の問題である。そして、その自問自答を、テーマとして
取上げてきた。

≪ 殆どの哲学者は表現の仕方が違っても、「生きる目的があるかどうか、
 知ることができないのだから、自分が最善と信じるように生きればいい、
という結論に至っている。
カミユは、哲学において真に重要な問いかけは「なぜ自殺しないか」だという
言葉が的を射ている。
 ・自分を偽らず生きること、
 ・よりよく生きること、
 ・正しいことをすること、それが人生の目的である。
価値ある何かは、自分自身がつくりだすものだ。≫
 ―
≪ ハイデッガーは1927年の著作『存在と時間』の中で、人間の意識の重く圧し
 掛かる死すべき運命について考察した。彼は人間を「現存在」――文字とおり、
「現にそこにあることを意味する――と定義した。 …私たちは、現に限られた
人生をどう過ごすかを自分で選ばなくてはならず、しかも賢い選択をしなければ
ならない。何しろ私たちは一度しか生きられてないからのだから。
死が、私たちを生きることに集中させる運命を認識することは、何が私たちに
重要かを決めるように迫り、それに集中させる。もし、吸血鬼のように、永遠に
生きる命を与えられたら、きっと何をするにもやる気を失ってしまう。
優先順位が消えて、意味あるものが何ひとつなくなってしまう。人生に意味が
あるのは、やがて間違いなく死が訪れるかわかっているからだ。≫
 ―
▼ ズ〜ッと後ろから追いかけられていた死が、ある日を境に前側から迫って
 くるという70歳を過ぎて、3年近くになる。準備期間を含めた45年に亘った
事業整理を終えて7年半を過ぎ、行蔵から自分の姿を垣間見えるようになった。
良いも悪いも、「そのまま結構」。 満足度は、人生全体からみれば、80点。
 「遊び、学び、働き」を三分割してみれば、自己満足度の採点は、
「遊び90点、働き60点、学び80点」に…。バブル崩壊の認識に対し、あまりに
甘すぎた。それと、2001年のハイジャックテロ、2004年、2007年の二つの
地元の地震と、2008年のリーマンショックの認識も、あまりに甘かった。
 2001年5月から、この個人HPを始めて、ブログの両立をしていた割に、この
ブラック・スワンの到来の認識と対策が、甘かった。会社と、家族、個人の名義
を明確に分けていたため、路頭に迷うことのないと… で、これらの始末で、
「生きる意味とは何?」を肌身で味わうことなった。
『ご覧のとおり、そのまま、結構』で。「生きる意味とは、生きる味わい」と。
成るほど、甘じょっぱいが、食えない味でもない。結局は、自問自答で、
「日々、是、口実」。ふざけているのではない、これが自己葛藤。
後記: 過去文を個人HP内検索で、「生きる意味」と入れたところ、あるある。
 まあ、真面目なモノよと… 「‘良く’生きる」と、その意味あいが深まり、
味わいが深くなる。特に‘良く遊ぶが、基点。 …でも死んでしまえば皆同じ!

・・・・・・
2018/04/04
閑話小題 〜加山雄三とヨット
   * 遊びをせんと生まれけむ!
 人間の価値は、それぞれ重複するが、遊び、働き、学び、と分けて考えると
理解しやすい。何処に重きを置くかになる。 それも時節により変化する。
幸福を目指すか、充実して人生を目指すかにより、大きく左右される。
世の中には生れつき幸福な人がいる。波乱万丈では加山雄三が、その部類に
含まれる。彼の趣味がヨットであることは、よく知られている。そのヨットが
全焼したというニュースが流れ、加山が涙を流した映像が映し出されていた。
 問題は、保険に入っていたかどうか。入ってなくとも、80歳の年齢からして、
そう遠くない旅立ちの未練が少なくなるのが幸いと穿った見方も出来る。
 
 「遊びをせんとや生まれけむ 戯(たわぬ)れせんとや生まれけん
         遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動( ゆる)がるれ」

