『バーカウンターは人生の勉強机である』島地勝彦著 
   * 下ネタ・ジョークならシマジ
 あとに、開高、今東光などのジョークみたいな幾つかを… 
< 靴のジョークを一つ。
 ・ピカピカの革靴を買ったアントニオは、まるで魔法の革靴を履いたように
女にもてた。今夜はローザを誘って深夜のドライブに出かけた。Hな気分になった
彼は、ローザに素っ裸になるように促し、ことを始めたため、天にも昇る気分に
なり、運転を誤り、道端の木に衝突。ローザは外に放り出されたが、無傷。
アントニオは無事だったが、運転席に閉じこめられた。その先には丁度、ガソリン
スタンドがあった。彼はピカピカな片方の靴をかろうじて脱いで、ローザの大事
なところを隠して助けをもとめてくれと頼んだ。 ローザは片方の靴を股間を隠し
ガソリンスタンドに走った。『すみません。彼が出てこれなくなったのです』と
恥ずかしそうに言うと、店員のオッサンは驚きながら、股間の靴をみて言った。
『そこまで入ったら、俺には無理だな… 』 

・海で遭難して10年、無人島にいた男。ある日、彼は水平線の彼方に小さな点を
見つけた。その救命イカダに乗っていたのはウェットスーツの金髪美女。
『あなた、この島で何年も煙草を吸っていないの?』
『10年だよ』と男。女はポケットから煙草を取りだして与えた。
次に彼女は『シングルモルツを飲まないで何年経つの?』。『10年だよ』
男は「美味い!」と叫んだ。
今度はジッパーに手をかけ、妖艶な微笑みを浮かべて問いかけた。
『男の本当の愉しみを忘れて何年経つの?』 男は歓喜の表情を浮かべて叫んだ。
『まさか… 、そこにゴルフクラブを入れてきたのか?』

・女が行きづりの男と一夜明かすことになった。
コトが終わったあと、女が男をバカにする口調で言った。
『あなたのセックスはお粗末だわ』 男は憤慨して言った。
『なんだと! 20秒でおれのことが分かるわけがないだろう」

▼ ジョークだけは、通じない人には「茹でてない乾麺に醤油をかけて、
 そのまま差し出された」ようなもの。会話の楽しみには、ジョークの舞台と、
登場人物のイメージを、互いに差し出し、受け取る感性が必要となる。
内的素養は、長年かけておかないとカラカラの萎びた感性になってしまう。

以下の人生相談を読むと、悩みこそ、ジョークの最たるネタじゃないかと?
 笑うしかないもんな、振返ると。 現在もですか! それも爆笑。

――――
2666, 結論で読む人生論 ー2
2008年07月23日(水)       
 「結論で読む人生論 ―トルストイから江原啓之まで」勢古 浩爾 (著)
                            