《 西伊豆町の港で、俳優で歌手の加山雄三が事実上のオーナーのプレジャー
 ボート「光進丸」が炎上した火災で、出火当日に船内でエアコンなどの点検が
行われていたことが2日、下田署への取材で分かった。同署は出火との関連の
有無を調べる。同署によると、船を管理する地元の船舶修繕会社の従業員が1日
午後1時ごろから約1 時間、船内で作業した。エアコンは、カビの発生を防ぐ
ため常時稼働しており、点検でも異常はなかったという。火災は1日午後に発生。
出火当時、船は無人でけが人はない… 
 このヨットは、27歳の時に自ら設計に加わり建造した中型クルーズ船「光進丸
の3代目。値段は4〜5億。趣味として、自ら設計に加わったヨットの航海は最高の
贅沢な遊びになる。幸福を絵に描いたような男の一人である。》

▼ 幸せな男としてと有名人を絞ると、故・植木等、赤塚藤雄、 関野吉晴
(探検家・人類学者・外科医)、数年前に亡くなった鳩山邦夫などがあげられる。
逆に野球一つに絞った長嶋茂雄のようなの幸せがある。 関野は、アフリカから
ユーラシア大陸を経て、 広大な無人の新大陸(南北アメリカ大陸)へと旅した。
グレート・ジャニーなどの旅をするために医師になった冒険家。
加山雄三に似て趣味を貫徹するために職業を選択している。
 7年前に事業整理を決断したが、加山のニュースで思ったのが、ホテルの整理
とヨット消失。これを類推し、<彼がヨットを失っても、設計段階から参加した
ヨットの創り遊びと、航海を楽しんだ行蔵が酷似している。元は、そこで既に
取った行蔵を当事者以外は知り得ない!>と、思っていた。 1〜2年もしない
うちに、諦めがつく? 当人の心の内を吐露は出来ないが、悔いは少ないはず。
わたし個人として、遊びの切口では、9割方は満足しているが、遊び足りなかった
悔いは少ない。加山と比べようがないが、羨ましい限り! そこで… 
「上を見れば、キリがない、下を見れば底がない、横をみれば情けない!」
の言葉が浮かぶが。これも元もと少ない。 人生、こんなもの!

・・・・・・
4401,フランクル ーつれづれに
2013年04月04日(木)
   * フランクル
 昨日、何気なく昼、NHK/Eテレをまわすと、
フランクル“夜と霧”−終−第4回「苦悩の先にこそ光がある」≫
を放送していた。フランクルの著書は何冊か読できたが、いずれも大きな
感銘を受けた。  ーNHKのブログによると、
【 フランクルは、生きる意味は自ら発見するものであり、苦しみは真実への
 案内役だと説いた。最終回では、フランクルの言葉に支えられながら生きて
きたという、姜尚中さんをスペシャルゲストとして招く。姜さんは「与えられた
運命を引き受け、それをバネにすることで成長が生まれる」と言う。先行きの
見えない不安が広がっている今、わたしたちは生きる希望をどのように見いだす
べきなのだろうか。「夜と霧」から考える。】とあった。
メモを取ってなかったので、少し文言は変わるが、
《 ◎ 成功、失敗は左右の水平軸に分けられるが、縦線の上に意味、
  下には絶望・苦悩を置いて縦横の立体で捉えるべき。
 ◎ 砂時計で上の砂が真ん中の細い管を通って落ちて、下に溜まる。
  上の部分が未来、細い管の部分が現在、下が過去になる。私たちは
  下の過去に重きをおかないが、苦悩などを含め必死に生きた管(現在)
  を過ごした過去は、充分に価値があり、その人そのものになる。 
 ◎ 苦悩とは、人間を成熟させて真実の自分を呼び覚まし、
  生きる意味を成就させるチャンスそのものになる。
 ◎ 人生に期待するのでなく、人生の方が私たちに期待している。》が印象的。
 フランクルといえばー自己超越のための3つの意味(価値)ーが、挙げられる。
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味 =仕事・子育て・学問・芸術
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味 =自然・芸術・愛
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで得られる価値・意味=
  極限状況の中での尊厳ある態度。また、ー人生には発見されるべき価値や
  意味があるーとして
1・意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
2・意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
3・人生の意味  (創造・体験・態度など生きる姿勢の中に意味を見出す) 
 の3つを上げている。フランクルは、「生きるとは価値判断(学習)と選択の
連続である」という信念が一貫してある。よく遊び、よく学び、よく働くことだ。
それに私の考えを加えれば、喜怒哀楽を開放してやることだ。
・・・・・・
2015/05/22
アウシュビッツの回想
                      『読書脳』立花隆著 
   * アウシュビッツの奇跡的幸運(地獄に仏)
 二ヶ月前のNHK/BSのアーカイブで、ある女性の奇跡的生還を扱っていたが、
これも似たケース。奇跡的幸運が重ならないと、この過酷の状況下で生延びる
ことなど出来ようはずがない。
≪「シモーヌ・ヴェーユは驚くべき女性だ」と書くと、日本では社会思想家の
シモーヌ・ヴェーユを思い浮かべる人が多いかもしれないが、私が言及している
のは、もう一人のシモーヌ・ヴエーユだ。フランスで最も有名な女性政治家。
一九七四年シラク内閣で保健大臣になったのを皮切りに、歴代の内閣で保健大臣
をつとめ、フランスに人工妊娠中絶法を導入したことで知られる。一九七九年
には、第一回欧州議会で直接選挙による初代議長に選出されてもいる。
だが彼女を何より有名にしているのは、ドイッがフランスを占領している最中、
ユダヤ人身分証偽造)に問われて、ゲシュタポに逮捕され、アゥシュヴィッツ
送られながら、奇跡の生還をとげたこと。彼女の腕には、いまでも囚人番号の
入れ墨がある。シモータ・ヴェーユ『シモーヌ・ヴェーユ回想録』は自ら筆を
とってその数奇な人生をふり返ったもので、フランスでは〇七年に発売されるや
たちまちベストセラーになった。政治家になってからの話も面白いが、圧巻は
第二章「罠」と第三章「地獄」。逮捕劇とアウシュビッツ時代を語ったくだり。
アウシュヴィッツに着くとすぐに、その場で囚人の仕分けが行われた。彼女は
十六歳だったが、見知らぬ人の耳打ちで「十八歳」と申告し危くガス室送り
をまぬがれる。子供、老人、身障者など労働に適さないと判定された者は、
その場でガス室送りのトラックに乗せられたのだ。「親や子どもがどこへ
行ってしまったのか(略)カポー(女看守)に尋ねる人がいると、彼女たちが
窓から見える死体焼却炉の煙突とそこから上がる煙を指し示していたことを
私は覚えている。(略)死体焼却炉の煙は休みなく煙をはき出していた。
堪え難い匂いが立ちこめていた】 読んでいくと、彼女が生きながらえたのが
不思議に思えるくらい地獄の生活がつづく。収容所の娼婦あがりの女監督官に
気に入られて「あんた本当にかわいいねえ、ここで死なすにはもったいないよ。
別のところへ行けるようにしてあげる」「でも母と姉が一緒だからいいです」
と断ると、「じゃお母さんとお姉さんも一緒に」と、本当に三人そろって、
アウシュヴィッツから別?収容所に移され、仕事も調理担当に代えてくれる
というウソのような話が本当に実現した。その女監督官がなぜそんな特別の
ことをしてくれたのか、理由はよくわからない。その頃かわいい女囚に同性
愛的サービスを求めて特別の便宜をはかる女看守もいたが、それ的な要求も
なかったという。それから間もな-戦争が終り、女監督官は英国の手で
逮捕され処刑されてしまったので、その理由がいまでもわからないという。
本書には若いときのヴェーユの写真もおさめられているが、確かにガス室
すぐ殺すには惜しい容貌だ。≫
▼ アウシュビッツといえば、フランクルである。12年前に、彼の本を
 集中して読んだが、人生への絶対的肯定に驚かされた。こういう極限の中で
奇跡的に生延びている人の共通点がある。それは、この状況下から生延びて、
家族か、友人たちと楽しい時間を過ごす具体的イメージを持っている人という。
【人生に何かを求めるのでなく、人生が私に何を求めているかを問うべきだ!】
が、特に印象に残っている。女監督官は、ただヴェーユが可愛いという理由
だけでなく、光る何かを見出したのだろう。そして、その後、彼女は光った
のである。肯定的イメージ化と、信念こそが、人生で最も必要ということか。
――
2003/09/19
《V・E・フランクル》について
 十数年前にフランクルの「夜と霧」を読んで感銘した。
そして数年前、春秋社の以下の彼のシリーズをむさぼり読んだ。
人生の調度まがり角であったためであろう。
その意味の深さー絶対的人生の肯定に魂を揺さぶられた思いであった。
彼の「意味」発見のための3つの問い
「私は、この人生で,今何をすることを求められているか」
「私のことをほんとうに必要としている人は誰か。その人は、どこにいるのか」
「どの誰かや何かのために、私のできることには、何があるか」
この3つを常に念頭において生きることが,『なすべきこと』
『満たすべき意味』を発見するための手がかりになると、
フランク心理学では考えている。