  * ー三十年ぶりの、今東光の毒舌ー
 順不順でなるが
{第6章 人生の価値、人生の意味ーなにはなくともこの糞坊主ー今東光
が面白い。 久しぶりに今東光の毒舌にお目にかかった。亡くなって30年
近くも経つだろう。
  ーまず、その部分ー
【 人生なんて、そんなにむずかしいものか。じつにさまざまな考えがあって少々、
食傷気味である。もしかしたら、人生論が人生をむずかしくしているのではないか。
たしかに人生には山があり谷がある。悲喜こもごもである。
だが結局、生まれて、生きて、ただ死ぬだけのことではないか。どう生きるかは、
それぞれの計らいでいいではないか。ここまで見てきたさまざまな人生論はあまり
にも近寄りがたいし、荒唐無稽すぎるし、立派すぎる。もっとスカッとしたものは
ないのか、とお嘆きのあなた、これがあるのだ。その男が生存中は、なんだ
この濁声の坊主は、と多少の反感を持っていた。が、わたしはいまでは今東光
尊敬している。そう、今東光和尚である。聞いていただこう。
 *「正しい人生」とか「何とかの人生」なんてものはないよ。本人にとっての
人生しかないんでね。自分にとっての人生しかないんだ。おめえが十八なら、
「十八の人生」というものしかないよ。それしか、オレは言いようがないね。
(略)だから、自分にとっての人生で、自分が、これが正しいと思って闘って、
勝つか負けるか、これだけだよ、人生なんて。──『毒舌身の上相談』集英社文庫
 *「バカ正直だと損をする。もっとずるく悪賢く立ち回れ」なんてよく人が言う
けど、その言っている野郎が、ずるく悪賢く立ち回って成功しているかっていうと、
絶対にそうじゃねえんだな。 そんなのはダメなんで、真実火の玉になって人生を
渡っていって、社会にぶつかっていくんじゃなけりゃあダメだよ。人がよすぎて
結構じゃねえか。そんなタワ言ぬかすような野郎なんぞ相手にするな!─同書
 *「人生始めたばかりでスランプに落ちたら、死ぬまでスランプだぜ、馬鹿野郎!」
「おめえみてえな野郎は一生、女を本当に愛することができねえよ。女を捨てて
自慢してるような野郎は、人間の屑もいいところだ」
「そんな夢みたいなこと考えてねえで、てめえのキンタマのフクロのシワでも
のばしてた方がよっぽどましだぜ、この野郎!」。 ──『極道辻説法』集英社
 *二十三歳の学生が近所の中三の女学生の家に半年間、毎日毎日いたずら電話
をかけた。どうしても彼女に自分が好きだということを知ってもらいたい。
おれはどうしたらいい? 自首すべきだろうか、という質問に対する傑作回答
「自首するより死んだ方がいい。悪いことは言わん。死にな。23歳にもなって
そんな電話かけたりするバカなら自首するより死んだ方がいい。自首すりゃあ、
恥をかくからね。恥かくより死んだ方がいいよ。切に自殺をお勧めいたします。
                      ──『毒舌身の上相談』 】

後記)「死にな」がいい。「悪いことは言わん」「お勧めいたします」がいい。
 現在、これだけのことを言ったら「馬鹿たち」に袋叩きにあう。だから誰も、
こういうことはいえない。だから懐かしいのである。今東光が現在の若者、特に
負け組みといっている連中。
◎ 私が今東光に変わって言ったとしたら、こうなるだろう。
「この馬鹿野郎が!何が負け組みだ。そうしたのは御前自身だろう。
何が格差社会じゃい笑わすな。 手前に能がないのさえ自覚しないから、
   能がないままにしてきたのだろう。 知恵を使え知恵を。その程度のことは
幼児でも使っているじゃねえか、馬鹿野郎。知恵が無いとぬかすなら、足と手を
倍以上使え。御前に覚悟も知恵も無いことを自覚もしてねえで何が格差だよ。
いいじゃねか、格差も。もし、格差をつけられたと思っている連中、あんなもの
ゴミみたいなものじゃ。御前よりはマシぐらいだよ。そんなことより、知恵を
使え知恵を、この馬鹿が・・・」 てな具合になるか。    ーつづく

――――
2667, 結論で読む人生論 ー3
2008年07月24日(木)
 今東光の毒舌が、この本に次から次へと出てくる。今度、図書館に行って
この本を借りてくるつもりだが、これを読んでおけば充分? とにかく、面白い。
何で面白いか? 悩みなど言っていられるのは可愛いいだけ。自分を、くそ坊主
と割り切れば、「所詮は悩みなど欲と嘘の織り成す妄想」と割り切って、好き放題
いえる。自分を、くそ坊主と自覚できるかどうかが分かれ目になるが。
  −ー
≪ 「眠れないんだったら、眠らなけりゃあいいじゃねえか」
 「別のブスを探しな、おめえの顔に合ったよ」
「手のつけられねえほど愚鈍であるよ、てめえという男は!」
「てめえがみじめそのものなんだよ」
「生意気なこと言いやがって。親のスネ齧りのくせして、チンポだけ発達してやがる」
「バーカ。そんなこと、医者に聞けばいいじゃねえか。オレがわかるわけねえだろう」
「ぶっ殺してやりたいよ」
「何とぼけてんだよ、こん畜生は!? 何のために兄貴に生まれたんだ!?」
「けったくそ悪いガキだぜ、てめえも」
「バカか、てめえは」「張り倒すぞ、この野郎!」
「人生で一番大事なものは、あくまでも正直であり、誠実であり愛情であるんだ」
「愛のないような人間は人間のクズでな」「ひとりの女を不幸にするよりは、
 てめえが不幸になる方がいい」。