特に以下の分析には深く納得をした。
ー自己超越のための3つの意味(価値)ー
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味
          =仕事・子育て・学問・芸術
       ー力への意志
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味
          =自然・芸術・愛
       ー愛への意志 
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで
        得られる価値・意味ロゴスの覚醒=対象との一体化
        ※自身が何らかの喜びに満たされていること
       ー知への意志 
人生には発見されるべき価値や意味がある
 (1)意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
 (2)意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
 (3)人生の意味  (創造・体験・態度生きる姿勢の中に意味を見出す)
  ー生きることは価値判断(学習)と選択の連続である

ー私が読んだ本は以下であるー
・「夜と霧」:ドイツ強制収容所の体験記録
 V・E・フランクル 霜山徳爾(訳)  みすず書房  1985年
・「それでも人生にイエスと言う」 V・E・フランクル 春秋社 1993年
・「宿命を超えて、自己を超えて」
 V・E・フランクル山田邦男・松田美佳(訳) 春秋社 1997年
・「<生きる意味>を求めて 」
  V・E・フランクル  諸富祥彦(監訳)
  上嶋洋一・松岡世利子(訳)    春秋社 1999年
・「フランクル回想録:20世紀を生きて」
  V・E・フランクル  山田邦男(訳) 春秋社 1998年
・「フランクルに学ぶ 」    
  斉藤啓一 日本教文社  2000年
・「どんな時も、人生に‘YES’と言う
            大和出版

つれづれに

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 昨日のシネマは邦画の『スマフォを落としただけなのに』をみてきた。
                          評価は85点。
 今朝は快晴。早朝のポタリングもこなし、気分が良い。

 今日の午後から夕方にかけて、格闘技系の全日本選手権が幾つか重なり
 TV三昧の日になる。カウチポテト族もいいとこ。

 
 



・・・・・・
・・・・・・

6078,閑話小題 ~自助論より ―情報倉庫
2017年11月03日(金)       
       < スマイルズの「自助論」 今度こそ読み通せる名著
                     | サミュエル・スマイルズ著 >
   * 情報倉庫とは?
 ブログの活用が、そのまま、以下の抜粋部分に合致する。
大したことがない浅い知識と脳内を公開して16年半になる。上から目線の
三者からみれば、「恥ずかしくないのか!」だが、私にとっては非常に
有効な「情報倉庫」になっている。今では「倉庫」というより、「情報基地」。
これを始めると、1~2時間は、「あっという間」に経過する。面白いのである。
で、「あっという間」に16年半も経過した。その間に、世界は情報化社会に
変わっていた。  ~その辺りから~ 
≪・最良の教育とは、自分自身に与える教育。他人から押しつけられた教育は、
 自分で熱心に努力して得たものほど身につかない。自らの汗と涙で勝ち取った
 知識だけが、完全に自分の所有物となる。
・「知識は、物を売って金儲けするための店舗ではなく、人間を救済するための
 豊かな倉庫」(ベーコン)。人生の成功は、知識ではなく勤勉によって得られる。
ベーコンは『何かに役立つと思って示す覚え書き』とタイトルをつけた記述を
沢山残している。
神学者のパイ・スミスは父が営んでいた製本業の見習いをしていた時、読んだ
あらゆる本に関してメモをとっていた。そこには注釈や批評も、多く書き込まれ
ていた。
・同じようなメモは習慣は、有名な解剖医のジョン・ハンターももっていた。
メモを記憶の助けにする、という目的も大きかったが、思い付きをメモにする
ことの利点を、次のように述べている。「商売をする人が在庫を調べるような
ものさ。そうしないと、何を持っていて何が不足しているか、わからなくなって
しまうからね」 … 実は、彼は20歳になるまで、殆ど教育を受けてなかった。
だから読み書きを覚えるのも、そうとう苦労したといいます。彼は生涯の多くの
時間を、「明白にわかりきっていること」に費やしました。つまり、「取るに
足りないもの」を集積したのです。… 多くの独創的な人と同じように、地道に
地面を掘り続け、基礎固めをするような努力を続けたのです。 その孤高の
やり方は、あまり理解されなかったかもしれません。他人からの称賛ではなく、
自身の内側から生まれる喜びによって、満足のいく人生を歩むことができました。
この喜びは、全精力をもって己の役割を果たす人間であれば、必ず手にできる
ものなのです。≫

▼ ブログ生活の時間が経過するにつれ、その効用が非常に大きいことを実感
していた。しかし、真正面から取り上げると、上から目線の自慢話になる上に、
全神経を集中しなければ続行が難しいことも実感していたので、
積極的に勧めてない。また偉人を例に上げ自らを語ること自体に問題ありだが、
内なる中で、1万5千時間の集中効果が魂に届くほと実感していることも事実。
反面、17年分の知恵足らずの文章が、毎日、目の前に突きつけられるため、
何だろう、この男は、ったくと、自虐傾向になる。
 同月同日に知識の棚卸をしていると思えばよいが。
それよりも、捻くれが、更に捻じれていく。 御(おん)歳もあるが…
  ~地底から~  【 で、どうした? 】 【 どうもしません! 】

・・・・・・
5711,閑話小題 ~2016/11/03 5:55
2016年11月03日(木)
  * つれづれなるままに
☆ 日常の行動範囲が、早朝のチャリ散歩と、スポーツジム、図書館、
 シネマへの5キロ四方に限られている。市外に出るのは、年数回だけ。
年齢からして丁度よいのだろうが、息苦しさは否めないこの頃。
このブログに集中出来る時間があるため、何とか精神のバランスが保ってるが。
 5年半前までは、平日の半径が新潟市への70キロだったが、今では10分の1。
早朝の信濃川のチャリ散歩が無ければ、500mが行動範囲。
冬場、心が冴えないのは、それもある。地方では通り相場も、
慣れれば慣れたで、住めば都?

☆ 11月の初旬と、5月の連休辺りに腰痛が出るのが通り相場。季節の変り目
 で、冷えなどが、微妙に影響を及ぼす。ゴールデンウィーク明けは、腰痛
ベルトを外した結果。 秋口は、朝冷えの中のチャリ乗りが、腰痛バンドを
着けろというサイン。四年半のヨガ修行でも、腰痛の重さが半減しただけ。
それでも良しとしなければならない。昨夜、NHKの『試してガッテン』で、
「腰痛の革命的治し方」をテーマにしていた。「寝返りを多くすることで
自然治癒を促す」のがガッテンであった。以前、「寝返りは昼間の身体の歪み
を矯正する自然運動、積極的に寝返りをすべし」と、聞いたことがあるが、
全く忘れていた。

☆ アメリカ大統領選挙が何やら雲行きが怪しくなってきた。クリントン女子
 では、現状の延長でしかない。とはいえ、内向きの白人至上主義者の大統領
もお先は真っ暗。変化からすると、共和党大統領が良いかもしれない。
「まさか」が起るのが政治の世界。オバマの綺麗ごと政治に白人たちの鬱憤は、
予想以上に大きかったのかも? 本音のトランプの劇場型政治も面白い?