極めつけは、これ。
「おめえは一人のいい女を見つけたら、それにひれ伏すような謙虚な気持ちに
 なれ!そこから出発するんだ。恋だの愛だの言う前に、まず己を空しゅうして、
 謙虚になってひれ伏す。愛する人の前にひれ伏すという気持ちにならなければ、
 女を愛することもできないし、女にも愛されない」。 
「自分(人間)はどうして生きなければならないのだろうか?」の21歳学生の質問。
・利いた風なことをいう者には東光は容赦ない。
「バカとちがうか、こん畜生は? 生きているのに“生きる義務”もねえもんだ。 
 いやならとっとと死にゃあいいだろう。そんなこっていっぱし物を考えていると
 思ってるのはバカだよ。生きるのは何も義務でもないし、運命でもない。
 オレたちは命のあるだけ生きるだけのことだ。努力によって生きてるわけでも
 ありゃあしねえ。それでどうせ死ぬんだとか、あとには何も残らねえとか、
 そんなくだらねえことを若い身空で考えてよう。たしかに残らねえよ、おめえ
 みたいなバカ者は!その生きる義務とやらをさっさと放棄して死んじまえ! 
                          ──『極道辻説法』
・おなじように、「人生ってちっとも面白いと感じたことがない」に、
「つまらなかったらさっさと自殺していいんだと思う」十九歳の学生に。
「自殺より、最初に人生についていうと、全部の人間に聞いてみな、『おまえの
 人生、つまってるか?』って。みんな「つまらねえよ」って言うよ。そのつまら
 ない中で、どうしたらつまるか、つまり、つまるものを見出していく発見だ、
 この能力を養わなかったらどうにもならねえんだよ、人生は。どこへ行ってても
 つまるものを発見するという能力をまず養う。能力というより、そういう努力
 をするということだ。(略)それでもつまらなかったら、さっさと死んじまえ。
 オレは別にとめやせん。生きてる意味を放棄したんだから、勝手に死にゃあ
 いいさ。」 ──同書
最後に、「死んだらどこへ行くのか?」という十八歳の学生へ。 
「そんなことわかるかい!」。  ≫
 ーーー
これを読んでいると、悩むのが馬鹿馬鹿しくなる。言葉は何時までも残るという
のが解る。本当に言葉は大切だ。その中に感情と理性が入るからである。 
最後は人間性ということだ。

・・・・・・
3558, 「プレイボーイの人生相談 1966-2006」
2010年12月22日(水)
         「プレイボーイの人生相談 1966-2008)
 まずアマゾンの内容紹介から :真の教養人による人生相談の最高傑作!
古くは柴田錬三郎今東光開高健、最近では松本人志リリー・フランキー
など錚々たるメンバーによる、時代は変わっても決して色あせない珠玉の人生訓
や哲学を集めた記念碑的1冊!
ーー
いや、面白い本を図書館で見つけた。どのページをランダムに開いて読んでも、
ニヤリとさせられる。やはり、まず見るのは今東光である。べランメイ調で
甘っちょろい若者の悩みを切って捨てている。
  * つまるものを探せばいい
● 質問:
≪厭世主義つていうのか、オレは人生っててちっとも面白いと感じた
ことがないんだ。よく「自殺は敗北だ」なんていうけど、つまらない映画
だったらさっさと途中で出ていっても敗北でもなんでもないと同じで、人生
だってつまらなかったらさっさと自殺していいんだと思うけど、これでも
やっぱり「人生に負けた」ことになるんですかね。
 ー死ぬのは平気なんだけど負けるのは大嫌いな男より。≫
● 解答:
≪自殺より最初に人生についていうと、全部の人間に聞いてみな、
「おまえの人生、つまってるか?」って。みんな「つまらねえよ」って言うよ。
 そのつまらない中で、どうしたらつまるか、つまり、つまるものを見出して
 いく発見だ、この能力を養わなかったらどうにもならねえんだよ、人生は。
 どこへ行ってもつまるものを発見するという能力をまず養う。
 能力というより、そういう努力をするということだ。織田信長がある日、
 手をたたいて人を呼んだ。おそばの小姓が「ハイッ」と入ってきて、おじぎ
 して「ご用は?」「なんにもない。帰れ」。またポンポン……。
「ご用はっ?」、何人来てもみんな「帰れ」そして「帰れ」。そうしたら最後、
 森蘭丸が入ってきた。信長がじっと見てたら、すっと来て、おじぎをする前に、
 小さな糸くずが落ちているのに気づいた。それを指でつまんでから
「何のご用でございますか?」。「呼んだのは、その糸くずを拾わせるためじゃ」
 これで信長は、「蘭丸というやつは注意深い、偉いやつじゃ」というんで
 登用した。他のやつはみんな落第よ。信長ばかりじゃない。会社だって、
 学校だって上役、先輩も全部、やはりそういう人間を要求してるんだ。
 それ考えりゃあ、つまらない人生もつまるようにできる。オレも「坊主の世界
 はつまらん、つまらん」とも言ってるけど、つまるようにいつでもやってる
 から、忙しくて面白くてな、愉快でたまらんのだ。それでもつまらなかったら、
 さっさと死んでしまえばいい。オレは別にとめやせん。生きてる意味を自分で
 放棄したんだから、勝手に死にゃあいいさ。 ≫