・・・・・・
5346,貧乏生活で友だちもいません ~身の下相談
2015年11月03日(火)
        ー身の下相談にお答えしますー上野千鶴子
  * できる事と、できない事の腑分けを!
 人生に恵まれず、ひたすら流されて生きてきた人は意外と多い。
これからの日本人の大部分が下流になるというが、グローバルにみれば、
恵まれた環境に住んでいる。貧乏と、どう折り合いをつけるか、その中で、
充実した日々を送れるかの知恵が必要ということか。
   ●質問: 貧乏生活で友だちもいません 相談者OL39歳
 39歳、入社20年目の貧乏OLです。辞めたい辞めたいと思いながら勤めて
きました。会社の業績も厳しく、正社員とはいえ手取り月16万2千円の
ボーナスなしです。親元から片道1時間40分かけて通勤しています。
 貧乏なので毎日の通勤服も着たきりすずめです。だからロッカールームで
着替えるのが苦痛でたまりません。のびきったブラジャーにすり切れパンツ
を見られるのがイヤで、人気のない時間帯を狙って着替えるありさまです。
冬場はコートの下は制服を着て通勤します。 昼の弁当も粗末です。
おかずのない日の丸弁当を見られるのがイヤで、休憩室でも自分の席でも
食べられず、晴れた日は真夏でも真冬でも外で、スズメを相手に、雨の日は
欠食します。 どんな境遇になっても自分を見失わず、明るく元気に生きて
いきたいのですが、こんな生活を続けていると自分が壊れていきそうで
(もう壊れているかも)こわいです。貧乏くさいケチケチ生活をしているから、
いいご縁にも恵まれず、毎日が楽しくないのでしょうか。もちろん友だちも
いません。他人になんと言われても平気な強い精神力を持つべきでしょうか。
やはり他人の目を気にして、こじゃれた服を身につけて人並みのお弁当を
作ったり買ったりして、他人ともっとコミュニケーションをとるように
したほうがいいのでしょうか。
   ●回答: 「壊れず」にきた自分をほめて!
 あなたはちっとも「壊れて」なんかいません。
辞めたいと思うような会社に長い通勤時間をかけて20年間も通いつづけ、
質素な暮らしをして衣服にも食べ物にもおカネを使わず、まじめに忍耐強く
生きているあなたは、今どき珍しいりっぱなひとです。高度成長期以前の
日本なら、あなたのようなひとはけっして珍しくなかったでしょう。
 格差が拡大し、『蟹工船』がブームの昨今。あなたの反時代的な生き方は、
一周遅れのトップランナーかもしれませんよ。 給料が悪くても正社員なら、
派遣切りのように突然職を失うこともないでしょう。 夜勤・残業なしで
手取り16万あまりは介護職の労働条件よりまし。親にペラサイトできるなら、
母子家庭のシングルマザーより有利。自分より下を見て現状で満足しなさい、
とお説教しているわけではありません。
 あなたの本当のお悩みはいったい何? 貧乏なこと? 人並みでないこと?
仕事がつまらないこと? 毎日が楽しくないこと?結婚できないこと?
他人とコミェニケーションがとれないこと? ご自分で「こじゃれた服を身に
つけて人並みのお弁当を…買ったり」したほうがとありますが、「貧乏」なら
その選択肢はないはず。それともその気になれば使えるおカネがあるのに、
ケチヶチ暮らして貯金でもしているのですか? 
 できることとできないこととを腑分けして考えましょう。
 オシャレがしたかったらリサイクルでもファストファッションでも工夫次第
チープシックは可能です。今どき梅干と個の日の丸弁当とは驚きましたが、
晩のおかずを詰めたり、いくらでも工夫できるでしょう。
 あなたは他入の目を気にしながら、その他人に合わせる気祷ちがないのです
からすでに十分に「強い精神力」の持ち主です。他人とコミュニケーション
する手段は服装や弁当ではありませんから、きっと本気でコミュニケーション
したいとは思っていないのでしょう。コミュニケーションしなくてもすんで
きた職場なら、あなたにうってつけ、と思えます。仕事はやりがいのためでは
なく収入のため。今より有利な転職がなければ、いやがられても職場にしがみ
つきましょう。20年間「壊れず」に続けてきた自分をほめてやりましょう。
▼ ここには書いてないが、収入から考えて下流の女性の典型のアラフォー
 の典型的な悩み。人生設計にセンスがないと言えばそれまでだが。
できる事と、できない事を腑分けする必要が、これまでの人生にあったが、
それができずに、ここまで来た人は意外と多い。

・・・・・・
4981,瞬間説得 ー2
2014年11月03日(月)
      「瞬間説得ーその気にさせる究極の方法」ケヴィン・ダットン著
  ー前回の瞬間説得の問いの答えの内容はー
★ < 電車は五分ほど途中停車しました。車内は満員で、しかもさらに
 五分間停車するというアナウンス。すると、ジョギングウェアを着た男が
いきなりタバコを取りだして火をつけました。車内は不愉快そうな沈黙に
包まれましたが、誰もが黙っています。あなたなら、トラブルもなく
一発でやめさせるには? >
ー>人々の顔がそれを雄弁に物語っていたが、誰もが、こうした場合ありがちな
ように黙っていた。そのとき突然ピンストライプのスーツ男が禁を破りました。
「失礼」とタバコを持って男に身を寄せ、「ちょっと火を貸していただけませんか」 
これがきっかけになりました。 堪忍袋の緒が切れたのです。すぐに別の乗客が
止めに入りました。「あんた方、禁煙だってこと知ってるだろう?」と彼は
言いました。スーツの男は禁煙の表示に、突然"気づき"ました。
「悪かった。気づかなかったんだ」それから彼はジョギングウェアの男をふり
返りました。「これは消した方がよいみたいだね」 ・・禁止区域で平然と
タバコに火をつけるような人物は、おとなしくしていないのが普通で、必ず
抵抗します。 これに対処した乗客はどうしたでしょう? 真正面から対決する
のではなく、まったく反対の方向へ行きました。》
 ▽ 逆に二人になって、ますます黙りざるを得なくなる可能性もある? 
★《 =赤ちゃんには逆らえない=ヒューストンのある女性から聞いた話。
昨夜友達が自宅のポーチで赤ん坊の泣き声がするので、気味が悪くなら警察に
通報したそうだ。警察が彼女に言った。「とにかくドアを開けないでください」
するとその女性は心配し訴えた。もしも赤ん坊が窓のぞぱを這っていて、道に
出だりしたら車に轢かれてしまうかもしれないと。
 警察は言った。「すでに警官のチームがそちらに向かっています。
何があろうとドアを開けないでください」警察は連続殺人鬼が録音した赤ん坊の
泣き声を流し、誰かが赤ん坊を捨てていったのだと思わせて、女性たちを外にも
びきだそうとしているのだと言った。絶対とは言いきれないが、夜中に女性が
一人でいる家の外で赤ん坊の泣き声がしたという通報を数件受けているのだと…。
人間の赤ん坊の無力な泣き声は、か弱くもないし、無能でも、原始的なもの
でもない。それは自然界でもっとも深遠かつ強力なものだ。父親と母親はそれを
聞いて初めて、親としての自覚が生まれる。「幼児の」泣き声は、宇宙に
放たれるのではなく、人間の愛と慈悲の深みへ降りていく。それを強盗が
利用しようというのだ。》
 ▽ 子供の泣き声こそ、瞬間説得になるが、実際にあったことだから、
説得力があるし、この程度の細工はするのだろう。 初めての創業で、小さな
テナント商業ビルの一角に、養老乃滝をオープンした。ところが、居酒屋などの
経験が無かったため、2~3ヶ月に一度は、酔っ払いの絡みに対応できなかった。
そこで考えたのが、相方や、手伝いのパートさんと事前に打合せておいて、
彼らを怒鳴りつけることで、酔払いの気勢を削ぐ方法を思い至り、何度か
きりぬけた事があった。 ・・で、女性が頻繁に使うのは、涙。瞬間説得の
最たるもの。 もう一つ、謝罪会見の後の、10~20秒間の最敬礼! 
彼らは、下を向きながら 1,2,3と数えているらしい!
・・・・・・
4614, 2000年前のポンペイー6
2013年11月03日(日)
 イタリアのポンペイの遺跡には三度行っているが、行くほどに、その魅力に
惹かれる。また何度か、ここでも書いてきた。TVでは、『NHKBS歴史館』
などで、多くの特集を組んでいる。また、図書館には写真集がある。AC79年に、
ナポリ湾を見下ろすベスビオ火山 が大噴火すると、南東10キロに位置した
ポンペイの町は火山灰に埋もれたが、1748年から発掘調査が行われ、それが
現在も続いている。ローマ人が創り上げた古代都市が徐々に姿を現しているが、
今でも半分も、発掘されてない。 舗装された道路、神殿、住宅、商店街などが
20Mの火山灰に、2千年の間、保存されている。人骨などは、その熱で溶けて、