▼ 独り遊びが出来れば、人生は面白いはず。その代表的なのが読書。 
 最近はTV、パソコン、屋外スポーツがある。

つれづれに

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ここに来て、寒さが急にましてきた。
何やしら、今年の気候は乱調である。

まだ何処かで、地震か噴火がありそうな。



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・・・・・・

6061,閑話小題 ~【猿の惑星― 聖戦記】
2017年10月17日(火)
   *【猿の惑星― 聖戦記】 ~映画観賞録
 先週の金曜日は、【猿の惑星― 聖戦記】を見てきたが、6年前の10月15日に
シリーズモノを見ていたようだ。その間に、シリーズモノを一切見た記憶はない。
今回も同じだったが、猿は野生が残っているため、より残酷になる筈だが、
内容は、いやにおとなしくて優しい。
 白人優位主義者は、有色人種を猿ぐらいに見下げている。欧州はさりげない
差別意識は明確に分かる。猿の方が、優しいのは分からないではないが。白人
優位主義のトランプ大統領、数年先には、数百万の有色人種の駆逐が行われる?
可能性がある。これまで、イラクで、アフガン、ベトナムなどで戦い続けてきた
アメリカ。虐殺に近い事態になると思えるが! 駆除されるのは、アメリカの
可能性もある。戦争だけは絶対避けるべきだが… 数年先に難民が溢る可能性も。
 ―  
   * 秋口から年末にかけて…
 一昨日はTVで、普段は見ないゴルフ中継、「日本オープンゴルフ」を見た。
19歳のアマチュアとプロの一騎打ちになったが、これが面白かった。
最後の最後、一打差でプロの勝利になった…  
 年末にかけて、「全日本相撲選手権」「学生相撲選手権」「空手選手権」
「全日本剣道選手権」、他にもラグビー、サッカーなどが続く。選手にとって、
一生一度の日本一の座を賭けた勝負だからこそ面白い。プロか、アマチュアか、
断念かの、決断のための大きな分岐点になる。

・・・・・・
5694,閑話小題 ~近くの従兄の通夜で
2016年10月17日(月)
  * 東京の下町に住む、万年青年との久々の出会い
 子供の頃、ある従兄が度々、東京から自家に泊まりがてら遊びにきていた。
私より15歳年上の85歳。カメラが趣味。子供の頃に撮ってもらった時々の写真
が何枚か残っている。この写真の存在はメルクマールとして大きな財産である。 
第二次大戦で、一度、長岡に移住し、その時に、私の父が、あれこれ面倒をみて
くれたことと、4人の姉たちの存在もあったようだ。
 会席で故人の父方系は二人だったこともあり、駅の見送りまで御一緒
させてもらった。 出会って、開口一番、
・『私は前立腺ガンで、進行しているが、今のところ小康を保っている。
 家内が5年前に膠原病で倒れ、現在、老老介護の状況の中で何とか参列した。
弟の連れも、やはり膠原病で、二年前に亡くなったが、家内は、お医者さん
の選定が正しかったようで、何とか・・』 と曰く。 
 自営業をしてきて、時々、転業をしていたが、特許をいくつか
持っていたため、常に生活は安定してきた、という。 昔から若々しい
万年青年で、常に躁状態。今回の参列は、命がけのようで、
一期一会の感が強かった。 当人の話は延々とつづく。
・『現在、4kのビデオカメラに凝っていて、4台の機種を持っている。
 この良いのは、ビデオの映像の一番良い一瞬を、後で切取りが可能なこと。
撮った映像を、大型の4kTVのをみて、ベストの一瞬をとらえ切取りが可能。
マチュアのカメラマンとして、この機能は夢のようである。』と。
通夜の会場と、オトキの席と、長岡駅前の居酒屋の席では、ホボ話しっぱなし。
 まだまだ、話はつづく。
・『あと、10年前に生まれていれば良かった。今世紀に入ってから今までの
 変化を見ると、これから10年間の変化を体験したい・・ しかし後は少ない。
今は、ドローンにカメラをつけた空撮が目標。空からの4kの自分の撮った
画像を見てみたい。 それと、生前葬をしたい。骨拾いの箸を見立てた二本の
杖を両手に持って、顔はペイントをし、死に衣装を着て、参列者の前に現れる。
考えただけで楽しい。・・』と。
 老老介護の現実から解放されて、その抑圧からのハイ状態のよう。
カメラの趣味をメインにし、現在は4kビデオに辿りついた85歳の万年青年。
「干乾びた若き万年老人」の多い地方都市では、こういう人物はできない。
 こういう人と接するにつけ、地方都市の光と影を感じる。