それを覆って出来た空洞に石膏を流し込んだものが発見された現場近くに展示
されている。 ところが最近、ある地下室で、54人が噴火後、生埋めになって
折り重なった生々しい遺骨が発見された。そこで、彼らのDNAや、装飾品
・衣服などから新たに多くの事実が分かってきた。そこは大きな商家で、
その主人と思われる人の身の周りから金銀が。エメラルドを身につけた
男女の遺骨には、人骨が青く同化。小銭を多く持っている人は近くで商いを
していた人。妊婦は胎児の骨がお腹の辺りあったことから推察される。
噴火から火山灰がポンペイまで到達するに19時間かかったというから、
留まった人は、大金持で金銀の財産を失うのを恐れ、妊婦は身重で、商人は
店に未練があったため、等々が推察される。ポンペイには下水道が完備、
都市計画があって、商店街、大広場、神殿などあり、現代の都市にひけを
とってない。古代ローマの都市は、中世のルネサンスまで、それを凌駕した
時代は一度も無かった。その古代都市を、大噴火の20Mの火山灰が石膏
代りに、都市全体を保存し、私たちの目の前に再現し見せてくれるのだから、
奇跡である。石の文化は、後々まで残るからよい。彼らは午前中だけ働き、
あとは浴場や、劇場などで、生活を楽しんでいた。
瀬戸内海周辺は、農作物などが豊富で、物流が盛ん。それが万遍無く
市民に行き届いていたようだ。 世界は広く、深い!
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2004/11/29
1336, 2000年前のポンペイー5
一昨日のNHKスペシャルで「ポンペイ」を特集していた。
落書きを切り口に番組みを構成していたのが、新鮮であった。
たまたまポンペイについて書いていたので、その偶然の一致が奇妙な気分。
2000年前の生々しい人間の心が、落書きの中に出ていた。話は少し逸れるが、
エジプトのルクソール神殿の遺跡の壁にあったレリーフに,兵隊の絵があった。
同じ絵が多く描かれていたが、現地の日本人女ガイドの説明が面白い。
その兵隊うちの一人だけが、ところどころ逆向きに向いているのだ。
当時の多くの職人の一人が、命をかけて?わざっと逆向きに彫ったという。
いつの時代でも、そのような遊びがあった。それよりも、数千年の時空を
超えた男の生身の人間的なジョークを伝えているのがよい。
  ーその番組みで紹介していためポンペイのメモには
・〔私と貴方が一緒に踊ったことを憶えていて、訪ねてきてくれてラブレター
 を置いていってくれた〕返事が壁に書かれていた。
・隣近所のお知らせー人々は回覧板かわりに壁を使ってコミュニケーション
 をしていた。
・現在の通りの商店看板と殆ど同じものが、当時のポンペイの街にもあった。
ポンペイの街には400軒の店があった。 24時間営業の居酒屋があった。
 その居酒屋の奥の部屋でゲームと会話をしている絵が残されていた。
・食料品店の壁には、掛け売りのメモが書きこまれていた。 
 家計簿的なメモもあった。
果物屋には桃が売られていたメモがあった。  等々である。
 メモから、当時の変化がうかがい知ることが出来る。当時のローマ帝国
 政策の大きなものとして、パンと、サーカス(街には必ず円形劇場が
 つくられていた)を庶民に与えることであった。AD・54に17歳で皇帝に
 なったネロが、その政策を更にエスカレートさせていった。
 そのためか、贅沢の限りをつくす考えが一般にまで浸透を始めていた。
 その頃のメモに〔今を楽しめ〕というのがあった。
 それがエスカレートしたのかタブーのメモもあった。
・下品の言葉を慎むように
・他人の妻には手を出さないこと
・食事をしていて、着物を汚さないように
 宴会場の壁には、酔っ払いの落書きに
〔とことん飲むぞ!〕というものもあった。
富める者と貧しいものとの格差が鮮明になり始めてきていた。
そして、貧しい者の荒んだ心がそのまま落書きになっていた。
〔あの男に災いあれ!」当時の円形闘技場の落書きの中に「闘技場の外で
多くの人同士が剣をもって争う姿」があった。試合を見ていた同士が喧嘩に
なって殺しあう事件が起こったのだ。普段の生活が、火山で時がそのまま
密封され生々しい世界が奇跡的に今に多くを語りかけている。
  -この私のポンペイのシリーズはまだまだ続くー