・・・・・・
5329,自由とは幻想でしかない?
2015年10月17日(土)
      ー クオリア再構築 ~島田雅彦茂木健一郎対談集
   * 自由とは幻想でしかない
 自由に対する脳科学者の「自由とは幻想でしかない」の切口が新鮮である。
現実に、囚人の自由に対する希求が果たして幻想か否か、何かから解放された
時の自由の実感が幻想かどうかは、解釈による。思いもよらない大自然の神秘
に触れて感動に打ち震えた開放感を何度も経験してきたので、その魂の自由も
幻想といわれても、何か納得ができない。 ~その辺りから抜粋~ 
≪ 茂木:今となって、大変シリアスな問題は、「自由」とは何かということ
 だと思うんです。自由競争の自由とは何なのか。そこに恐るべき深淵がある。
単純なことではないですよ、自由って。脳科学の立場からいうと、自由意思と
いうものは幻想としてしか存在しない。むしろ決まっているんです。
何かアクションを起こそうとする前に、無意識のプロセスでは選択肢はすでに
用意されてしまっている。アクションを起こすタイミングも決められている。
決定論的なんだけれど、意識を持っている「私」から見れば、自由意志がある
ように見えるというのが我々の公式的見解。自由というのは幻想なんです。
そこには枯れ尾花しかない。では自由競争、自由資本主義というのは何だろうと。
そもそも概念からして矛盾を含んだ用語です。にもかかわらず、いまだに多く
の人が、特にアメリカでは、自由競争やフリーダムをとても大事にしている。
島田:フリーダムとか個人主義とかね。個人主義はある特定の個人が儲ける
 ためのひとつの前提であり、いびつな原理だと思います。個人の自由が目標
のようにいわれるのは、アングロサクソンの世界観であって、古代の人間や侍の
生き方を振り返ってみれば、そこに個人はありません。個人は主人に捧げる
もので、そもそも個人主義を本当にいい出したら、誰も戦争に行きませんから。≫
▼ <ベルクソンによると、「純粋持続こそが自由の源泉である。通常、自由と
 いえば、選択の自由を意味する。 たとえば、ひとつの道を進んでいると、
その先が二つに枝分かれしている。その分岐点において、どちらかの道を進む
か自分の意志に基づいて選択できる。 そこに自由があるとされる。しかし、
ベルクソンにいわせれば、そのような分岐路を思い浮かべること自体が、
空間化された時間による発想であり、生命の自由な持続に即したものではない。
生命にとっての未来というのは、分岐路のようにあらかじめ存在するものでは
なく、現在において不断かつ連続的に創造されるものであるからだ。
したがって、自由とはこの純粋持続への帰一であり、その発現としての
純粋自我による行為」という>。
 感動、感激、感謝の最たる感情は、つかの間だが、その積み重ねが人生を
深め、豊かにしてくれる。この最たる(純粋)感情の蓄積が、純粋持続への
帰一に向かうことになる。14年以上続けてきた、早朝の、この文章書きも、
早朝の自転車散歩の習慣も、「純粋持続の帰一であり、発現としての純粋自我
による行為」になる。その結果が、自由なソリストとしての(歪な?)私がある。
・・・・・・
4964,閑話小題 ーオ~~
2014年10月17日(金)
   * オ~~
 驚き、感動の時の言葉である。人生の豊かさは感動の質量のトータルで
決まるといってよい。一瞬、「アッ」と息を呑み、それを吐く時に出るのが
「オ~~」。宇宙からの音が「オオ~ム」というが、これに関係しているかも。 
以前に旅行をした時、ベテラン添乗員が絶景に差し掛かった時に、先導をして
「オオ~~」と言い、その後、全員に合唱させて笑いを取っていた。
それを何度か繰り返しているうちに、全員の共同感動の合唱になって、
これが感動を大きく振幅させてていた。 
  ーところで感動詞をネット辞書で調べると、
☆『話し手の感動を表す「ああ」「おお」の類をはじめ、呼びかけを表す
 「おい」「もしもし」の類 や、応答を表す「はい」「いいえ」の類も、
 文法的性質が同じなので、国文法ではこれに 含まれる。』 
☆『感動、応答、呼び掛けを表し、活用がなく、単独で文になり得る 語である。
 主語、述語、修飾語になることも他の語に修飾されることもない。』とある。
☆ 英語で 感動詞
 Gerat! すごい!     Awesome! すごい!   Wow! わぁすごい!
 Terrific! 最高!     Cool! かっこいい!  Way to go! その調子! 
 Right on! バッチリ!  Good for her(him)! よくやった!
 YEAH! やったー!    Yee ha! やったー!  Alright! やったー!
 YES! よっしゃ!    Goody!! すごーい!!わーい! Whoopee ワーッ!
 Rah フレー!万歳!    Hooray 万歳!やったー!
 Zowie ウワー、ヒャー(大きな喜び)  になる。
ー以上だが、それまでは、「ウワ~(凄い)!」「何(じゃ)これ!」
 「アア~(凄い)」だったが、今度は、「オ~~」・・ 「Bravo」もいいが!
 感動、感激、歓喜の質量が、その人そのもの!  オ~~
・・・・・・
4597, そして、人生はつづく ー6 (そして、ゲームはつづく)
2013年10月17日(木)
   * そして、ゲームはつづく
 川本三郎著の『そして、人生はつづく』にしろ、朝日新聞の「耕論」
小田嶋隆のコラム『生き直すために』にしろ、自由業の物書が、連合いの死や、
断酒による人間関係の喪失で、孤立した生活に入りざるを得なくなった中で、
如何に、耐えていくか。そこで「一人暮しになって静かな一日を送る困難と、
それゆえ幸福を知るようになった」心情を書き連ねる。
一匹狼の良さと辛さこそ、人生の哀歓があるということ。
 私も小さいながらの創業人生を45年かけ生きてきた。そして、三羽のブラック
スワンの出現で、事業整理に至った。そして、人生は続いている。「そして、」
の「、」が、人生の節目の意味がある。 これを境に、森の人生から、サバンナ
の人生に変化したことになる。
 ところで、昨夜、C.Sファイナルステージの巨人・広島戦で、巨人の坂本と
村田が、攻守でチームを救った。自らの悪送球で2点の先行を許した村田が
決定打を放ち、更に最終回にヒット性打球を二人連携のファインプレーで
劇的なゲームセットで汚名を返上した。 坂本は、9・10月は1割7分代と
極端に低迷。それでも原監督は出し続けた。その後、村田の凡ミスで先制された
直後の勝機に、解説者の予測とおりの凡打。しかし、次の打席でHRを放った。
「そして、人生はつづく」の『人生』を『ゲーム』に置換えたようなドラマ。
手痛い凡ミスと、勝機での凡打を全国注目している中だから、地獄から天国と
いった心境だろう。こういう極限の中で、はね返すのが一流の証拠。 
二人にとって、「そして、ゲームはつづく」で、劇的快打とプレー。そして、
お立ち台でインタビュー。 二人にとって、凡ブレーの後、「そして、」の
気持ちの切替が出来るのだろう。しかし、「そして、人生はつづく」には、
孤独な平凡な日々で静かに己を律するしかない。 人生にも、勝負にも、
「、」と「。」と、行(ぎょう)かえが必要ということになる。 
「国敗れて山河あり」 そこは微粒子に満たない小さな小宇宙でしかない。
・・・・・・
4222, つれづれに ー国家危機!
2012年10月17日(水)
    * 生々しく聞こえてきた世情の話
 「赤表紙本」といえば、経済状況を大げさに書きたて、不安を書きたて本を
売る方法に使われる。「読むほうも、書くほうも、割り切って読んでいる、」
のが一般の見方。ところが、どんなにオーバーに書き立てても実際の現象になると、
それを遥かに超えるから恐ろしい。「欧州危機、恐慌と騒いでいるが、今だに
起きてないじゃないか」というが、早いか遅いかの差、間違いなく起こるのは
確か。一昨日も、BS/TVで、こんなことを放送してよいのかと思われるほどの
過激なレポートだった。そのゲストのブログで、現地の惨状の実態を読んでは
いたが、それをTVで流すのだから、一般の人は、驚くはず。 要は、日本円の
預金をドル建てに替えて持つべきとか、日本も、PIIGS並みに数年内になる?
とか・・ ギリシャやスペインの街中で出会った人の生々しい窮状は、日本に
いては分からない。まず一部勝ち組と、大部分の負け組みがいて、その負け組も、
二分される。一年分の生活費の蓄えがある人と、数ヶ月以内に教会の食料配給の
列に並ぶ人に分けられる、とか。歯医者の開業医が、店を閉めたという、
殆どの人が歯医者にかかる金が無いので、経営が成り立たなくなったという。
PIIGSでも、アイルランドのように国が一体になり再建を始めたところと、
ギリシャのように国家がバラバラで、その意欲が全くない国がある。 
 それは日本でも同じこと。家内から聞く世情の話は、一部勝ち組と大部分の
負け組みの段差の内容が、日常のリアルの内容になる。家内の友人の勤め先の話。
「顔が腫れているのに、そのまま。病院に行かないので変と思っていたが、
その人、お金が無いため行けないと、後で知った!でも、いつの間にか腫れが
直ったみたい!」。 国内では預金ゼロ世帯が三割。それなら病院にいく金も
無いに等しい。 失われた20年で中流といわれる大衆は、本当に貧しくなった。 
他人事ではない。 昨夜もNHKの「クローズアップ現代」で、欧州危機を
放送していた。実際に起こったら、どうなるのだろうか? 私の出来る範囲で
恐慌の備えの大方は終わったが、実際になると想像を遥かに超えるはず。
まだ平和ボケの範囲でしかない。まだ火の手は上がってない。
・・・・・・
3857, Macの創業者のジョブス
2011年10月17日(月)
 Macの創業者のジョブスが先日、亡くなった。iMacパソコンを二台、
iPodを二つ、iPhone(現在はドコモの携帯電話に逆戻り)、
iPadと、最近買った端末は、ほぼMacである。
iPhoneは、小さすぎて指入力に戸惑い使い切れなかったが、他は及第。
iPhoneには驚いたが、最近買ったiPadには感動もの。 
デジタリアンと自認しているが、実はジョブス・ファンだったようだ。 
先日、NHKの「クローズアップ現代」で、ジョブスの死を悼んで
『世界を変えた男 スティーブ・ジョブズの素顔』とし報道番組を組んでいた。
ここで孫正義が、《 彼は商品、製品を生み出すのではなく、ジョブスの作品
を生み出している。デジタル端末などの人間化をテーマに、高度のマニアしか
使えないデジタル機器を、普通の人が気楽に使える作品を作り上げてきた。
iMacなどのiは、愛に通じる。もし、彼が20年、30年生きて、最後に
自分が作りたい作品は「iRobot]と、提示するのでは!
彼は、芸術とテクノロジーを両立させた正に現代の天才。
数百年後の人々は、レオナルド・ヴィンチを並び称するだろう。》
とまで、賞賛している。今までのパソコンと比べると、マニアが使いこなして
いたデジタル端末とネット世界を、ごく簡単に、我々一般人が使えるように
なっている。だから、何だと言われれば、それまでだが、知的好奇心が強い
ものにとって、これほど有難いものはない。それにアプリが豊富にあることが、
相乗効果になっている。ジョブスのように明確な形で(身近なモノ)で、世界を
変えてしまうのも、グローバル化の一つ。本人自身、もっと生きたかったはず。
 ー NHKのHPの紹介文から ー
≪ iPhoneiPadなど時代の一歩先を行く革新的な製品を生み出し、
 IT企業「アップル」のカリスマ経営者として知られたスティーブ・ジョブズ
最高経営責任者が5日に亡くなった。明確なビジョンと強いリーダシップで
アップルを率いてきたジョブズ。製品の細部にまで妥協を許さない徹底ぶりや、
卓越したプレゼンテーション能力は世界中の多くの人々を魅了してきた。
番組では、ジョブズを身近で知る人々の証言や、ジョブズの言葉、かつて
クローズアップ現代に出演した時の貴重な映像などを通して、IT界の天才と
言われたジョブズ氏の素顔と、次世代へのメッセージを綴る。 
  ゲスト:孫 正義さん(ソフトバンク社長) ≫
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3492, 実践・50歳からの少食長寿法
2010年10月17日(日)
「実践・50歳からの少食長寿法-粗食革命のすすめ 」幕内秀夫
  ーアマゾンの内容説明からー
 50代から、量を減らして質を高めれば歪んだカラダもすべて治る。 
朝食断食、一日一食法から食材、水、調味料の選び方まで、食卓を「宝食」
に変える知恵と工夫!!貧困から脱却していろいろなものを食べられるように
なった「豊食」くらいで止めればよかったはずです。ところが金にあかせて
食を粗末にする「飽食」が当たり前となってしまったのです。
 しかもそれだけでは済みませんでした。バブル期を迎えた日本人は、
1人当たりの残飯量はアメリカを抜いて世界一ともいわれながら、中身を吟味
しない「泡食」に突き進みました。一方で「粗食」を放棄したために体調を
崩してしまい、いわば「崩食」と呼ばれる食生活を送るようになりました。
さらには、無意味な健康情報に惑わされふり回される「呆食」の時代を迎えて
います。こうした愚かなホウショクを、真にぜいたくな「宝食」に変える。
これこそが天命を待つ50代にふさわしい食生活なのではないでしょうか。
●みそ汁を飲むとがんは防げる?   ●更年期障害になる人、ならない人 
●長寿日本一、岐阜県和良村の秘密  ●4ヵ月で7キロ減の4つの方法    
●朝食断食・一日一食のどちらかで  ●沖縄長寿神話の崩壊
●歩いて旅して3000キロ       ●自己防衛の「食の10ヵ条」  
●フードマイレージという考え方   ●命を与える偉大な発酵食
 ~以上だが、分かりやすく実行しやすいという内容である。
最近、逆に昼飯をサンドイッチなどパン食に切かえたが。
  この中で自己防衛の「食の10ヵ条」が分かりやすい。
1、食事は量より質にこだわる 2、主食は御飯  3、発酵食品を食べる  
4、砂糖、油脂のとり過ぎに注意 5、パンを常食にしない 
6、液体でカロリーをとらない   7、副食は季節の野菜を中心に   
8、動物性食品は魚介類を中心に  9、未精白の御飯に挑戦する       
10、食事はゆっくり、よく噛んで
  要は昔ながらの日本食が健康食になる、ということになる。
御飯は玄米食で、納豆、味噌汁、季節の野菜を、量を少なめにし、
ゆっくり噛んで、食べていれば良いということだが。